満足する会社名の決め方15のポイント!NGな基本ルールとは?
公開日:2018.1.7 | 最終更新日:2025.3.10

会社名や商号は、法人の未来に大きく影響することをご存じでしょうか?どのような会社名・商号をつけるのかによって、その法人の印象やインパクトは大きく変わってくるので、適当に手続きを進めるべきではありません。
そこで今回は、現役15年以上の経営コンサルタントが、会社名・商号の決め方を徹底的に解説します。初心者にも分かりやすく解説しているので、この記事を読むだけで必要な知識は全て身につけられます。
この記事の内容を実践すれば、100%満足する会社名・商号を決められるでしょう。
■会社名を決めるための基本的なルール5つ
会社名・商号には、5つのルールがあります。
このルールを守らないとそもそも会社名を決めることができません。
会社名・商号を決める前にきちんと確認しておきましょう。
【1】使用できない文字や符号がある
会社名・商号の決め方にはルールがあり、使用できる文字や符号が決められています。以下の6種類以外は使用できないので、この点は前提として把握しておきましょう。
記号に関しては、ピリオド以外は先頭・末尾に使用することはできません。ピリオドに関しても先頭につけることはできず、末尾につけられるのは「直前にローマ字を使用した場合のみ」となります。
参考記事:会社の商号(名称)を決めるときの注意点
【2】公序良俗に反するものはNG
犯罪行為や法律違反をにおわすものなど、公序良俗に反する会社名・商号はつけられません。また、明確に反していなかったとしても、それを連想させる会社名・商号もNGとなるので注意しておきましょう。
【3】支店や支社を表す言葉は使えない
支店や支社、部門など、会社の一部を表すような言葉は使用できません。仮に設立する法人が子会社のような役割であっても、このルールが適用されます。
【4】そのほか、法令で禁止されている言葉は使えない
上記のほかにも、法令で禁止されている言葉がいくつかあります。具体的なものとしては、「銀行・保険・信託・学校」などが挙げられるでしょう。
これらの言葉は、実際にその事業を行っている法人であれば、必ず会社名・商号に含めなくてはなりません。そのため、その事業を行っていない法人については、会社名・商号に含めることが禁止されています。
【5】会社の系統を示す言葉は必ず含める
ここまでは使えない言葉について解説しましたが、会社名・商号には必ず含めるべき言葉も存在します。それが「会社の系統」です。
会社の系統とは、株式会社や合同会社、有限会社などを指します。例えば、あなたが設立する法人が株式会社に該当する場合は、「○○株式会社」のように株式会社を含めなければなりません。
会社の系統をつける位置については、先頭もしくは末尾と定められています。つまり、「株式会社○○」「○○株式会社」のような形式であれば問題ないでしょう。
上記の4つが、会社名・商号の基本的なルールとなります。これらを守らなければ、法人として登記をすることができないので、前提として必ず守るようにしましょう。
■【会社名の決め方その1】類似商号調査を実施する
実は、会社名・商号の決め方にはもう1つだけルールがあります。それは、「同一住所に、同じ会社名がある場合は使用できない」というものです。
では、住所が異なる場合には、同じ会社名・商号を使用しても問題はないのでしょうか?法律的には問題ないと言えますが、近くに同じ会社名・商号があるのにも関わらず使用すると、以下のような弊害が生じる恐れがあります。
したがって、法律的には問題がなくても、付近の法人と同じ会社名・商号をつけるべきではありません。
しかし、中には「自分で考えたけれど、もしかしたら近くの会社と同じかもしれない…」と不安を感じている方もいるでしょう。そのような場合に、ぜひ済ませておきたいのが類似商号調査と呼ばれるものです。
類似商号調査とは、つけようとしている会社名・商号に類似した法人がないかを確認するための調査です。この調査を行う手段としては、主に以下の4つが挙げられるでしょう。
税理士に登記を依頼する場合は、類似商号調査をしてもらえるケースが多くなっています。ただし、必ずしもサービスに類似商号調査は含まれるとは限らないので、事前に税理士の方に確認を取っておきましょう。
■【会社名の決め方その2】インパクトの強さを意識する
会社名・商号を決める際には、やはり「インパクト」が重要です。顧客の印象に残る会社名・商号をつければ、それだけである程度の宣伝効果を期待できるでしょう。
インパクトの強さで言えば「縁起のいい会社名」や「かっこいい会社名」などはなんとなく響きもよくなりますし、ひと目見ただけで「お、あそこの会社か」となってくれるでしょう。
例えば「株式会社寿限無」や「大吉株式会社」なんて、すごく縁起のいい会社名ですよね。
かっこいい会社名となると、少し個人の価値観によるところがありますが、英語やフランス語を使ったり、もじったりするとかっこよくなりがちじゃないでしょうか。
例えばフランス語で輝くという意味を持つ「株式会社ロクザン」や、イタリア語で秘密という意味をもつ「株式会社セグレート」なんていうのもかっこいい会社名ですよね。
ただし、インパクトを意識し過ぎると、やや奇抜な会社名・商号になってしまいがちです。あまりにも奇抜な文字を選ぶと、社会的に「少し信用しづらい…」「何となく利用しづらい…」と感じられてしまう恐れがあるので、常識の範囲内でインパクトの強さを追求するようにしましょう。
■【会社名の決め方その3】覚えやすいものにする
いくらインパクトが強くても、覚えにくい会社名・商号では意味がありません。覚えにくい会社名・商号をつけると、例えば知り合った経営者が「興味はあったけれど、どうしても会社名を思い出せない」といった状況になり、せっかくのビジネスチャンスを逃してしまう恐れがあるでしょう。
したがって、会社名・商号を決める際には、「覚えやすさ」をしっかりと意識することが重要です。覚えやすい会社名・商号を決めるコツとしては、以下のポイントが挙げられるでしょう。
会社名・商号に強いこだわりがあり、どうしても長くなってしまいそうな場合は、「スムーズに略せるかどうか」を考えてみましょう。長い会社名であっても、会社の形態を除いて3文字~5文字程度で略せる名称であれば、覚えてもらえる可能性はぐっと高まります。
参考記事:有名企業12社で学ぶ!会社名の決め方と社名を武器に変えるポイント
■【会社名の決め方その4】由来を持たせる
経営者同士が会話をする場、取材を受ける場などでは、高い確率で「なぜその会社名(商号)にしたのですか?」と尋ねられます。この時に、きちんとした由来を話せるかどうかで、相手の印象は大きく変わってくるでしょう。
例えば、「弊社には○○といった歴史があり、それにちなんで~株式会社という名称にしました」と返答すると、相手は「なるほど、覚えやすい!」と感じるはずです。具体的なエピソードと紐づけることで、相手に残せるインパクトも大きく変わってくるため、会社名・商号にはきちんとした由来を持たせることが望ましいです。
なかなか由来が見つからない場合は、法人設立のきっかけや目的などを思い返してみましょう。また、あなた自身の経験から、会社名・商号に由来を持たせる方法も効果的です。
かっこいい会社名にしたい場合「◯◯という映画をみて感銘を受けた」など、ストーリーを持たせてあげることで、会話のきっかけにすることも出来ますね。
■【会社名の決め方その5】個性を意識する
ここまで挙げたポイントを全て押さえていても、個性がない会社名・商号では少し面白味に欠けるでしょう。業種によっては王道パターンを守ったほうが良い場合もありますが、周りによりインパクトを与えたい場合には、ユニークな会社名・商号をつける方法も効果的です。
では、実際に存在する個性のある会社名・商号とは、一体どのようなものでしょうか?以下でいくつか挙げてみました。
上記の中でも、造語に関しては特に多くの法人が使用しています。例えば、2つの単語を組み合わせることで、本来の単語をくっつけるよりもイメージしやすい会社名になっているケースは少なくありません。具体例としては、以下の法人などが挙げられるでしょう。
会社名・商号については、辞書に掲載されている単語しか使えないといったルールはありません。造語はもちろん自由に使えるので、会社名・商号で悩んだらぜひ検討してみましょう。
■【会社名の決め方その6】ホームページのドメインを取得できるかどうか
会社名・商号をつける際には、ホームページのドメインも意識するべきです。すでに使用されているドメインは選べないので、理想のドメインが使用できるかどうかを事前にチェックしておきましょう。
使用可能なドメインについては、インターネット上で簡単に調べられます。そのため、会社名・商号を決定する前にドメインの候補も考えておき、早い段階で使用可能かどうかをチェックすることが望ましいです。
○そもそもドメインってなに?
現代では、ほとんどの企業がホームページを開設しています。現代企業にとって、ホームページはもはや必要不可欠な存在になっており、ホームページの有無で宣伝効果や知名度はまるで変わってきます。
ただし、開設をすればどのようなホームページでも良いというわけではありません。特にインターネット初心者の方は、「ドメイン」を軽視しがちなので注意が必要です。
ドメインとは、簡単に言えばインターネット上での住所のことです。ドメインは無料でレンタルすることもできますが、法人がホームページを開設する場合、無料ドメインを利用するべきではありません。無料のドメインは、一部の文字列がある程度決められているので、ひと目で「無料のドメインである」と分かってしまいます。
この点が周りに知れ渡ると、「独自のドメインも用意できない会社」といった印象を与えてしまい、社会的な信用を落としかねません。したがって、ドメインは必ず有料のもの(独自ドメイン)を使用するようにしましょう。
■【会社名の決め方その7】海外進出の有無も意識する
皆さんの中に、将来的に海外進出を目指している方はいませんか?そのような方は、海外ウケの良い会社名・商号にする必要があるでしょう。
例えば、漢字ばかりの会社名・商号をつけると、海外の人にとっては少し分かりづらいかもしれません。ひらがなやカタカナも同様であり、海外の人から簡単に覚えてもらうには、ローマ字を使用した会社名・商号が望ましいと言えます。
ただし、使用する単語には細心の注意が必要でしょう。特定の単語に対して、日本人と外国人が感じるイメージは大きく異なることがあります。
したがって、海外進出を計画している場合は、候補として考えた会社名・商号のイメージをネイティブの人に尋ねてみましょう。多少コストはかかるかもしれませんが、ネイティブの人を頼れば確実性が高まります。
■【会社名の決め方その8】何をしている会社なのか分かるようにする
ひと目で「どんな事業をしているのか」が分かる会社名・商号は、ある程度の宣伝効果を期待できる可能性があります。例えば、会社名に「工業」という文字が含まれている場合は、工業関連の事業に取り組んでいることがすぐに分かるでしょう。
そのほか、商品やサービスの名称、事業に取り組む地域なども効果的かもしれません。事業内容を会社名だけで伝えられれば、覚えやすさにもつながってくるはずです。
■【会社名の決め方その9】ターゲット層を意識する
会社名・商号を決める段階の方であれば、すでに商品やサービスのターゲット層は決まっていることでしょう。実はこのターゲット層によっても、最適な会社名・商号が変わってくる可能性があります。
例えば、あなたが子ども用のおもちゃを販売するとしましょう。この場合、10代後半~20代の若年層よりも、子どもに会社名を覚えてもらったほうがメリットが大きいと言えます。また、健康グッズや介護グッズを販売する法人では、高齢者に会社名を覚えてもらうべきでしょう。
子どもに覚えてもらいたい場合は、会社名・商号に難しい漢字を使用するべきではありません。ひらがなやカタカナを中心に使うことで、子どもからの認知度はぐっと高まるはずです。
では、ターゲット層が高齢者の場合はどうでしょうか?高齢者に対しては、やはり「覚えやすさ」を特に重視する必要があるでしょう。
世の中には、女性に覚えてもらいやすい会社名や、一部のファンに覚えてもらいやすい会社名なども存在します。ターゲット層を意識した会社名・商号にすることで、認知度や宣伝効果が大きく変わる可能性があるので、ターゲット層はきちんと意識しておきたいポイントです。
■【会社名の決め方その10】検索されやすいネーミングを意識する
インターネットが広く普及した現代では、多くの方がさまざまな言葉で検索をかけています。もし、誰かが自社を検索する目的ではなかったとしても、検索結果に自社のホームページが表示されれば、宣伝効果が期待できると感じませんか?さらにインパクトのある会社名をつけていたら、思わぬ形で覚えてもらえるかもしれません。
そのため、会社名・商号を決める際には「検索ボリューム」を意識することも大切です。どのような言葉が検索されているのかについては、インターネットで調べれば簡単にチェックできるので、特にインターネット関連の事業を始める方は検索ボリュームを強く意識してみましょう。
インターネットで会社を検索する場合、基本的にはパソコンや携帯電話、タブレットなどで会社名を入力します。現代では多くの方が入力作業に慣れていますが、もしあなたの会社名の入力に手間がかかるとしたら、途中で入力をやめてしまうかもしれません。
また、入力しやすい会社名にしておけば、思わぬ形でホームページを見つけてもらえる可能性が高まります。そのため、特にホームページを中心に事業を展開していく方は、入力のしやすさも意識してみましょう。
ローマ字と漢字が混ざっている、ひらがなの間に記号が入っているなど、途中で入力方法を変える必要がある会社名は、入力に手間がかかる傾向にあります。
さて、ここまで10個のポイントをご紹介してきました。全てのポイントを押さえる必要はありませんが、より多くのポイントを押さえることで、会社名・商号の満足度は高まるはずです。
以下の表はご紹介したポイントのチェックシートとなるので、候補となる会社名・商号を考えたら、チェックをつけながら確認してみましょう。
会社名は、様々なところで活用されます。
ネーミングセンスも試されるので、もし自信がない場合は、いくつか候補を出して、知り合いにどれが良いかアンケートを取るのも有効ですよ。
■会社名の決め方が知りたい!有名企業の由来を7パターン紹介!
いざ会社名をつけようと思っても、なかなか決まらないなんて思っていませんか?
ここでは、有名企業の名前の由来を、7つのパターンにわけて紹介します。
有名な起業のネーミングセンスは、かなり冴えているので参考になります。
それぞれのパターンから会社名の候補を考えれば、アイデアが出しやすくなるでしょう。
【会社名の決め方パターン1】2つの言葉を組み合わせて造語を作る
会社に関係する2つの言葉を組み合わせて造語を作った社名は、多く見られます。実際に例を見ていきましょう。
カルビー
お菓子メーカーであるカルビーは、当時日本人が不足していた栄養素である「カルシウム」と「ビタミンB1」を組み合わせています。健康に役立つ商品を世に出していきたいと言う思いを込めた社名です。
ダイハツ
自動車メーカーダイハツは、拠点である「大阪」と主力商品の「発動機」の頭文字をとって名付けられています。現在自動車を生産している国内メーカーでは一番長い歴史を誇っており、当時の日本産業に貢献しようという思いが込められています。
ダスキン
清掃サービス会社のダスキンは、埃を意味する「ダスト」と「ぞうきん」を組み合わせて名付けられました。実は、創立当初の候補は「株式会社ぞうきん」だったそうですが、社員から反対をうけて最終的にダスキンという名前に落ち着きました。
DeNA
インターネットサービスを手がけるDeNAは、遺伝子を意味する「DNA」にeコマースの「e」をいれてつけられました。「eコマースの新しい遺伝子を世の中に広めていくDNAでありたい」という思いが込められています。
Mixi
Mixiという社名は、人と人とが交流するプラットファームを創りたいという思いから、交流するという意味を持つ「mix」と人を表した「I」を組み合わせて作られています。
【会社名の決め方パターン2】海外の言葉をそのまま採用する
企業理念やイメージに近い言葉を外国語から持ってきて、そのまま採用している企業もあります。シャレた印象になり、由来を聞いた時に納得感があるため、この方法で決めようとしている人も多いでしょう。
外国語には複数の意味を持つものもあるので、ネガティブな内容を併せ持っていないか確認が必要です。それでは具体的な企業の例を確認します。
Amazon
インターネット通販のAmazonは、「エキゾチック、独特な」という意味を持つAmazonをそのまま社名にしています。アルファベットで一番初めの文字であるAであることも決め手のひとつです。
なお、会社創設者のベゾスは正解で一番長い川をアマゾン川と勘違いしていたそうですよ。もしそれを知っていたらどのような社名になっていたか、気になりますね。
Aeon
小売業を手がけるイオンは、ラテン語で永遠という意味のある「AEON」をそのまま社名にしています。まt、AEONの語源には夢のある未来という意味も含まれているそうです。「夢のある未来を創る担い手になる」という意志をこめ、この社名を選んでいます。
Canon
電機メーカーCanonという言葉には「規範」「標準」という意味があります。Canonの技術やサービスが世界の標準となり、業界の規範となりたいという企業精神から、この言葉を選んでいます。なお、Canonのカタカナ表記はキヤノン。全体の見た目のバランスを考慮し、「ヤ」をあえて大文字にしたそうです。
ビックカメラ
バリ島で大きいという意味で使われるスラング「Bic」から取られています。Bicには、中身を伴った大きさという意味があるため、Bigを使うよりも会社名にふさわしいですね。「限りなく大きく、限りなく重く、限りなく広く、限りなく純粋に。ただの大きな石ではなく、小さくても光輝くダイヤモンドのような企業になりたい」という希望を込めて命名しています。
LEGO
LEGOという社名は、デンマーク語でよく遊べという意味の「leg godt」を元に、略してつけられました。この「Play well(よく遊べ)」という言葉はLEGO社の理念にもなっています。
【会社名の決め方パターン3】元の言葉を略語にする
使いたい言葉が長すぎるときに、略語にして会社名にするパターンも多く見られます。リズム感がよく、響きの良い社名になるのが特徴です。下記の会社は略語から社名をつけていますよ。
ナムコ
現在はバンダイと合体し、バンダイナムコホールディングスという会社になっているナムコ。元々は中村製作所という名前でした。これを中村コーポレーションという名前に置き換えたとき、略語にしてナムコとしたそうです。
グリコ
お菓子メーカーグリコの名前の由来は栄養素である「グリコーゲン」。お菓子を食べながら、健康を促進できるような商品を創りたいという思いからこの名前がつけられました。この思いの通り、もともとお菓子のグリコは栄養菓子というカテゴリーで売り出されていたそうですよ。
Airbnb
個人宅の貸し借りサービスAirbnb。元々の名前はAirbed and breakfastで、これを略してつけられたそうです。頭文字をとって繋げれば長い言葉でも社名に込められるので、理念を込めてもよいでしょう。
Nikon
カメラなどを製造販売しているNikonは元々「日本光学工業株式会社」という名前でした。これを略してニッコー(NIKKO)として、さらに男らしい印象を与える「N」を付け足して今の社名になったと言われています。
モスバーガー
外食を手がけるモスバーガーは、「Mountain」「Ocean」「Sun」の頭文字をとっています。それぞれ、「山のように気高く堂々と」「海のように深く広い心で」「太陽のように燃え尽きることのない情熱を持って」という意味が込められているそうです。
【会社名の決め方パターン4】ベースの言葉をいじって造語を作る
つけたい意味をそのまま使わずに、当て字をしたり並び替えて社名をつけている会社もあります。センスが求められますが、個性的な名前をつけることができます。
花王
消費財メーカーの花王は、洗顔用石鹸を発売したところから名前が付いています。当時、洗顔用石鹸は「顔洗い」と呼ばれていたことから「顔」という言葉を社名につけようとしていました。これを当て字にして、「香王」「華王」などの候補をあげ、最終的に花王になったと言われています。
EDWIN
ファッションブランドEDWINの由来は、ジーンズの生地であるデニム。英語表記の「DENIM」を並び替え、「M」の文字をひっくり返して社名になりました。生地にこだわるというポリシーが込められています。
山九
物流業者の山九の名前の由来は「Thank You」。感謝の気持ちが社名の由来になりました。そこに、会社発祥の場所である山陽地方と九州地方の頭文字をそれぞれ取り、山九という漢字を当てています。
【会社名の決め方パターン5】創業者の名前をいじる
創業者の名前をそのまま会社名としているところも多くあります。社名にこだわりたいならば、少しいじってみてはいかがでしょうか。他の会社と被らない、オリジナリティのある名前を作れますよ。
サントリー
飲料メーカーのサントリーは、創業者一族の「鳥井」という苗字に太陽を意味する「サン」を組み合わせています。大正9年にサントリーの前身である「鳥井商店」が、赤玉ポートワインの販売に成功。赤玉ワインのロゴにある太陽を社名に入れたと言われています。
ブリヂストン
創業者の石橋正二郎から名前がとられています。元々は直訳の「ストーンブリッジ」が候補でしたが、語呂が良くないためひっくり返し、ブリヂストンと名付けました。
理由は、シンプルですが、結果としてすごくいいネーミングになっていますよね。
ジュンク堂
書店チェーン「ジュンク堂」の名前は、創業者の工藤淳の名前をいじり、名前と名字をひっくり返しています。実は、ジュンク堂と名付けたのは創業者の息子さん。会社を継いだときに、父の名前をとって会社名を変えています。
【会社名の決め方パターン6】文学の登場人物や格言からもってくる
企業理念に合う格言や尊敬している文学作品があるならば、それを参考にするのもおすすめです。意外と企業の由来が、神話や格言からきている場合もあります。
ロッテ
お菓子メーカーのロッテの由来になったのは、ドイツの文学作品「若きウェルテルの悩み」。この作品のヒロイン、シャルロッテからとられました。会社のスローガン「お口の恋人」から、誰からも愛されるシャルロッテのような恋人になりたい、と名前をつけたそうです。
NIKE
スポーツ用品を手がけるNIKEの由来は、ギリシャ神話です。勝利の女神ニケ(NIKE)を英語読みした名前をつけています。
ユナイテッドアローズ
ファッション販売をおこなうユナイテッドアローズの由来は、3本の矢のエピソードです。矢を3本束ねると簡単には折れなくなるという考え方は、組織を作るにはぴったりですよね。束ねるという意味の「United」にひとつの目標に向かって直進する矢をイメージした「Arrows」を組み合わせ、名付けられました。
【会社名の決め方パターン7】売れた看板商品の名前を社名に転用する
途中で企業名を変えている会社は、ブランド名をそのまま社名に転用することもあります。会社名より商品名の認知が高い場合は、そのまま社名にするのが効果的です。
ゼブラ
文房具メーカーゼブラは、元々創業者である石川徳松の名前をとり「石川ペン先製作所」という社名でした。1914年にシマウマのロゴマークが印象的なゼブラブランドを立ち上げて大ヒット。このブランド名をそのまま会社名に転用しています。
SHARP
電機メーカーのSHARPは、シャープペンシルの製造をおこなっていました。当時商品の原型は存在していたものの、壊れやすいものだったそうです。そこでSHARPで「早川式繰出鉛筆」というシャープペンシルを発明しました。このヒットを受けて、SHARPを社名にしています。
エースコック
即席麺などの食品メーカー、エースコックは「龍門パン製造所」という名前でパンの販売をしていました。その後、ビスケット等の製造に事業を変え、一角で即席麺を創り始めて大人気に。商品名の一部から「エース食品株式会社」という名前に変更したのち、改めて「エースコック株式会社」という名前になりました。
【会社名の決め方パターン番外編】書き間違えが社名になることもあるので注意
無事に会社名を決めたあと、会社登記のときの記載には注意が必要です。実は、書き間違えが原因で決めていた名前から変わってしまったケースもあるのです。有名な企業を2つ紹介しますね。
UNIQLO
実はユニクロは「UNI-CLO」という名前になる予定でした。ユニーク・クロージング・ウェアハウスという衣料品店の略称から名付ける予定でしたが、会社登記の書類を「UNI-QLO」と書き間違えてしまいます。結局そのまま商標としてUNI-QLOという名前を用いています。
Googleの社名の由来は10の100乗を意味する「Googol」。この名前には、膨大な数の情報から探したいものを見つけ出す」という意味が込められています。しかし、検索エンジン用のドメインを登録するときに綴りを間違え、「google」と書いてしまいました。結局この名前を採用し、社名にしています。
■会社名・商号に関する質問集!変更手続きや注意点なども全て解説
会社名・商号の決め方以外に、手続きや注意点などが気になる方もいるはずです。会社名・商号は会社の未来を決めることもあるので、経営者であればさまざまな知識を身につけておきたいところでしょう。
そこで次からは、会社名・商号に関する質問集をまとめました。よく見られる質問ばかり集めているので、ぜひ最後まで読み進めていきましょう。
【Q&Aその1】会社名・商号は変更できる?手続きの方法は?
実は、会社名・商号は後になってから変更することも可能です。商品・サービスの変化にともなって、キャッチーな会社名・商号に変更したケースは珍しくありません。
ただし、自由なタイミングで変更できるわけではないので注意しましょう。会社名・商号を変更するには、以下の手続きを全て済ませる必要があります。
会社名・商号が変わるとなれば、これまで使用していた実印は基本的に使えません。新しい会社名・商号をきちんと確認し、早い段階で実印を用意しておきましょう。
また、会社名・商号の変更には、定款の修正も必要になります。株式会社の場合、定款を経営者の自由に修正することはできないので、株主総会(特別決議)を開いて出席した株主の3分の2以上から賛成票を得なくてはなりません。こちらも時間を要する恐れがあるので、可能な限り早めに取り組むべきです。
会社名・商号の変更手続きに必要な書類については、主に以下が挙げられるでしょう。
代表者が手続きを代理人に任せる場合は、上記のほか委任状も必要です。また、変更手続きには3万円の登録免許税が発生するので、こちらも忘れずに用意しておきましょう。
【Q&Aその2】会社名・商号を変えると、どんな届出が必要になる?
会社名・商号を変更した場合、法務局での登記以外にも各種届出が必要になります。では、具体的にどのような届出が必要になるのでしょうか?以下で詳しく見ていきましょう。
上記のほか、郵便局への届出なども必要になってくるでしょう。会社名・商号を変更した際の届出については、会社によって変わってきます。
したがって、会社名・商号を変更する前に確認しておき、法務局への手続きが済んだらすぐに各種届出を済ませるようにしましょう。
【Q&Aその3】大手企業の会社名を真似しても問題はない?
世の中には多くの大企業が存在しており、大企業は会社名だけで抜群の知名度を誇ります。そのため、中には「大企業の会社名を真似すれば、宣伝効果を見込めるのではないか?」と考える方もいることでしょう。
確かに、同一住所に同じ会社名・商号がなければ、大企業と同じ会社名・商号をつけることは可能です。しかし、日本には「不正競争防止法」と呼ばれる法律があり、不正に利益を得ようとする行為が取り締まられています。
そのため、法務局への手続きがスムーズに進んだとしても、大企業の会社名を真似すると不正競争防止法により、その大企業から訴えられてしまう恐れがあるのです。そうなると、会社名・商号の変更を迫られるどころか、多額の賠償金が発生してしまう可能性があるでしょう。
もちろん、社会的な信用を失うことで、業績が大幅に悪化することも考えられます。したがって、大手企業の会社名・商号を真似する行為は控えるようにしましょう。
【Q&Aその4】会社名・商号の英語表記について知りたい
「Corp」や「Inc.」など、現代では会社名・商号を英語で表記しているケースも多く見られます。これは主に海外に向けられた表記であり、海外進出を計画しているのであれば、英語表記もマスターしておきたいところでしょう。
会社名の英語表記は、実は適当に翻訳すれば良いというわけではありません。「Corp」や「Inc.」にも意味があるので、以下で各単語の意味をきちんと理解しておきましょう。
あなたの会社形態が株式会社であれば、上記の①~③を使うことが望ましいでしょう。それに対して有限会社である場合は、④~⑤の使用が望ましいと言えます。
しかし、同じ株式会社でも複数の選択肢が存在するので、「どれが最適か分からない…」と感じるかもしれません。この部分については、経営者の好みで使い分ければ問題ないので、発音や語感をイメージしながら決めてみましょう。
【Q&Aその5】会社名・商号の失敗例はある?
世の中には魅力的な会社名が多く見られますが、中には当然失敗例も存在します。具体的な失敗例をチェックしておけば、それと同じ失敗を防ぐことができるでしょう。
そこで以下では、実際に見られた失敗例をいくつかご紹介します。
【失敗例その1】のように、流行を取り入れる方は細心の注意が必要です。流行は過ぎ去ると人々のイメージに残りづらくなるので、宣伝効果を期待できる期間は限られてきます。
そのため、流行のみに意識が向いていると、魅力的な会社名・商号をつけることは難しくなるでしょう。特に長期間経営を安定させたい方は、流行の影響を受け過ぎない会社名・商号を選ぶことが大切です。
また、【失敗例その2】のように他社のブランド名を含めるケースも、失敗として見られます。他社の会社名と同様に、ブランド名も不正競争防止法によって訴えられてしまう恐れがあるので注意しましょう。
自分で考えた場合であっても、偶然他社のブランド名と同じになってしまう可能性があるので、候補を考えたら徹底的に情報収集することをおすすめします。
最後に【失敗例その3】ですが、安易に自分と友人の頭文字を会社名にすると、ほかの人が関心を示すような由来を説明できません。会社名としては分かりやすいですが、周りの方に対してはインパクトがやや弱いので、可能であれば別の会社名・商号を検討することが望ましいでしょう。
参考記事
会社名の決め方4つのポイントとは? 26社分の実例から学ぶ良いネーミング鉄則集
会社名の決め方・ルール。成長企業の社名の由来と悩んだときの発想法を紹介!
■まとめ
今回は、会社名・商号の決め方を徹底的に解説しました。いかがでしたか?
自分が納得できる会社名・商号にすることも大切ですが、何よりも重要になるのは周囲への印象です。強いインパクト、良いイメージを残せれば宣伝効果につながるので、今回ご紹介したポイントを参考にしながら、最適な会社名・商号を考えてみましょう。
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