独立開業の手順!失敗しない5つの方法であなたもビジネスで成功できる

公開日:2017.10.26  |  最終更新日:2023.10.3



独立開業を目指す理由は千差万別です。会社勤めに嫌気が差し、独立したいと考える方、ご自身の素晴らしい事業アイデアを形にしたいと考える方、あるいは定年後のセカンドキャリアとして構想されている方…。このように動機に違いはあっても、どの方も開業に向けて情熱を燃やしている点は共通していることと思います。

しかし情熱の赴くまま、開業に向けて行動し始めることは控えましょう。十分に情報収集を行い、必要なスキルを身に着け、また起業家に求められる心構えを整えておくなど入念な準備をしておくべきです。こうした準備が不足していたために、開業後、事業経営がスムーズにいかず、経営状態を悪化させてしまい、最悪の場合は廃業に至るケースも存在します。

本記事では、スタートアップ支援のコンサルティング暦10年の筆者が、独立開業を100%成功させるため、知っておきたいポイント5つをご紹介していきます。


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■独立開業時に考えておくべきこととは?

Christian Kadluba

独立開業は本人の生活環境をはじめ、家族との関係も変化させてしまう可能性があります。

これらの問題にどのように対処するか、事前によく考えておきましょう。

【考えておくべきことその1】生活資金のこと

起業者は独立開業に先立って、自己資金とは別に、あらかじめ最低限3年間は生活できる程度の資金を確保しておくべきです。

開業後は従業員の雇用や、設備投資費、光熱費や通信費で莫大な出費がかさみます。また、どれほど開業後の事業計画を綿密に立てていたとしても、リーマンショックのように予測困難な経済不況に見舞われる可能性は常にあります。

もしも開業後の生活費を会社の利潤から工面しようと考えている方がいらっしゃるとすれば、そうした考えは甘過ぎるといわざるを得ません。自分と家族が現在の生活環境で数年間生活するために必要な金額をあらかじめ算出し、計画的に貯蓄に励んでおくべきでしょう。

【考えておくべきことその2】家族のこと

現在パートナーや子供がいるという方は、起業に向けて家族の理解を得られるように努めなければなりません。収入をはじめ、これまでの生活が一変してしまう可能性があるためです。

また起業後しばらくはビジネスに専念せざるを得なくなる状況が続きますので、その間、家族との団らんの時間が減ってしまうことも伝えておきましょう。

起業は人生における一大イベントです。一度の説得では残念ながら理解が得られないということもあると思います。それでも、しっかり長い時間をかけて開業にかける自分の情熱を伝えていくことが大切です。ただし情熱をわかってもらおうとするあまり、感情的になってしまうことはNGです。冷静に自分の思いを伝えていきましょう。

【考えておくべきことその3】心構え

起業者にとって最も大事な心構えとは「未来を自分が作り上げていく」と意気込む姿勢です。

もちろん経営上必要なリスクヘッジを適切に取ることも開業者にとっては必須のスキルとなりますが、まずは未知の領域にチャレンジするという気概、自身のアイデアを試すという野心こそが重要といえるでしょう。

またアイデアをきっちりとビジネスの形に落とし込み、資金が回るシステムを考案し、実現にまで持っていく行動力も重要となります。さらに、もしもその過程で失敗を経験したとしても、落ち込まずに「なぜ失敗したのか?」と原因を分析し冷静さも求められます。また分析の結果、自分に非があったとわかれば、それをしっかりと受け止め、改善し、次の事業を成功に導いていくという姿勢も必要となります。

こうした経営者としての心構えが自らに備わっているかを考えてみましょう。もし不足していると感じられたのであれば、改められるように努力していきましょう。

■【成功の秘訣その1】独立開業する理由を明確にする

実際に開業するまでには、資金集めなどさまざまな困難に遭遇することがあると思います。

その途中で、やはり自分に起業は向いていないのだ、と考えて断念してしまう方もいます。しかし「なぜ自分は開業したいのか?」という問いへの答えをあらかじめ自分の中ではっきりさせておけば、迷ったときはいつでも立ち返ることができるようになり、こうした挫折も生じにくくなるはずです。

自分が独立開業を望む理由を整理したければ、まずは客観的な視点を保ちつつ、自分の心の中を見つめ直すことから始めましょう。

例えば次のように自分に問いかけてみます。独立開業のタイミングは果たして今がベストなのか、本当はもう少し時間をかけてビジネスプランをブラッシュアップするべきなのに、何となく今すぐ行動しなければならないという考えに囚われているのではないか、また自分にとって「本当にやりたいこと」は一体どのようなことで、それは開業を通じて実現できるものなのか。

こうした問いかけを通じて、仮に自分が立てた開業プランでは自分を満足させられないと気付いたら、不満点を解消できる新しいプランを立て直すべきです。

このように自問自答しつつ悩んでいる最中は非常に苦しさを覚えると思います。しかし反面、問いかけを通じて自分なりの「答え」を得ることができれば、開業への思いは簡単に揺らぐことはなくなるはずです。

■【成功の秘訣その2】成功しやすい業種・職種を選ぶ

José David Leiva

起業において業種選びは非常に重要です。しかし同時に、多くの方が頭を悩ませるポイントでもあります。

ここで最も重要なことは、自分が強い興味、関心を持つことができる業種、加えて、開業成功率のなるべく高い業種を選択することです。

最も無難で成功率の高い選択は、これまで勤めてきた会社と同系統の業種を選ぶというものです。例えばIT業界に勤めている方であれば、これまでの業務経験を活かしてソフトウェア開発やITサービスを手がけるという選択肢がありえます。

しかし無理に前職の業種に合わせる必要はありません。例えば飲食業界の経験はないけれどもカフェを経営したいという方であれば、フランチャイズ制度を利用するなどの方法で開業することも可能です。やる気次第とはなりますが、こうした手段も探してみると良いでしょう。

また「ストックビジネス」を採用している業種も開業成功率の高く、おすすめです。

「ストックビジネス」とはビジネスにおける収益モデルの1種で、「フロービジネス」と対をなす概念です。簡単にいえば「フロービジネス」は売買取引の度に顧客と関係を結ぶというもので、飲食店やコンビニエンスストアなどの小売店に多いビジネスモデルのことを指します。反対に「ストックビジネス」は自社会員であるメンバー向けに定額制の課金ビジネスを提供するというものです。例えば学習塾やコンサルタント、スポーツジムなどがこれに該当します。

この2つのモデルのうち、どちらの方がより優れたモデルであるかということは一概にはいえません。しかし「ストックビジネス」を採用する業種では、事業が成功すれば安定した収益を上げやすくなるというメリットがあります。そのため起業初心者にはこちらのモデルがおすすめです。

いずれにせよ自身の事業計画を実現する上で、最適なモデルを見極め、選択することが大切となるでしょう。

■【成功の秘訣その3】お金をかけずに始める

開業時は事務所や店舗を置くための不動産を借りるほか、設備の初期投資にお金をかけなければならないなど、とにかく出費がかさむものです。ですがこのとき、自身の計画している事業規模に対してこれらの出費額が本当に釣り合っているのか、よく見直してみましょう。

例えば次のような例を考えてください。小売業の会社を開業した方が「将来的には全国規模での事業展開を目指したい」と野心を燃やしていたとします。この方が開業直後にいきなり大型店舗向け不動産を都市部に借りて、商品を大量に発注することは理に適った行為といえるでしょうか。

厳しい話ですが、現実のビジネスに失敗はつきものです。綿密な事業計画を立て、万全の準備で開業に臨んだとしても、不測の事態は常に起こりえます。そのためどんな会社であっても、まずは小規模で構いません。経営を軌道に乗せ、手堅く、身の丈に相応しい事業環境を整えることから始めましょう。

特に見直すべきポイントは「事務所や店舗の賃料」「従業員の人件費」「設備投資費」の3点です。

賃料について

賃料を抑えるため、まず自宅を事務所代わりに使えないかを確認しましょう。

コンビニエンスストアや飲食店など多数のお客様に来店してもらうためのスペースが必要な場合は別ですが、もし自宅兼事務所という事業スタイルが採用できればそれだけで出費を大幅に削減できます。賃料は固定費の中でも大きな割合を占めるため、まずは十分に見直してみてください。

人件費について

正社員やアルバイトを雇う場合、雇用人数にもよりますが多額の人件費がかかることは避けられません。

このため、まずは外部から人を集める前に、家族に協力を仰いでみるべきでしょう。そしてクラウドサービスなど企業向けのITサービスを活用することで、作業の自動化を上手に図り、人手がかからないよう工夫することが大切です。

例えば小売業の場合、店舗での商品販売ではなくインターネットを通じたオンライン通信販売に切り替えることで商品管理に必要な人手を大きく減らすことが可能となります。こうした工夫を通じて業務全体が省力化するように上手く事業の方向性を考えていきましょう。

設備投資費について

会社の設備は、自宅にあるもので代用可能なものを利用する新品を揃えずとも中古商品で事足りるのであればそちらを購入する、といった点を徹底しましょう。

例えば電話やファックス、紙やペンなどの事務用品は自宅にある文具で補える場合があります。また応接室に来客用のテーブルや椅子を配置したい場合にも、オフィス家具のレンタルサービスを利用することにより、コストを抑えられる可能性があります。このような取組みを通じて、設備投資費をなるべく削減できるようにしましょう。

■【成功の秘訣その4】仲間を作る

Luca Sartoni

開業後、会社経営を自分だけでやり遂げることに自信が持てない方も多いでしょう。そのような場合は情熱をわかち合える友人とチームを組み、共同経営を行うという手段もあります。

1人で起業するケースと比較して、チームメンバーが2名以上いる場合、頭数が増えた分、開業前の準備に十分な注意を払うことができるようになります。またお互いに事業計画を熟知し、事業の将来的なビジョンを共有できていれば、会社経営の舵取りについて忌憚のない意見を述べてくれる有能な補佐役として活躍してくれるはずです。

開業後、会社の成長に伴って有能な人材を雇い入れようとしても、そうそう都合良く見つかるものではありません。メンバーに問題なく人件費を支払える経済的余裕があるのであれば、開業前の段階で積極的に経営チームへの参加を誘いかけてみましょう。

一方で共同経営にはメリットばかりではなくデメリットもあります。それはメンバー間での諍いが生じやすいという点です。

仲違いに至ってしまう理由は大小さまざまあります。まず共同経営はメンバー間で労力を等分することが困難です。大抵の場合は一部のメンバーにのみ負担の偏りが生じてしまい、結果としてこれが不公平感をもたらす原因の1つとなります。

このほかにも銀行からの融資名義人となっているメンバーは経営上大きなリスクを背負い込むことになります。このため事業方針について厳しい見方を取るようになり、他のメンバーと意見の衝突を招く可能性もあるでしょう。また経営を通じて互いの価値観の相違が浮き彫りになれば、今までの関係性が破綻してしまうこともあります。

こうした事態を防ぐためにも、事前に経営メンバー間で労力や責任をどのように負担しあうか、十分に話し合っておくことが必要です。例えば負担が均等でない場合は、負担の大きなメンバーに多めに報酬を配分するなどの対策を取りましょう。事業が軌道に乗る前にメンバーが離脱してしまえば、会社にとって深刻な事態を招きかねません。日頃から現状の不満点について意見交換しておくなど、十分な予防策を講じておきましょう。

■【成功の秘訣その5】広告宣伝力・営業力を付ける

起業直後は会社のブランド名も効果を発揮しないという状況の中で、仕事を取ってこなければなりません。そのため営業力や宣伝力といったビジネススキルが必須となります。

営業力について

営業に必要となるのは「プレゼン力」「コミュニケーション力」の2つです。プレゼン力は自社商品やサービスの魅力を効果的に伝えるために、またコミュニケーション力は新規クライアントとの信頼関係を構築するためにそれぞれ必要となります。

ただ強引に商品の購入を迫るだけでは安定した契約数は確保できないでしょう。これらのスキルは起業後に経験を積み上げる中で自然と培われていく側面があることは事実です。しかし起業前からある程度の力を養っておく方が無難だといえます。

宣伝力について

宣伝力の重要性はいうまでもありません。しかし現代では昔に比べて会社のPR方法も多様化し、チラシ配布のほかにもWEBサイトやSNSを通じた広報手段なども存在しています。

この中でどの宣伝方法が人目につきやすく、そして効果的な集客につながるのかは大変見極めにくいと思われます。しかしいずれの宣伝方法でも「USP」を意識したPR内容に仕上げるよう心がけましょう。

USPとは「Unique Selling Proposition」のことで、宣伝対象のプロダクトやサービスのみが有する独自の魅力を最大限にアピールする宣伝手法のことです。例えばドミノ・ピザは以前「ホットでフレッシュなピザを30分以内にお届けします。もし、30分以上かかったら、ピザの料金はいただきません」という有名なキャッチコピーを使っていましたが、これなどはUSPの代表例といえるでしょう。

ここでは「30分以内にお届け」というコピーで、ピザの到着時間に自信があることをアピールしています。また「30分以上かかったら、ピザの料金はいただきません」という面白いシステムを採用することでメッセージ内容を強調して伝えることに成功しているのです。

ドミノ・ピザの例にならい、PRを行う際は顧客が自分の商品を選んでくれるような宣伝内容になっているかをよくチェックしてみると良いでしょう。

■まとめ

いかがでしたか?

独立開業においては創業資金集めだけが問題になるわけではありません。周囲の仲間や家族と起業後のことをよく相談し、不必要な出費はなるべく低く抑えられるように努めるほか、ビジネススキルを習得するなど、考えておかなければならないこと、やらなければならないことがたくさん存在します。

しかし会社のミッションやビジョンを明確にした上で、覚悟を決めて開業に臨むことができれば、どのような苦境であっても乗り越えていくことができるはずです。

本記事で挙げたポイントを何度も読み返し、後悔のない起業プランを練り上げてください。

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