【3分でわかる】ファクタリングとは?売掛金を買い取ってもらう5つのメリットや注意点を徹底解説

登録日:2019.5.22  |  最終更新日:2019.8.2



ファクタリングとは、企業が持っている売掛金を業者に売却するとうサービスです。売掛金の回収という企業の大きな課題を手軽に解決してくれるサービスとして注目を集めています。

ところがファクタリングについて「名前だけは知っているけど、詳しい仕組みはわからない」という方も多いのではないでしょうか? 実際ファクタリングには色々なサービスがあるため、ファクタリング業者のホームページを見るだけでは理解が難しいですよね。

そこで本記事では、ファクタリングの仕組みやメリット、利用すべき理由について、図解を用いて徹底的に解説します。

  • ファクタリングについて手軽に知りたい
  • 実際に利用してみたい
  • メリット・注意点を知りたい

と考えている方は、ぜひご覧ください。

ファクタリングとは?30秒で意味をわかりやすく解説


ファクタリングとは、企業が持っている未回収の売掛金を、ファクタリング業者へ売却するサービスです。

本来ファクタリングは、小売店のように商品を売るとすぐにお金がもらえるような状況であれば必要ありません。
ところが企業対企業だと「末締めの翌月末払い」のように、支払いサイトを設ける場合がほとんどです。 場合によっては数ヶ月先に入金されることもあり、その間の資金繰りに困っている企業は少なくありません。

そこでファクタリングを利用すれば早くて即日、遅くても1ヶ月以内には現金に替えられます。 ファクタリングをうまく使うことで、企業の資金繰りを助け、健全な経営状態の維持が可能です。


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ファクタリングの利用例。売掛金を現金化し、自社の支払いを間に合わせる


こちらではファクタリングの利用例について紹介します。

A社はB社に対して、1,000万円の商品を販売しました。B社は契約通り、2ヶ月後に入金を行う予定です。 ところがA社は仕入れ先のC社に対して、500万円の支払いを半月後に行う必要がありました。

現在の預金残高では、B社からの入金が無いと支払いができません。支払いが遅れてしまうと、後々の取引に大きな影響が出てしまいます。 そこでA社はファクタリング業者に、1,000万円の売掛金を900万円で買い取ってもらいました。

ファクタリング業者からは早ければ即日で入金があるため、C社への支払いは十分間に合います。 このように、ファクタリングは融資のように担保や保証人を必要としないため、すぐに現金が欲しい企業にはうってつけの仕組みです。  

ファクタリングの仕組みと手数料について解説


ファクタリングには大きく分けて、2種類の仕組みが存在します。

  • 2社間ファクタリング
  • 3社間ファクタリング
それぞれの内容と、かかる手数料について詳しく解説していきます。  

即金性・秘匿性の高い『2社間ファクタリング』


2社間ファクタリングはその名の通り、債権者とファクタリング業者の2社間で行われる取引です。 取引が2社間のため、入金日は即日~1週間と即金性が高く、取引先にもバレにくいというメリットが存在します。 2社間ファクタリングの流れは、以下の通りです。

  1. 債権者(A社)がB社に商品を販売し、売掛金を得る
  2. A社がファクタリング業者(C社)に、売掛金売却の依頼を行う
  3. C社は売掛金の審査を行い、問題なければA社に手数料を引いたお金を振り込む
  4. B社は期日通りに、A社へお金を支払う
  5. A社は受け取ったお金をC社へ渡す

A社とC社の取引内容はB社に明かされないため、バレることなく取引を進められます。 またC社が行う審査は『売掛金』に対するものなので、A社の経営状況を厳しくチェックされるということはありません。 そのため比較的早く審査が終わり、入金もすぐに行われます。 2社間ファクタリングは迅速に現金を受け取れるというメリットがありますが、その分手数料が約15~20%と、3社間ファクタリングよりも高額です。(3社間の場合は約1~5%)

  • とにかく早く現金が欲しい
  • 取引先に資金繰りについて知られたくない

という場合に使うと効果的です。  

低い手数料が魅力的な『3社間ファクタリング』


3社間ファクタリングは、債権者・売掛業者・ファクタリング業者の3社間でファクタリング契約を結ぶという手法です。 3社間で行うため秘匿性はありませんが、その分約1~5%と低い手数料で売掛金を現金化できます。 流れは以下の通りです。

  1. 債権者(A社)がB社に商品を販売し、売掛金を得る
  2. A社がファクタリング業者(C社)に、売掛金売却の依頼を行う
  3. C社が審査後、A社とファクタリング契約を結ぶ
  4. A社とB社がファクタリング契約を結ぶ
  5. A社・B社・C社間で、売掛金の確認を行う
  6. C社からA社へ、手数料を引いたお金が振り込まれる
  7. B社が期日になると、C社へ売掛金を支払う

2社間と比べると手続きが多いですが、

  • 3社すべてがファクタリング契約を行う
  • 売掛金が直接ファクタリング業者へ支払われる

という点が特徴です。  

また3社間ファクタリングでは、売掛金の回収をファクタリング業者へ一任できるため、売掛金の回収業務が無くなります。

2社間に比べると現金化に時間がかかってしまいますが(半月~1ヶ月程度)、現金を低い手数料で確実に手に入れられる点が魅力の取引方法です。

ただし売掛先の企業に承認を得る必要があるなど、今後の取引に影響を及ぼす可能性があることも考えておきましょう。    


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ファクタリングの種類と4つの取引方法について徹底解説


ファクタリングには大きく分けて、4つの種類が存在します。

  1. 一括ファクタリング
  2. 保証ファクタリング
  3. 診療報酬ファクタリング
  4. 国際ファクタリング

それぞれ詳しく解説します。  

1.資金調達にうってつけの『一括ファクタリング』

一括ファクタリングは一般的にファクタリングと呼ばれる種類のもので、企業が保有する売掛金をファクタリング業者が買い取るサービスです。

銀行の融資のように担保や保証人を必要とせず、すぐに売掛金を現金化できます。 ファクタリングは融資ではなく売買として取り扱われるため、買取審査は基本的に商品(売掛金)を使って行われます。

そのため銀行から融資を受けられないような信用力の低い企業でも、審査に通りやすいです。 銀行や消費者金融で資金調達するよりも手軽な資金調達法と言えるでしょう。  

2.売掛金を保証してくれる『保証ファクタリング』

保証ファクタリングはその名の通り、売掛金の保証を業者に依頼するファクタリング方法です。

仮に売掛先の企業が倒産してしまった場合、原則として売掛金をすべて回収できず、企業にとっては大きな損失となります。

保証ファクタリングを使えば、例え売掛先が倒産したとしてもファクタリング業者からお金が支払われるため、被害を受けません。  そのため、信用情報が悪い業者とも安心して取引が可能です。 審査が必要ではありますが、売掛金に対して保険をかけるという意味では有効的な手段と言えるでしょう。   

3.医療機関向けの『診療報酬ファクタリング』

診療報酬ファクタリングは、医療機関が国保や社保から受け取る予定の債権を売却するというサービスです。

医療ファクタリング・医療報酬ファクタリングとも呼ばれ、医療機関のみが利用できるという点以外は、一括ファクタリングと変わりません。

保険が適用されると、医療機関が個人から受け取れる診察料は、原則として医療費の30%です。 残りの70%は国や協会から診療日の翌々月末に受け取ることになっているため、金銭の受け取りに遅れが生じてしまいます。

その間の資金繰りの調整に使われるのが、診療報酬ファクタリングです。 医療費のほかに、介護報酬調剤報酬もこのファクタリングに含まれます。  

4.貿易を円滑に進めるための『国際ファクタリング』

国際ファクタリングは、輸出債権(海外への売掛金)をファクタリング業者に売却するサービスです。

国際取引には信用状(L/C)が用いられていましたが、銀行の審査に必要な書類の作成などに時間がかかるため、最近はL/Cを用いないケースが増えています。

ただしL/Cが無い=異国間の取引で保証が全くないという状態と同じです。 そこで、代わりに国際ファクタリングを利用し、売掛金を確実に回収するという方法が用いられています。

国際ファクタリングを使えば、ファクタリング業者が売掛金を100%保証してくれるため、安心して取引が可能です。 さらにL/Cと違って銀行を介さないため、L/C発行のための厳しい審査を避けられるというメリットもあります。    

ファクタリングを利用すべき5個のメリットを解説!


ファクタリングは銀行に頼らずに行える資金調達の方法として、使い勝手が非常に優れています。

ファクタリングをうまく利用することで、キャッシュフローや資金繰りを改善し、安定した経営の維持が可能です。 そこで本項では、ファクタリングを利用すべき5個のメリットについて紹介します。   

1. 短期間での資金調達が可能

ファクタリングを利用すれば、早ければ即日での資金調達が可能です。

銀行の融資だと審査に時間がかかってしまいますが、ファクタリングはあくまでも売掛金の売買のため、厳格な審査を必要としません。

2社間ファクタリングで即日~1週間、3社間ファクタリングで半月~1ヶ月と非常に早いです。 新ビジネスへの投資、給料の支払い、仕入れ値の高騰など、急を要する場面でファクタリングは大いに活躍してくれます。  

2. 保証人や担保が不要

ファクタリングの利用には、保証人や担保が不要です。

なぜならファクタリングは売掛金を売却するだけなので、車や貴金属などを売却している状態と変わりません。

会社の資産を売るだけなので、別の担保を用意する必要が無いと考えてください。 ただし資産を売るという特性上、資産以上のお金を手に入れられないという点は注意しておきましょう。  

3.金利が無い

ファクタリングは融資と違い、金利がありません。

売掛金を売買しているだけなので、お金を返す必要が無いからです。 さらに状況によっては、融資により発生した金利よりも、ファクタリングの手数料が下回る可能性があります。  

4.他社にバレずに資金調達が可能

2社間ファクタリングであれば、他社にバレることなく資金調達が可能です。

あくまでもファクタリング業者と依頼者の間だけで取引が進むので、第三者が介入する余地がありません。 取引先が大企業になればなるほど、会社の信用情報が厳しくチェックされます。 そこで資金繰りが悪いという情報が出回ってしまうと、取引自体を断られる可能性が高いです。

2社間ファクタリングであれば取引先にバレずに資金調達ができるので、悪い情報を取引先に見せずにすみます。  

5.債権回収の手間が無くなる

3社間ファクタリングを利用すれば、基本的に債権回収の手間が無くなります。

3社間ファクタリングは売掛先からファクタリング業者に直接入金されるため、回収に関して関与する必要がなくなるからです。 回収にかかるリスクや入金チェックの手間が無くなるため、業務負担を減らしつつ確実に現金を入手できます。


ただしファクタリング業者が償還請求権を持っている場合は注意が必要です。 償還請求権は売掛先の会社が倒産したときに、ファクタリング業者が回収できなかった債権を依頼者に請求する権利のことを指します。

つまり弁済の義務が発生するということになるので、契約時には償還請求権の有無もチェックしておきましょう。    

ファクタリングで気を付けるべき5つの注意点とは


ファクタリングは使い勝手の良いサービスですが、注意点もしっかりと把握しておきましょう。 そこで本項では、ファクタリングの注意点について5つを紹介します。 メリットと注意点をしっかり把握して、適切なタイミングでファクタリングを利用できるようにしてください。  

1.手数料が業者によって大きく違う

ファクタリングの手数料は、業者によって大きく違います。

相場は2社間ファクタリングで約15~20%、3社間の場合は約1~5%ですが、状況によってはより高い手数料を取られる可能性も否めません。

特に急ぎで必要であればあるほど、手数料が高くなる傾向にあるので注意してください。

時間に余裕があるのであれば、3社以上に相見積もりを取ることをオススメします。 ファクタリングは基本的に高額な取引が多いので、業者を変えるだけで数十万円得するというケースも少なくありません。

手数料が大きく違うことを意識して、複数業者に見積もりを取るように意識しましょう。  

手数料については下の記事で詳しく解説しています。
ファクタリングの手数料相場はどれくらい?費用を抑えるためにできる5つのコツを徹底解説!

2. 取り扱い内容が業者によって違う

ファクタリング業者は数多くありますが、取り扱い内容は業者によって大きく違います。 業者を適当に選んでしまうと、想定したファクタリングサービスを受けられないかもしれません。
  • 取り扱っているファクタリングの内容(2社間 or 3社間など)
  • 手数料の割合
  • 入金までの対応スピード・営業時間
  • 取り扱っている金額(最大〇〇円、最低〇〇円など)

これらの内容をしっかりチェックし、ご自身の会社にあった業者を選ぶようにしてみてください。  

3. 悪徳業者が参入している可能性がある

ファクタリングには、悪徳業者が参入している可能性があります。

ファクタリングはあくまでも売買契約なので、消費者金融に必要な賃金業などの特別な資格は必要ありません。 参入ハードルが低い点が、悪徳業者が増えている原因となっています。

  • 相場より高い手数料を取られる
  • 事務手数料など、追加で料金がかかる
  • 契約書の控えを渡してくれない

などがある場合、悪徳業者の可能性が高まるため注意してください。 悪徳業者を回避するために、必ずレビューや口コミをみて、優良な業者を選びましょう。  

4.償還請求権が契約に盛り込まれているか確認する

ファクタリング業者によっては、償還請求権が契約に盛り込まれている可能性があります。

償還請求権は売掛先の会社が倒産したときに、ファクタリング業者が未回収の債権を依頼者に請求する権利のことです。 償還請求権がある場合、最終的な損失を補填するのが依頼者となります。確実にリスクを回避したい場合は、契約の段階で償還請求権が無い業者を選びましょう。

ただし償還請求権の有無によってファクタリング手数料が変わる可能性があります。 債権が確実に回収できそうな売掛先であれば、償還請求権ありの業者も検討してみてください。   

5.債権の二重譲渡は行わない

すでにファクタリング契約を結んでいるにもかかわらず、他の業者と契約を結ぶことを「債権の二重譲渡」と言います。 当然ですが、債権の二重譲渡は固く禁止されているため注意しましょう。

ファクタリングは「売掛金を受け取る権利」という目に見えない商品を売買しているため、二重譲渡を行おうとする業者も少なからず存在します。   債権の二重譲渡は、委託物横領罪や詐欺罪に問われる可能性もある悪質な行為です。

会社の存続にも大きく関わるため、十分ご注意ください。


また、こちらの記事でもファクタリングの注意点を解説しています!
【知っておきたい】ファクタリングの注意点とは?おすすめのファクタリング業者7社+α

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