貸借対照表と損益計算書の関係!見方やカンタンな作成方法を紹介!
公開日:2019.7.30 | 最終更新日:2019.9.24

企業の経営状況を判断する上で重要な「貸借対照表」と「損益計算書」。
名前は知っているけど、それぞれの関係や見方をイマイチ知らないという方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、貸借対照表と損益計算書の関係性や、見るべきポイントについて紹介します。
- 貸借対照表と損益計算書の関係を知りたい
- それぞれのチェックポイントを抑えたい
- 作成方法を知りたい
という方は、ぜひ記事をご覧ください!
貸借対照表と損益計算書のそれぞれの意味をサクッと確認!

貸借対照表と損益計算書は、それぞれ会社の経営状態を判断するために有効的な手段です。
2つの関連性を確認するまでに、まずはそれぞれの意味を確認しておきましょう。
貸借対照表は、会社の財政状態を一覧でチェックするための表
貸借対照表は、会社の資産と負債のバランスをまとめた表で、会社の財政状態をチェックするために有効です。
英語表記で「Balance Sheet」なので、B/Sと呼ばれることもあります。

https://www.sej.co.jp/library/common/pdf/2019/2019_05.pdf
こちらが、平成31年度の株式会社セブン‐イレブン・ジャパンの貸借対照表です。パッと見ただけでも色々な資産と負債があることがわかりますね。
左側が「資産の部」として、企業が持っている資産が一覧で表示されています。右側は上下に別れており、上部には企業の負債が記され、下部には「純資産の部」として、企業が所有する自己資本などの資産が書かれています。

この貸借対照表のデータから、企業の安全性や返済能力などを読み取ることが可能です。
貸借対照表は、会社の財政状態を知る上で、かなり重要な表と言えるでしょう。
損益計算書は、会社の損益計算を行った表
損益計算書はその名の通り、会社の損益計算を行った結果が記されています。
英語表記で「Profit and Loss Statement」なので、略してP/Lと呼ばれることもあります。

https://www.sej.co.jp/library/common/pdf/2019/2019_05.pdf
こちらは平成31年度の株式会社セブン‐イレブン・ジャパンの損益計算書です。
一番上部に会社としてのすべての収入を表記し、そこから支出を計算して、損益を算出します。
入れる支出によって、以下の3つの利益体系を算出するのが主な目的です。
- 営業利益
- 経常利益
- 純利益
会社としてどれくらい損益が出ているのかを一覧で判断できるため、経営状態をチェックするのに役立ちます。
参考記事:損益計算書(PL)の読み方が100%わかる!7つのポイントの見方(初心者OK)
なお経営状態をよくするために、Founderのマッチングサービスで投資家から資金援助を受けるのは有効な手段です。登録は無料なのでぜひ利用してみてください。
貸借対照表と損益計算書の関係について!図解でチェック

貸借対照表と損益計算書は、それぞれ見るべきポイントが違う表ですが、関係性も存在します。
それは「利益剰余金」と「当期純利益」です。

貸借対照表の右下部である「資本の部」を見ると、企業がどれくらいの自己資本を持っているかがわかります。
この中の利益剰余金とは、企業が生み出した利益を積み立てたお金です。
この部分がなぜ増えたり減ったりしているのかの理由を探るために、損益計算書で当期純利益を確認します。
つまり貸借対照表で大まかな会社の財政状況をチェックし、どれくらい売り上げを作っているのかを損益計算書で詳しく調べるという関係性が生まれています。
貸借対照表と損益計算書で見るべき11つのポイント

貸借対照表と損益計算書には、それぞれチェックすべきポイントがあります。
こちらではそのポイントを詳しく解説します。
貸借対照表でチェックすべきは5ポイント
貸借対照表からは、財務状況に関する多くの指標を確認できます。
大きく分けて5つのポイントがあるので、それぞれ確認してきましょう。
【貸借対照表のチェックポイント1】自己資本比率
自己資本比率では、会社が調達する資金の中に、返済不要の自己資本がどれだけあるかを表します。
返済不要の資産を多く持っている=企業の安定性につながるので、企業の財政状況をチェックするにはかなり重要な指標です。
自己資本比率は、以下の計算式で求められます。
| 自己資本 ÷ 総資本(自己資本+他人資本)× 100% |
自己資本比率が高ければ高いほど倒産しにくい企業となり、大体40%を超えると安定している企業と言えるでしょう。
反対に自己資本比率が低いと外部からの借金が多いということになるので、倒産のリスクが高まります。
企業がどれだけ安定して経営を続けられるかを見れる指標が、自己資本比率です。
【貸借対照表のチェックポイント2】流動比率
流動比率は、1年以内に現金化できる資産が、1年以内に返済すべき負債と比べてどれくらいあるかを表す指標です。
| 流動比率 = 流動資産 ÷ 流動負債 × 100% |
流動資産・流動負債はそれぞれ「1年以内に現金化できる資産・返すべき負債」という意味です。よって流動比率は、2つをそのまま割り算する形で求められます。
企業の財務の中でも緊急性を要する指標で、基本的に120%以上を保てていれば安心で、100%を切ると要注意です。
流動比率が低い業者と取引を続けていると、突然の倒産などで被害を受ける可能性があります。
直近1年の財務状況を知るためにも、必ずチェックしておきましょう。
なお、流動負債については以下の記事で詳しく確認しています。
参考記事:流動負債とは?知っておきたい3つのポイントと内容をわかりやすく解説!
【貸借対照表のチェックポイント3】固定比率
固定比率では、固定資産に投資したお金がどのくらい自己資本から支払われているかがわかります。
| 固定比率 = 固定資産 ÷ 自己資本 × 100% |
固定資産は「1年以上現金化されない、長期にわたって利用される資産」を指します。
固定資産に投資したお金を回収する期間は長期にわたる可能性が高いため、外部からの借入ではなく自己資本を使ったほうがよいとされています。
比率が100%を下回っていると、経営は安定していると判断してよいでしょう。
【貸借対照表のチェックポイント4】長期固定適合率
長期固定適合率は、固定資産に投資した金額が長期資金でどれくらい賄われているかを表す指標です。
長期的な回収を目標としている固定資産に対して、短期的な負債を利用してしまうと、資金繰りに困ってしまう可能性がありますよね。
固定長期適合率を見ることで、企業が投資に使っているお金が健全かどうかを判断可能です。
| 固定長期適合率= 固定資産 ÷( 固定負債 + 自己資本 ) × 100% |
固定負債は「1年以上かけて返済する負債」のことです。
企業が安定して投資を行っているかを判断する指標として、固定長期適合率が利用されます。
短期の借入金については、こちらで詳しく解説しています。
参考記事:【保存版】短期借入金とは?3つの項目でわかりやすく解説!実際の仕訳例も!
【貸借対照表のチェックポイント5】当座比率
当座比率は、企業がすぐに返済しなければならないお金に対して、どれだけ対応できる資産を持っているかを表す指標です。
流動比率に似ていますが、最も早く現金化できる当座資産のみをカウントするので、より短期的な返済能力が求められます。
| 当座比率 = 当座資産 ÷ 流動負債 × 100% |
当座資産として扱われるのは、以下の4点などです。
- 現金・預金
- 受取手形
- 売掛金
- 有価証券
すぐに現金化できる資産を当座資産として扱います。
1年以内に返済すべき流動負債に対して、当座資産の割合が多くなればなるほど、企業として安定していると言えるでしょう。
損益計算書で見るべき6つのポイント
損益計算書で見るべき6つのポイントを紹介します。

【損益計算書のチェックポイント1】営業総収入
営業総収入は、企業の主たる業務(本業)で得た収益です。
仕入れ原価や経費などを一切気にせず、とにかく企業が本業で得た収入がそのまま反映されます。
売上高や営業収益とも呼ばれ、企業の規模の大きさを表す項目です。
【損益計算書のチェックポイント2】売上総利益
売上総利益は、営業総収入から売上原価を差し引いた金額です。
またの名を「粗利」や「粗利益」とも呼びます。
大雑把な利益額を把握したいときに利用する項目です。
【損益計算書のチェックポイント3】営業利益
売上総利益から販売費及び一般管理費を差し引いたものが、営業利益です。
販売費及び一般管理費には、以下のような費用が該当します。
| 給料 | 社員や役員に対する報酬 |
| 賞与 | ボーナスなど |
| 法定福利費 | 会社が負担する健康保険料や厚生年金など |
| 福利厚生費 | 会社が用意している福利厚生などの費用 |
| 広告宣伝費 | CMやインターネット広告など、会社のPRを行う費用 |
| 接待交際費 | 取引先との接待費 |
| 旅費交通費 | 出張などの交通費 |
| 支払手数料 | 振込手数料など |
| 賃借料 | 事務所の家賃など |
| 通信費 | インターネット通信費など |
| 水道光熱費 | 水道・電気・ガス代など |
| 保険料 | 火災保険・損害保険など |
| 減価償却費 | 資産が減価償却した際の費用 |
| 租税公課 | 固定資産税・自動車税などの税金関係 |
| 消耗品費 | オフィス用品の費用 |
主に企業の売上に間接的に影響する費用と考えると良いでしょう。
【損益計算書のチェックポイント4】経常利益
経常利益は、営業利益から営業外収益と営業外費用を加えたものを指します。
営業外収益や費用は、主たる業務以外にかかる配当で、例えば株の配当などです。
本業と副業で手に入る利益が経常利益だと覚えておくとよいでしょう。
【損益計算書のチェックポイント5】税引前当期純利益
税引前当期純利益は、経常利益に特別利益と特別損失を加えたものです。
特別利益や損失は、企業の経営活動とは直接かかわりのないもので、固定資産の売却や災害による損失などを計上します。
特別利益や損失は継続性が無く、あくまでも当期のみの計上となるので、企業自体の評価にはあまり影響しません。
【損益計算書のチェックポイント6】当期純利益
当期純利益は、税引前当期純利益から税金を差し引いたものです。
税金には法人税や住民税、事業税などが該当し、税金を差し引いた結果残ったものが企業の純利益に当たります。
当期純利益をより増やすためには、資金調達したお金をうまく運用する方法も有効です。Founderのマッチングサービスに登録して、投資家からの資金援助を募ってみてください。
貸借対照表と損益計算書の簡単な作成方法!

貸借対照表と損益計算書は、企業の財務状況を知る上で非常に重要です。しっかりと作成して、状況を把握しましょう。
こちらでは、貸借対照表と損益計算書の簡単な作成方法について紹介します。
貸借対照表の作成方法
貸借対照表は、大きく分けて3つの部に分類されます。
| 資産の部 | 流動資産(現金、預金、売掛金など、1年以内に現金化できるもの) 固定資産(建物、車両運搬具、ソフトウェアなど、1年以上資産となるもの) 繰延資産(開業資金など) |
| 負債の部 | 流動負債(買掛金、未払金、未払費用など、1年以内に支払う必要があるもの) 固定負債(長期の借入金など、1年以上かけて返済するもの) |
| 純資産の部 | 株主資本(資本金、資本剰余金、利益剰余金) 評価換算差額など |
計上する際は『資産の部 = 負債の部 + 純資産の部』という計算式が成り立つようにしましょう。
貸借対照表を作成する際は、正しい場所に正しい勘定項目を入れることが大切です。
損益計算書の作成方法
損益計算書は、主に5つの収益を算出することが重要です。
- 売上総利益
- 営業利益
- 経常利益
- 税引前当期純利益
- 当期純利益
それぞれを算出する時に勘定する項目が異なるため、間違えないように注意しましょう。
| 売上総利益 = 売上高 - 仕入原価 |
| 営業利益 = 売上総利益 - 販売費及び一般管理費 |
| 経常利益 = 営業利益 + (営業外収益 - 営業外費用) |
| 税引前当期純利益 = 経常利益 + (特別利益 - 特別損失) |
| 当期純利益 = 税引前当期純利益 - 各種税金 |
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