新規事業の立ち上げを成功させる7つのプロセス|役に立つフレームワークや成功の方法も解説
公開日:2023.6.21 | 最終更新日:2023.10.27

「新規事業立ち上げのプロセスがよく分からない」
「新規事業立ち上げを成功させるコツを知りたい」
多くの経営者・投資家は新規事業を立ち上げるために、どうすればいいのか悩んでいるのではないでしょうか?
そこで、本記事では以下のようなことを解説しています。
- 新規事業立ち上げの目的
- 新規事業立ち上げの7つのプロセス
- 新規事業立ち上げを成功させる3つのポイント
- 新規事業を考える際の役立つフレームワーク
- DX-PLANとは
本記事を最後まで読んでいただければ、新規事業立ち上げのプロセスや成功させるポイントがわかるので、ぜひ参考にしてください。
新規事業立ち上げの目的とは

新規事業立ち上げとは、企業が新たなビジネスをスタートすることです。
ビジネスをスタートさせるための目的をはじめに把握しておくことで、新規事業が成功する可能性が大きくなります。
この章では、新規事業の立ち上げの目的として、以下の2つを解説します。
- 外部環境の変化に柔軟に対応するため
- 人材育成のため
外部環境の変化に柔軟に対応するため
新規事業立ち上げの目的1つめは「外部環境の変化に柔軟に対応するため」です。
現代の企業における外部環境は、常に変化しており変化のスピードも速いといえます。
消費者ニーズの移り変わりが速く、商品・サービスの流行り廃りのサイクルは短くなり経営が難しくなることもあるでしょう。
既存事業だけでは外部環境の変化に対応できなくなることも考えられるので、会社を残すためにも新規事業立ち上げが必要です。
このような理由から、外部環境の変化に柔軟に対応できるように、新しいビジネスをスタートさせることが1つめの目的となります。
人材育成のため
新規事業立ち上げの目的の2つめは「人材育成のため」です。
将来における経営者を育て、会社を成長させることが新規事業には必要になります。新規事業の立ち上げを経験することにより、経営者目線の思考や判断力が身に付くことにつながります。
主体的にアイデアを出せる環境や失敗から学べる環境をつくることが人材育成のポイントにもなるでしょう。
多くの経営者は、経営者としての能力を育てるのが難しいため、後継者選びに迷っています。
会社の継続のためにも人材育成は、新規事業立ち上げにおいて重要です。
新規事業立ち上げの7つのプロセス

新規事業を立ち上げると言っても、「どこから始めたら・何をしたらいいのかわからない」方が多いでしょう。
新規事業立ち上げには以下の7つのプロセスがあります。
- 事業理念・ビジョンを明確にする
- 顧客のニーズを提起する
- 新規事業のアイデアを考える
- 市場調査を行う
- ビジネスモデル・プランを設計する
- 新規事業をスタートさせる
- 成果を検証して改善する
ひとつひとつのプロセスに対してしっかりと向き合っていく必要があります。
それぞれのプロセスについて解説していきます。
1.事業理念・ビジョンを明確にする
新規事業立ち上げの1つめのプロセスは、「事業理念・ビジョンを明確にする」ことです。
新規事業の事業理念やビジョンを明確にすることで、長期的な目線で事業展開できます。
事業理念・ビジョンを明確にすると、事業のアイデアの思考・立ち上げ・継続まで一貫した事業形態を確立することが可能です。
事業理念・ビジョンを明確化し、あらゆる場面において必要な判断基準を定めましょう。
2.顧客のニーズを提起する
新規事業立ち上げの2つめのプロセスは「顧客のニーズを提起する」ことです。
市場調査・事業調査・アンケート・インタビューから集めたデータを分析し、顧客のニーズを提起します。
顧客ニーズの提起は、顧客のニーズをつかみ、新規事業の需要があるかどうかを分析・検討するために必要です。
需要の分析・検討は、客観的で冷静な判断が大切であることも押さえておきましょう。
事業は、顧客の存在が必要不可欠です。需要がなければ事業は成り立たないので、顧客ニーズを提起し、需要のある商品やサービスを探しましょう。
3.新規事業のアイデアを考える
新規事業立ち上げの3つめのプロセスは「新規事業のアイデアを考える」ことです。
顧客ニーズの提起で行った情報収集を元に、新規事業のアイデアを考えます。
新規事業のアイデアを考える際に、ビジネスフレームワークを使うとアイデアのアウトプットを効率よく行えます。
ビジネスフレームワークとは、情報や状況などを当てはめて、問題点や解決方法を分析するツールです。
情報収集を元に、需要・現実味のある新規事業のアイデアを考えましょう。
下記の記事では、オンラインサービスを活用した事例など、新規事業の成功事例を紹介しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
【2023年最新版】新規事業のアイデア事例5選|アイデアの考え方やフレームワークを紹介
4.市場調査を行う
新規事業立ち上げの4つめのプロセスは「市場調査を行う」ことです。
市場調査では以下のような項目を調査・分析します。
- 市場の構造・特徴
- 市場の成長性・将来性
- 市場における既存のビジネス
- 市場で想定されるリスク
- 市場の成長要因
市場のライフサイクルや競合他社を事前に調査し、新規事業の立ち上げが成功するかどうかを判断します。ニーズが見いだせない・リスクが大きいと判断した場合、アイデアを考え直しましょう。
下記の記事では、市場調査の種類や主な調査方法を7つ解説しているので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
市場調査の意味とは?7つのやり方やマーケティングリサーチとの違いも解説
5.ビジネスモデル・プランを設計する
新規事業立ち上げの5つめのプロセスは「ビジネスモデル・プランを設計する」ことです。
これは、提供する商品やサービスの内容・マーケティングの方法などの計画を立てることを指します。
計画を立てることによって業務がスムーズに行いやすく、新規事業の発展にもつながっていくでしょう。
たとえば、ビジネスモデル・プランを設計する際に「5W1H」を意識する必要ことが挙げられます。5W1Hは以下の単語の頭文字をとった提供する商品やサービスを明確化させるのに役立つ方法です。
- Who:誰が事業を行うか
- What:どのような商品やサービスを提供するか
- Why:なぜ商品やサービスを提供するのか
- When:いつ実施するのか
- Where:市場のターゲットはどこか
- How:どのように商品やサービスの価値を提供するか
ビジネスモデル・プランを設計すると、経営者と従業員が一緒になって具体的な目標に向け新規事業への取り組みが可能です。
下記の記事では、ビジネルモデルを成功させるために例を交えながら構築方法を解説しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
ビジネスモデルとは|新しいビジネスモデルの成功事例をわかりやすく解説
6.新規事業をスタートさせる
新規事業立ち上げの6つめのプロセスは「新規事業をスタートさせる」ことです。
ここまでのプロセスのあいだにも試行錯誤や問題点の勃発など、大いに時間を費やしてきたことでしょう。
6つめのプロセスでは、5つめのビジネスモデル・プランの設計が定まりOKが出たら、新規事業をようやくスタートできます。
この時を待ちわびていたことでしょう。この先の事業の発展に向けて、これまでの土台をもとに確実に進めていくことも大切です。
7.成果を検証して改善する
新規事業立ち上げの7つめのプロセスは「成果を検証して改善する」ことです。
新規事業をスタートさせると、計画通りに進まないなどあらゆる問題点が出てくるでしょう。
しかし、計画通りに進まないなどは問題ではありません。新規事業を成長させていくための過程のひとつです。
顧客からのフィードバックによる軌道修正や中間目標への進捗具合・達成度を確認するなど着実に進める必要があります。
何度も成果検証・改善を繰り返し行い、新規事業を成長させていきましょう。
新規事業立ち上げを成功させる3つのポイント

新規事業立ち上げを成功させるポイントは、以下の3つが挙げられます。
- 会社の強みを活かす
- メンバーの割り当ては最小限にとどめる
- 助成金や補助金の利用を検討する
それぞれについて解説します。
1.会社の強みを活かす
新規事業立ち上げを成功させる1つめのポイントは「会社の強みを活かす」ことです。
既存事業は、会社がすでに取り組んでいる事業として新規事業の立ち上げの際に重要なお手本になります。既存事業での強みを新規事業にも活用するといいでしょう。
強みは、既存の生産・流通・社内におけるノウハウ、顧客が付いてくるかどうか、など活用できる部分を分析していくと見つかります。
会社の強みを活かすことができると、競合他社との差別化も行えます。差別化の要因は、会社の強みであり、消費者が欲しい商品・サービスを提供することです。
既存事業から会社の強みを探して新規事業立ち上げに活用し、新規事業立ち上げを成功させましょう。
2.メンバーの割り当ては最小限にとどめる
新規事業立ち上げを成功させる2つめのポイントは、「メンバーの割り当ては最小限にとどめる」ことです。
立ち上げの段階から多くのメンバーを割り当てるとコミュニケーションがスムーズにいかないなど支障が出る可能性があります。
最初の段階では、事業の土台造りがポイントになるので、経営者から事業メンバーまでの意思疎通が必要不可欠です。
新規事業立ち上げの際には、ひとりひとりが優れた才能や技術を持った最小限のメンバーを割り当てると効率的に行えます。
3.助成金や補助金の利用を検討する
新規事業立ち上げを成功させる3つめのポイントは「助成金や補助金の利用を検討する」ことです。
補助金・助成金は国や地方自治体の公的機関が提供する資金制度のことで、新規事業立ち上げなど、さまざまな用途で使用されます。
また、金融機関からの融資とは異なり、返済が不要です。
新規事業立ち上げを成功させるために助成金や補助金を利用するメリットは、返済不要のほかに以下の4つが挙げられます。
- 多額の資金調達が可能
- 事業計画の見直しが行える
- 企業・事業の信頼性が高くなる
- 国・自治体の方針や時代のトレンドがわかる
補助金・助成金は、設備投資・人材育成・海外展開にも役に立つ制度です。資金調達の際には、ぜひ検討してみましょう。
新規事業を考える際に役立つフレームワークとは

新規事業を考える際に役立つフレームワークとは、情報や状況などを当てはめて問題点や解決法を分析するツールのことです。
フレームワークを使うとアイデアのアウトプットが効率よく行えます。
主要なフレームワークは以下の4種類です。
- アイデア出し|SCAMPER(スキャンパー)法
- 市場調査|ポジショニングマップ・3C分析・STP
- ビジネスモデル構築|ビジネスモデルキャンパス
- 事業の改善|PDCAサイクル
以上のフレームワークについて、それぞれ解説していきます。
アイデア出し|SCAMPER(スキャンパー)法
アイデア出しに役に立つフレームワークは「SCAMPER(スキャンパー)法」です。
SCAMPER(スキャンパー)法は、7つの質問に沿ってアイデアを拡大・派生させていく方法で、次の頭文字からとったものです。
- Substitute(代用)
- Combine(組み合わせ)
- Adapt(応用)
- Modify(修正)
- Put to other uses(他の使い道)
- Eliminate(削除)
- Reverse/rearrange(逆転・再構築)
これら7つの質問に回答していくことで、アイデアを拡大・派生させることができます。
市場調査|ポジショニングマップ・3C分析・STP
市場調査を行う際に役に立つフレームワークは「ポジショニングマップ・3C分析・STP」です。
市場調査を行う目的は、市場のトレンド・消費者のニーズを把握し、自社の商品・サービスの向上と顧客満足度を高めるためです。
新規事業立ち上げの際における商品・サービスのニーズの有無、すでに存在する商品・サービスの価値を知るためにも必要になります。
市場調査をもとに、自社商品が競合他社よりも顧客に満足してもらえるかを分析しましょう。
ポジショニングマップ・3C分析・STPそれぞれの特徴について解説します。
ポジショニングマップ
ポジショニングマップは、市場における自社のポジションの明確化と、今後どのポジションを狙うかを可視化するための方法です。
まず、顧客が商品・サービスを購入する際に最重要視する要素を縦軸・横軸に設定します。設定後、競合他社・自社の商品・サービスがどの位置に当てはまるのかを位置づけします。
競合他社との比較はもちろん、目標とする自社の位置と現在の差が目に見えてわかるところが、ポジショニングマップの特徴です。
3C分析
3C分析は次の頭文字をとったフレームワークです。
- Customer(顧客・市場):市場の将来性、顧客のニーズ
- Competitor(競合他社):競合他社の特徴・強み・規模・ポジション
- Company(自社):自社の強み・理念・ビジョン・ポジション
新規事業を進める際に重要な3つの観点から自社・競合他社の強み、弱みの分析に役立ちます。
3C分析により、顧客・市場、自社・競合他社の分析が客観的に行うことが可能です。ポジショニングマップと合わせて使用すると効果的でしょう。
STP
STP分析は次の3つの頭文字からとったものです。
- Segmentation:市場構造
- Targeting:ターゲット選定
- Positioning:自社のポジション
「市場構造の把握・ターゲットの選定・自社のポジションの確認」の要素から市場・顧客の分析を行います。
STP分析は、新規事業におけるマーケティング戦略などを明確化し、検討することができるところが特徴的です。
新規事業を立ち上げる際は、自社のポジションや外部環境を把握し、自社商品・サービスの強み・戦略を考える必要があります。
STP分析は、新規事業が成功できる市場を見つけて、顧客とよい関係を築き上げるのに効果的なフレームワーク法です。
ビジネスモデル構築|ビジネスモデルキャンバス
ビジネスモデル構築に役立つフレームワークは、「ビジネスモデルキャンバス」です。
ビジネスモデルキャンバスは以下の9つの項目から成り立ちます。
- 顧客:ターゲットはどんな人か
- 提供価値:顧客ニーズに応えるために提供するもの
- 販売チャネル:商品・サービスをどこで・どのように売るか
- 顧客との関係:顧客との関係の構築・維持法
- 収益:適切な料金設定
- 主要資源:ヒト・モノ・カネ・情報
- 主要活動:新規事業をスムーズに行うための活動
- パートナー:外注先・外部提携先
- コスト:固定費・変動費の内訳
以上7つの項目を埋めていくことで新規事業のアイデアを整理し、ビジネスの全体像の把握・確認が可能です。
事業の改善|PDCAサイクル
事業の改善に役立つフレームワークは「PDCAサイクル」です。
PDCAサイクルのPDCAは、以下の4つの単語の頭文字からきています。
- Plan:計画
- Do:実行
- Check:評価
- Action:改善
PDCAサイクルは「計画・実行・評価・改善」の4つのサイクルを繰り返し行い、新規事業の改善を行うのに役立つ方法です。
また、事業の改善だけでなく「目標達成・業務の効率化・タスクの明確化」のためにも取り入れられます。
短期的な計画で習慣化させることが、PDCAサイクルを行う際のポイントです。
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まとめ

既存事業における課題は、市場の消費者ニーズの移り変わりの速さや、会社の後継者問題などさまざま挙げられるでしょう。新規事業立ち上げを検討することは、上記のような課題解決にもつながります。
また、新規事業立ち上げにおいて「アイデア・戦略・改善」は重要なポイントです。
事業立ち上げを成功させたいなら、サポートしてくれるコンサルタントを探すのもひとつの手段です。ぜひ、本記事を参考に、新規事業立ち上げの成功に向けてDX-PLANも検討してみてください。
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