独立起業して成功・失敗を分ける7つの違い!5年後のあなたは勝ち組?負け組?
公開日:2017.8.3 | 最終更新日:2025.3.19

起業して5年後に会社が倒産せずに生き残っている確率は、わずか15%。同じ年に起業しても、5年後には85%もの会社が倒産してしまう現実があります。
起業の成功と失敗を決めるのは、経営者の才能や、経営のセンスだけだと思っていませんか?もちろんセンスがなくては会社の成功は期待できませんが、センスがあっても必ず5年後に会社が存続しているとは限りません。
そこで、今回は独立起業の勝ち負けを分ける7つの違いについて解説します。これを知っていれば、きっと笑顔で開業5周年を迎えられるはず。ぜひ参考にしてみてください。
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■【成功・失敗を分ける違いその1】良い立地を選んでいるか
起業に成功する人は実際に気になっている土地を訪れてみたり、周囲の環境も調べたりと、オフィスや店舗の立地条件まで入念に計画しているのに対し、失敗する人は経営や資金面だけに気を取られ、立地条件にはこだわらない傾向にあります。中には「良い物を売ればどんな場所でも売れるはずだ」と自信を持っている方もおられるかもしれません。
しかし、立地条件は会社の売り上げを左右するほど重要な要素です。いくら商品やサービスが良くても、場所が悪ければ集客できず、結果的に売り上げも伸び悩むでしょう。
業種や経営スタイルによって差はありますが、一般的に起業に有利と言われる立地条件は以下の通りです。
〇人通りが多い
インターネットショップなどではない限り、いかに集客するかがポイントになります。人通りのない裏路地よりも人通りの多い道沿いや商店街に店を構える方が、集客率が良いことは想像に難くありません。
〇交通アクセスが良い
最寄り駅やバス停からの距離、主要都市からの乗り換え回数のほか、近隣にあるコインパーキングの数や距離、さらに周囲の目印になる建物などもチェックしておくと良いでしょう。市町村のホームページを参考にすると、大まかな地図や公共交通機関が載っているため便利です。
〇近隣に競合店がない
人通りがあり交通アクセスが良い地域には、既にほかの競合店が出店しているかもしれません。また、地域に根付いた老舗店があれば固定の常連客が多い可能性が高く、新規で参入して対等に経営するのが難しいケースもあります。
〇地域に将来性がある
現在の状況だけでなく、将来の環境についても調べておくのが望ましいでしょう。駅周辺の開発計画などが分かれば、開発予定のエリアに店を構えることもできます。市役所の都市計画担当課などで尋ねてみるのがおすすめです。
そのほか、基本的なチェックポイントとして治安や環境、家賃相場などはしっかりと調べておきましょう。
■【成功・失敗を分ける違いその2】自己資金が十分にあるか
起業する際には、日本政策金融公庫が扱っている「新創業融資制度」や「新規開業資金」、「女性、若者/シニア起業家支援資金」のほか、信用保証協会の保証付融資など様々な融資に申し込むことができます。厳しい審査に通れば多額の融資を受けられるため、起業家にとっては心強い制度ではありますが、融資審査では自己資金の金額も重要な審査ポイントです。
起業に成功する人は、起業を決意した時からコツコツと貯蓄を始めています。融資に申し込む時点で必要資金総額の半分ほどが用意できているだけではなく、融資審査では毎月一定の積み立てを行ってきたことをアピールできるため、融資担当者の信用も得やすく、審査に通る確率が高くなります。
しかし、融資制度や補助金、助成金、クラウドファンディングなど外部の資金に頼って自分できちんと貯蓄してこなかった人は、起業に対する熱意が伝わらないばかりか信用も得られず、融資審査に通る確率も格段に下がってしまいます。十分な資金を得られなければ、起業しても会社を経営していくことは難しく、いずれ失敗してしまうでしょう。
また、中にはギャンブルで自己資金を得られれば良いと考える方もおられるかもしれませんが、融資を受ける場合は、通帳にある金額がそのまま全て自己資金と判断されるのではなく、それまでに積み立ててきた過程も含めて評価されます。そのため、競馬やパチンコをはじめとするギャンブルで一時的に多額の貯金ができたとしても、自分で稼いで貯めてきたプロセスが見えないことから、あまり良い評価は得られません。そこで、起業を決意したらまずは起業に必要な金額を大まかに計算してみましょう。
例えば、日本政策金融公庫の融資を受けたい場合は、その必要資金総額の3分の1以上は自己資金として自分で用意することが求められています。つまり、起業に1,500万円が必要だとすれば、少なくとも500万円は自分で貯金する必要があります。
次に、この500万円をいつまでに用意するのか明確な目標を立てましょう。月々の収入をもとに、毎月いくらを起業資金に充てられるのかを割り出したら、あとは目標に向かってコツコツと貯金を続けるのみです。
この計画性がのちに融資審査を受ける際のアピールポイントとなるため、起業を決めた時から融資審査が始まっているんだという気持ちで行動しましょう。
■【成功・失敗を分ける違いその3】魅力的なオファーがあるか
オファーとはマーケティング戦略でよく使われる用語であり、販売者が消費者に対して品物や数量、品質、価格など様々な視点から提案する条件、つまり「この商品を購入した人限定で、ノベルティグッズをもれなくプレゼント」など、消費者が商品を購入したくなるような魅力的な条件を意味します。魅力的なオファーは自社の独自性や強みにもなり、クチコミやメディアによって広まって会社の知名度アップにもつながるでしょう。
起業に成功する人は、消費者の購買意欲をくすぐる優れたオファーを作り、消費者を飽きさせることなく商売を長続きさせることができます。しかし、失敗する人はオファーの必要性を理解していなかったり、良いオファーを作ることができないために消費者を飽きさせたりと、顧客の獲得に至らないことがほとんどです。
そこで話題性があり、顧客の獲得につながるような魅力的なオファーを作ることがポイントなのです。オファーは、以下のように6つのタイプに分けられます。
〇価格オファー
「5,000円以上購入した方は、500円割引します」、「10,000円分の商品を先着3名様に半額で販売します」、「本日サービスを契約すると月々の料金が3ヶ月分無料になります」など、価格で魅力を感じさせるオファー。
〇特典オファー
「新規契約者に限り抽選で旅行券をプレゼント」、「このドライヤーを購入した方にはシャンプーをプレゼント」、「3,000円以上お買い上げでポイント5倍」など、消費者に何か特典をプレゼントするオファー。
〇無料オファー
「お試し期間中はレンタル料無料」、「まずは無料サンプルで良さを実感してください」など、本来有料の商品やサービスを、サンプルや期間限定として無料で提供するオファー。
〇利便性オファー
「不要な家具を出張査定します」、「保険の見積もりをご家族分まとめてその場で行います」、「このコップは氷水を入れても水滴が垂れません」、「定期的に交換が必要な部品は自動でお届け」など、消費者が「これは便利」と思えるような利便性のあるオファー。
〇リスクリバーサル
「効果が実感できなければ全額返金」、「満足できなければいつでも返品可能」、「トラブル時には24時間電話でサポート」など、消費者が購入の際に感じる不安やリスクを取り除いたり、フォローしたりするオファー。
〇時短オファー
「本日中に申し込むと翌日お届け」、「今すぐ30秒で簡単にお見積り」、「注文後2分でお渡し」、「20分で修理します」など、サービスのスピード性を提供するオファー。
これらのオファーを上手く活用しながら消費者の立場になり、どんなことに魅力を感じるか考えてみましょう。
既に他社が提供しているオファーや、ただ値下げするだけのオファー、ひと目見ただけでは分かりにくいオファー、非現実的なオファーなどは購入するほどの魅力を与えにくい傾向にあります。大胆で話題性がありながらも他社では行っていない、魅力あるオリジナルのオファーを考えられたらより成功へと近付けるでしょう。
■【成功・失敗を分ける違いその4】営業力が備わっているか
起業では、営業力の有無も重要です。起業して間もない頃は会社の知名度も低いため、自ら営業活動をし、顧客を獲得しなければなりません。また、経営が軌道に乗ってからも常に営業は怠らず、新たな顧客の獲得だけでなく、顧客離れについても意識する必要があります。
起業に成功する人は、開業1周年を迎える頃にはある程度の顧客が付くほどの営業力を備えているケースが多く、反対に失敗する人は営業力が不十分で固定の顧客が付きにくいケースが目立ちます。では、営業力とは一体何でしょうか?
一般的に、営業力と聞くとセールストークの上手さやコミュニケーション能力の高さなどを思い浮かべる方が多いでしょう。もちろんそれらも大切ですが、成功と失敗を分ける営業力の差は、「聞く力」にあります。
会社を多くの消費者に知ってもらうには、商品の良さやメリット、サービスの利点をアピールすることだけに意識が向いてしまいがちです。自分の会社に自信があればあるほど、セールストークに力が入り、熱弁してしまうでしょう。しかし、消費者の立場になってみると、あまりにも熱く語られると圧倒されてしまい、反対に不信感や怪しさを感じてしまう恐れがあるため、逆効果です。
営業力が備わっている人、すなわち起業に成功する人は、会社のアピールをする前に消費者の声に耳を傾け、聞き役に徹します。まず消費者が感じている不安や不満、問題点、ニーズなどを聞き、それらの悩みを解決する手段として初めて自社商品やサービスを紹介し、提案するのです。
聞き役に徹したからと言ってすぐに売り上げにつながるとは限りませんが、この過程があるだけで消費者との信頼関係を築き、消費者の心を掴むことができます。会社を長く経営していくためには、このように顧客目線に立った営業力を活かし、一消費者から一顧客へと長期的に関係を築いていくことが大切なのです。
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■【成功・失敗を分ける違いその5】リスクマネジメントができているか
会社を経営していく中で何か問題が起きれば、解決するために方法を練るのは経営者として当然のことです。しかし、起業に成功する人は問題が起こる前から既にリスクを予測し、問題そのものの発生を予防したり、会社の損失や被害を最小限に抑えるために対策をとったりと、リスクマネジメントに力を入れています。反対に、何も対策をとっていないために、いざ何かが起こった時に上手く対応できないのが起業に失敗する人の特徴です。
会社を経営するということは、常にリスクと背中合わせ。起こる前からリスクを予測し、対処できているかどうかが大きな分かれ目となります。ひとくちに起こり得るリスクと言ってもその内容はさまざまであり、主に以下のような種類が考えられます。
| ・収入減少のリスク | 商品の売り上げ減少や取引先の倒産など、会社の収入が減るリスク。 |
| ・人的損失のリスク | 経営者自身はもちろん、役員や社員など会社で働く従業員が死亡や入院、信用の損失などによって勤務できなくなるリスク。 |
| ・財産損失のリスク | 火災や地震、水害、台風などの自然災害や、事故、盗難などの被害を受け、会社の財産を失うリスク。 |
| ・賠償責任のリスク | 商品やサービスに対して、従業員や消費者、株主などから何らかの賠償責任を問われるリスク。 |
| ・ビジネス上のリスク | 企業の海外進出や事業の拡大、商品開発などの営業に関するリスクや、商品取引や為替相場など資産運用に関するリスク。 |
上記のようなリスクは、どんな会社にも起こり得るものです。リスクマネジメントについては、以下の5W1Hの視点をもとに考えると良いでしょう。
〇What(何を)
リスクマネジメントを行う目的。
〇When(いつ)
新商品の開発や事業拡大のように随時行うのか、避難訓練のように一定の期間を置いて定期的に行うのかなど、リスクマネジメントを実行する時期。
〇Where(どこで)
規模の大きな会社の場合、リスクマネジメントが行われる部署についても決めておく必要があります。
〇Which(どちらを)
安全とコストのどちらを優先するのか、また、そのバランス。
〇Who(誰が)
リスクマネジメントを実行する人。一般的には経営者が中心となって行いますが、外部にコンサルタントなどの専門家がいれば心強いでしょう。
〇How(どのように)
ここまで考えてきたリスクマネジメントを、どのように成功させるかのまとめ。
このように、いつ起こるか分からないからこそ、いざ問題が発生した時に冷静に対処できるようしっかりと備えておくべきだと言えるでしょう。
■【成功・失敗を分ける違いその6】自己管理能力が備わっているか
「一般的な会社員のように時間に縛られたくない」という思いから、起業を決意する方も多いのではないでしょうか?確かに、起業すると会社員のように決められた出社時間や休憩時間、退社時間はありません。特に自宅をオフィスとして利用する場合は、会社へ出勤する必要もないでしょう。朝ゆっくり寝ていても、仕事の合間に遊びに出掛けても、誰にも咎められないことを魅力に感じている方もおられるかもしれません。
しかし、起業に成功する人はただ自由に仕事をしているのではなく、その日のノルマや目標を決め、自分を管理しながら計画的に仕事をしています。業種にもよりますが、多くの経営者が規則正しい生活リズムを意識し、会社員と同じように朝早くに起きて会社に向かう生活をしています。
反対に起業に失敗する人は、その時の気の向くままに働いたり休んだりと、自分を管理できていない傾向にあります。自己管理ができていければ仕事の効率も上がらず、長い目で見た時に失敗する可能性が高いとも言えます。
自己管理能力とは、読んで字のごとく「自己を管理する能力」を意味しますが、さらに深く覗いてみると、以下のように5つの要素があることが分かります。
・感情のコントロール
・意欲、モチベーションの維持
・時間管理
・体調管理
・目的意識
このように自己管理能力とは複数の要素から成っており、どれか1つでも欠けると「時間を守ることができない」、「無計画に会社の資金を使ってしまう」、「悪徳商法に騙されてしまう」、「身体を壊して仕事ができなくなる」、「従業員と揉め事を起こしてしまう」など経営に支障が出る恐れがあります。
自己管理能力が備わっていない理由のひとつに、目標や目的がないことが考えられます。そこで、まずは目標とする起業家や経営者を見つけたり、起業における具体的な目的を考えたりすることから始めましょう。はっきりとした目標や目的があれば、達成するためにおのずと自己管理能力も身についてくるはずです。
■【成功・失敗を分ける違いその7】優れたブレインやメンターがいるか
国のトップや政治家などには、優秀なブレインやメンターがいると言われています。起業する場合も、経営者として進むべき道や決断に迷いが出た時には、ひとりで苦しまず、頼れるブレインや心の支えとなるメンターからのアドバイスや指導を受けるのがおすすめです。
ブレインとは、自分の専門以外の分野について、豊富な実務経験や知識を備えている人を指し、外部の専門家であることが一般的です。また、メンターとは、経営に関する相談だけでなく人間関係やそのほか様々な幅広い内容の相談に乗ってくれる助言者や師匠を指します。どちらも経営者にとっては心強い味方であることに違いありません。
起業に成功する人は優れたブレインやメンターを見つけ、経営や事業展開、会社の税務、従業員との関係などさまざまな相談をして専門的なアドバイスを受けることができますが、失敗する人は信頼できるブレインやメンターがおらず、確定申告の手続きや商標登録の出願など慣れない業務に手間取り、肝心の本業まで手が回らなくなるケースが多くあります。そのため、外部に相談相手となるブレインやメンターを見つけておくことは非常に重要です。
ブレインとして経営に関するアドバイスを行うことができるのは、主に以下のような専門家です。
| ・中小企業診断士 | 経営コンサルタントとして経営指導などを行います。 |
| ・税理士 | 会社の税務について書類作成や節税に関するアドバイスを行うほか、税務調査が入る際の立ち会いも行います。 |
| ・行政書士 | 行政への手続きに関してアドバイスを行います。 |
| ・社会保険労務士 | 会社の労務管理や保険の加入手続きなど労務に関する相談業務や、従業員の雇用など人事に関する相談業務を行います。 |
| ・司法書士 | 登記の申請など司法に関する業務を行います。 |
| ・弁護士 | 業務上の事故やトラブル、クレームなどによって裁判が行われる場合に専門的なアドバイスを行います。 |
上記の専門家は、知人からの紹介などのほか、地域の商工会議所を介して紹介してもらうことも可能です。
また、メンターは必ずしも起業家として成功者である必要はありませんが、自分にとって目標となる生き方をしていたり、達成した目標を常に達成し続けていたり、人として尊敬できることがポイントです。身近な存在では家族や業界内の先輩起業家が挙げられますが、「この人のようになりたい」という強い憧れや尊敬があれば、歴史上の人物や偉人、著名人など実際に接点のない人でも構いません。
身近にいない場合は、経営に関するセミナーやイベントのほか、商工会議所や知人からの紹介などで知り合うことができます。
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■まとめ
今回は、独立起業の成功と失敗を分ける7つの違いについてご紹介しました。これらを意識しているかどうかで、会社の未来は大きく違ってきます。起業して会社を経営していくのは決して簡単なことではありませんが、今回ご紹介した内容を参考にしながらライバルに負けず長く続く会社を目指してください。
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