MVP開発とは|意味やメリット、アジャイルとの違いなどを詳しく解説
公開日:2023.6.16 | 最終更新日:2024.1.8

近年のソフト開発においては、MVP開発という手法が注目されています。しかし、実際にどのようにMVP開発を取り入れたらよいかわからず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回は、MVP開発はどのような手法であるのか解説をします。また、MVP開発の意味やメリット・デメリット及びアジャイルとの違いなどについても紹介します。MVP開発の手法を取り入れたいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
MVP開発とは|意味や特徴を解説

そもそもMVP開発とは、MVPという手法を取り入れた各種開発の手法を指します。MVPとは「Minimum Viable Product」の略で、直訳すると「実用最小限の製品」という意味です。
MVP開発は、ユーザーにとって最低限必要となる機能・価値を保有する製品やサービスを用いた開発手法です。MVP開発には、以下のような特徴があります。
- 短期間かつ低コストで検証が可能
- 方向性の確認や軌道修正を開発の早い段階で実施可能
- 生産物の価値の最大化が可能
上記のような特徴を活かした効率の良い開発手法として、MVP開発が注目されています。
MVP開発とアジャイル開発の違いについて

MVP開発は、時にアジャイル開発と混同して理解されるケースがあります。しかし、両者には明確な違いがあるため、正確に理解しておきましょう。
アジャイル開発とは、開発を目指す製品の機能を細分化して優先順位の高いものから、計画・設計・実装・テストを繰り返す手法です。開発における効率化・時間の短縮化を目指すことができます。
一方、MVP開発は、ユーザーの反応を検証し、機能の追加や修正を進めていく手法です。最小限の機能を持った製品をリリースすることによる、ユーザーからのフィードバックが大切です。
下記の記事では、アジャイル開発の特徴や手順を解説しています。アジャイル開発に興味がある方は、こちらも参考にしてみてください。
MVP開発とは|意味やメリット、アジャイルとの違いなどを詳しく解説
MVP開発のプロセス

MVP開発のプロセスは、以下のような流れが一般的です。
- 仮説の立案:製品・サービスで解決したいことなどの目的を明確にした上で、MVP開発により検証・評価する仮説を立てる
- 必要最低限の機能の策定:目的を達成するために必要な必要最低限の機能を絞り込む
- MVPの作成:必要最低限の機能を持つプロダクトを製作する
- 検証:作成したプロダクトの実証実験及びユーザーテストを実施し、ユーザーからのフィードバックを得る
- 評価・改善:フィードバックを元に、追加機能の開発・実装及び改善を行う
以上が基本的なMVP開発の流れですが、ノウハウのない企業にとっては敷居が高いと感じるかもしれません。
MVP開発についてのノウハウを得たい場合には、株式会社ユービジョンのDX-PLANがおすすめです。MVP開発はもちろん、システム開発後の相談やメンテナンスにも適切に応じています。
MVP開発の種類と事例

MVP開発の手法は数種類あり、今回は以下の主要な4種類を紹介します。
- プロトタイプ
- コンシェルジュ
- スモークテスト
- ランディングページ(LP)
それぞれに特徴のある手法であるため、開発を行おうとするプロダクトと相性の良い手法を選択するのが良いでしょう。以下で、各手法の特徴や実際に企業が用いた際の事例について紹介します。
プロトタイプ
プロトタイプとは、試作品・実験機を作りユーザーのフィードバックを得る手法です。最終的なプロダクトに近い状態でリリースするため、効果的な検証が得られることがメリットとして挙げられます。
一方、完成形に近い段階まで開発する必要があるため、時間とコストがかかる点がデメリットです。大手SNSサービスとして普及している「Twitter」は、このプロトタイプの手法を用いて開発されました。
下記記事では、プロトタイプ開発が向いているプロジェクトや、メリットデメリットを紹介しているので、合わせてこちらも参考にしてみてください。
【5分で分かる】プロトタイプ開発とは|メリット・デメリットと導入向きのプロジェクト例
コンシェルジュ
コンシェルジュは、検証のためのプロダクトを一切開発せず、すべて開発者がユーザーと直接やり取りをして仮説の検証を行う手法です。手間と時間がかかりますが、具体性が高く確実性のある検証結果が得られやすいことがメリットです。
コンシェルジュの手法を用いた事例としては、宿泊先マッチングサービスの「Airbnb」が挙げられます。掲載する写真の質の向上が重要だと仮説を立て、ユーザーとの直接的なやり取りの中で実証を行いました。
スモークテスト

スモークテストとは、サービス提供前に紹介用のビデオやインターネットサイトを作成する手法です。機能の検証というよりは、ユーザーがサービス自体に興味を持つかどうかを検証することを主な目的としています。
スモークテストを取り入れた事例としては、大手ストレージサービスの「Dropbox」が挙げられます。オンラインでデータ管理ができるサービスについての動画を配信したところ、大きな反響を得て利用者数の増加につながりました。
ランディングページ(LP)
ランディングページ(LP)とは、提供予定のプロダクトの内容紹介サイトを公開し、ユーザーに事前登録を促す手法です。提供予定のプロダクトに対する、ユーザーの興味の高さを検証できます。また、ユーザー層を事前に把握する効果も期待できるでしょう。
先ほどコンシェルジュの事例として紹介した「Airbnb」は、このランディングページの手法も用いて検証を行いました。空き部屋レンタルサービスについてのランディングページを提供したところ、ユーザーから大きな反応が得られたため、実装を決めたとされています。
MVP開発のメリット

MVP開発には、一定のメリットがあると考えられています。効果的な開発手法として、多くの企業が取り入れている手法です。MVP開発のメリットについて、以下の3項目をご紹介します。
- 顧客目線でユーザーのニーズがわかる
- 検証コストが低い
- 短期間で市場に投入できる
これからMVP開発手法の導入を検討している方は、まずはMVP開発のメリットについて理解しましょう。
顧客目線でユーザーのニーズがわかる
MVP開発は、顧客目線でユーザーのニーズを把握することに優れています。必要最小限の単位で提供を行い、ユーザーからのフィードバックを得る手法であるため、ユーザーのニーズに早期で気付きやすいといえます。
従来のような、すべてを完成させてからのリリースにおいては、ユーザーのニーズに応えられていないことに最後まで気付かないケースがあります。ニーズから大きく離れていると気が付いても、簡単にやり直しができない段階である場合も多いでしょう。
MVP開発は、ユーザーからのフィードバックを逐一検証できるため、顧客目線に立った開発が進められます。ニーズを意識した開発を重視したい場合に、優れた開発手法といえます。
検証コストが低い
MVP開発は、検証に要するコストを抑えられる効果も期待できます。通常の開発においては、プロダクトを完成させないと検証に移行できません。欠陥が見つかった時には、開発に要したコストが無駄になってしまう恐れもあります。
一方、MVP開発の場合には、最小限の開発段階で検証を行なえるため、コストを最小限にできます。欠陥が見つかった時の復旧についても、最小限の工程で抑えられるため、効率の良い開発手法です。
短期間で市場に投入できる

MVP開発を用いた場合、プロダクトを短期間で市場に投入できるメリットが得られます。必要最小限の単位でリリースを行なうため、一般的な開発工程よりも短時間でユーザーにサービスを届けられます。
リリースが早いメリットは、早期にユーザーからのフィードバックを得られることだけではありません。競合サービスがある場合、先に顧客を確保出来る可能性が高くなることも大きなメリットといえるでしょう。
ユーザーからのフィードバックを開発早期のタイミングで獲得しながら、同時に顧客の確保を先行的に行なえる点は、MVP開発の大きなメリットです。
MVP開発のデメリット

以上で紹介してきたように、MVP開発には多くのメリットがあります。しかし、同時に存在するデメリットも知っておきましょう。MVP開発の主なデメリットは、以下の3項目です。
- 機能が複雑な開発が苦手
- エンジニアのスキルに依存している
- 現場と経営層の間で齟齬が生じやすい
MVP開発の手法を取り入れる前に、メリットだけでなくデメリットも把握して、開発するプロダクトとの相性が良いか十分に検討しましょう。
機能が複雑な開発が苦手
MVP開発は、複雑な機能を含んだプロダクトの開発には向きません。工程が多く規模が大きな開発作業においては、最小単位のプロダクトのリリースをしていると、逆に手間がかかります。
複雑な機能を含んだ開発をする場合には、最初に段取りを決め、順序通りの工程をこなしていくウォーターフォール型の開発の方が向いているでしょう。
MVP開発は、数か月でゴールに達すると見込まれる程度の中小規模の開発が向いていると考えられます。開発の内容により、適切な手法を採用するのが重要です。
エンジニアのスキルに依存している
MVP開発のデメリットの2つ目は、エンジニアのスキルにその成否が大きく依存することです。
MVP開発では、短期間で最小単位のプロダクトを提供し、検証と改良を繰り返します。開発チームも小規模のケースが多く、メンバーのスキル次第で成果が大きく変わってきます。
また、開発のスキルだけでなく、MVP開発にはコミュニケーション能力やトラブル対応の柔軟さなど幅広い能力が必要です。大人数のチームであれば、メンバー同士で助け合いながら開発を進められますが、MVP開発では1人ずつへの依存度が大きくなりがちです。
高い技術のエンジニア不足に悩んでいる場合は、DX-PLANにご相談ください。豊富な経験と技術を持ったエンジニアから、MVP開発に関するサポートを受けられます。
現場と経営層の間で齟齬が生じやすい

MVP開発においては、開発の現場と経営層とで意見の相違・齟齬が生じやすい傾向があります。経営陣は、最初から完成されたプロダクトをリリースしたいと考えるケースが多いため、そもそもMVP開発の実行が認められない場合も多いでしょう。
MVP開発の実践を経営陣に認めてもらうため、まずは社内で理解を得る努力が必要なケースもあるかもしれません。開発に関して理解の乏しい経営陣の下では、MVP開発に対する認識の相違を埋める努力が必要です。
MVP開発を成功させるポイント

MVP開発で成功するためには、ポイントを押さえておかないと、想定した成果が得られない場合があります。
MVP開発を成功させるポイントについて、以下に3項目紹介します。
- 何を検証したいのか明確にする
- 完璧を目指さない
- 信頼できるシステム開発会社に依頼する
上記のポイントを各工程で振り返りながら、MVP開発を成功に導いてください。
何を検証したいのか明確にする
MVP開発を行う前に、必要な検証内容を明確にしておくと良いです。漠然とした状態で新規プロダクトをリリースしたとしても、その後の検証および改善につながりません。
まずは基本に立ち返り、ゴールとなる仮説を立てましょう。その仮説を立証するために必要な課題を抽出し、検証するべき事項を明確にしていくことがポイントです。
検証する内容が明確になっているからこそ、ユーザーからのフィードバックに対して効果的な修正・再開発ができます。上記により、MVP開発を行う前に、検証内容の明確化から実施しましょう。
完璧を目指さない
MVP開発においては、完璧を目指す必要はありません。そもそもMVP開発は、必要最小限のプロダクトを短期間でリリースし、検証と改善を繰り返す手法です。
完璧な製作を達成するために時間と費用をかけていては、MVP開発のメリットを活かすことができません。細部が未完成であったとしても、検証に必要な最小限の機能が搭載された段階で、スピーディーにリリースすることが大切です。
エンジニアの中には、仕上がってない状態でリリースすることに抵抗感を覚えるかもしれません。しかし、MVP開発の趣旨を理解して柔軟な対応をすることが求められます。
信頼できるシステム開発会社に依頼する

MVP開発を成功させる最短の道としては、信頼できるシステム開発会社に委託をする方法が挙げられます。MVP開発の手法を覚えたとしても、いきなり効果的な実践ができるほど簡単ではありません。
正しくMVP開発を用い、成功させるためには、相応の実績や経験を積む必要があるでしょう。その点、MVP開発を行ってきた実績のあるプロの会社に委託すれば、高い成果が期待できます。
信頼して開発を任せられるサービスを利用したい方や効率よくMVP開発の手法を取り入れたい方は、DX-PLANをぜひご検討ください。
MVPキャンバスの活用方法

MVP開発をスムーズに進めるためのツールとして、MVPキャンバスと呼ばれるフレームワークがあります。MVPキャンバスとは、10項目の事項で構成されている立案上の枠組みです。以下の10項目を埋めていくことで、自然にMVP開発に必要な情報が集まります。
- 最優先の仮説
- 仮説検証で何を学ぶか
- 仮説実証の具体的方法
- 実証に必要なデータ・条件
- 仮説検証のために何を作るか
- 実証に要する目安コスト
- 実証に要する目安時間
- 想定されるリスク
- 仮説検証で得られた結果
- 仮説検証で得られた学びの活用
MVPキャンバスは、初めてMVP開発を行う際のガイドラインとして使えるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
システム開発でお悩みならDX-PLANがおすすめ

MVP開発を始め、各種システム開発に悩んでいる方は、DX-PLANにご相談ください。DX-PLANは、株式会社ユービジョンというシステム開発企業が提供するコンサルティングサービスです。
MVP開発はもちろんのこと、顧客の要望や開発を予定するプロダクトに適した開発手法を提案します。また、所定の開発が完了してからも、適切なメンテナンスを始め各種相談に応じています。
MVP開発を取り入れた効率的なシステム開発を目指そう

MVP開発は、必要最低限の要素で組み立てたプロダクトを短期間でリリースして、ユーザーのフィードバックを取り入れる注目の開発手法です。
顧客ニーズを捉えやすく、コストを抑えられるなどのメリットがある反面、機能が多く複雑な開発には向かないなどのデメリットもあります。製作物の目的や用途などを考慮して、MVP開発の採用が適切かどうかを検討しましょう。
もし、判断が難しいと感じられる場合は、DX-PLANにご相談ください。プロの視点から、適切なアドバイスの提供が可能です。
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