ベンチャーキャピタルから投資を受ける10のコツ!1億円の出資を受ける方法
公開日:2017.11.1 | 最終更新日:2025.3.13

起業されたばかりの方や、これから事業を拡大したいと考えている企業の経営者なら「ベンチャーキャピタルからの投資を受けて、今後さらにステップアップを図りたい」と考えているかもしれません。しかし、ベンチャーキャピタルからの出資を受ける具体的な方法については、よく知らないという方も多いでしょう。
そこでこの記事では、これまで中小企業の資金調達をサポートしてきた現役15年の税理士が、ベンチャーキャピタルからの投資を確実に受けるためのコツをご紹介します。ご紹介するコツを全て押さえれば、あなたも確実にVCから1億円の出資を受けられるでしょう。
■ベンチャーキャピタルとは?まずは概要をチェック!
ベンチャーキャピタル(VC)とは、未上場ながら高い成長率をあげているベンチャー企業などに対し、経営コンサルティングを行いながら投資する会社(ファンド)を指します。
ベンチャーキャピタルの主な目的は、高いリターンを得ることです。投資を行った企業が成長を遂げて、上場を果たすと株式を売ったり、他のファンドへ高く売却したりすることで多くの利益を得ています。この利益は「キャピタルゲイン」と呼ばれます。
もちろん、投資を受けた企業もプロのコンサルティングを常時受けられるため、確実な成長・拡大を期待できます。ベンチャーキャピタルは、投資する側だけでなく、投資を受ける側にも大きなメリットをもたらす存在といえるでしょう。
以下に、ベンチャーキャピタルが行う投資に関する詳細をご紹介します。
| ・「将来的に上場を目指している未上場企業」が基本的な投資対象 |
| ・投資した資金の使途をあらかじめ定める契約などを行い、企業はそれに則って資金を使う |
| ・投資は基本的に「ファンド(投資事業有限責任組合)」から行われる |
ベンチャーキャピタル(VC)の運用規模は、2008年のリーマン・ショックを機に一時は落ち込みを見せたものの、2017年現在ではそこからの回復に伴って継続的な拡大を遂げています。最近では、国内のベンチャー企業の海外進出を支援するなど大規模な支援活動も目立ち、VCファンドの組成額は2016年上半期においておよそ2,500~2,600億円となっています。
また、近年は10億円以上の大型調達も増加傾向にあり、1つの企業に対する投資額が増大していることが分かります。ただし、投資額が増えている一方で投資対象となった社数は減少しているため、VCからの投資を受けるには自社や事業を積極的にアピールしなければなりません。
いずれにせよ、1億円規模の出資も非現実的ではなくなった今こそ、VCから多額の投資を受けられるチャンスともいえるでしょう。次の項目では、VCからの投資を受けられる企業となるためのコツについてご紹介します。
■【VCから投資を受けるコツその1】内部収益率(IRR)の目安を把握する
VCから投資される企業になるには、内部収益率(IRR)が重要な要素です。IRRとは、将来受け取るべき価値を、もし今すぐに受け取ったらどれくらい価値を割り引いて考えるかという、「割引現在価値」をゼロとする割引率を指しています。IRRが100%を超えれば投資案件としては超優秀、0%以下ならまずVCには選んでもらえないと考えてよいでしょう。
以下の表では、VCが投資案件のIRRを評価する際の目安となる値をご紹介します。
| VCからの評価 | IRRの目安 |
| ・非常に高い | 100%以上 |
| ・高い | 66% |
| ・投資の可能性アリ | 20% |
| ・低い | 0%以下 |
IRR100%の案件に1億円投資をすると、5年経てば32億円もの回収が可能となり、66%なら5年後には12億6,000万円、20%なら2億5,000万円を回収できると考えられています。無論、IRR0%以下であれば投資した金額を下回る金額しか回収できません。
■【VCから投資を受けるコツその2】CVC(事業系VC)を最初に狙う
VCと言っても一括りにはできず、さまざまな性質や特色を持つVCが存在しています。VCの性質によってその系統・傾向を分類すると、主に以下の3種類に分けられます。
【1】事業会社系
「CVC」とも呼ばれ、一般の事業会社やベンチャー企業から拡大した会社の子会社として存在しているVCを指します。
【2】金融機関系
銀行や証券会社など、金融企業系のVCを指します。
【3】独立系
特定の企業と関わりを持たず、ファンドを運営する個人の意向や目論見を基に投資を行うVCを指します。日本ではまだ数が少ないのですが、アメリカなどの欧米では一般化しています。
上記でご紹介した3つのVCのなかでも、狙い目といえるのが【1】の事業会社系VC(CVC)です。なぜCVCを狙うことが得策であるのかというと、VCが元の事業をもっていればそこからの相乗効果が期待できるからです。
つまり、自社とCVCの元の事業に関連性があれば、売り上げの拡大につなげられる可能性があります。
■【VCから投資を受けるコツその3】VCが重視する5つのポイントを意識する
VCに投資するべき企業と判断してもらうためには、VCが企業を評価する際に注目する5つのポイントを知り、それを意識して企業活動を行うことが重要となります。この見出しでは、VCが投資先を決めるときに重視している5つのポイントをご紹介します。
【ポイントその1】マーケットのポテンシャル(潜在力)
企業が展開しているマーケット(市場)自体に、潜在的な拡大の可能性があるかどうかがまず大切なポイントです。具体的には、最小限で100億円規模のマーケットが必要と明言するVCもあります。
【ポイントその2】競合他社が多く、その中で優秀であること
競合の多さも、VCが特に注目する要素となります。競合する他社が単に多くあるだけではなく、それらの中で秀でた実績を上げていることや、これからぐんと成長する兆しがあるかなどが大切でしょう。
【ポイントその3】商品・サービスの価格設定
企業が販売している商品やサービスの価格設定が適正かどうかについても、VCが意識して見るポイントです。商品やサービスの性質が良くても、高すぎれば売上を上げにくくなりますし、安すぎればどれだけ売っても利益が出にくくなります。
売上と利益のバランスをきちんと取るべく、成長を見込んだ価格設定がされているかは大切なポイントです。
【ポイントその4】経営陣が個人よりも複数(チーム)であること
企業の経営は個人よりも複数人(チーム)で行っているほうが、VCには歓迎されるといわれています。また、経営陣それぞれが過去にどのような会社に在籍し、実績を上げてきたかも重視されています。
【ポイントその5】事業を売却した経験
国内ではあまり多くみられる事例ではないものの、立ち上げた事業を拡大したのちに大企業などへ売却した経験がもしあれば、かなりVC側も注目してくれるでしょう。
■【VCから投資を受けるコツその4】EXIT戦略は100億円を目標に
VCは基本的に、上場を目指している企業に投資を行います。将来的な上場を踏まえ、出口戦略の具体的な構想を立てておくと注目されやすいでしょう。
ファンド期限が迫ってくれば、VCはIPOなどによってリターンがほしいと考えます。「それまでに、これだけ結果を出します」と計画が立てられていて、実現への道筋が明らかにされていればより良いはずです。
理想の目標として、「時価総額100億円で上場してExit」を目安に考えておきましょう。なお、上場した時点での時価総額を計算するには、以下の式を活用します。
・当期利益×株価収益率(PER)=時価総額
PER=株価収益率とは、株価を1株あたりで得られる利益で割ったものであり、現在の上場時の初期PERの目安は15倍程度で推移しています。
もし経常利益を5億円とした場合、課税される40%を引くと当期利益は3億円となります。PERを15倍として、単純に3億円を15倍すれば時価総額は45億円です。
先にご紹介した「VCが投資した企業の4割5分が上場する」という目安を参考にし、45億円を0.45で割ると「100億円」になります。100億円でIPOを果たした企業の実例は決して多くありませんが、VCに選ばれる企業に相応しいと判断されるには、「時価総額100億円でIPOを果たす構想」は具体的に描いておいてもよいのではないでしょうか?
■【VCから投資を受けるコツその5】経営者自身の素質もアピールする
VCは企業そのものだけではなく、経営者の資質や姿勢などにも注視します。経営者の経歴だけではなく人脈の質や過去にIPOを行った経験など、実際にアピールすることで伝えられる要素も意識しましょう。どのような支援者がいるかも大きなポイントです。
■【VCから投資を受けるコツその6】資金使途が「成長のための投資」であることをアピールする
企業が経営困難を立て直す目的の資金を求めているようでは、VCの投資を受けるのは難しいと考えましょう。VCは企業の生き残りのために投資するのではなく、あくまで成長する見通しが確実にある企業への投資を考えています。つまり、投資を受けた場合の資金の使いみちは「事業拡大・企業規模拡大のため」であることをアピールする必要があります。
上記の取り組みを具体的にアピールするには、単に事業計画書を作成するだけではなく、現実味のある数値を含めた計画をしっかりと作っておきましょう。
■【VCから投資を受けるコツその7】差別化要因を明確にする
VCは事業を行うマーケットにおいて、他との差別化を意識した総合的な取り組みを行っている企業に注目します。また、マーケット自体の成長が見込めるかについても常に意識を向けています。
そのため、差別化要因を明らかにして事業計画を立てなければなりません。商品やサービスの価値を高めることにとどまらず、価格設定や売り方、流通面での合理性などあらゆる要素において、差別化を図れる具体的な根拠を設けておきましょう。
■【VCから投資を受けるコツその8】プレゼンテーションの準備をする
経営者自身のプレゼンテーションも、VCに選ばれるためには重要になります。したがって、時間的に余裕がある場合は自身でプレゼンテーションの練習を行うことも大切です。
相手を目の前にして納得してもらえるプレゼンテーションを成功させるには、知識や経験を持った人の協力や助言も肝心。そのような人とのロールプレイングを実施しながら、実際の現場におけるプレゼンテーション能力を磨いていってください。
■【VCから投資を受けるコツその9】1社に絞らず、複数のVCを回ってみる
「ここに投資してもらいたい」と思っているVCが経営者側で決まっていても、複数のVCを回って投資を持ちかけてみることを考えておきましょう。VCによって、投資の是非を判断する要素や基準が違ってくることもあります。
一番よくないのは、ここと決めていた1社に断られるとすぐにあきらめてしまうことです。そこでストップせずに挑戦し続けることで、「投資したい」と考えてくれる別のVCに出会えるかもしれません。
また、みっちりと事業計画を練った上でさまざまなVCを訪ねれば、結果的に企業としての成長の道筋を確かなものにできるでしょう。
■【VCから投資を受けるコツその10】書類などをきちんと準備し、VCの要望に応える
VCは投資を検討する際に、多くの書類の提供を求めてきます。事業計画書や株価算定書のほか、会社案内や株主名簿など、実にたくさんの資料を要求されることがあります。それらをある程度想定し、VC側の要望には迅速に応えられるよう準備を行っておく必要があるでしょう。
実際、あまりに要望が多すぎて、途中で匙を投げてしまいたくなるケースも少なくないようです。しかし、そこで根気よく誠実に対応し続けることが、成功の可能性を着実に高める方法となります。
■まとめ
この記事では、ベンチャーキャピタル(VC)からの投資を確実に受けるための10のポイントをご紹介しました。
VCから投資を受ける際には、事業計画の確かな遂行などを条件とした契約をすることが一般的なもの。それを疎かにすれば、契約に違反したとして投資資金の返還を求められる可能性すらあります。
したがって、投資を受けた以上は必ず株式公開にまで到達するという覚悟を持って、事業に取り組んでいってください。
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