銀行でファクタリングを利用するメリット・デメリットは?ノンバンクのファクタリング会社とどう違う?

公開日:2025.6.3  |  最終更新日:2025.6.3

銀行ファクタリングは、売掛債権を銀行に売却することで、売掛金の入金を待たずに現金化できる資金調達サービスです。銀行が提供するため、信頼性が高く、手数料も比較的低い点が特徴です。

しかし、審査が厳しく時間がかかる、オンラインで完結しない場合が多いといったデメリットもあります。

そこで本記事では、銀行ファクタリングのメリット・デメリットを中心に、手形割引との違いや、でんさいファクタリングとの違いなど、網羅的に解説します。

「ファクタリングって実際どうなの?」と気になっている方も、ぜひ参考にしてみてください。

銀行ファクタリングとは?利用できる事業者は?

銀行ファクタリングとは、銀行やそのグループ会社が提供するファクタリングサービスのことです。

企業が保有する売掛債権を銀行に譲渡(売却)することで、売掛金の入金を待たずに現金化できます。

一般的なファクタリング会社と比べて、銀行ファクタリングは手数料が低めというメリットがあります。

しかし、その分審査が厳しく、時間もかかる点が特徴です。

銀行ファクタリングを利用できる事業者は、主に下記の条件を満たす必要があります。

  • 法人であること
  • 一定期間(通常6ヶ月~1年以上)の事業実績があること
  • 売掛先の信用力が高いこと(大企業や中堅企業など)
  • 税金や社会保険料の滞納がないこと
  • 売掛金の発生原因が明確で、取引が実在すること
  • 売掛債権に他の担保権が設定されていないこと
  • 反社会的勢力との関係がないこと

これらの条件に加え、銀行によっては取り扱う業種が限定されている場合もあります。

例えば、建設業やIT業などは比較的利用しやすい傾向にありますが、パチンコ店など一部の業種は審査に通らない可能性もあります。

銀行ファクタリングは、信頼性が高く、手数料を抑えたい企業にとっておすすめの資金調達手段です。

ただし、審査が厳しいため、利用を検討する際は事前に銀行に相談し、自社が条件を満たしているかを確認しておくと安心です。

銀行が扱うファクタリングの種類

銀行が扱うファクタリングの種類は、主に下記の4つです。

  • 買取ファクタリング
  • 保証ファクタリング
  • 国際ファクタリング
  • 一括ファクタリング

下記に、それぞれのファクタリングサービスの特徴をわかりやすくまとめました。

種類特徴
買取ファクタリング

・売掛債権をファクタリング会社に売却することで、売掛金をすぐに現金化できるサービス
・売掛先の信用力が重視される
・資金調達のスピードが速い

保証ファクタリング・売掛先の倒産などによる売掛金の回収不能リスクを保証するサービス
・売掛金の未回収リスクを回避できる
・継続的な取引におけるリスクヘッジができる
国際ファクタリング・輸出債権を対象としたファクタリングサービス
・海外取引における売掛金回収リスクや為替リスクを回避できる
・輸出企業の資金繰りをサポートしてもらえる
一括ファクタリング・複数の売掛債権をまとめてファクタリングするサービス
・事務処理の効率化や管理コストの削減ができる
・大口の売掛債権を扱う企業に向いている

これらのファクタリングは、それぞれ異なる特徴を持っているため、企業のニーズに合わせて選ぶ必要があります。

次項で、それぞれのファクタリングのメリット・デメリットついて詳しく解説します。

買取ファクタリング

買取ファクタリングとは、企業が持っている売掛債権を銀行系のファクタリング会社が買い取る取引のことです。

この取引によって、売掛金の所有権はファクタリング会社に移り、もし売掛先が代金を支払えなくなった場合でも、リスクはファクタリング会社が負うのが特徴です。

下記に、買取ファクタリングのメリット・デメリットをわかりやすく比較表にまとめました。

メリットデメリット
・売掛金をすぐに現金化できる負債計上されず、財務体質が良く見える
・貸し倒れリスクをファクタリング会社が負担してくれる
・自社の信用力が低くても利用できる可能性がある
・担保や保証人が不要なことが多い
・銀行融資枠に影響を与えず併用できる

・手数料が融資より高め※銀行系の手数料は低い
・売掛先への通知が必要な場合がある
・審査が厳しく、売掛先の信用力が重要になる
・長期利用でコストがかさむ可能性がある
・契約内容や手数料体系が複雑な場合がある
・業種・売掛金額によっては利用できない場合がある

買取ファクタリングは、資金繰りの改善やリスク回避におすすめの資金調達手段です。

ただし、メリットだけでなくデメリットも踏まえたうえで、自社に合った方法かどうかを検討しましょう。

不明点がある場合は、銀行やファクタリング会社に相談するのが安心です。

保証ファクタリング

保証ファクタリングとは、売掛金の所有権を企業に残したまま、売掛先(取引先)が支払い不能になった場合に、ファクタリング会社が代わりに支払いを保証する仕組みです。

主に、売掛先の信用リスク(倒産や支払い遅延など)をカバーしたい企業に利用されています。

メリットデメリット

・売掛先の倒産や支払い不能のリスクを回避できる
・手数料が買取ファクタリングより低め
・取引先の与信管理の手間を軽減できる
・為替リスクや政治リスクも保証対象になるケースがある(海外取引)
・売掛金の一部だけを保証するなど柔軟な契約ができる
・売掛先への通知が不要な場合がある
・売掛金管理や回収業務のサポートを受けられるケースがある

・資金(現金)をすぐに得られるわけではない
・保証範囲に制限があり、100%保証ではない場合もある
・保証料が継続的に発生する
・売掛先の信用審査が厳しく、対象外のケースがある
・保証条件を満たさないと保証が受けられない
・契約内容が複雑でわかりづらいケースがある
・保証料の前払いでキャッシュフローに影響が出る場合がある

保証ファクタリングは、資金調達というよりも「取引リスクの備え」として活用するサービスです。

そのため、安定した取引を継続したい企業や、海外との取引がある企業にはおすすめのファクタリングサービスです。

国際ファクタリング

国際ファクタリングとは、輸出企業が海外の取引先に対して持つ売掛債権を対象としたファクタリングサービスです。

国をまたいだ商取引に対応しており、通常は輸出国と輸入国、それぞれのファクタリング会社(ファクター)が連携して取引をサポートします。

メリットデメリット
・海外取引先の信用調査・与信管理を任せられる
・輸出債権の不払いリスクを保証してもらえる
・債権回収を現地ファクターが代行してくれる
・為替リスクを軽減できる
・信用状(L/C)なしでも取引できるため手続きが簡素化される
・手数料が国内ファクタリングより高め
・契約手続きや審査に時間がかかる
・全ての国・地域で利用できるわけではない
・小額取引ではコストが見合わず利用しにくい
・対象業種・商品の制限があるケースが多い
・対応可能な金融機関が限られている

国際ファクタリングは、海外との取引におけるリスクを最小限に抑えつつ、安全・スムーズな商取引ができるサービスです。

そのため、初めて海外企業と取引をする企業や、現地リスクに不安のある企業におすすめのファクタリングサービスです。

ただし、国際ファクタリングは、通常のファクタリングサービスと異なる部分が多いため、導入を検討する際は事前に対応地域やコスト、手続きの流れなどを確認しておきましょう。

一括ファクタリング

一括ファクタリングとは、複数の売掛先や複数の請求書をまとめて1度にファクタリングする方式です。

主に、継続的な契約に基づいて定期的にファクタリングを行い、企業の資金繰りの安定化や財務管理の効率化を目的としています。

メリットデメリット
・複数の売掛金をまとめて資金化でき、事務処理が効率化する
・個別契約よりも手数料率が低くなる傾向がある
・資金繰りの予測が立てやすく、経営計画が立てやすくなる
・取引量が多いと有利な条件を得られる可能性がある
・長期契約が前提となり、柔軟性に欠ける場合がある
・契約の初期設定に時間と手間がかかる
・最低取引額や最低手数料の条件が設定されているケースが多い
・対象となるのは審査を通過した売掛先に限られる

一括ファクタリングは、売掛金が多い企業や、安定的な資金繰りを求める企業にとっておすすめの資金調達手段です。

ただし、長期契約や対象取引先の条件など、導入前に確認すべきポイントも多いため、事前の相談や見積もり取得を行い、自社に合っているか見極めてから利用しましょう。

銀行ファクタリングを利用するメリット

銀行ファクタリングは、金融庁の監督下で運営されているため信頼性が高く、顧客情報管理も徹底しています。

預金を原資としているため手数料も比較的低く設定されており、大規模な事業基盤や他の金融サービスとの連携により、資金調達コストの抑制やキャッシュフローの安定化が期待できるでしょう。

また、高額債権にも対応可能で、大型プロジェクトや成長期の投資に必要な資金調達を調達できます。買取ファクタリング、保証ファクタリングなど種類も豊富なので、企業のニーズに合わせて選択できる点もメリットです。

信頼性が高い

銀行は金融庁の監督のもとで運営されており、厳格な法規制や定期的な監査を受ける金融機関です。

また、長年にわたり蓄積された金融機関としての実績や信用力、大手企業との取引経験も豊富で、取引内容や顧客情報の管理体制も万全です。

そのため、ファクタリングの利用が取引先に通知される場合でも、銀行名義で通知されることで、信頼を損なう心配が少ないというメリットがあります。

他にも、一般的なファクタリング会社に比べて、手数料の内訳や契約内容が明確で、透明性の高い条件が提示されやすいというメリットもあります。

「どこから資金調達するか」は取引先の印象にも関わるため、信頼できる銀行を通じたファクタリングは、企業の信用保持という面でもおすすめです。

手数料が比較的低い

一般的なファクタリングと比べて、手数料が低い点も、銀行ファクタリングの魅力の1つです。

銀行ファクタリングが手数料が低い理由としては、下記のような銀行ならではの特性があります。

  • 預金を原資とした資金調達により、コストが低い
  • 大規模な事業基盤によるスケールメリットが大きい(業務効率化・コスト削減)
  • 融資や決済など、他の金融サービスとの連携で全体収益を確保している
  • 法規制による過剰な利益追求の制限がある

手数料が低いことで、利用する側には下記のようなメリットがあります。

  • 資金調達にかかるコストを抑えられる
  • キャッシュフローが安定しやすくなる
  • 長期的に利用してもコスト負担が重くなりにくい
  • 銀行との関係強化により、将来的な融資条件が優遇される可能性がある
  • コストを抑えやすいため、中長期の財務計画が立てやすい

銀行ファクタリングは、「信頼性」と並んで「コスト面の安定性」にも優れており、継続的な資金調達手段として導入しやすい選択肢と言えるでしょう。

高額債権に対応可能

銀行ファクタリングは、高額な売掛債権にも対応できます。

その背景には、銀行ならではの豊富な資金力や強固な財務基盤、さらに大企業との豊富な取引実績やグループ会社との連携による資金調達力などがあります。

また、短期的な利益ではなく長期的な顧客関係を重視する姿勢も、高額案件への柔軟な対応を可能にしていると言えるでしょう。

高額債権に対応できることで、利用側には下記のようなメリットがあります。

  • 大型プロジェクトや大口取引に伴う資金不足のリスクを軽減できる
  • 成長期の投資や設備導入に必要なまとまった資金を確保しやすくなる
  • 複数の小口ファクタリングを繰り返すより、手数料総額を抑えられる
  • 高額の入金遅延が発生しても、資金ショートのリスクを回避できる
  • 複数の資金調達手段を使い分ける手間が省け、業務負担を軽減できる

高額債権に対応できる銀行ファクタリングは、成長フェーズにある企業や、大型案件を抱える中堅・中小企業にとって心強い資金調達手段と言えるでしょう。

ファクタリングの種類が豊富

銀行が提供するファクタリングは、種類が豊富なのも特徴です。

これは、銀行が幅広い業種・業態の顧客を抱えていること、総合金融機関として多様なサービスを展開していることなどが背景にあります。

銀行ファクタリングには、具体的に下記のような種類があります。

  • 買取ファクタリング
  • 保証ファクタリング
  • 国際ファクタリング
  • 一括ファクタリング

このように、ファクタリングの種類が豊富であるため、自社の事業内容や資金ニーズに合わせてファクタリングを選べます。

また、事業の成長段階や経営状況に合わせて、サービスの乗り換えや拡張がしやすいのもメリットです。

「どのファクタリングが自社に最適か」と迷っている方は、銀行に相談してみましょう。

銀行ファクタリングを利用するデメリット

銀行ファクタリングは、審査が厳しい傾向にあり、設立間もない企業や業歴の浅い企業などは利用が難しいことがあります。また、審査に時間がかかり、オンラインで完結しない場合が多く、少額取引には対応していないケースがほとんどです。

そのため、急ぎの資金調達や少額資金の調達を検討している場合は、オンライン完結型のファクタリングサービスなど、他の手段も検討する必要があります。

審査が厳しい

銀行ファクタリングは、金融庁の監督下で運営されており、厳格な与信管理ルールに基づいて審査が行われます。

これは、預金者の資産保護や不良債権の発生を防ぐという銀行の社会的責任に基づくものです。

そのため、一般的なファクタリング会社と比べて、審査の基準が厳しくなる傾向があります。

審査が厳しいことによる主なデメリットは、下記の通りです。

  • 設立間もない企業や業歴の浅い企業は、利用が難しい場合がある
  • 黒字経営でも、売掛先の信用力が不十分だと審査に通らないことがある
  • 業種・取引内容によっては、審査対象外となるケースもある

つまり、「審査が厳しい」とは、それだけ利用できる企業が限定されるということです。

信頼性やコスト面では魅力がある銀行ファクタリングですが、まずは自社が条件を満たしているかを確認することが重要です。

審査に時間がかかる

銀行ファクタリングは、複数の部署や担当者を通じて慎重に審査が行われるのが一般的です。

申込企業だけでなく、売掛先の信用調査や提出書類の詳細な確認も必要となるため、どうしても審査に時間がかかる傾向があります。

審査に時間がかかることによる主なデメリットは、下記の通りです。

  • 急な資金ニーズに対応できず、ビジネスチャンスを逃すリスクがある
  • 請求書を発行してから資金が手元に届くまでの期間が長くなる
  • 審査期間中に売掛先の経営状況が変化し、リスクが高まる可能性がある

このように、銀行ファクタリングは、スピード感に欠ける側面があります。

特に、すぐに資金が必要な場面では、一般的なファクタリングサービスなど即時性の高い手段と併用することも視野に入れると良いでしょう。

オンラインで完結しない場合が多い

銀行ファクタリングでは、法規制やセキュリティ対策の観点から、対面での本人確認や契約手続きが求められる場合があります。

また、実印の押印や印鑑証明の提出といったアナログな手続きが残っていることも多く、完全にオンラインで完結できないケースが一般的です。

オンラインで完結しないことによる主なデメリットは、下記の通りです。

  • 銀行窓口や営業担当との面談が必要になるため、時間と手間がかかる
  • 遠方の企業は、移動の手間や交通費といったコスト負担が発生する
  • 原則として平日の日中(銀行営業時間内)に対応する必要があり、業務の合間を縫って手続きを進めなければならない

このように、銀行ファクタリングはセキュリティ面では安心できる一方で、手続きの柔軟性に欠ける場合があります。

スピード重視・非対面での対応を希望する場合は、オンライン完結型のファクタリングサービスとの比較検討がおすすめです。

少額だと利用できないケースがほとんど

銀行ファクタリングは、審査や契約にかかる人件費・管理コストが高くつくため、取引額が小さい案件では採算が合いにくいと判断されることが多くあります。

また、銀行は営業戦略として、大口顧客や高額案件を優先する傾向があるため、少額取引への対応には消極的です。

少額だと利用できないことによる主なデメリットは、下記の通りです。

  • 小規模事業者や個人事業主にとって、資金調達の選択肢が限られてしまう
  • 取引額が小さいスタートアップや成長途上の企業では、利用が難しい場合がある

このように、銀行ファクタリングは信頼性や手数料面では魅力がある一方で、柔軟性や対応範囲に制約があることも事実です。

少額資金の調達を検討している場合は、民間のオンライン型ファクタリングなど、よりスモールビジネス向けのサービスを併せて検討してみましょう。

銀行ファクタリングがおすすめな事業者とおすすめしない事業者

銀行ファクタリングは、手数料の低さや信頼性の高さから、多くの企業にとって魅力的な資金調達手段です。

しかし、すべての企業にとって最適な選択肢とは限りません。

次項で、銀行ファクタリングがおすすめな事業者とおすすめしない事業者について解説します。

銀行ファクタリングがおすすめな事業者

銀行ファクタリングは、手数料の低さや高い信頼性、大口取引への対応力といった強みを持つ資金調達手段です。

そのため、下記のような特徴を持つ事業者は、他のファクタリングサービスよりも銀行ファクタリングを利用するメリットが大きいと言えます。

おすすめな事業者おすすめな理由
安定した実績のある企業設立3年以上で黒字経営なら審査に通りやすく、低コストでの資金調達が可能
大手・優良企業と取引している企業取引先の信用力が高いと、より有利な条件で利用できる可能性がある
入金サイクルが長い企業建設業や製造業など、資金繰りに時間差がある企業にもおすすめ
高額な売掛金が発生する企業他社では対応が難しい金額でも、銀行の資金力なら柔軟に対応できる
コスト・信用を重視する企業手数料の低さと銀行のブランド力が、取引先からの信頼向上に繋がる

これらの特徴に当てはまる企業は、銀行ファクタリングを活用すれば、コストと信用の両面で優位な資金調達ができるでしょう。

さらに、銀行を通じたファクタリングであることが取引先への信頼にも繋がり、信用力の向上や今後のビジネス展開にもプラスに働く可能性があります。

銀行ファクタリングをおすすめしない事業者

銀行ファクタリングには多くのメリットがありますが、すべての企業に適しているわけではありません。

下記のような特徴を持つ事業者には、銀行ファクタリング以外の資金調達手段の方が適していると言えるでしょう。

おすすめしない事業者おすすめしない理由
設立間もないスタートアップ企業事業実績や財務履歴が少ないと、銀行の厳格な審査を通過するのが難しい
財務状況が不安定な企業赤字決算が続いているなど、財務内容に課題がある企業は審査に通りにくい
すぐに資金が必要な企業銀行は審査に時間がかかるため、急な資金ニーズには対応が難しく、ビジネスチャンスを逃すリスクがある
少額の売掛金しかない企業銀行は一定以上の取引規模を前提にしていることが多く、小口の売掛債権では対応してもらえない場合がある
スピードや手間の少なさを重視する企業銀行では対面での契約や書類提出が必要なケースが多く、完全オンライン対応のサービスと比べて手間がかかる

このような事業者には、「審査が柔軟」「対応が早い」「少額でもOK」「オンラインで完結できる」といった特長を持つノンバンク系のファクタリング会社がおすすめです。

銀行ファクタリングだけに捉われず、自社の状況に合った資金調達方法を選びましょう。

銀行の手形割引やでんさいファクタリングとの違い

銀行が提供する資金調達手段として、ファクタリング以外に手形割引やでんさいファクタリングがあります。

これらのサービスは、いずれも売掛債権を現金化する手段ですが、対象となる債権の種類や仕組みに違いがあるので注意しましょう。

次項で、銀行ファクタリングと手形割引、でんさいファクタリングの違いについて詳しく解説します。

銀行の手形割引との違い

手形割引は、企業が保有する約束手形を銀行に買い取ってもらい、支払期日前に現金化する資金調達方法です。

銀行ファクタリングと手形割引の主な違いは、下記の通りです。

項目銀行ファクタリング手形割引
対象債権売掛金約束手形
返済義務原則なし
※買取ファクタリングの場合
あり
貸借対照表負債計上されない
※買取ファクタリングの場合
負債計上される
必要書類請求書、契約書など約束手形
不払いリスクファクタリング会社が負担
※買取ファクタリングの場合
利用企業が最終的に負担
柔軟性さまざまな条件に対応可能定型的な条件のみ
審査売掛先と自社の信用力手形発行者の信用力が中心

銀行ファクタリングと手形割引は、対象となる債権やリスク負担、審査基準などに大きな違いがあります。

そのため、自社の資金調達ニーズや信用状況に応じて選びましょう。

でんさいファクタリングとの違い

でんさいファクタリングとは、電子記録債権(でんさい)を対象としたファクタリングサービスです。

でんさいは、電子記録債権法に基づいて発行されるデジタル債権で、紙の手形に代わる新しい取引手段として普及が進んでいます。

項目銀行ファクタリングでんさいファクタリング
対象債権売掛金電子記録債権
(でんさい)
書類紙の書類が必要な場合もある完全電子化
システム銀行独自の審査システムでんさいネット
取引先の範囲制限なしでんさいネット参加企業間のみ
手続きの形対面手続きが必要な場合もある電子的に完結可能

でんさいファクタリングは、すべての手続きを電子化でき、スピーディかつ効率的な資金調達が可能です。

ただし、利用できるのはでんさいネットに参加している企業間のみという制約があります。

これらの違いを理解し、自社の取引先環境や業務フロー、スピード感などを踏まえ、目的に合ったファクタリング手段を選びましょう。

銀行以外なら優良のノンバンクファクタリング業者がおすすめ

銀行ファクタリングは、信頼性や手数料の面でメリットがありますが、審査が厳しく時間がかかるというデメリットもあります。

このような課題を感じている企業には、ノンバンクファクタリング業者の利用がおすすめです。

項目詳細
審査が通りやすい銀行に比べて審査基準が柔軟で、設立間もない企業や個人事業主でも利用しやすい
審査スピードが早い最短即日での入金対応が可能な場合もある
オンラインで完結可能来店不要で、すべての手続きがWeb上で完結するケースが多い
小口債権にも対応銀行では断られやすい少額債権も利用しやすい

これらのメリットから、下記のような事業者にはノンバンクファクタリングがおすすめです。

  • 設立間もないスタートアップ企業
  • フリーランスや個人事業主
  • 緊急で資金調達が必要な企業
  • 銀行の審査に落ちてしまった企業
  • オンラインで手続きを完結したい企業

ただし、ノンバンクファクタリング業者の中には、悪質な業者もいます。

利用する際は、下記の点に注意して信頼できる業者を選びましょう。

  • 手数料や契約内容が明確であること
  • 実績が豊富で、口コミ評価が高いこと
  • 債権譲渡登記の有無(登記なしのほうが売掛先に知られにくい)
  • 償還請求権の有無(償還請求権なしのほうが売掛先の倒産リスクを回避できる)

銀行ファクタリングが合わない企業や、よりスピーディで柔軟な資金調達を求める企業にとって、優良なノンバンクファクタリング業者の活用はおすすめです。

審査の通りやすさ、即日対応、オンライン完結などの強みを活かせば、事業のスピードを止めずに資金繰りを安定させられるでしょう。

銀行ファクタリングでよくある質問

ここでは、銀行ファクタリングでよくある質問について回答していきます。

銀行ファクタリングと銀行融資の違いは?

銀行ファクタリングと銀行融資は、いずれも銀行が提供する資金調達手段ですが、下記のように仕組みや特徴が異なります。

項目銀行ファクタリング銀行融資
取引形態売掛債権の売買金銭の貸し借り
審査対象売掛先と自社の信用力自社の信用力
返済義務原則なし
※買取ファクタリングの場合
あり
貸借対照表負債計上されない負債計上される
資金用途原則自由限定される場合がある
コスト手数料金利
不払いリスクファクタリング会社が負担
※買取ファクタリングの場合
自社が負担

ファクタリングと融資は、資金調達の目的やスピード、財務戦略によって使い分けるべき手段です。

自社の状況や調達ニーズに応じて選びましょう。

ファクタリングは大手銀行と地方銀行どちらがおすすめ?

ファクタリングを検討する際、大手銀行と地方銀行のどちらを選ぶべきかは、企業の規模やニーズによって異なります。

それぞれの特徴は、下記の通りです。

大手銀行

地方銀行

・資金力が豊富で、大口案件にも対応しやすい
・全国・海外に展開する支店網があり、広範なエリアの取引に対応できる
・ファクタリングを含む金融サービスの選択肢が豊富で、専門部署による対応が受けられる
・売掛先の信用調査やリスク判断において、高度な分析力と体制が整っている
・地域密着型の営業体制で、地元企業との関係性が深く、親身な対応が期待できる
・本部決裁がシンプルなことも多く、審査や対応がスピーディな傾向がある
・中小企業や個人事業主向けのサービスが充実しており、柔軟な条件で相談しやすい

これらの特徴から、大企業や全国・海外展開する企業は、大手銀行の利用がおすすめです。

一方、中小企業や地域密着型の企業は、地方銀行の利用を検討すると良いでしょう。

銀行ファクタリングの審査基準は?

銀行ファクタリングの審査では、主に下記のようなポイントが重視されます。

審査基準詳細
売掛先企業の信用力支払能力経営状況倒産リスクの有無
利用企業(申込者)の経営状況会社の業歴財務内容(黒字・赤字)過去の取引履歴
売掛債権の信頼性売掛金が実在するか取引が継続しているか債権に争いがないか
契約条件の適合性売掛金の金額支払期限債権の性質が銀行側の基準を満たしているか
その他すでに取引のある銀行かどうか業種の安定性法的な要件
(反社会的勢力との関係がないかなど)

銀行はこれらの情報をもとに、総合的なリスク判断を行ったうえで、ファクタリングの可否や条件を決定します。

スムーズな審査通過のためには、書類の正確な提出や、売掛先との取引実態を明確にしておくことが重要です。

銀行ファクタリングの手数料相場は?

銀行ファクタリングの手数料は、売掛金額の1%〜5%程度が一般的な相場です。

ただし、下記のような条件によって手数料は変動します。

  • 売掛先の信用力
  • 売掛金の金額
  • 支払サイト(入金までの期間)
  • 利用企業の信用状況

銀行ファクタリングの手数料は比較的低めに設定される傾向がありますが、条件次第で変わることがあるため、個別の見積もりや相談を通じて、正確な金額を把握しておきましょう。

一般的に、大企業や優良企業向けの売掛金は手数料が低く、中小企業向けや支払期間が長い場合は手数料が高くなる傾向があります。

そもそもファクタリングとは?

ファクタリングとは、企業が持つ売掛金(取引先からまだ回収していない代金)を金融機関や専門業者に売却し、早期に現金化する資金調達の方法です。

通常、企業は商品やサービスを提供した後、取引先からの入金を30〜120日ほど待つ必要があります。

しかし、ファクタリングを利用すれば、売掛金の入金を待たずにすぐに資金を手元に確保できるため、資金繰りの安定や急な支払いへの対応が可能です。

銀行の融資とは異なり、返済義務が生じない(買取型の場合)点や、売掛先の信用力を重視して審査される点が特徴です。

銀行ファクタリングまとめ

銀行ファクタリングは、売掛債権を売却して資金を調達する手段で、信頼性や低コストが魅力です。

ただし、審査が厳しく時間がかかる点や、オンライン完結できない場合があるなどの注意点もあります。

利用に向いているのは、安定した経営基盤や優良な取引先を持ち、高額な売掛金を扱う企業です。

一方で、設立間もない企業や急ぎの資金調達を希望する企業には不向きと言えます。

融資との違いや銀行の種類による対応力、審査基準、手数料の目安なども踏まえたうえで、自社に最適なファクタリングサービスを選びましょう。

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