システム開発とは何かを簡単に解説!5つの流れや具体例、種類も紹介
公開日:2023.6.22 | 最終更新日:2025.3.19

ITシステムは、企業の課題解決において欠かせない重要な要素です。しかし、ITシステムの導入にはまずシステム開発をしなければいけません。
システム開発の流れや費用が分からず、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。本記事では、システム開発について以下のことを解説しています。
- システム開発の概要と目的
- システム開発の流れ
- システム開発の種類
- システム開発の費用相場
- システム開発のメリット・デメリット
この記事を読めば、システム開発について深く理解し、スムーズに取り入れることが可能です。
システム開発を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
システム開発とは?その目的も簡単に解説!

システム開発とは、企業の課題を解決し、円滑に業務を進めるための仕組みづくりのことです。例えば、以下の目的でシステム開発が行われます。
- RPAを導入して業務の効率化を図る
- ITシステムを導入して業務の自動化を図る
その他、システムを活用して経営の統廃合の対応や法制度・コンプライアンスの対応なども可能です。
自社でシステム開発を行うには、主にシステムエンジニアやプログラマーなど、専門知識を持った人材が必要です。
自社に人材がいない企業や十分なノウハウが蓄積されていない企業もあるため、システム開発を外注する企業も多いです。
なお、システム開発では自社開発と外注のどちらもコストがかかります。コストを加味した上で、コスト以上の成果が得られるかどうかをあらかじめ考慮することが大切です。
システム開発の流れを5ステップで解説

システム開発は、以下の流れで行われます。
- 要件定義
- システム設計
- プログラミング
- システムテスト
- 運用・保守
それぞれの手順を具体的に解説しますので、システム開発の実施前に確認してください。
この5ステップでシステム開発を行うことで、スムーズに進めることができます。
要件定義
まずシステム開発を進める中で最初に行うことは、要件定義です。
要件定義は、最初のフェーズでありながら重要なポイントです。要件定義を作り込んでおかないと、コストやスケジュールが後々見誤る可能性があるからです。
このフェーズでは「業務を効率化したい」という抽象的な目的をより具体的にし、達成できるシステムを検討します。
そのため、明確な定義を決めて要件定義書にまとめる必要があります。この後のフェーズすべてを左右するので、慎重に行いましょう。
システム設計
次に行うフェーズは、システム設計です。システム設計では、先程のフェーズで定めた要件定義に沿って、具体的な構成を設計します。システム設計を行わないと、プログラミングをスムーズに進行できません。
システム設計は、主に「外部設計」と「内部設計」の2種類で、以下の項目は、外部設計に該当します。
- サーバー
- ネットワーク
- プログラミング言語
- セキュリティ
- 画面構成
システムの外的要素を決めることで、ユーザーが使いやすいようなシステムにすることが大切です。
また、以下の項目は、外部設計ではなく内部設計です。
- 処理方法
- 内部データ構造
外部設計・内部設計共により詳細なシステムを検討し、設計を決定します。
プログラミング
設計を終えたら、プログラミングに移ります。プログラミングはコーディングとも呼ばれ、設計に沿ってプログラム言語を入力する作業です。この工程を経てようやくシステムとして形になるため、重要な過程です。
プログラミングは複数のプログラマーが打ち込むことが多く、データを共有して管理することがポイントです。
なお、このフェーズでは機器側の設定やコンフィグレーションの設定も行い、正常に動作できるよう環境を整えていく必要があります。
システムテスト
システムテストでは、設計通りのプログラムになっているかを確認するフェーズです。
システム開発では、思いもよらなかった箇所にバグが出ることがあります。実際にリリースした際にトラブルにならないよう、細かい部分までチェックしておかなければいけません。
システムテストには、以下の3段階のテストがあります。
- 単体テスト:パーツごとプログラムを確認するテスト
- 結合テスト:複数のパーツを組み合わせて正常に動くか確認するテスト
- 最終テスト:要件定義を満たしているか最終的な確認をするテスト
すべてのシステムテストをクリアしたら、リリースすることが可能です。
運用・保守
リリース後は、運用・保守を行います。運用ではシステムの監視、保守は適宜システムの修正を行います。システムを正常に保つため、どちらも必要なステップです。
適宜監視をして、サーバーの故障対応やオペレーティングシステムの更新適用などを実施しましょう。
システムを正常に保つためには、運用・保守専門のチームを作ることが大切です。長期的に安定的な利用ができるよう、追加開発を行う場合もあります。
下記の記事では、システム開発の工程や略語をより詳しくまとめているので、ぜひ合わせてご覧ください。
システム開発の工程・流れ7ステップとは?知っておきたい略称や工数比率、成果物も解説!
システム開発における主要な手法4種類

システム開発にはさまざまな種類があり、主要な手法は以下の4種類です。
- ウォーターフォール型
- アジャイル型
- スパイラルモデル
- プロトタイピング
それぞれかかるコストや時間が異なり、システムの規模によっても適切な手法は変わります。
以下を参考に、自社に合った手法を選択してみてください。
ウォーターフォール型
ウォーターフォール型は、要件定義に重きをおいた手法です。最もオーソドックスな手法であり、どのフェーズも飛ばすことなく要件定義からテストまで順に開発を進めていきます。
ウォーターフォール型は計画的に進められるため、スケジュール管理やコストコントロールしやすいところがメリットです。
大規模なプロジェクトに向いている手法です。
しかし、ウォーターフォール型は、途中での変更に弱いところが欠点です。上流工程でシステムの詳細を決めてしまうため、途中で問題点が発覚した場合、仕様変更が難しくなります。
アジャイル型
アジャイル型は、スピーディにシステム開発を行う手法です。ウォーターフォール型とは異なり、最初に大まかに仕様を決めて適宜トライアンドエラーを繰り返します。
ユーザーの声を聞きながら開発を進めるため、現場にとって実用的なシステムを作れるところがメリットです。
また、機能ごとに複数の単位に分けて開発するので、急な仕様変更やトラブルに素早く対応できます。
アジャイル型は、ユーザーの要望を聞きながら、臨機応変な機能追加が求められるプロジェクトに適した手法です。
下記の記事では、アジャイル開発の特徴や、アジャイル開発の手法の1つであるスクラム開発を解説しているので、ぜひこちらもご覧ください。
アジャイル開発とスクラム開発の違い|2つの開発手法の特徴や役割を徹底解説
スパイラルモデル
スパイラルモデルは、ウォーターフォール型とアジャイル型のメリットを組み合わせた手法です。
要件定義からテストまで計画を立てつつも、機能ごとに単位を分けてシステムの開発を進めます。各機能でテストが完了したら、その都度ユーザーに使用・評価をしてもらうところが特徴です。
開発途中でも柔軟に仕様変更に対応できる上、順を追ってフェーズを進めていくため計画性も持ち合わせています。
スパイラルモデルは、品質重視かつ規模の大きいプロジェクトに向いている手法です。
プロトタイピング
プロトタイピングは、早期段階で試作品を提供する手法です。早々に試作品を評価してもらうことで、認識のずれを早期段階で擦り合わせられます。
評価を元に適宜ブラッシュアップを行いますが、スパイラルモデルのように順序立てて計画を進めるわけではありません。
テストプレイを繰り返し、徐々にユーザーのニーズに合うように開発を進めていきます。
リアルタイムでユーザーの声を重視する、新規事業や新規製品開発などのプロジェクトに向いています。
下記の記事では、プロトタイピング開発のメリット・デメリットをそれぞれ解説しているので、ぜひこちらもご覧ください。
【5分で分かる】プロトタイプ開発とは|メリット・デメリットと導入向きのプロジェクト例
システム開発の費用相場

続いて、システム開発にかかる費用相場を解説します。
システム開発にかかる費用のほとんどが、人件費です。システム開発には、システムエンジニアやプログラマーなどの人材が必要となるため、必然的に人件費の割合が大きくなります。
人件費は、1日8時間かつ20日間働くことを想定した「人月」という単位で計算します。以下、1人月あたりにかかるシステム開発の費用相場です。
- システムエンジニア:100〜150万円程度
- プログラマー:50〜100万円程度
なお、下請企業や地方企業の場合は比較的安い費用になります。人件費以外にも、開発用PCのリース代やサーバーの購入費など、設備費がかかるので注意してください。
あらかじめ費用相場を知っておくことで、コストコントロールがしやすくなります。
下記の記事では、アプリ開発の費用相場や内訳を紹介しているので、アプリ開発を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
アプリ開発の費用の相場は?見積もりの相場や内訳、金額を抑えるポイント5選も解説
システム開発の具体例とは

システム開発は、業務の効率化や顧客満足度の向上などさまざまな効果が見込めます。以下にて成功事例をまとめていますので参考にしてください。
- 保険業界のコールセンター
コールセンターは、顧客の問い合わせをその場でデータ化して管理できるシステムを開発しています。広報担当者はデータベースを参考にできるため、より的確な提案が可能となりました。
- 人材紹介会社
某人材紹介会社では、外国人の求職者とのコミュニケーションに課題を感じていたため、システム開発を通して採用マッチングプラットフォームを導入しました。
システム開発により、外国人の求職者とのミスマッチを防ぎ、受け入れ態勢を整えることができました。
- 大手物販会社
某大手物販会社では、顧客からの問い合わせを窓口で対応しており、待ち時間が多いという不満の声を元にシステム開発が行われました。
窓口相談を予約できるシステムを導入したことにより、顧客が時間を管理しやすくなり顧客満足度の向上が見込めています。
システム導入のメリット

システム導入のメリットは、以下の3つです。
- 業務効率化が目指せる
- 社内でIT人材の育成ができる
- インフラの強化ができる
それぞれ具体的に解説します。
業務効率化が目指せる
システム導入は、業務効率化を目的とする企業がほとんどです。手作業で行っていた業務を、システムにより簡略化が可能です。
例えば、問い合わせシステムや顧客のデータベースシステムを開発などが挙げられます。
業務効率化をすることで、自社社員の負担やノンコア業務のリソースを減らします。コア業務に注力し、パフォーマンスを上げられるところがメリットです。
そのため、組織の生産性や売上げアップにもつなげられる可能性があります。
社内でIT人材の育成ができる
システムの導入は、人材の成長にもつながります。システム開発にあたって得たノウハウを社内に蓄積できるため、IT人材を育成できるところがメリットです。
ただし、IT人材をどのように活かすのか、明確なビジョンを持たなければ意味がありません。例えば、新規事業を見据えていたりITの強化を図っていったりする場合に効果的です。
ビジョンが無いのであれば、システム開発を外注することも1つの手です。
社内インフラの強化ができる
システムの導入によるもう1つのメリットは、社内インフラの強化です。利便性の高いシステムを導入することで、ネットワーク環境およびITインフラを強化できます。
社内インフラの強化は、そのまま組織力の強化にもつながります。
ITインフラが整備されていれば、働き方改革の推進や競争力の強化も見込めるため、システムの導入は企業の成長に効果的です。
システム導入のデメリット

システム導入にはメリットもありますが、その反面デメリットもいくつか存在します。
- コストが高くなる可能性がある
- 密なコミュニケーションが必要になる
システムを導入するにあたり、費用対効果や社内の環境を見直す必要があります。以下のデメリットを踏まえた上で、システム導入を検討してみてください。
コストが高くなる可能性がある
システム導入のデメリットは、コストが高くなることです。前述した通り、システム開発の費用相場は人件費だけでも100万円を超えることがあります。
さらに、人件費に加えて設備費も必要になる他、開発が長引けばその分費用もかさんでしまうため注意が必要です。
また、システムの導入後は運用・保持も必要になります。リリース後のコストも視野に入れた上で、費用対効果を考慮することが大切です。
密なコミュニケーションが必要になる
システムを導入する際は、現場の声を聞き適宜修正しながら進めていかなければいけません。なぜなら、最適なシステムを開発するには現場の声が必要不可欠であるからです。
また、最初の要件定義のフェーズ以外にも、現場のリアルな声や評価を聞き、反映するコミュニケーションコストがかかります。
システム開発の際は、開発部門とユーザーが密なコミュニケーションをとれるような体制を整えておきましょう。
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まとめ

本記事では、システム開発について以下のことを解説しました。
- システム開発の概要と目的
- システム開発の流れ
- システム開発の種類
- システム開発の費用相場
- システム開発のメリット・デメリット
システム開発は企業の課題を解決し成長を促すために、効果的な手法です。さまざまな方法があるので、本記事を参考に自社に合った方法でシステム開発を取り入れてみてください。
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