「人をつくる」ビジョン経営に基づいて日本のITを改革する|アルサーガパートナーズ株式会社 代表取締役 小俣様

公開日:2024/2/11  |  最終更新日:2024/2/22



アルサーガパートナーズ株式会社 代表取締役 小俣様に、事業内容や強み、心がけている点などを伺いました。アルサーガパートナーズ株式会社は、純国産のDXコンサルティング・開発パートナーとして、DX社会における新規事業の立ち上げや、DX促進におけるあらゆる課題解決と実現を支援しています。


【会社の特徴と事業戦略・展望】

  • ニアショア開発によるコスト削減を実現

  • 最短でプライム市場、さらには日経225の銘柄に選ばれるような企業を目指す

  • 全業種を対象に日経平均株価を1万円以上上げることを目標とし、日本のIT改革を底上げしたい


【競合他社にはない魅力】

  • 人間らしく働く、生きることを大切にした「人をつくる」ビジョンによる経営

  • 月に800名以上の応募者から選ばれた超優秀なエンジニア・コンサルタントが勢ぞろい

  • 上流のコンサルティングから開発まで一気通貫の純国産企業

|創業から受け継がれてきたのは、人間らしく生きる「人をつくる」ビジョン

Q.小俣様の普段の業務内容と創業から大切にしている考え方を教えてください。


私は弊社の代表取締役CEO兼CTOであり、CEOとしての経営領域と、最高技術責任者としてのIT技術領域の両軸における戦略方針を統括しています。


会社のビジョンは「人をつくる」ということを掲げており、人間らしく生きることを重視しています。


仕事をしていると、ルーチンワーク、いわゆる頭を使わなくてもできる作業を行っていることがよくあると思うのです。このルーチンワークのような仕事を毎日行って1年経つと、頭も筋肉と同じで退化していくでしょう。


ルーチンワークのような頭を使わなくていい仕事をずっとやり続けてきた人と、仕事に対して目的意識を持って取り組める人とでは、1年後には大きく差がついてしまいます。


筋トレでもそうですが、頭を使うトレーニングを毎日続けている人は、魅力的な人間性を持っています。魅力的な人間性とは、「人間らしく生きられる」ということです。

このような考えを創業当初から現在に至るまで、ずっと重要視してきました。


ルーチンワークのような領域はITシステムが自動化し、人間が何か作業しなくても、完了している状況を作ることが今後より一層求められます。それを可能にするのがまさにITの領域だと思っています。このように、人間らしく生きるための人をつくること、これが創業時からブレずに一貫している考え方です。

|日本に限られた存在である、上流コンサルティングから開発まで一貫体制を超優秀メンバーが担う

Q.貴社の事業内容と強みについてお聞かせください。

弊社の主な事業内容は、DX(デジタルトランスフォーメーション)のコンサルティングから開発まで一貫して行っていることです。


1つ目の強みは、コンサルティングから開発まで一気通貫でできる「国産の会社」である点です。


上流のコンサルティングから開発まで、一貫して行っている組織を構築できている日本の企業は限りなく少数なので、この点が弊社の魅力の1つです。


2つ目の強みは、弊社のエンジニア・コンサルティングメンバーは非常に優秀な人材が集まっている点です。上流のコンサルティングは、未経験の新卒者を教育しても実現できません。そこで弊社のコンサルティングメンバーのうち90%程度は、外資系コンサルティングからの転職者を採用しています。


外資系コンサルティングファーム出身の優秀な方々が、未上場である弊社に転職してきている実態があるのです。エンジニア職の採用では、月に800名ぐらいの応募があります。その中から数名程度を採用するので、100人に1人に選ばれるようなポテンシャルのある人材採用ができています。


このように、コンサルティングから開発までを、超優秀なポテンシャルのあるメンバーが担っている点が弊社の絶対的な強みです。大手企業でも優秀なIT人材が不足しているという状況ですが、弊社のビジョンに共感してくれた多くの方々から毎月熱心な応募をいただきありがたく思っています。

Q.プロジェクトはどのような体制で進めていますか?

コンサルタントの領域であれば、大手企業のDX戦略策定を行うこともあるので、その場合であると1〜2年の期間で、3〜5名程度のチーム体制で進めることが多いです。


開発の領域であれば規模によっても異なるのですが、20〜30名程度のチーム体制で、大規模なシステム開発を行うケースがあります。その他、数名で小規模なシステム開発をするケースもありますね。

|お客様との対等な関係で最高品質を創り上げる

Q.開発時・お客様とのコミュニケーション時で、それぞれ心掛けている点をお聞かせください。

まず開発時に心掛けている点は、社内で取り組む適切な技術選定です。世の中にあるIT開発技術というのは本当に多岐に渡っています。しかし、売り上げを上げるためだけに、弊社で働くエンジニアが廃れていく技術を学ばなくてはいけない状況は避けたいというのが強い想いです。そのため、社内でどういう技術を学んでいくべきかという技術選定を慎重に行っています。


次にお客様とのコミュニケーション時に心掛けている点をお話します。こちらも多岐にわたるのですが、一例を挙げると、相手側の本気度と体制をヒアリングすることが1つ重要なポイントです。


システム開発を丸投げする会社も一定数存在し、その場合我々開発側は自分たちで考えて進められるので、正直楽ではあります。しかし、できあがったものが相手側の意図と異なるケースが発生しやすくなるのです。


そこからトラブルにつながったり、もう一度作り直したりということに陥りかねません。そのため発注側の担当者が、ユーザーの気持ちやビジネスの視点を考慮する体制が整っているかを必ず確認します。


このような体制が取れているようであれば、我々もお客様の要望に合ったプロジェクトメンバーをきちんと選定し、建設的なコミュニケーションの中で開発が進められる状況を作ります。


反対に、発注側の企業様が3名でプロジェクトに関わっているのに、弊社側の担当者が1人のみの体制だと、3人からの要望を1人で打ち返すことになってしまいます。1人で3倍の量働くことになり、これでは本来の成果を発揮できません。


こうした事態からビジネスがうまくいかない、信頼を失う状況が起こり得るので、発注先の本気度や具体的な体制を必ず確認しています。

|地方拠点のニアショア開発によって低コストでのソリューション提供が実現

Q.ターゲットの予算規模とニーズを教えてください。

3,000万円程度の予算が平均で、数億円の案件もあれば、100〜200万程度の案件もあり、Web制作であれば50万〜80万程度と、幅広く対応しています。大手企業との取引が7〜8割で、大規模なシステム開発だと5,000万円以上、1億を超えるシステム開発が多いです。


弊社では福岡や熊本に地方支社を設けており、地方に開発体制のあるニアショア開発を採用しています。このような開発拠点を設けることで、東京と比較して家賃や給与水準を低く抑えやすい状況を作れます。


ニアショア体制のチームが開発することによって、価格を抑えたホームページ制作や開発受注が可能です。一方東京の開発チームでは、要件定義から設計までを含む大規模なシステム開発を行います。このように、地方支社の強みを活かして、必要なリソースとコストに見合う体制を整えているからこそ、予算規模問わず幅広く対応できています。


お客様のニーズに関しても多岐に渡りますが、一例をお話します。よくあるパターンが「こんなシステム改善を行いたい」と開発会社に依頼しても、要件を出さないと見積もりができないというケースです。


しかし、各企業の担当者が要件を取りまとめたり、設計したりといったことはできないんですよね。上の者からは業務改革を行うよう指示されるものの、設計ができない訳です。


一方開発会社に見積もりや発注を依頼しても、要件がないと開発できないと言われて困っているなど、「先に進まない」という悩みを持ったお客様が多いです。そのような悩みに対して、弊社のコンサルティングチームが入って要件を取りまとめ、概要設計を作成することで、前に進める状況を提供しています。


このギャップを埋める領域のコンサルティングメンバーが各社に常駐、もしくは半常駐して、要件の取りまとめを行った上で、開発の工程に引き継ぐ流れを作ることが可能です。こういった課題の部分がまず1つ挙げられます。


また最近は生成AIがブームになっているので、生成AIを活用したソリューションを進めていきたいという需要が大きいです。弊社ではこの生成AIの技術が進んでいます。文章だけWeb画面に貼り付けると、1分程度の短縮動画が、3分程度で生成される技術もあります。

|IT後進国である日本の全産業を救いたい

Q.未開拓市場や、今後より強化したい市場はありますか。


まず弊社の想いをお伝えすると、日本のITを強くしたいという想いがあります。


度々ニュースでも「失われた30年」と言われますが、日本はなぜこの30年間株価が上がらず給料も上がらなかったのでしょうか。一方で世界では給料も株価も上昇しています。この違いは一体何かというと、それは日本のIT改革の軽視です。その間に、先進国であるアメリカをはじめ諸外国と日本のIT投資額は、比べ物にならない差が開いてしまったのです。


その結果、日本はITの力を失って、海外のシステムに代替されるようになりました。Salesforce(セールスフォース)やMicrosoftのソリューションなどがわかりやすい例です。このようにIT技術の革新について、日本は海外から後れを取っている状況にあるのです。


このような状況を打開するためには、日本の大手企業がITに投資して、効率的に成果を出していく状況を作ることが必要です。そうでなければ、日本は海外に塗り替えられてしまう恐れがあります。そこで弊社では、全業種を対象に日経平均を1万円以上上げるのが目標で、日本の全ての企業が勝ち組になれる状況を創出したいと思っています。


現在でも、弊社ではIT投資を強化する体制にある領域の会社との取引を網羅しつつあります。その上でさらに取引を強化したい領域で言うと、自動車業界や保険業界です。自動車産業は日本の御家芸ですし、また今後日本で伸びていく領域についての調査結果も出ている保険業界、生命保険損保系、これらの領域はより伸ばしていきたいと考えています。

Q.依頼する上で準備することはありますか?

特段、準備に必要なものなく、どういう要望や課題、段階でのご相談であっても、全く問題ございません。


スマホアプリが作りたいとニーズが固まっているのであれば、それを発言していただければ具体的な開発の進め方をお話できます。しかし、スマホアプリだと開発コストが掛かりやすいです。そこで、第一段階としてWebサービスにてユーザーの反応を見た上で、スマホ版の開発に移るという工程からもご支援・ご提案させていただきます。


ただし、課題が把握できていない、もしくは課題しか見えてない、中期経営計画でDX推進を掲げているくらいの状況からだと、上流のコンサルティングメンバーが参画する必要が出てきます。


その場合、優秀な人材の活用になるのでその分多くのコストが掛かります。そのため、コストを削減したいと考えるのであれば、何を作りたいかという部分まである程度文章に起こしていただけると良いです。


例えばビジネスマッチングサイトを作りたい、具体的には名刺を画像で取り込んで、名刺同士でマッチングができるような機能を入れたいなどですね。ここまで落とし込んでいただけると、開発側のチームからの対応になるので、コスト削減につながります。


このような挑戦やモチベーションを持つことは、各事業会社様にとって、プロジェクトの成功をサポートする重要な要素の1つだと思います。

|日本のIT改革のために、最短でプライム市場、さらには日経225の銘柄に選ばれるような企業を目指してポジショニング

Q.貴社の今後の展望をお聞かせください。


現在IPO準備中なのですが、グロース市場にとどまるつもりはなく、最短でプライム市場、さらには日経225の銘柄に選ばれるような企業を目指します。その理由は、日本の経済を復活させ、盛り上げていきたいからです。


そのためには、まず大手企業のITを大きく改革しなくてはいけません。弊社では、外資系コンサルティングのような高いコストではなく、適切なコストでITソリューションをご提供し、日本のIT力を高めていきたいです。


これを実現するためには、投資家や取引先をはじめたとした世間からの信用・信頼が重要なので、プライム市場への上場や日経225の銘柄に選ばれる戦略を考えています。このようなポジショニングまでしないと、大手企業のDX推進はできないと思っています。ここまで行って日本のIT改革を実現したいですね。

|起業を成功させるには、逆算思考×人から支持される力

Q.起業家として心掛けていることは何でしょうか。

まず起業を志す段階では、起業によって目指すべきゴール・目標を明確にしていました。


日本のIPO株式上場は、プライム・スタンダード・グロースと3つに分かれているのですが、グロース上場後に成長が止まる企業はとても多いです。その理由は、起業家が上場した後の目標が不明瞭なためです。


IPOは監査法人の審査に3年かかり、さまざまなレギュレーションもあり、かなり労力を要します。起業する目的によっては、はじめから売却を想定して、買収する企業が魅力に感じる機能を開発し続けることが賢明な選択のケースもあります。


つまり、企業戦略を進めるには、起業の方向性を決めることが重要なのです。具体的には、起業をする目的や、上場や売却をする目的などの方向性です。


このようなことを突き詰めて戦略を組むと、投資家やベンチャーキャピタルからの出資も受けやすくなります。投資家からしてもゴールが見えているという意識が見えるからです。


弊社はみなさんが知っているような大手企業様から数々の出資を受けています。ベンチャーキャピタルよりも出資ハードルの高い企業からも出資を受けられるのは、こういった将来のビジョンがきちんとしているからだと考えています。


資金調達というのは、株式売却や、銀行からの融資・借り入れであるデットファイナンスなどさまざまですが、積極的に行うのが大切です。


よく、「借金したくない」と言う声を聞くのですが、実は借金するよりも出資の方がリスクが高いと言う認識を持つ必要があります。1億円の出資は、1億円を借り入れるよりも、何十倍ものリスクがあるんですよね。こちらの認識を起業家で勘違いしてる人が多いのですが、起業家であればこの認識は必ず持つべき重要な考え方だと思います。


また、現在も起業家・経営者として大切にしていることは、お金を稼ぐことより、どれだけ人が集まるような魅力を持てるかです。この考えは、今の現代社会の特徴からより重要な時代になってきていると感じますね。過去の権力社会から、インターネットが進んだおかげで、現在ではお金で動かない人が多くなったことが背景としてあります。


現代は世界的に裕福になってきたので、お金で動かない、お金よりも人の考え方や価値観で人間が動く時代に入ってきています。弊社のビジョンでもある「人をつくる」、つまり人を大切にすることが、次世代において本当に重要になると思います。


いくらお金を持っていたとしても人が動かなければ、それは1円の価値にもなりません。そのため、「人を集める・人を育てる」ことを重視する時代だということを念頭に置くことを日々心掛けています。

Q.一言で表すとどのような会社ですか?

いい人しかいない会社ですね。技術力はもちろん、人間性としてもすごくいい人が揃っています。


「ここまでストレスのない会社はない」と、入社する社員が皆口を揃えて言っているのが弊社の良い部分だと思っています。「人をつくる」というビジョンのもと、そこに同じ思いを持った人たちが入ってきてくれているといった印象です。

|企業情報|アルサーガパートナーズ株式会社

社会課題に挑戦する純国産DXプロフェッショナル集団です

幅広い業界におけるDXの経験と知見を持った400名のコンサルタントとエンジニアが、

日本国内のITリテラシーの向上を後押しし、

お客様に寄り添うことでビジネスの成功をより確実なものへと導きます。


<企業情報>


企業名

アルサーガパートナーズ株式会社

事業案内

  • ワンストップ型ITシステム開発スタジオ事業

  • IT新規事業コンサルティング/エンタープライズシステム新規事業企画(DX)開発/

  • ウェブシステム企画・開発/アプリケーションシステム企画・開発/

  • ウェブ制作・ウェブマーケティング・コンサルティング/リース業

代表取締役社長

代表取締役社長 CEO/CTO 小俣泰明

設立

2016年1月8日

資本金

6億7,000万円(資本準備金含む)

本社・支社

東京本社(2月26日オフィス移転予定)

〒150-0043

東京都渋谷区道玄坂一丁目12番1号 渋谷マークシティウエスト15階

>Google Map

フロンティアビジョンスタジオ

〒860-0834

熊本県熊本市南区江越2丁目24−1

>Webサイト

>Google Map

福岡支社

〒810-0001

福岡県福岡市中央区天神一丁目10番20号 天神ビジネスセンター7階

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企業URL

https://www.arsaga.jp/





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