生成AIによって企業の生産性向上と業務効率化を推進する|アローサル・テクノロジー株式会社 代表取締役 佐藤様

公開日:2024/1/29  |  最終更新日:2024/1/29


アローサル・テクノロジー株式会社 代表取締役 佐藤様に、事業内容や強み、心がけている点などを伺いました。アローサル・テクノロジー株式会社では、AIを活用した業務改善・研修・開発サービスの提供を行っています。


【会社の特徴と事業戦略・展望】

  • 非エンジニアでもAIを使いこなせる研修サービスに注力

  • メンバー1人ひとりの強みを活かし、世の中のためになっている人を評価する、ヒト中心の組織構造

  • 日本のAI利用率を高め、みんながもっと楽に自由に生きる世界を作りたい


【競合他社にはない魅力】

  • IT補助金の採択率99.1%のコンソーシアムで、お客様がサービスを受けやすい環境整備

  • 国内・海外を含めグローバルなパートナーとの開発力で、豊富なソリューションをご提案可能

  • 2023年中旬からはじめた生成AI研修サービスでは、すでに3000名弱の受講者実績を誇る

|起業を志したきっかけは高校時代の素朴な想い

Q.佐藤様の自己紹介と起業に至った経緯を教えてください。

アローサル・テクノロジー株式会社の代表を務めている佐藤と申します。弊社は2013年9月に創業し、今期で11期目を迎えました。私自身は20歳から24歳までプログラマーやPMとしてSIerの会社で従事した後、24歳の時に弊社を立ち上げ、そこから10年が経ちました。


私は高校時代から起業することを決めていたんです。そのきっかけとなったのは、高校生の時にアルバイトの収入で車の免許を取得した時に感じた素朴な想いでした。それは、「お金を稼いで貯金し、何かに使うとお金はなくなる、するとまた稼がなくてはいけなくなる」と至って当たり前のことなのですが、「これって普通にしんどいな」と思ったのです。

私は貧乏でも裕福でもどちらでもない、普通の家庭で育ちました。高校生になると、携帯料金やその他買い物も、自分で稼いで払うという自立した環境で生活をしていましたね。その時に「お金を稼がないと、人生生きていけないな」と感じました。ここで感じた素朴な想い、漠然とした将来への不安・危機感が起業を志すきっかけになったのです。

高校では、商業高校の情報処理科、エンジニア専攻だったので、会計やITの領域を学んでいました。そして高校卒業後も、IT系の専門学校に通いました。このような背景もあって、起業しようという想いがより強くなっていきましたね。上京して5年弱サラリーマンでエンジニア経験をし、やっと起業したのが24歳のときでした。

|生成AIの急速な進化に伴って、AIの研修領域をメイン事業に

Q.貴社の事業内容についてお聞かせください。

現在のメイン事業は、AIを活用した業務改善・研修・開発サービスのご提供です。ただ、ここに至るまでの経緯からお話させていただきます。


日本ではエンジニア不足だと言われている一方、起業当初、ベトナムの企業様とたまたまご縁がありました。そこで、「オフショア開発がうまくいくだろう」と思い、スタートしたのが弊社の始まりです。


その後、数多くの開発を重ね、2015年からAI領域にも事業を展開していきました。世の中では2015年に自然言語処理、いわゆる現在のAIが発達した「第3次AIブーム」と言われた少し後くらいのタイミングでしたね。

しかし、大手企業様でAI導入させていただくことによってAIのニーズを感じつつも、中小企業様ではAIに手が届かない実態を目の当たりにしました。つまり、AIの活用は実用的ではなく、研究開発の側面が大きかったのです。そのため、AI事業が伸びないことを痛感した時期でもありました。

一方さまざまな領域で数多くの開発をしていたので、2020年にはベトナムだけではなく、バングラディッシュにも拠点を設け、進出しました。

このような調達体制も整えて開発を本格化させようとした矢先に、新型コロナウイルスが到来したのです。取引先も広告会社やマーケティング会社、イベント会社などコロナによる影響を受ける企業様も多かったです。

その起死回生で、2020年東京タワー様にご提案した「バーチャル東京タワー」の製作委員会の中心人物として参画しました。現在のメタバースという言葉が登場する前の頃です。

その他自治体との協業をはじめ、メタバースやAIのアプリチャットボット開発など、さまざまな開発を行ってきました。

2022年の年末〜2023年にかけて、ChatGPTをはじめとした生成AIの進化・発展が目覚ましく、弊社としてもこれを無視してはいられません。そこで、メタバースをはじめとした、なんで開発する会社ではなく、AIに集中しようとしたのが2023年からです。現在ではAIの事業を中心として、もちろん開発も行っています。

そして、2023年からはじめたのが、生成AIの活用方法を学べる研修サービス。現在は、AIを作る時代ではなく使う・活用する時代です。そのため、いかにAIを活用して業務改善できるか、皆さんがスキルアップできるかを考えご支援しています。

AIを中心に業務改善・研修・開発をご提供するのが弊社事業における3つの軸です。これら3つの軸で大きく3つのサービスを展開しています。具体的には「プロフェッショナル人材人的支援」「AIの研修トレーニング」「開発」の3つです。

「AIの研修トレーニング」は、ボトムアップで現場の社員の方へAIの学びをご提供します。さらに社内のデータや自社の理解が進むと、インテグレーション開発ができるので、その開発の支援も行います。この中でもとくにヒットしているのが「AI-OJT」です。

「AI-OJT」は、まず膨大な量の業務における課題の棚卸しをさせていただきます。そして、1つひとつの課題に対して、今まで1時間掛かっていたものを半分の時間にできますといったソリューションをご提案いたします。そして、結果的に皆さんがAIを運用できるようになるというのが「AI-OJT」です。

これによって、非エンジニアでもAIを使いこなせるようになります。今までのように「成果物を納品して終わり」ではありません。「皆さんができるようになることがゴールである」、この「AI-OJT」がヒットしています。

その他、経営を支援するCAIO(最高AI責任者)や、AIのスペシャリストを送り出すSESも行っています。

また、DXHR株式会社様と協業し、「デジタルトレーニングセンター SEC-AI(セカイ)」というサービスも展開中です。このような研修施設へ来場していただいたり、オンラインでもご受講したいただいたりできる環境を整えています。

このように多くのプログラムがあるのですが、業種・職種に合わせたオーダーメイド型で研修を組み立てられます。また、助成金を活用すると、お客様の負担を最大限に軽減した状態での研修受講が可能です。大手企業様ですと、1500人規模に研修をさせていただくこともあります。

|国内・海外を含めたグローバルパートナーとの開発力で、あらゆるソリューション案をご提供

Q.貴社の強みは何でしょうか?

強みは、補助金申請で採択させるのが得意な点です。弊社が支援している企業様ではのづくり補助金の採択件数も増えておりますし、またIT導入補助金のコンソーシアムでは採択率99.1%です。補助金を上手く活用できている会社です。

また、国内・海外を含めグローバルなパートナーとの開発力が強固であることです。自分たちの力だけでなく、パートナーのみなさんの力を借りながら行っています。その結果、あらゆるリソースを調達でき、開発力も高めることができているのです。

このように、お客様の課題に対してソリューション案の手数と、それを実現できるチーム組成、これらが弊社における開発の強みだと思っています。また、2020年にはチャット領域で特許を取得しています。

|「いい人」を心がけてグローバルに展開しつつ、数多くの感動を生み出す

Q.佐藤様の社内における役割を教えてください。

私が一番任されている役割は、広報や営業です。今年からは、インフルエンサーとしてのポジション確立を目指しており、さまざまな講演会でも講演をさせていただいています。すでに、2023年の研修実績としては、3000名弱の受講者を誇ります。

このように、私自身が、インフルエンサー・講師を担っていますが、AI-OJTではコンサルタントも担っています。生成AI研修受講生が3,000名弱というのは、日本でもトップレベルではないでしょうか?

また、私は元々エンジニアなので、エンジニアとしての説得力を持っている点、これが私の役割であり強みです。

Q.普段の業務で心がけていることをお聞かせください。

「いい人」を心がけています。ひと昔前は炎上マーケティングが盛り上がっていましたが、時代は変わっていると思います。しかし、岡田 斗司夫さん著書の『「いいひと」戦略』という書籍に出会って、自分に自信を持てたのです。それは「いい人でいることは今の時代に合っている」という、いい人でいることを肯定的に後押ししてもらえるメッセージでした。

今では自信を持って、思いやりを大切にする、いかにトゲを感じさせないかといった人を傷つけないコミュニケーションを心掛けています。

この心がけができると、グローバルに活躍していけると私は思っています。言葉が通じない部分は多くても、感動は伝わり心が通じ合います。非エンジニアの方がスキルを身に付けて活用できるようになった感動は格別です。

一度お仕事の縁が途絶えた方でも、「一緒に仕事がしたい」と個別にメッセージをいただくことがあるのも、自身の心がけかなと思います。ですので、いい人でいること、そして仕事を通して数多くの感動を生み出すこと、これらを心掛けています。

また、普段から大切にしているのは「足るを知る」という言葉です。他社比較などをしていると、不足している部分ばかり見えてしまうのですが、一旦立ち止まって足りている部分を理解すると、感謝もたくさん生まれてくるんですよね。このように立ち返れる瞬間を作れる「足るを知る」という言葉を常に頭に入れて仕事をしています。

|個々の強みを生かして弱みを補い、組織最適化を図る

Q.社内メンバー全員が大切にしている点は何でしょうか?

社内メンバーの共通認識は、個々の強みを生かして弱みを補うことです。

自分の苦手なことや、できなくはないけれどやりたくないこと、自分の強みに集中したいことは、誰にでもあるのが当然です。反対に、自分の苦手なことが得意な人もいるので、お互いの強みを活かし合うことで、組織の最適化を図っています。

弊社の取締役COOである久保田がコーチングや人材育成に詳しいので、毎月、コーチングや棚卸しのサポートを受けられる体制を整えています。

1人ひとりが自分の人生に向き合えるよう、強みを生かせる環境をつくる、これをメンバー全員が大切にしています。

また、弊社の社名の一部である「アローサル」という言葉の意味には、「覚醒する」という意味があります。弊社は成長することをすごく大切にしている会社です。しかし、時代の変化が激しいので「成長では世の中に着いていけないので、やはり覚醒していくこと」をメンバー全員が意識していますね。

売り上げが上がればいいという考えではなく、本当に世の中のためになっている人たちを評価するという、ヒト中心の組織構造が弊社の特徴です。

|「AIを本気で活用する」というオープンマインドな状態でご相談ください

Q.ユーザーニーズの洗い出しはどのようにされていますか?

まずAI活用やメンバーとの話し合いでニーズの仮説を立てた上で、お客様へのヒアリングから真のニーズを模索します。

弊社では不動産や医療、広告、Webマーケティング、金融などありとあらゆる企業様の開発経験があります。その都度、お客様へのヒアリングを通して、事業ドメインの理解に努めています。

お客様のニーズとして一番多いのが、やはり業務効率化にまつわることです。「AIでどこまでのことができるのか」「それをどう業務に活用すれば良いのか」「さらに活用できた後の効果を定量的に分析したい」などですね。

Q.ターゲットの予算規模とニーズを教えてください。

研修と開発に分けてお伝えします。

研修では、1人当たり40万円、ただ助成金を活用すると、1人当たり10万円もしくは20万円程です。10名の場合400万円なのですが、助成金の活用で200万円〜300万円還付されます。ですので、はじめに400〜500万円以上お支払いしていただけるお客様がターゲットです。

開発では、活用する助成金や補助金などによっても異なるのですが、500万円〜最大で3000万ぐらいの開発費をお支払いしていただけるお客様がターゲットです。

ニーズにおいては、業務改善と人材育成にAIを活用して、外注するのではなく、社内メンバーのスキルを上げることに関心のある企業様だと、弊社のバリューを発揮できます。

Q.依頼する上で準備することはありますか?

「AIを本気で活用する」というオープンマインドな状態で、ぜひご相談していただけると嬉しいです。AIの危機感や焦りを感じずにAIにできることを過小評価されている状態では、正直難しいです。というのも、AIは多くの人が思っている以上のことができますので。

|世の中のあらゆる部分の土台をAIで解決し、コストゼロの世界を目指す

Q.貴社の今後の展望をお聞かせください。

現在、弊社のビジョンは「日本のAI利用率をNo.1にすること」に掲げ直しています。世界中でどこよりも日本がAIを使用している国にしたい、これが会社としてのビジョンです。一方私個人としては、世の中をゼロコストにしていきたいと考えています。


実は現在、エネルギーや農業関連の会社を立ち上げています。まずエネルギーや食料のコストをゼロにしていきたいです。そのためにはAIテクノロジーが必要です。ゼロコストを実現するには、あらゆる高エネルギー技術の活用を加速させる必要があるのですが、そのためにもAIが土台となります。

一方AIの主なコストは、半導体費や電気代です。しかし、自然エネルギーである太陽光といくつかの技術を組み合わせれば、電気代が掛からずに済みます。

食料については、水耕栽培と障がい者就労支援を行っています。障がい者の就労支援によって、人件費の削減が可能です。

水耕栽培をさらにアップデートしたアクアポニックスで、水耕栽培+魚を育てることもできます。

さらに、LEDで発電する技術を用いることで、太陽がない時間でも、発電できます。すると、水耕栽培をしながら電気を生み出せるようになるので、電気代のコストを削減できるのです。

このように人件費や電気代が掛からない仕組みをうまく組み合わせると、どんどんコストカットが可能です。他にもさまざまなロジックを組み合わせたエコシステムによって、食料においてもゼロコストにできると考えています。

このように、AIを通してコストが下がる世界を実現し、働かなくてもいい世界、みんながもっと楽に自由に生きる世界を作りたいです。本当に楽しい、感動できる、好き、自分の強みを生かせる、ストレスの少ない、そんな世界の実現ですね。あとは、孤独もAIで改善できるので、そういった世の中のあらゆる部分の土台をAIで作っていきたいです。

|AIを活用して、事業の加速や孤独を救う手段を手に入れませんか?

Q.読者の方に対して、最後に一言お願いします。

2023年、AIの研修実績は日本一だと自負しています。すでに事業をされている方は、いかにAIを社内業務に活用するかをご検討いただき、ぜひAIを活用する前提で、事業を加速してほしいです。

一方これから会社を創業する方は、1人で始めることが多いと思うので、孤独に感じる瞬間があるはずです。AIはCTOやCFOなどさまざまな役割の一部を担ってくれます。すぐに相談できる相手がいなかったとしても、AIが相談相手になってくれるわけです。

このようにAIは孤独も救う技術ですので、ぜひAI活用を前提に事業を組み立てていただけたらなと思います。そちらに関する相談を弊社で承っていますので、ぜひお問い合わせいただけたら嬉しいです。

|企業情報|アローサル・テクノロジー株式会社


AROUSAL Tech.は、『”人々”を”笑顔”でいっぱいに』を企業理念に、

進歩するテクノロジーを追求し、

​持続可能な社会還元プラットフォームを創造します。

そして「働いて、笑おう」をテーマに私たちが自身がそれを体現し、


私たち自身の周りから世界を盛り上げていきます。


<企業情報>

企業名

アローサル・テクノロジー株式会社

(英名:AROUSAL Tech. Co.,Ltd.)

事業案内

  • AIインテグレーション事業

  • Webインテグレーション事業

  • AI研究/プロダクト開発事業

代表取締役社長

代表取締役CEO 佐藤 拓哉

取締役COO   久保田 雄大

設立

2013年9月26日

資本金

20,000,000円

本社・支社

〒107-0061

東京都港区北青山2-7-20 第2猪瀬ビル2F


企業URL

https://www.arousal-tech.com/



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