自分の100%を投下できることが起業の魅力。ネガティブ風ポジティブな経営でバスケ界へ新たな3つのソリューションを提供していく ライムズ株式会社 代表取締役社長 平 将貴様

公開日:2019/8/22  |  最終更新日:2019/8/22


ライムズ株式会社 代表取締役社長 平 将貴様に起業ストーリーをうかがいました。

長年プレイしてきたバスケットボール関連での事業創造を目指し、メガベンチャーでの新規事業や上場企業子会社での代表などのキャリアを積み上げ、2017年に経営コンサルとスポーツビジネスコンサルの事業で起業をした平様に、経営で工夫されている事や、スポーツ事業の今後の展望についてもお話しいただいています。

起業の経緯をお聞かせください。

20代から積み上げてきたキャリアの機が熟したと感じたタイミングで起業をしました

前職はメタップス国内事業会社の社長として、トップの発想を言語化して組織に落とし、マネタイズするところまでの道筋を作る役割を担い、IPOも経験することができました。

組織論やリスク管理も含めて相談できる経営のメンターとして、元スクウェア・エニックス代表の和田洋一さんに師事をいただき、比較的自由にやらせてもらえたおかげで、在任中全ての期間を黒字運営ができたことは、大きな自信につながりました。

その後、メタップスの方針転換で子会社が集約される流れになったと同時に、子会社としてスポーツメディア事業の株式会社NATIONSを設立したので、タイミングとしてMBOして独立しよう...と考えたのが起業のきっかけです。

以前からスポーツ関連の事業で起業を考えていたのでしょうか?

「いつかスポーツ業界、もしくはバスケットボール業界で起業をしたい」と思っていましたね。

大学4年の頃、ライバルチームのキャプテンと初めて腹を割って飲んだ時に、彼が就職する会社はスポーツ事業を持っていて、将来プロバスケチームを作るので、それに携わる仕事をすることを聞いて衝撃を受けました。(現 宇都宮ブレックス)この時、初めて好きなバスケを仕事にできることを知ったことで、「いつか自分も」と思うようになりました。

当時は就活の真っただ中だったので、いずれバスケを仕事にすることを前提とすると、営業力は欲しかったし、「これからはITだ」と思って、不動産系の内定を全部蹴ってIT系で比較的負荷が高そうなところを選んで入社をしました。

サイクルの速い会社で子会社の立ち上げをしたり、その会社がトランスコスモスにM&Aされて転籍をしたり、目まぐるしかったですが、20代前半にあまり人ができない経験をさせてもらえたと感謝しています。

忙しい中でも、バスケのプロチームに選手として所属されていたとか。

「バスケの仕事をするとき、競技面においてもある程度トップレベルにいないと人脈も作れない」と思っていたので、現 B.LEAGUEのプロチーム「東京エクセレンス」の前身となるチームにトライアウトを受けて加入しました

朝6時に会社に行って、「あいつは早く来てるし、バスケをやってるから。」というブランディングを確立して、ある程度社内の理解も得ながら、24~25歳からGREEに入る28歳までプレイしていましたね。

現在は、GMになった当時チームメイトとも親しいし、所属していたので立場が変わってもファミリー感があり、数あるチームの中でも思い入れ的には別格です。

キャリアのなかで起業に役立ったことは何でしょうか。


そうですね。事業会社代表時代の組織人事設計や人の採り方、育成の仕方など採用に関しての経験値は溜まりました

人は「承認欲求」と「金銭欲求」のふたつで構成されているので、どのようにコントロールしていくのかは重要ですね。コンサル事業では、スタートアップやピボットを必要とした会社、組織をリビルドする会社にカスタマイズしてご提案しています。

コンサルを行う企業からは、どの様な相談がありますか。

経営や事業の課題解決を行って欲しいという要望が多いです

ここ2年程、ベンチャー企業から大企業まで、さまざまな規模感の企業とお仕事をさせていただいています。

しがらみやポジショントークなど、当事者同士だと諸事情で適切に診断できないことがあるため、第三者視点であらゆる角度から正していく経営企画領域や、プロジェクト単位でのアドバイザリーなどの仕事が求められるケースが多いです。

また、COOと呼ばれる「トップの想いを実行するNo2のポジション」の人材が圧倒的に不足しているため、適任者を内部登用から育成する手助けを行うことも多いですね。

経営面でご自身が工夫されている事をお聞かせください。

わたしは自分の経営スタイルを「ネガティブ風ポジティブ」と表現しています

常にネガティブなこと、最悪の状況を考えて選択肢として並べて、脳内で不安要素をシミュレーションして潰し、ネガティブ要素をプラスに転換しています。

過去の学びから実践している事の中に、「意思決定をするにあたっての選択肢をどれだけ多く持つか」「その選択肢を多く持つための努力と準備をする」の2つがあります。
意思決定は同時に責任も伴うので不安なことではありますが、選択肢の幅が広いと精神安定剤にもなるのかなと。どう先手を打ってやれるかが追い込まれない為にも重要です。

あと、「タイミング・人・規模感」の掛け算で、その都度、意思決定することを常に意識しています。特に「人」が重要で、わたし自身も振り返ると要所のタイミングで大切な出会いがありました。デジタルの業界にずっといると、「人と接しないけどビジネスが成り立っていく」という感覚になりがちですが、振り返ると、「あの人が居たから」「あの誘いがあったから」今があるということが多数あります。

出会える確率を上げるために、常日頃からいろいろ動く事は大切。これも「選択肢を多く持つための準備」に該当する事だと思っていますね。

あらためて、ライムズ株式会社の事業内容をお聞かせください。

経営コンサルティング、人材支援、スポーツビジネスのライムズ株式会社

ライムズ株式会社の事業は、上場企業・スタートアップなど幅広い企業に対しての経営・マーケティングのコンサルタントと、スポーツコンサルタント事業の2軸です

前職で培ったベンチャー経営やジョイントベンチャー、IPO、資金調達のノウハウなどの経験を活かして一緒に最適化をしていきます。コンサルをしていると人材紹介にも関わるのでグループ会社に入れて、うまくソリューションにつなげています。

スポーツコンサル事業について詳しく教えてください

ライムズ株式会社―スポーツコンサルティング

ライムズのコンサルノウハウは、クラブ経営やリーグに関しても役立っています。西宮ストークスの社外取締役を務めたことでクラブ経営の方針や実態、クラブ側の悩みもより深く知見を蓄積する事ができました。

現在のスポーツ事業は3つの柱で構成されています。

BtoBでの課題解決

クラブ、リーグを含めてスポーツをやりたい企業さま向けです。マーケティングから経営のアドバイザリーまで幅広く対応しています。

選手の育成とマネジメント

日本においての「バスケットボール」はまだこれからでブルーオーシャンです。アメリカのNBAのいいところを取り入れつつ、日本の選手に合わせて選手の競技的な育成機会を提供していき、マネジメントやエージェント業務も包括的におこないます。

実際にエージェントとして、大学生の若い選手やB.LEAGUEに上がる選手、現役のB.LEAGUEプレーヤーなど10人以上抱えています。選手の前に人として付き合い、心身の育成も含めてバックアップをしていくことが強みです。

コミュニティの醸成


選手コミュニティ醸成のため、クローズドオンラインサロンを立ち上げました
映像を見て直接プロ選手とコンタクトが取れたり、NBAのスキルコーチのスキルトレーニングを受けたりでき、アメリカの最新情報も伝えたりしています。

また、プロになりたい、もしくはそのレベルである高校生以上の方へは、プロにするためのワークアウトを行い、その指導者としてオフシーズンの選手や元選手が活躍しています。

エージェントビジネスを行うにあたり、本場の選手とのパイプは重要になるため、先日NBAスキルトレーニング企業である2Hands Basketballとアライアンス契約を締結しました

フロリダなど東海岸系は日本から遠い分、まだまだ眠っているポテンシャルがあります。アライアンスをすることでルートを確立し、NBAの「オーランド・マジック」「マイアミ・ヒート」の2チームとのリレーションも密にできるようになりました。今後、LA、NYとアライアンス契約を増やしていく予定です。

今後の展開をお聞かせください

バスケに関して、オンラインとオフラインの両方で仕掛けていく予定でいます。選手への投資を強化し、注目していなかった選手をライムズが発掘して、代表的な選手に育て上げることが理想です

バスケは競技人口がとても多いのですが、プロになれる人はごくわずか。その分、質が高くなければいけません。その質をビジネス的にも上げることを裏で担えるような組織でありたいです。選手ファーストで機会や知識を提供し、セルフブランディングも含めて価値を上げていくサポートを行っていきます。

メディア事業についても重要な発信源として力を入れていく予定で、バスケ以外も含めた、全方位的にスポーツビジネスに携わっている人たちをフォーカスしたインタビューメディアにしていこうと思っています

「スポーツビジネス」という広い範疇の奥深いものを、中の人たちをピックアップし紹介するメディアがあったら面白いと思っていました。「中の人」とは、経営・フロントスタッフ・チア・コーチなど、さまざまな形でスポーツビジネスに携わっている人のことです。

「スポーツビジネスに携わりたい。」という相談をよく受けますが、実際にスポーツビジネスで食べている人が、何を行っているのかを知らない人が多いと思います。そのような方をジャンル問わず紹介していくことで、皆さんの理解を深めてもらいたいなと。

バスケファンの方については、引き続きポッドキャストコンテンツなどは継続していく予定です。

最後に、起業を志す方へメッセージをお願いします。

起業のよさは、やりたい事に自分の100%を充てられる。裁量をもって仕事をできる面です。組織を回すためのよくわからない資料を作ったり、みんなを鼓舞するために何かを準備したりという余分な手間がかからない自由度の高さはメリットです。

また、起業をする場合、上の人の意見を聞く耳は持っておいてください。
受けたアドバイスを実行するかは別として、パターンを聞く事は学習コストがかなり抑えられます。「こうしなさい」ではなく「こっちの道に行くとたぶんこういうことがあるよ」と言ってくれる人を見つけて、大切にしてみてください。


■ライムズ株式会社

経営コンサルティング、人材支援、スポーツビジネスのライムズ株式会社

ライムズ株式会社―スポーツコンサルティング


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