eiiconは企業の提携パートナー探しの場を無料で提供。国内初のオープンイノベーションプラットフォーム パーソルキャリア株式会社 eiicon company代表 中村亜由子様
公開日:2018/11/19 | 最終更新日:2019/4/30
他社と提携して自社の技術やプロダクトをもっと世の中に広めたい。大企業からの支援を受けたいなどの思いを持つ経営者もいるのではないでしょうか。
「提携先企業をどの様な手段で見つければよいのか」の課題解決に貢献するのが、オンラインサービスの「eiicon(エイコン)」です。運営元のeiicon company(パーソルキャリア株式会社内社内カンパニー)代表 中村亜由子様にお話を伺い、他社との提携がスムーズに実現できるeiiconの活用メリットを教えていただきました。
― eiicon(エイコン)のサービス概要をお聞かせください
eiicon(エイコン)- 誰もが、提携先パートナーと出会える時代へ
eiiconは、企業間の出会いとコミュニケーションの場をウェブ上で提供する、国内初のオープンイノベーションプラットフォームです。
2017年2月にリリース後、2018年10月現在は3800社にご登録いただいており、国内最大規模のオープンイノベーションプラットフォームとなりました。クローズドのイノベーションプラットフォームも含めるとマッチングできる企業様の数は1万を超えます。
オープンイノベーションとは、社内のリソースに社外のリソースを組み合わせて新しい事業やサービス、プロダクトを生み出すイノベーションの方法論のことです。
単なる受発注のマッチングではないのが、オープンイノベーションの特徴です。
両社が持っている既存リソースの組み合わせであっても、例えばユニクロさんと東レさんが、ヒートテックに使用するより暖かくて軽い繊維を一緒に開発するといったように、新たな価値につながることがオープンイノベーションです。
― 実際にeiiconではどのようなことができるのでしょうか。
登録すると自社のPR、共創パートナーの探索、コンタクトができます。
登録にかかる時間は1分程度で簡単にスタートすることができます。
その後自社のマイページを埋めていき、検索し・・というステップを踏むことになりますが、これらの機能の利用は基本的に無料。提携に至ったとしても成功報酬も発生しないモデルとなっています。別で有料サービスもご用意していますが、自動で課金されるようなことは一切ありません。
我々が最後までオープンプラットフォーム、かつ、無料のルートを持とうとこだわるのには理由があります。
これまで、オープンイノベーションの共創パートナーを探す方法は、データベースを持っている業者が企業のニーズをヒアリングしてマッチングするというような、クローズドでのやり方がメインでした。会うだけでお金がかかる市場です。これを変えていくことでより、オープンイノベーションという手法を根付かせたいと考えました。
また、企業が双方向に出会い、直接コミュニケーションできるリアルイベントも増えていますが、遠方の企業はなかなか参加できないという現状もあります。
それに対しeiiconは、企業が持っているリソースや求めているリソースがオープンになっているため、どの企業とコンタクトをとるべきかが、いままでの方法と比べると格段に判断しやすくなっています。
オンラインサービスであるため、地の利に関係なくどんな企業でも使っていただけるのが特徴です。
― 起業家がeiiconを利用するメリットは何でしょうか。
eiiconでは相手企業の規模に関わらず、オープンイノベーションを実施する責任者が明らかになっており、eiiconを活用すれば、直接コンタクトをとることができます。
そしてプログラム型のオープンイノベーション施策(コーポレートアクセラレータープログラムなど)の場合は、コンタクト期間が限られているのに対しeiiconは通年門戸が開かれているため、お互い、必要なタイミングでコンタクトをとることができる。これがほかにはないeiiconのメリットです。
オープンイノベーションの実践手法として主流となりつつあるコーポレート・ベンチャー・キャピタル、コーポレート・アクセラレータ・プログラムは、どちらも投資の基準があったりプログラム型だったりと具体的な話をするまでに段階を踏まなければなりませんが、よりスピーディーに進めたい方や応募する前に一度話をしてみたいという方にもイノベーション担当者と直接連絡がとれるeiiconはおすすめです。
― eiiconの中でも、特に起業家におすすめの機能は何でしょうか。
起業家の方におすすめしたいのは、「検索」と「コンタクト」の機能です。
検索では、フリーワードはもちろん、リソースを求めている、出資したいといった目的を持っている企業だけを抽出したり、ビジネス領域、技術分野などでも絞り込むことができ、自分たちのニーズやビジョンに合う企業が見つけやすくなっています。
コンタクトは、気になった企業にメッセージを送る機能です。
メッセージはeiicon上のフォームから送ることができ、その企業のPRページで紹介されている担当者の方に直接届くようになっています。無料プランであれば、月2件まで無料でメッセージが送れます。その後提携する運びとなっても、お金がかかることはありません。
こちらは有料プランの内容になりますが、PR作成のサポート、コンタクトにおけるサポートもおすすめです。
自社のPRページには、自社の特徴や協業で何をしたいかなどの内容が書き込めます。
しかし「そもそもどう書けばいいかが分からない」「ページをつくったのはいいけれどなかなかコンタクトが来ない」といったことで悩まれる企業さんもいます。
そういった場合にPR作成のサポートを利用していただくと「どのように書けばただの売り込みではなく共創して新しいものをつくりだそうとしている企業として見てもらえるか」といったアドバイスが受けられます。
eiiconはサービスが始まってまだ1年半ということもあり、アクティブで前向きに他社と協業したいというユーザー(企業)ばかりです。大手企業さんの方からスタートアップさんに連絡がいくことも多いので、PRページの内容を充実させておいて損はありません。
また、コンタクトにおけるサポートでは、どのようなメッセージを送れば返信が得られやすいかといったアドバイスが受けられます。
例えば複数社にコンタクトをとりたいとき、すべての会社に同じ内容の文章を送るだけではどうしても定型文のように見えてしまいます。しかし「うちのこの技術を組み合わせれば、こういう事業ができそうだと考えています」という一文を加えれば、相手も心を動かされやすくなります。
eiiconのコンタクト返信率は7割程度ととても高いのですが、コンタクトでのサポートを受けた場合はほぼ100%の確率で返信が来るようになります。
―有用性が高そうなサービスですね。実際にeiiconを使って企業提携が成功した事例はありますか。
eiiconではアクセラレータプログラムのプロモーションもお手伝いしているのですが、昨年プロモーションのご支援をさせていただいた日本郵便様のプログラムでは、設立2年目の株式会社オプティマインド様とのご縁が生まれ、提携成立となりました。
日本郵便様が求めていたのは配送ルートの最適化技術です。ベテランの配送員であれば30分で回れるルートが新人配送員だと2時間かかってしまうという課題があり、これまでは経験を積むことでしか解決策できませんでした。一方、オプティマインド様は配送ルートを最適化するAIを研究開発していましたが、実証実験する場を持っていませんでした。そこで、日本郵便様と組むことによりサービス化に向けたAI開発が進められるようになったのです。
―コンタクトから提携までの期間の目安はどれくらいですか。
平均は3カ月から半年です。
事前に実証実験の土台を整えている大企業もあるため、早ければ会って2日で実証実験に至るケースもあります。どちらの企業も目的やニーズを明確に理解したうえで出会うことができるので、スピードが早いです。
―料金体系をお聞かせいただけますか。
無料プランの範囲では、PRページ作成機能、法人検索機能、コンタクト機能(月2回まで)が一通り利用でき、アカウントも3人まで持つことができます。
エントリープランは月額5万円~で、無料プランの機能に加え、コンタクト機能が無制限にご利用いただけます。さらに、PRページの作成サポートやコンタクトの仲介機能が利用でき、eiiconのトップページへのロゴ掲載も可能です。
―初めてeiiconを利用される起業家に向けて、使い方のアドバイスはありますか。
自社のPRページは、誰にでも分かるように書くことがポイントです。
他業界からパートナーを探しにくる企業も多いため、たとえ業界では有名な技術用語であっても使用せず、できるだけシンプルに分かりやすく説明をしてください。また、自社の持っている技術やデータベースなどのリソースをできるだけ具体的に書くと、相手は一緒に何ができるかイメージしやすく、コンタクトに結びつきやすくなります。
相手企業をどのように探したらいいかが分からない場合は、市場および技術・プロダクトにおいて、既存の領域を狙うのか、それとも新規領域を開拓するのかという視点で考えてみてください。
例えば、BtoCのアプリをBtoBにも展開したいというのであれば、既存の技術・プロダクトで新規の市場を狙うことになるので、ターゲットとなる法人の顧客情報を持っている企業を探します。
また、既存市場で既存顧客に対して改善をしたければ自社ではできない要素を抽出し、既存顧客に向けて新規サービスを展開したければ、提供したいサービスを持っている、あるいは一緒に開発できる技術を持っている企業を探せばいいでしょう。このように目的別に考えると、とても探しやすくなります。
―今後の展望をお聞かせください。
先日eiiconに、オープンイノベーションに関する情報や動向を紹介する「JAPAN OPEN INNOVATION PRESS」というページを開設しました。Eiicon―JAPAN OPEN INNOVATION PRESS
ここではオープンイノベーションに関するニュースやプレスリリースを業種や企業規模を問わずすべて無料で取り上げており、今後は情報発信も積極的に行っていきたいと考えています。
こちらから取材に行かせていただくこともありますので、取り上げてほしいことがあればぜひご連絡ください。
―最後に起業家に向けてメッセージをお願いします。
このサービスは、日本の新規事業を加速させていきたいという思いを一番に持っています。
スタートアップであれば「オープンイノベーション」という言葉を使わずとも、他社との連携によって事業を拡大させていくのは必然的に考えていらっしゃると思います。
自社の力のみでは時間がかかる・実現が難しいという文脈を、他社との連携によって加速させるというのは既に「オープンイノベーション」の取り組みになっていますので、ある程度自社のサービスが動くようになり、次のステップに行きたいというときに、ぜひご検討いただきたいですね。
eiicon company(パーソルキャリア株式会社内社内カンパニー) 企業・事業内容紹介
オープンイノベーションプラットフォーム「eiicon」の運営、イベント企画・支援サービス、ソーシングサービスなど
eiicon(エイコン)
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電話番号 03-6370-8360
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- 昨日の登録数
- 経営者13名 投資家2名
- 昨日の投稿数
-
経営者13件 投資家0件
- 先月のマッチング数
- 54組
- 先月の資金調達総額
- 7億円以上