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企業再生及び事業再生業務を中心に、投資実行及び財務アドバイザリーまでサポートを行う株式会社T&INKキャピタル/田中裕代表取締役社長

2017年05月11日

まずは自己紹介からお願いします。

学生時代から経営に興味があったわけではありません。仕事を通じて、経営のプロフェショナルになりたいと思うようになりました。現在、私自身もファウンダーであり、会社を創業させて頂きまして、まだ数年という段階です。

ファウンダーの皆様と同じご境遇の下、経営者様のお考えやご志向に寄り添いながら、企業再生及び事業再生の現場で培わせて頂いた経験や知見を活かして、支援をさせて頂いております。

高校時代までは、実は高校球児でした。地方の普通高校で4番バッターを任されていました。幼少期より、プロ野球選手を目指していましたが、現在プロで活躍されている同世代のプレーを目の当たりにする度に、上には上がいることを痛感しました。

自ら招いた挫折体験により、野球を続けることを断念すると、生活が荒れていきました。人生のドン底から這い上がらせて頂いたきっかけは、高校3年の9月2日。家族を初め、私に関わって頂いた方々に迷惑をかけ続けている自分に対して、ついに嫌気が指し、「自分の人生はこんなものじゃない」という突然の電撃が脳内に走りました。その日から、大学進学を目指して1日20時間の受験勉強を開始しました。結果として5ヵ月間で、偏差値が23から65まで伸び、東京の志望大学に現役合格致しました。

大学時代の就職希望先は総合商社に就職することでした。私の学部は商学部でしたので、周囲が簿記に励んでいる間、私は英語に力を入れました。商社で働きたいという情熱は誰にも負けないという自負があったので、面接でも臆することなく思いを伝えて、結果的に内定を頂きました。

豊田通商(株)に入社し、中国・米国向けの自動車部品の輸出入業務を担当。上司や同僚に恵まれ、日々の業務に従事させて頂いておりましたが、スピード感をもちながら、能力を高める必要性に駆られた私は転職を考えました。日本の大企業で、権限と裁量を持たせて頂き、意思決定を行わせて頂くためには、相当の時間がかかるものだと痛感をしていました。負のエネルギーですね。

同社は、地元東海地区出身である、私の両親にとっても、自慢の会社でしたので、転職するか否かは、これまでの人生の選択において最も悩みましたが、意を決して退社をし、(株)リクルートに入社し、様々な企業への広告媒体販売業務や組織人材の支援業務に従事しました。

私自身が明確に「経営者になりたい」と思ったのは、人材輩出企業と呼ばれる、自ら意思を以て行動する同僚達や同社を退社して、起業をされているリクルート社の先輩OB達に影響を受けたことが大きいと思います。

経営をされる者に必要な財務、会計の能力を高めるために、私は企業再生及び事業再生のプロファームであり、PWC出身の経営陣で構成される、ロングブラックパートナーズ(株)に移り、私的整理を中心とした企業及び事業再生案件に従事をさせて頂きました。

企業再生のプロセスは医療と似ているものがあると思います。事業がうまくいかない企業に対し、事業及び財務のデューデリジェンス(詳細調査)を行いまして、再生可能性及び事業性の見極めをさせて頂きます。債権者である金融機関と幾度なく、バンクミーティングを重ね、数字を基に、利害関係を調整していきます。財務3表に基づいた事業計画書の作成及び事業計画の実行支援をさせて頂きます。

再生局面を迎えられた中堅中小企業の内部は、人間関係も入り組み、大変ドロドロとしていたり、不適切な経理処理等をされているケースも多く、ハードワークが求められる仕事ですが、私自身はやりがいを感じることが出来て、経営のプロフェショナルになりたいという目標に現実味が加わりました。

投資を始めたきっかけを教えてください。

自らの起業がきっかけです。弊社の様にご信頼や信用で、成り立つサービス業種でしたら、創業にそれほど資金は必要ないかと思いますが、仮に製造業及び卸売業を新規に創業されようとする場合においては、それなりの資金が必要です。我が国では、なかなか製造業及び卸売業の選択肢や機会は、欧米諸国に比して、少なく感じます。

ベンチャーキャピタルといったPE(プライベートエクイティ)ファンドの方々も、社会的な使命を以て、活動をされておられるかと思いますが、私自身も事業の目利きを行えればと思っております。

我が国にとって、起業家が増えることは非常に素晴らしいことだと思います。企業には当然寿命があるため、血液が勢い良く循環するためにも、企業の多産多死こそが本来必要だと思います。起業という手段でリスクを取りたい30~40代の方々は、存分な現預金(キャッシュ)を持ち合わせていないことが問題だと思います。我が国においてキャッシュを多く保有している方々は65歳以上の方々が太宗かと思われます。

直近ではどのような案件がありましたか。

製造業の企業様にCFOとして関与をさせて頂きまして、支援をさせてもらっています。自力での再生を目指し、経営現場へのハンズオンでの関与をさせて頂いておりましたが、民事再生法を適用し、再建を図る方向性に切替えていきました。

スポンサーを招聘させて頂き、債権者との協議の下、事業譲渡が完了し、従業員様の雇用を初め、事業の継続は図られた案件でした。

先日、世間を賑わせた某旅行業の会社の様に、企業は仮に破産されると事業活動が停止しますが、民事再生の場合、債権者の合意形成やスポンサーが就くことが前提ではありますが、事業が存続されることは素晴らしいことかと思います。

資金調達の支援業務では、当方の関与により、新規の金融機関さんに事業計画書を作成させて頂きまして、事業性を評価頂き、無担保で3,000万円のご融資が実現しました案件がありました。対象会社の社長様に感謝を頂けたことも記憶に新しいです。

また、私がM&AのFA(フィナンシャルアドバイザリー)として、関与をさせて頂きました食品関係の卸売業はDD(デューデリジェンス)及び企業価値の算定をさせて頂きました後、一定額以上の譲渡は、投資回収に見合わないとの結論を出させて頂きました。

M&Aは日本電産社の永守社長も常々仰っておられますが、「買う前2割、買った後8割」のお言葉通り、買収後が最もパワーがかかります。PMI(ポストマージャーインテグレーション)と呼ばれる、買収後の統合業務こそが大事な業務だと思います。ですので、M&Aは私利私欲に流されることなく、適切な価格で買収を行うことが、最も大切なことだと思います。

どのような経営者に投資をしたいと思いますか。

1.能力・意欲・センス・人格

大変僭越ながら、ファウンダー様、経営社様及び経営幹部様を能力、意欲、センス、人格、四つの要素で判断をさせて頂いております。この要素のバランスが大切なのではないでしょうか。このうち、最も重要な要素は大変僭越ながら人格だと考えております。

古今東西の企業において、皆様のお悩みは「ヒト」に関するお悩みが多い気がします。故に、経営者様自身の人格が組織経営のガバナンスにおいて、最も重要な要素ではないでしょうか。

但し、再生局面の有事のケースでは、血も涙も無い合理性が求められますので、企業が置かれている状況に応じた能力が、経営者様には求められるものと思います。

2.独自性のあるビジネスモデル

突き詰めた際に、その企業が唯一無二のビジネスモデルかが大きなポイントかと思います。

地球の裏側まで見渡された時に、そのビジネスモデル自体が、突き詰めた際に誰もやっていないこと、それとここが大切なのですが、なぜこれまで誰もやってこられなかったのかをとことん検証されておられるかが重要だと思います。これまで誰もやってきていないことは、そこに何かしらの理由もあると思います。

我々は専門家として、財務や会計及び税務に関する様々なアドバイスは行うことは出来ても、独自性のあるビジネスを実施することは、ファウンダー様にしか出来ないと思いますので。

唯一無二の独自性のあるビジネスモデルに勝るものはないと思います。

3.資金需要及び使途

プロ野球チームの監督を歴任されておられる野村克也さんも仰られます様に、「負けに不思議の負け無し」だと思います。事業や経営がうまくいっておられない状況においては必ず、その理由があると思います。

もし仮に、投資を必要とされる場合、赤字資金ではない、明確な資金需要と秀逸な数値計画は欠かせません。

どの程度の金額まで投資は可能でしょうか。

協業する投資家や金融機関と合わせて、10億円までです。資金の使途を数値計画と照らし合わせて確認をさせて頂ければと思います。細かく精査をさせて頂きます。借入が良いのか、増資が良いのかは、ケースバイケースでご相談をさせて頂ければと思います。事業内容と今後の事業の方針等を考えた場合、個人事業ではなく、法人を設立されて、政府系の金融機関からの創業資金で始められた方が良いのでしょうか等の助言をさせて頂くこともあるかと思います。対外的な信用度が高まることも重要だと思いますので。

会社の成長局面において、利害関係者から決算書の提出を求められることがあります。その際に良く分からない個人投資家等からお金を借り、法外な金利を払っている企業だということがわかると、信頼関係が毀損されてしまいます。ですので、事業内容によっては銀行の融資をお薦めしています。

 

成功する経営者とはどのような人ですか。

1.素直さ、謙虚さ、誠実さのある人

資金需要がある際に、「この局面を乗り越えたい」という人は沢山おられますが、本当の所はどうなのかなと思うことが良くあります。資金需要者の心の内が見えてしまうと、当然のことながらお金を出すことは難しいです。一事が万事で、大変僭越ながら、経営者とは、素直さ、謙虚さ、誠実さが求められる職種だと思います。それが周囲の利害関係者から信頼される鍵にもなります。

周囲が変わるのではなく、変わるのは自分」からだと思います。私自身も常に自分に言い聞かせています。周囲の人や環境は変わりません。自分が変わって、人に変わって頂く。人のせいにしないことが大切だと思います。

2.夢をもてる人、楽観的な人

経営はいい時もあれば悪いときもあります。いい時が頭から離れない人は苦労されています。逆に悪い時を想定し、準備をされている人は、多少のことでは落ち込みません。そういう意味では、夢をもてる人、楽観的な人が経営者に向いていると言えるのではないでしょうか。

私自身もプロの経営者を目指しています。商社で世界の方々とビジネスをさせて頂いた際に、日本には優秀な人の数が圧倒的に少ないと思ったことが大きく影響しています。現在も、大手企業が経営に苦しんでいますが、プロの経営者が、企業のキャッシュフローを改善することは、ひいては我が国のキャッシュフローを上げることに繋がることだと思っております。

これから起業する方へ、メッセージをお願いします。

ビジネスは失敗の連続です。私自身も、創業の段階において3度経験し、ストレスの耐性と胆力が身につきました。これからもこのような経験の連続だと思っています。創業時期の失敗は、直接生活に関わりますので、ある意味サラリーマン時代には味わえない醍醐味だと思います。家族がいれば尚更です。ですが、逆に言えば、こんな素晴らしい体験は、経営に携わること以外に出来ないと思います。既に起業している方は、失敗されてもめげずに続けてほしいと思います。

また、分からないことを分からないままにすることは良くないと思います。

それなりに会計、税務、人材、法務、経営戦略等の知識やノウハウをもつ私どもにご相談を頂ければ、適切な助言をさせて頂くことは、出来ると思います。

大変有難いことに、私も創業以来、お仕事が広がってきております。難易度が高い案件や仕事等に更に挑戦し続けていければと思っております。手前味噌ですが、創業前に、社会というフィールドで、速く走りたいと思い、必要なトレーニングを経て、自分に負荷をかけ続けてきたからこその経験だと思います。弁護士、会計士、税理士等の専門家を初め、アドバイザリーファームやPEファンド、そして経営者様との繋がりが本当に有難いです。

社会としては、正しい資金需要に対して、正しい資金が流れることに微力ながら、貢献出来ればと考えています。一緒に頑張りましょう!

貴重なお話、誠にありがとうございました。

株式会社T&INKキャピタル

http://tandink.com/

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