学習サービスPoLへ独自通貨を導入して自ら描くブロックチェーンの可能性。起業したからには大きなホームランを狙って技術の発展と認知拡大に貢献していく 株式会社techtec代表取締役 田上智裕様

公開日:2019/6/14  |  最終更新日:2019/6/14


株式会社techtec代表取締役田上智裕様へ、起業ストーリーとブロックチェーンの活用についてお伺いしました
インターネットの再来と称され、これから新しい産業を生み出すと言われているブロックチェーン。techtecはそんなブロックチェーン領域で事業を展開し、コンサルティングやコミュニティ運営の他、多くの注目を集めるこの技術を学べるオンライン学習サービス「PoL(ポル)」の運営を行っています。そして、日本ではまだ事例の少ないプロダクトへの独自トークンの導入を2019年6月13日に発表しました

ビジネス側へのブロックチェーンの認知が不十分だという課題感を感じる一方で、今後新たな産業ができるであろうブロックチェーンに先回りする事は大切だと話す田上様へ「ブロックチェーンでできる事」を解りやすく解説していただいています。

起業に至るまでの経緯を教えてください。

起業のきっかけは、大学時代にチームラボでインターンをした時に、ゼロからプロダクトを作る楽しさを知ったことです。この楽しさを何度も味わいたかった。卒業と同時に起業をする選択もありましたが、当時はビジネスについて全く解らなかったので、まずは就職をして修行をしようと思い、新卒でリクルートに入社しました。

リクルートの最終面接で「いずれ起業をしようと思っていますが、今のうちに行った方がよい事はありますか」と質問をしたら「メディアとつながっておいたら?」と言われたので、そこから就職まで半年間はCNETでインターンをしました。「起業をする」という明確な目的があったので、必要な事を逆算して行動をしていましたね

リクルートではどの様な業務を行っていたのでしょうか。

ブロックチェーンのR&D(研究開発)を行っていました
ビジネスの考案を全て1人で行っていましたが、組織の意思決定者はビジネス側なので、ブロックチェーンの技術が伝わらない事に悩まされていました。

ブロックチェーンは情報分散型の技術で、当時のリクルートのビジネスモデルとはかけ離れたイメージだったことも影響して、役員へのプレゼン後は「できるわけない」「会社を潰したいか?」とよく言われていましたね。

この様な経験から、技術は使われないと社会に浸透もしないし意味がない。そのためには、ビジネスマンへブロックチェーンの認識や認知を上げていく仕組みが必要だと感じ、学習サービスを作ろうと思うようになっていきました。

そして退社後は、思い描いたプロダクト制作へ…という流れですね。

その予定でしたが、起業直後はお金がなかったので受託の仕事も行っていたら、そこで半年くらい時間を使ってしまって…「なんで起業したんだっけ?」となってしまったんですよね
わたしはスタートアップとして起業をしたわけで、小さいヒットを打っていても全く意味がない。「大きなホームランを狙いにいく!」と腹をくくったタイミングで、外部資本を入れてプロダクト開発に集中しようと資金調達をおこないました。

そしてローンチとなったPoL(ポル)のサービス紹介をお願いいたします。

PoL(ポル)仮想通貨・ブロックチェーンを基礎から学習するならPoL(ポル)

PoLはブロックチェーンや仮想通貨を体系的に学べるオンライン学習サービスです
特徴は、流れに沿って基礎から学べること。ブロックチェーンは状況が毎日変化する業界なので、断片的な情報ばかりになりがちで難しく感じてしまいます。しかしPoLは、総括的に因果関係を理解しながら学べる設計になっているので、継続した学習が可能です。

また、ブロックチェーン業界はグローバルなので、これからの事業の展開を考えるならば、英語が不可欠になってきます。ブロックチェーン業界で実際に使われている英語を学習できる英語コースも提供しているので、ぜひそちらも学びを深めていただければと思います。

PoLで学習を行う前に…簡単にブロックチェーンについて教えていただけますか。

インターネットの再来と言われるブロックチェーンは、新たな産業を生み出すツールだと言われています。インターネットは、すでにある物質の時間と距離を超越することに成功した技術です。地球の裏側のブラジルの方へ瞬時にメッセージを送れるようになったことが、まずインターネットのすごいところです。

一方のブロックチェーンは、まだ目に見えていない価値同士を、信用を介さずつなぐ技術です
そのひとつが、大きく話題となった仮想通貨(新呼称:「暗号資産」)。紙幣は国や銀行の信頼の元に成り立っていますが、言い方を変えるとそこに依存をしている状態です。それらを取りまとめる仲介者もビジネスですから、最低108円のお金(手数料)が発生します。そうなると108円以下のいわゆるマイクロペイメントが現実的に不可能です。
しかし、その信頼をブロックチェーンに置き換えることでマイクロペイメントも可能となり、日本ならではの「おもてなしの精神」を海外のチップ文化を取り入れて可視化することもできるようになります。

通貨に限らず、さまざまな活用ができるので、今後ブロックチェーンで新しい産業が生まれていくと思っています。

あらたな産業が生まれるであろうブロックチェーンでできる事を具体的に教えてください。

大きく分けて2つあると思っています。
「信用の担保ができる」「独自のトークンを発行できること」です。

「信用の担保ができる」技術としての解りやすい例が「信用スコア」です
中国のアリババで有名な取り組みが進んではいますが、アリババという中央集権への依存性が強く、管理者が基準を定めている状態です。つまり「信用スコア」と言っているのに、管理者の基準で信用をしなくてはなりません。要するに、管理者がいつでも信用スコアを変動させることができてしまう状態が問題ということです。ここにブロックチェーンを導入することで、中央集権性を排除し、本当の意味での「信用スコア」を作れるようになります。

「独自のトークンを発行できる」は、ゼロから自分たちの通貨を作れるという事です
今後は「〇〇するとトークンがもらえる」というサービスが増えると思います。
独自トークンをプロダクトに組み込む事で、純粋にリテンションレートとか、アクティブユーザーが増えてきます。ブロックチェーンによって発行されるトークンの価値は需要と供給で市場が決めるので、価格は固定されません。良いものを作って経済圏を生み出す事で自然と価値は上がっていく。そうすると、価値が高いものを欲しがる事は必然なので、より好循環が生まれてサービスが成長しやすい状況となるわけです。

よく「ポイントとトークンは何が違うのか?」と質問される事が多いですが、一番は法定通貨に換金できるところ。トークンが「通貨」として成り立つ事です
ポイントだと「1ポイント=1円」と運営側で決定していればそれ以下にはなりませんが、トークンの場合は市場が価値を決めるので数倍・数十倍にもなりうる可能性を持っています。後は「独自通貨」という大きなインパクトがある。そこをプロダクトに組み込めれば、ブロックチェーンのユースケースとしては強いのかな…と思います。

そして、そんなブロックチェーンのユースケースの先駆けとなるべく、先日PoLで独自通貨を発行しました

PoLで独自通貨発行は一大トピックスですね。

2019年6月13日から、PoLで学習すると「PoLトークン」がもらえる仕組みを導入しまし
学習すればするほどお金(トークン)がもらえて、より学習意欲が掻き立てられると思うので、学びを深めるきっかけとなればうれしいですね。

今後、PoLは総合的な学習サービスにしていく予定です。学習ジャンルはビジネス的なものも含め、芸術や趣味領域のものも増やしていきます。ブロックチェーンとトークンでいろいろな学習を継続できる仕組みを作っていきたいです。

ブロックチェーンをプロダクトへ導入検討をする起業家へのアドバイスはありますか?

必ず最新の規制を確認してください

最近だと、2019年5月31日に改正資金決済法に新たな内容が追加されました。プラス金融商品取引法が改正されて成立した改正金融商品取引法も把握する必要があります。これは日本で事業を行うのであれば厳守するべき当たり前の事です。情熱と時間をかけてプロダクトを作り上げても、リリース後にサクッと「それダメだよ?」となっては意味がないので…。

後は、活用事例を把握してください。近々、海外のブロックチェーンの活用事例をPoLへ公開していく予定です。具体的な活用事例を参考にして、実際にプロダクトへ落とし込んでもらえばと。技術面は難しくなく整備もされてきたので、個人的には規制をしっかり把握できれば大丈夫だと思っています。

これから起業をする方へ、ご自身の経験から大切だと思ったことをお聞かせください。

まだまだ何も成し遂げていない身分なので根性論みたいな話になりますが、とりあえず「諦めない」ことが大切だと思っています

世界的に著名なアクセラレータであるY Combinatorの創設者ポール・グレアムが書いた「How Not To Die(意訳:スタートアップが死ぬ理由)」というエッセイがあって、伝えたい事をまとめると「ビジネスを諦めるな」なのだと受け止めています。

結局スタートアップって、教えてくれる人がいる会社とちがって、解らない事だらけなんですよね。だからこそ、諦めずに自分たちで解決するしかない。落ち込む事があっても、歩み続ければいつか良い方に向うと諦めずに信じる事が大切なのだと感じています。

あと、「スタートアップはJカーブ」とか言いますが、零細企業や中小企業と違うのは、大きなホームランを狙っていくという所だと。小さいヒットは狙わずに、ひたすらホームランを狙っていかないとやってる意味はない。そういった意味でも、わたしもどんどん大きく仕掛けていきたいと思っています

最後に、起業家の方へメッセージをお願いします。

何百年の歴史があるIT産業ですが、ブロックチェーンはまだ10年目です。
ITと同じ様に「ブロックチェーン産業」ができるくらい拡大しか考えられない技術です。最初は興味本位でもいいので、何かご一緒できることがあればやりたいですし、業界を発展させていきたいと考えています。

なので、「今から起業をするならブロックチェーンしかないでしょ!」と。(笑)

まずはPoLを通して、ブロックチェーンに少しでも興味をもってくれる人が増えて欲しいと願っています。


■株式会社techtec

コーポレートサイト 株式会社テックテク - techtec, Inc.

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