たとえ起業で失敗しても市場価値は高まるのでは?広報として企業の価値あるサービスを世に届け、女性の楽しい人生を後押しする会社を目指していく 株式会社 フロントステージ 代表取締役 千田 絵美様
公開日:2018/12/3 | 最終更新日:2019/4/30
企業PR・広報の代行やコンサルティングを担当する株式会社フロントステージ。
創設者で代表取締役の千田絵美様は、教師から広告営業を経て、広報のプロに転身するという異色のキャリアを歩んできました。全くの未経験から広報の世界に飛び込み、現在は1児の母として育児と仕事を両立させながら活躍している千田様。起業までの経緯や、ワーキングマザーの経営者として生きるための心得を伺いました。
―はじめに、現在の事業内容についてお聞かせください。
あなたの会社やサービス、人を"表舞台"へー株式会社フロントステージ
会社や新サービスをメディアに取り上げてもらうためのPR業務全般を請け負っております。
具体的には、クライアントの広報担当者としてサービスの情報を最適な方法で届ける「広報・PR代行サービス」会社やサービスの強みを丁寧にヒアリングしたうえで行う「広報・PRコンサルティングサービス」の2事業を主軸に展開しています。このほかにも、新サービスなどを発表するためのオリジナルイベントや、メディアに向けた記者会見の企画・実行などといったサービスも手がけています。
―千田様は特徴的なキャリアを経ていらっしゃると伺っています。起業までのご経歴をお聞かせください。
はじめのキャリアは、子供の頃からの夢だった小学校の先生です。
ですが、実際に臨時採用の職員になってみたら、最初の2週間くらいで「これは向いてないな」と感じました。時間の自由がなかったことと、また長年働いているベテランの先生を見ていると「私も30年後にはこうなるんだ」と未来のビジョンが見えてしまったことが理由でした。そのため、任期が終了した時点で別の道を歩もうと決意をしました。
教師の次には、公務員とは真逆の仕事をやりたかったので営業職に。広島県でフリーペーパーを発行している会社に入社して、1日5~60件飛び込みの広告営業をしました。営業は私に向いていたのでとても楽しかったですね。ですが、自分の中で「結婚・出産をしてもずっと続けていける仕事ではないのかな…」と感じはじめ、別の職を探しはじめました。そこで見つけたのが広報の仕事です。
―他にも選択肢はあったかと思いますが、なぜ広報を選んだのでしょうか?
当時、メディアで活躍している広報の方を目にして、仕事自体にとても興味がありました。それと、林真理子さんの著書で広報の女性が主人公の『コスメティック』(小学館)を読み、「なんて楽しそうな仕事なんだろう」と感銘を受けたのも大きな要因でした。
そこで、メディアの9割は東京に集中していますから、丸2年勤めていた広島の会社を辞め、広報職へ就くために上京する事にしました。
―すごい行動力ですね。ですが、全く未経験の状態で広報に転職するのは大変だったのではないでしょうか?
たしかに転職活動には苦労しました。
ですが、運良く、デリバリー総合サイト「出前館」を運営する夢の街創造委員会に入社することができました。おかげで、同社社長の密着取材をするTV番組等、様々な広報活動の経験ができました。
―そこから、どうして起業を思い立ったのでしょうか?
実は学生時代から、「将来自分の子どもがローティーンになった時には独立したい」という構想がありました。
夢の街創造委員会でもドクターシーラボでも、経営者に近い場所で業務を行っていた為、会社をドライブしていく経営者の姿からより多くの刺激を受け、自分で独立してやってみたいという気持ちが徐々に大きくなりました。
フリーランスか会社設立か、という点では迷いましたが、「会社を設立してどんどん仲間を増やしていく」事にワクワクを感じ、自分のキャリアを生かせる広報の会社を立ち上げる決意をしました。
―起業に対して不安は無かったのでしょうか?
「もし起業が失敗したら?」という不安は常にありました。
売上の見込みはほぼないですし、会社を辞めてしまうと後ろ盾もありません。ですが、仮に起業が失敗しても、普通に会社勤めをしていた頃よりずっと面白い経歴になる。つまりどう転んでも、自分の市場価値は結果的に高まるんじゃないか、それなら失敗してもいいじゃないか、という気持ちで乗り切るようにしました。
―起業後に苦労したことはありますか?
一番大変だったのは社員のマネジメントです。
私自身、スタンドプレーが得意なので、正直、会社を立ち上げるまで、マネジメントにあまり興味がありませんでしたが、今ではメンバー一人ひとりに気配りや声かけを積極的にするようにしています。特に弊社は社員全員が女性ですので、こうしたケアを大事にしていかなければならないな、と感じています。
―会社員時代の経験が、起業後に役立ったことはありますか?
とても参考になったのは、ブラケット(現・STORES.jp)の創業者 光本勇介さんのチームビルディングのやり方や考え方です。
メンバーに会社のビジョンを浸透させるため、光本さん自ら「今、会社はこういう状況で、ここを目指しているからこういうことをやっているんだ」という事をさりげなく話していました。当時は意識していなかったのですが、自身が経営者になってみると「あれは会社の方向性を全体にリマインドするうえで大きな意味があったのか」と気づき、自分の会社でも取り入れることにしています。
―ワーキングマザーとして働いていらっしゃいますが、育児やプライベートと経営を両立させるコツをお聞かせください。
決して無理はしないようにする。ですね。
母親は子供のことを考えるあまり「食事は手作りでないとダメ」「家は綺麗にしておかないとダメ」という“常識”にとらわれがちです。例えば、私は料理をする事が好きですが、時には外食したり、デリバリーをとったりして息抜きをするようにしています。母親自身が辛くなる位なら、「よそはよそ」と割り切って、無理はせず休息する事は悪い事では無いと思いますよ。
―女性の中には、「なかなか家族の理解や協力を得られない」とお悩みの方も多いのではと思います。そういう方に向けてアドバイスをいただけますか。
非常にシンプルなのですが、自分が困った時には迷わず「助けて」と周囲に言うことが大切です。
抱え込んでいると、どんどん自分で自分を苦しめてしまう。
小さな例ではありますが、以前、自宅の郵送物の仕分けを自分で行っていたのですが、実は私は細かい事が苦手で、思いの外時間を取られてしまう事に小さな苛立ちを感じていました。なので主人に「手伝って欲しい」と助けを求めました。そうすると、案外すんなりと受け入れてくれました。言葉にして伝えてみる事は大切なので、悩んでいる方は実行してみて欲しいです。
―御社の今後の展望をご紹介ください。
本格的に組織づくりに取り組み、今後10年間で弊社を100人規模の会社へと成長させていきたいと考えています。
また、同時に、私は女性を応援したいという気持ちが強いので、女性社員が肩の力を抜いて(もちろん男性社員も!)、楽しく人生を謳歌できるような企業を目指します。
―最後に、起業家志望の方や起業家になりたての方にメッセージをお願いいたします。
「起業したい気持ちはあるけれど、まだ起業していない」という方には、「人間いつ死ぬか分からないのだから、すぐ起業した方がいい」と言いたいです。仮に上手く進まなかったとしても、「チャレンジした」という事実は決して消えません。
もうひとつ、周りに感謝しながら、自分が楽しいと思うことを続けていけば、売上は後からついて来るのではないでしょうか。
せっかく起業するからには、自分の好きな会社を作って楽しんで欲しいと思います。
■株式会社フロントステージ 企業・事業紹介
株式会社フロントステージは、企業PR・広報の代行事業や広報教育事業を行う企業です。「新しい市場を創ろうとしている企業にこそ広報が必要」という理念から、中小企業やベンチャー企業を主な対象にサービスを展開しています。事業を拡大中の為、社員も募集中です。
ホームぺージ あなたの会社やサービス、人を"表舞台"へー株式会社フロントステージ
住所 〒107-0062 東京都港区南青山1-15-9 第45興和ビル8F
お問合せ 株式会社フロントステージーお問合せ
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