海外起業で成功した10人の日本人!成功者から学ぶ、海外起業のポイントやアイデアもご紹介
公開日:2018.5.25 | 最終更新日:2025.3.19

国内で起業し、個人事業主として活躍している方はたくさんいます。それだけ日本は起業しやすい環境にあるわけですが、実は海外で起業する方が増えてきていることをご存知でしょうか?
「海外なんて敷居が高すぎる」と思われるかもしれません。ですが、選ぶ国や地域によっては日本で起業するよりも大幅にコストカットできたり、競合が少なくてビジネスチャンスが豊富にあったり、永住権を得られやすくなったりとメリットはたくさんあります。ただし、日本と海外とでは言語も文化も違うため、海外起業する際には起こりうる困難を想定した上で慎重に計画を進めていく必要があるのです。
そこで今回は、海外起業で成功した日本人起業家たちを集めてみました。現役15年の経営コンサルタントから見た、「これは確実に押さえておきたい!」と思う海外起業のポイントやアイデアも合わせてご紹介していきます。
この記事を最後まで読めば、起業に対する考え方がガラっと変わります。
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■【海外起業の成功者その1】福山太郎(アメリカ)

「福利厚生」は日本で定着していますが、海外では馴染みのない事業。福山氏は、そこに目を付けて海外起業を志しました。
2012年、米国サンフランシスコで新興企業向けに、社員の福利厚生サービスを展開する企業「Anyperk」を設立。導入企業の社員が、映画や携帯電話料金割引など850以上の特典を受けられるというサービスを展開します。
日本でいえば、まさにリロクラブやベネフィット・ワンのようなスタイル。海外ではこの画期的なアイデアが支持され、2016年12月末時点で1,000社以上に導入されるなど、この分野では最大規模のシェアを獲得しています。2017年4月には、さらなる事業の展開に向けて社名を「Fond」に変更しました。
そしてそれと同時に、会社文化の測定を行う無料サービス「EngagementIQ」の提供を開始。これは、働く社員が企業においてどのような目的意識を抱いているのか、他の社員との繋がりなど人間関係をどう考えているかなど、職場文化の健全度をはかるサービスです。
実際にニューヨークやサンフランシスコでは2年ほどで会社を辞めるケースが多く、福山氏の展開する手厚いケアサービスの需要が高まっています。そのため、当初の福利厚生に特化したサービスだけでなく、企業や企業で働く人たちのサポートに繋がる事業を、さまざまな角度から展開していくビジョンを持っているのです。
過去には「世界で最も革新的な企業TOP50」に選ばれたことも。その勢いは今もとどまることはなく、今後のさらなる活躍に期待が集まっています。
【成功者から学ぶポイント&アイデア】 ・日本ならではの事業に注目し、海外で事業展開してみる ・海外の雇用に関する問題点に着目し、その解決策となるサービスを開発する ・現状に満足することなく、常に新しい視点でアイデアを出していくことが大切 |
■【海外起業の成功者その2】鳥塚ルミ子(ニュージーランド)

27歳の時に、ニュージーランド初のリフレクソロジーサロンをオープンした鳥塚さん。日本で普通のOLをしていた彼女は、ほぼ定時で退社できる勤務スタイルのメリットを生かしてリフレクソロジーの学校に通い、その知識と技術を習得します。
その理由は、今後高齢社会になっていく中で、予防医学や代替医療などのニーズが高まると考えたから。そして、これまでの接客経験の中で自分の持つ「コミュニケーションスキル」の高さに気づき、「リフレクソロジーはその魅力を最大限に活かすことができる分野ではないか?」と考えました。その後は当時婚約していた人から婚約破棄されたこともきっかけとなり、起業を強く決意することになりました。
ニュージーランドという地を選んだのは、リフレクソロジーの文化が皆無だったからと彼女は言います。「鳥塚ルミ子のリフレクソロジーをニュージーランドのスタンダードにしたい!」という希望を持って渡航し、渡航してから起業まではなんと3ヵ月。情報収集、資金集め、英語の勉強…さまざまなハードルを乗り越えて開業し、順調に売上を伸ばすことに成功します。
そして、オープン1ヵ月後には国際派セラピスト育成のためのスクールも開校し、これまでに500名以上の受講生を輩出するほど人気に。彼女のリフレクソロジーは人と人とを繋ぐコミュニケーションツールとして支持されるようになり、今では企業研修にも導入されています。
【成功者から学ぶポイント&アイデア】 ・一般企業で働きながら、起業に役立つスキルを身につける ・あえて文化のないところで起業し、第一人者を目指す ・努力を惜しまず、強いチャレンジ精神を持つことが大切 |
■【海外起業の成功者その3】北尾崇(メキシコ)

北尾氏は、若干24歳にしてメキシコで起業しました。当初大阪大学に通う彼は、長い夏休みを利用してロサンゼルスでビジネスセミナーを開催している「CVS」という団体に参加をします。
そのCVSが主催するビジネスコンテストがメキシコであり、それに参加した彼は見事優勝。その結果、実際に起業できるほどの資金確保や、現地の優秀な人材の確保、高い技術を持った会社との業務提携に成功したのです。
いざ起業をと考えた時に、彼が真っ先に注目したのがメキシコの深刻な衛生事情でした。というのも、メキシコではインフルエンザなど感染症によって、毎年多くの人が命を落としているという悲しい現実があります。日本のようにマスクを身につける習慣がないメキシコで、マスクを使わずに高い除菌力と安全性を持った除菌製品を提供することができれば、そのビジネスは絶対に成功するという確信を持った北尾氏。そして抗菌・除菌ができる製品を開発・販売する会社を設立し、その読み通り軌道に乗せることに成功したのです。
現在彼はその他にも、サイバーエージェント社の関連企業である「Cyber Agent Ventures」のアソシエイツとして、そして「CVS Leadership Institute」というNPO団体の役員としても活躍しています。
【成功者から学ぶポイント&アイデア】 ・国の抱える問題点に着目し、その国の文化に合った製品・サービスを開発する ・自分自身のスキルアップのために、さまざまな事業に挑戦する ・やりたい!と感じたものに全力で取り組むことが重要 |
■【海外起業の成功者その4】澤田将司(マレーシア)

「funnel Malaysia」の代表取締役である澤田氏は、マレーシアでモバイルゲームのプラットフォームサービスを提供しています。
彼がマレーシアで起業したのは、大学を卒業してすぐのこと。周囲が続々と国内の一般企業に就職する中、彼はひとり海外起業という道を選びました。
とはいえ就職活動は人並みにされたそうですが、最終面接で「採用!」となった日に喫煙室で25歳の面接官と話すチャンスがあり、3年後はいくらもらえるのか気になって聞いてみたら「30万」との回答が。3年でそのペースなんてもったいない、それなら若いうちに自分で会社を作りたい、と思ったのが起業するきっかけだったそうです。
起業当初はマレーシアを「開発拠点」として捉え、マレーシアで開発したものを日本に納品するというシステムのオフショア開発事業を行っていました。しかし、人件費がかなりかさんでしまうという問題点にぶつかり、マレーシアを「市場」として捉えることに切り替えたのです。そして、うなぎ登りで市場を拡大させているゲームに注目し、ゲームのプラットフォームリリース事業を始めて現在に至ります。
澤田氏は、起業する上で大切なのは「まずやってみること」であると言います。日本人は全てパーフェクトな状態でないとなかなか海外に進出しようとしない傾向がありますが、それでは一歩踏み出すまでに時間がかかってしまいます。
澤田氏のように、あまり固くならずにとりあえずチャレンジしてみる。その積極性や行動力が、成功への近道なのかもしれません。
【成功者から学ぶポイント&アイデア】 ・若いうちにいろいろ経験しておくことは大切なので、起業はなるべく早めに ・失敗は成功のもと。見方を変えると成功へのヒントが見えてくる ・とにかくやってみることが成功の第一条件 |
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■【海外起業の成功者その5】中西佑樹(フィリピン)

フィリピンで、「Brighture English Academy」という語学学校を経営している中西氏。なんと28歳まで海外経験なし、語学力なし、特筆するべき学歴なしという状態から起業を成功させました。
28歳の時、フィリピンのセブ島に5週間の語学留学をしたのが始まりです。その当時は社員13人ほどの不動産会社に勤めていましたが、不動産業界の先行きに不安を感じていたこと、そしていつか海外の大学院留学がしたいと強く思っていたことなど、さまざまな思いが重なって語学留学を決意。セブを選んだのは単に「近場」だからとのことですが、実際に渡航してみるとセブに魅了され、そこでの事業展開を自然とイメージすることになったそうです。
というのも、日本にありがちな「こうでなければならない」といった枠がセブにはなく、新規ビジネスを立ち上げるイメージがしやすかったのだとか。そして、自分がユーザーとして必要だと感じた語学学校を立ち上げるため、帰国後すぐに準備に取り掛かり、初めての海外渡航からわずか13ヶ月後に語学学校設立を成し遂げました。
彼が目指しているのは、「誰かのヒーローになること」。人に良い影響を与えられる人間になる、というブレない目標があるからこそ努力できるし、目の前のことに一生懸命に取り組めると彼は言います。
現在は「Brighture English Academy」経営の他にも、日本で「Edge」という不動産に特化したメディアの運営にも携わっているそうです。まさに目の前のことにチャレンジし続けるからこそ、別の道を切り開くことができたのではないでしょうか?
【成功者から学ぶポイント&アイデア】 ・何かを始めるのにリミットはなく、強い意志があれば未経験でも成功できる ・海外には日本のような固い枠がなく、新規ビジネスを始めやすい環境が整っている ・ブレない目標を持って一生懸命努力すれば、必ず結果は付いてくる |
■【海外起業の成功者その6】小田川さり(タイ)

「30歳までにセミリタイアする」という目標を掲げ、20代という若さでタイで起業した小田川さん。彼女が海外起業を考え始めたのは大学3年生の時で、その理由は2つあります。
1つは、自分が会社員になるイメージを持てなかったこと、そしてもう1つは日本の将来に不安を覚えたことでした。今の日本の状況ではたとえ会社に入ってもいつクビになるかわからないし、年金を払い続けても払う額ほどもらえない計算に。国や会社に頼りすぎず、自分の力で明るい未来を切り開いていきたいと強く思ったと言います。
そのことをゼミの先生に相談したところ、「ちょうどタイで事業をしている知り合いがいる」と言われ、実際にタイの実業家に会いに行った小田川さん。そこでタイという国に大きな可能性を感じ、シンガポールに会社を設立してタイで人材紹介のビジネスをスタートさせました。
さらに和食レストラン業の経営や、化粧品ブランドの設立にも乗り出します。現在は日本バイナリー・オプション協会理事として活動したり、投資業界にも進出したりと幅広く活躍の場を広げています。
【成功者から学ぶポイント&アイデア】 ・日本で会社員になるイメージが持てないなら、思い切って海外起業という形に踏み切る ・大きな目標を持って積極的に活動する ・業界の枠を超えて活躍の場を広げることが成功のポイント |
■【海外起業の成功者その7】蓜島 亮(インド)

蓜島(はいしま)氏は、2010年に南インドのケララ州トリバンドラムに「YlemInfotech」という会社を設立。現在は日本企業向けのBPO事業と、ケララ州のアーユルヴェーダ紹介事業を行っています。
蓜島氏がインドでの起業を決意したのは、25歳の時でした。海外起業するというと、ほとんどの人が大都市に目を向けます。その理由は簡単で、ある程度市場が発達していて未来予測がしやすいためです。
しかし、そういった都市だと物価が高くつくというデメリットを考慮し、彼はむしろ真逆のエリアで起業したいと考えていました。そして、日本人のほとんどいないケララ州に目を付け、ここで起業して自分の強みを発揮したいと強く思ったそうです。そして実際に、世界各地の有名企業が名を連ねるインド最大のIT企業集合地「テクノパーク」に、日本企業としては初めてオフィスを構えました。
インドは日本のようにルールがきちんと定まっているわけではなく、人によって厳しくも優しくもなるため大変なことが多いそうですが、起業の際は経験値の高い会計士さんに依頼したためトラブルなくスムーズに計画を進めることができたようです。今後は現在の事業を継続して進めていきながら、より幅を広げてインド国内向けのサービスを開発、展開していく計画を立てています。
蓜島氏のモットーは、「まず、飛び込んでみること。過去の延長線上でものを考えないこと。」だそうです。実際、彼は起業する前は英語が全くできなかったのだとか。それでも飛び込んでしまえば何とかなるということを、身をもって実感されています。
海外で起業するなら、そういった思い切りや度胸を持つことが大事な要素であると言えるでしょう。
【成功者から学ぶポイント&アイデア】 ・大都市より、日本人未開発の地域に注目してみる ・海外起業する際は経験に富んだ信頼できる会計士にサポートしてもらう ・何はともあれ、飛び込んでみることが大切 |
■【海外起業の成功者その8】辻友徳(インドネシア)

インドネシアの首都、ジャカルタでITサービス関連事業に取り組んでいる辻氏。元々日本のIT企業に勤めていて、Webサービス開発に興味を持っていました。
その後退職してシンガポールで働きますが、爆発的な成長市場であるジャカルタに注目し、起業に至ります。彼が特に目を付けたのが、ジャカルタがすでに東南アジア最大の携帯電話シェアを持っていながら、ますますシェアを拡大途中にあること、そして購買に関する情報網があまりにも未発達であることです。そこで立ち上げたのが、家電価格比較Webサイトの「プライスブック」。
携帯電話をはじめ、パソコンやカメラなどの商品をあらゆる角度から比較するサイトです。利用者が知りたい情報を素早く、そしてわかりやすく表示する効率的なスタイルが評価されて、サイト開設からわずか半年で閲覧回数が月数十万回に到達。インドネシアでは未だEC市場が未発達な中でのこの成長ぶりはすばらしく、今後インターネットユーザーが増えればさらに利用者数が増えていくことが予想されます。
現在は、Webサイトの改善に余念がありません。競合サービスに対抗するために、より見やすく使いやすいツールを目指して日々改良を重ねている辻氏。
総人口およそ2.5億人、天然資源にも恵まれているインドネシアを拠点に選んだことに、彼のセンスの良さがうかがえます。
【成功者から学ぶポイント&アイデア】 ・成長市場かどうかを見極めて、起業する地域を選ぶことがポイント ・ニーズがあるのに未発達な部分を見つけることができれば、成功への道すじが見えてくる |
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■【海外起業の成功者その9】田中政道(韓国)

韓国へ進出する日本企業の支援コンサルティング会社である、「合同会社ソウルジャパンメディア」を設立した田中氏。その発端は2012年にソウルにて、日本から韓国に来た駐在員や留学生向けに不動産サービスを提供する事業を立ち上げたことから始まりました。
そこからオフィスの提供も手掛けるようになったことをきっかけに、韓国で会社を立ち上げるにはどうしたらいいのかという問い合わせを受けるように。そのニーズに応えるべく自らレンタルオフィス事業を開始し、韓国において会社を設立するサポート事業も展開する運びとなったのです。このように、手探りで市場のニーズを掴み、サービスに転換して事業を行っていくというのが彼のビジネススタイルとなっています。
他にも日系飲食店のマーケティングサポートや、日本の大学生向けに韓国でのインターンシップを斡旋するサービスなど、枠を超えた幅広い事業を展開。少ない従業員ながらも効率よく運営を進めています。
なぜ韓国なのか、という部分については、学生時代に習得した韓国語を使って仕事がしたかったというシンプルな答え。チェジュ島にあるチェジュ大学に交換留学生として留学した経験があり、韓国語を使った仕事を夢見ていたのだとか。
「好き」を仕事にしたいという強い願いが、成功へのポイントであることは言うまでもないでしょう。
【成功者から学ぶポイント&アイデア】 ・自分が苦労しながら経験してきたことをサービスに変換する ・市場が求めていることに沿って事業を変化させていく ・「これがやりたい」という思いを貫くことが成功を切り開く |
■【海外起業の成功者その10】山本達郎(中国)

山本氏は、日本人が活躍することが難しいと言われる中国において起業し、成功を遂げた1人。彼は25歳の時に「北京ログラス社」を設立し、WEB制作をはじめ、アフィリエイト、SEM、ECサポート業務を通じて日本企業の中国展開を手伝う事業を展開しています。
もともと学生時代に中国に渡った経験があり、その際に中国の持つ勢いを非常に強く感じた山本氏。大学卒業後はすぐに中国に留学、その後アメリカにも留学してビジネスを学び、起業を意識するようになります。
そしていざ起業しようと思った時に強く願ったのは、勢いのある中国での起業。その当時、日本語、中国語、英語などあらゆる言語に対応しているWEB制作の企業はほとんどなかったため、その分野の先駆けになろうと事業内容の決定に至ったそうです。
日中関係が悪化した際は事業に大きな打撃を受けたものの、「日中関係は切っても切れない隣人同士」という思いを強く抱いて乗り切ったと言います。今や中国では2億人以上の人がECサイトで商品を購入しており、残り13億人以上シェアが残されていることを考えても、そのニーズは今後ますます高まることが予想されます。
その中で日本企業が注目されれば、山本氏のビジネスはさらなる飛躍を見せることになるでしょう。
【成功者から学ぶポイント&アイデア】 ・自身の得意分野である語学を武器にしている ・海外でビジネスについて学んだ経験が強みになっている ・国の関係が悪化しても、ポジティブな思考で乗り切る |
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今回は、海外で起業して成功している10人の日本人をご紹介しました。
それぞれ拠点は異なりますが、その国や地域の特色を活かして事業を立ち上げ、活躍している人たちはたくさんいます。彼らの成功までの道のりで共通しているのは、自分の信念や目標を掲げながら、その国の状況やニーズにマッチしたビジネスを展開していること。それこそが海外起業を成功させる秘訣と言えるでしょう。
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