レガシーシステムとは?よくわかる脱却のための3つのポイント

公開日:2023.6.16  |  最終更新日:2023.7.15


「DXのために今までのシステムを刷新したい」

「2025年の崖に備えるには何から準備すればいい?」

このような悩みをお持ちではありませんか?

DX導入のためには、現在使っているレガシーシステムを刷新して、データを移行したりクラウドを活用したりする必要があります

そこで本記事では、レガシーシステムについて以下の内容を解説します。

  • レガシーシステムが生じる原因
  • レガシーシステムの問題点
  • レガシーシステムを刷新するための手法
  • レガシーシステムを刷新する際の注意点

DXを導入したいと考えている企業の方は、最後までご覧ください。

レガシーシステムとは?意味をわかりやすく解説


レガシーシステムは、時代遅れで古くなったネガティブなものという意味があります。レガシーシステムの多くは、1980年代に導入されたコンピューターを使っており、複雑な構成で作られている場合がほとんどです。

またレガシーシステムは、過去の技術で作られたシステムです。そのため、現在の社員が対応できず設計の詳細が引き継ぎできないことが問題視されています。

過去のシステムを使い続けると、以下のような問題点があります。

  • 最新のテクノロジーに対応できず組織全体のパフォーマンスが低下する
  • 維持費がかかりすぎる

さらに、企業の競争力低下につながるため、レガシーシステムからの脱却が求められます。

経済産業省の指摘する『2025年の崖』との関係は?

『2025年の崖』とは、経済産業省が「DXレポート」で提示した経済的損失に関する単語です。企業が使っている既存システムのサポートは2025年以降に終了するといわれています。

サポート終了後にレガシーシステムを放置すると、企業に大規模な経済的損失が生じる可能性が高いです。

現在のシステムが2025年に終了すると、トラブルのリスクが高まり、管理費が高額になる問題が発生します。

経済産業省は、2025年以降の5年間で最大12兆円の損失が生じると危惧しています

2025年までにDXを取り入れないと大きな損失が生じる可能性があるため、それまでにレガシーシステムから脱却することがおすすめです。

DXの準備にはレガシーシステムからの脱却が欠かせない

DXの準備には、現在使用しているレガシーシステムからの脱却が欠かせません。レガシーシステムは現在の技術に対応していないことが多く、さまざまなIT技術を活用することが困難だからです。

レガシーシステムを設計した技術者が高齢化しており、ノウハウが消失することが問題になっています。ノウハウがなくなるとシステムの引き継ぎが難しいため、DXを導入して電子化することがおすすめです。

システムを刷新して最新技術に対応できるように開発し直すと、レガシーシステムからの脱却を実現できます。

DXの導入を考えている方は、既存のシステムをデジタル化して最新技術に対応できるようにしておきましょう。

レガシーシステムが生じる原因


レガシーシステムが生じる原因は以下の3つです。

  • システムのブラックボックス化
  • 部署ごとの部分最適化
  • 人材不足

既存のシステムは、ある程度従業員の努力によって使い続けられます。

しかし、担当者が変わると全体像を把握できなくなり機能のアップデートが難しくなります。システムへの理解が浅いとメンテナンスが滞り、適切に運用することは難しいでしょう。

また、部署によって既存のシステムを部分最適化したり、無理に運用したりすると全体が肥大化して複雑になります

レガシーシステムが生じる原因を以下より詳しく解説するので、デジタル化を進めたい企業の方はチェックしておきましょう。

レガシーシステムの5つの問題点


過去の技術を使い続けていると、企業の競争力にまで影響を及ぼします。レガシーシステムの問題点は以下の5つです。

  • 組織のパフォーマンスが低下する
  • ブラックボックス化しやすい
  • 保守維持費がかかりすぎる
  • 最新技術への対応が遅れる
  • 競争力が低下する

レガシーシステムは過去の技術で設計されているため、不具合が発生して適切に運用できなくなるという可能性があります

また、老朽化によって保守費用が高額になりやすいという問題点があります。レガシーシステムの問題点を一つずつ確認しましょう。

組織のパフォーマンスが低下する

レガシーシステムを使い続けていると、組織のパフォーマンスが低下します。システムを部署ごとに最適化したり、無理に新技術を導入したりすると複雑になり、不具合が頻繁に起こるようになるためです。システムに不具合が起きると、メンテナンス作業のため業務を中断しなければなりません。

導入しているシステムが1980年代のものの場合、老朽化によってダウンすることもあり得ます。万が一ダウン後にデータが消えてしまえば、業務を一からやり直さなければならない可能性もあります。

レガシーシステムを使い続けると業務の効率化ができず、組織のパフォーマンスが低下するので注意してください。

ブラックボックス化しやすい

レガシーシステムはブラックボックス化しやすいことが問題です。なぜなら、既存のシステムは企業独自の設計であることが多いため、ノウハウを持っている人材が退職すると適切な運用が難しくなります。

運用のノウハウが不明なまま使用し続けていると、最新技術を活用できずに貴重なビジネスチャンスを失う場合があります。

企業のシステムがブラックボックス化すると、運用に時間がかかるため効率的に業務を進められなくなるでしょう。過去に導入されたシステムはデジタル化が進んでおらず、設計のノウハウが明確にされていない場合も多いです。

ブラックボックス化すると、新技術の導入が困難になったり新しい市場についていけなかったりするなどのデメリットがあります。

保守維持費がかかりすぎる

レガシーシステムは保守維持費がかかりすぎることが問題です。1980年代から使い続けているシステムの場合、老朽化により不具合や故障が多く発生しています。

そのたびに修理コストが発生しますが、修理方法が分からず開発会社に頼りきりになると、余計に費用がかさむことが多いです。企業内にはシステムについて詳しい人がいなくなっているため、外部への委託が不可欠です。

保守維持費が高額になると、最新技術に対応するコストが削られてしまいます。

最新技術への対応が遅れる

レガシーシステムは最新技術への対応が遅れるため、効率的に業務を進められない場合があります。最新のシステムを使っていなかった場合、他社とのやり取りで不具合が出ることもあるでしょう。

またこれが原因で、貴重なビジネスチャンスを逃がす場合もあります。コンプライアンスに関する法律が改正された場合、既存のシステムでは対応できないため事業そのものの継続が困難になるという側面もあります。

最新技術に対応するためにも、レガシーシステムから脱却してDXの導入を目指すことがおすすめです。

競争力が低下する

過去のシステムを使っていると、最新システムを使っている企業についていけず、競争力が低下する原因にもなります

その結果、新しく生まれるデジタル市場に参入できないため、貴重なチャンスを逃すかもしれません。競争力が低下すると、他の企業についていけなかったり売上を出せなかったりする場合があります。

レガシーシステムを使用し続けると新しい市場に参入できず、競争力が低下してしまいます。競争力が低下すると、売上が伸びずに新しい分野を開拓できなくなるでしょう。

レガシーシステムを刷新するための3つの手法


レガシーシステムを刷新するための手法は以下の3つです。

  • モダナイゼーション
  • マイグレーション
  • クラウド活用

3つの手法を確認しておけばレガシーシステムの刷新をスムーズに行えます。この章では、上記3つの手法を詳しく解説するので、DXの導入を考えている企業の方はおさえておきましょう。

下記記事では、短期間かつ低コストで検証を続けることができるMVP開発を解説しているので、ぜひ合わせてご覧ください。

MVP開発とは|意味やメリット、アジャイルとの違いなどを詳しく解説


【モダナイゼーション】現代化

現在の情報資産を残して新しいシステムに置きかえるモダナイゼーションには、主に以下の3つの手法があります。

  • リプレイス
  • リホスト
  • リライト

リプレイスとは、老朽化や破損した過去のシステムを最新技術や同等の機能を兼ね備えた別のものに置き換えることです。部分的に入れ替えたり機器の刷新をしたりする場合もあります。

リホストとは、古いシステムで稼働する設計を新技術に移し替えることです。リホストは、クラウドシステムを活用しコスト削減や業務の効率化を目指します。

リライトでは、既存のソフトウェアを新しい機種やOS向けに開発し直します。最新技術に対応するように開発し直すので、変化を最小限にしてデジタル化を実現できるでしょう。

【マイグレーション】移行化

マイグレーションでは、過去に開発された大型のコンピューターで運用されるシステムを最新のWindowsやLinux系のOSに移行します。マイグレーションは以下の4ステップで進められるので確認しておきましょう。

  1. 現状分析
  2. 開発
  3. テストと移行
  4. 本番での運用

現状分析では、データ移行に必要な時間や費用などの方針を決定し、見積りを行います。現状分析後は過去のシステムの言語を書き換えて、最新技術に置き換える作業を行う流れです。

システムの言語を置き換えたら、過去の技術と比較して異常がないか確認が必要です。テストを行って異常がなければ、通常通り稼働させます

クラウド活用

クラウドはインターネットを使える環境があれば、端末に限らずどこからでもサービスを利用できるシステムです。

刷新後のシステムをクラウドへ移行すると、コストや人員の削減ができます。クラウドを活用することでハードウェアに関するコストを削減できるため、必要なコストは外部サービス利用料金のみになります。

クラウドを活用すると、システムを保守してメンテナンスする作業はほとんど必要ありません。そのため、今まで保守に必要だった人員を減らして別の業務を割り振ることが可能です。

また、クラウドの活用で、ブラックボックス化などの問題も解決できるでしょう。

レガシーシステムの刷新を進める時の注意点


レガシーシステムの刷新を進める際の注意点は以下の3つです。

  • 金銭的・人的コストがかかる
  • 小さく始めて段階的に範囲を拡大する
  • 入念に計画してからデータ移行を行う

注意点を確認しておけば、レガシーシステムの刷新の際に時間を短縮できます。レガシーシステムの刷新を始める前に必ず計画を考えて、どれくらいの費用や時間がかかるのか見通しを立てておきましょう。

金銭的・人的コストがかかる

レガシーシステムの刷新には、100万〜数億円の金銭的・人的コストが発生する場合があります。過去のシステムを移行するためには、フルスクラッチと呼ばれる開発が必要ですが、完全オリジナルで開発しなければならないためコストがかかります。

フルスクラッチは企業独自の機能やサービスを搭載できますが、開発企画が長く費用が高額になる点はデメリットです。

また、新システムの運用のため、社員に新しい教育をする時間も必要です。ある程度の見通しを立ててから時間に余裕を持って刷新を始めましょう。

小さく始めて段階的に範囲を拡大する

レガシーシステムの刷新の際には、少しずつ始めて段階的に範囲を拡大しましょう。

最初から大きなシステムを移行すると、企業内で混乱が起きて業務が滞る場合があります。そこで最初は、Web会議システムや会計ソフトなどのような簡単なものから導入するのがおすすめです。

まずは業務を見直し、改善したい点を明確にしてデジタル化できないか考えてみてください。デジタル化できる業務があれば少しずつ導入していきましょう。

優先順位が高いシステムからデジタル化を始めて、少しずつ機能を拡張していくと、失敗せずにレガシーシステムの刷新が行えます。

入念に計画してからデータ移行を行う

レガシーシステムの刷新の際は、入念に計画してからデータ移行を行うことが大切です。データ移行は時間やコストがかかるため難易度が高い傾向にあります。

単純にデータを移動させるのではなく、システムに合わせた加工が必要なため事前に計画を立てておくことが重要です。計画を立てておけば、非常事態にも柔軟に対応できますが、無計画だと想像以上に時間がかかり業務が滞る場合があります。

データ移行の際には、新旧どちらのシステムも設計を熟知しておかなければなりません。スムーズに移行するためにも、システムについての知識を知っておくと安心です。

データ移行は通常の業務中に行えないため、夜間や早朝などの限られた時間で素早く行いましょう

レガシーシステムの刷新はDX-PLANにご相談ください


引用元:DX-PLAN公式HP

組織のパフォーマンスが下がっていたり、ブラックボックス化に悩んでいたりする方は、レガシーシステムの刷新がおすすめです。

DX-PLANは、レガシーシステムのアップグレードやリプレースをサポートするコンサルティングサービスです。

経験豊富なコンサルタントが現行システムの調査・評価を行い、最適なアップデート戦略を提案します。 また、新しいテクノロジーやツールを活用し、既存のシステムを近代化し、セキュリティやパフォーマンスの向上を実現します。 レガシーシステムからの移行を検討している企業や、システムの効率化を目指す方にぜひご活用いただきたいサービスです。

まずはこちらから無料相談を受けてみてください。

まとめ


レガシーシステムを使い続けると、組織のパフォーマンスが低下し、競争力が下がる場合があります。レガシーシステムは設計の詳細不明瞭で適切な運用ができていないことが原因です。

レガシーシステムの刷新には情報資産を残して新しいシステムに置き換えたり、データを移行したりする必要があります。

この機会に、クラウドを活用してブラックボックス化しやすいレガシーシステムの刷新を検討してみてはいかがでしょうか。

レガシーシステムの刷新を考えている方やDXを導入したい方など、DX-PLANにご相談ください。

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