エステサロンを自宅で開業する4つの成功法則!経営が初めてのあなたでも大丈夫!
登録日:2018.3.20 | 最終更新日:2019.5.16
エステティシャンとして経験を積んでいく内に、自分でもエステサロンを経営してみたいと思うようになる人も多いのではないでしょうか。しかし、テナントなどを借りて開業するには莫大な資金が必要となってきます。あまりにもリスクが高くて実行に移すにはなかなか難しい面があります。そこで、おすすめしたいのが自宅サロンです。
エステサロンを行う場として自宅を利用すれば、開業までのハードルを大きく下げることができます。ただ、自宅開業を行うにしても、経営を軌道に乗せるためにはノウハウの習得は必須です。
そこで、エステサロンを経営してみたいという人のために、自宅開業のメリットを紹介しつつ、そのための手順や成功のコツなどについて実際に自宅サロンを経営している自宅サロンオーナーが解説をしていきます。これからエステサロンを開業しようと考え始めたばかりの人でも、エステサロンが開業できます。
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■エステサロンを開業するパターン
自宅での開業の仕方を学ぶ前に、そもそもエステサロンを開業するにはどのような方法があるのかを知っておく必要があります。他の選択肢についての知識がなければ、自宅で開業することに対する良し悪しの判断ができないからです。そこで、エステサロンの開業パターンを大きく3つに分け、それぞれの特徴について説明をしていきます。
店舗で開業
まず一般的に広く知られているのがテナントを借りて開業を行うという方法です。商業用テナントを使用するため、基本的に立地条件がよいというのが何よりのメリットです。商用なので建物自体の作りも顧客が来店しやすい雰囲気になっている点も見逃せません。その代わり、家賃や敷金、それに開業のために必要な内装工事費用などはかなり高くなってしまいます。成功すればリターンは大きいものの、失敗したときのリスクも高い方法だといえるでしょう。
マンションの一室で開業
商業用テナントではコストの負担が大きすぎるという場合、SOHO利用可能のマンションを借りて開業するのも一つの手です。これならばテナントと比べて家賃や敷金はかなり安くなります。また、自宅で開業する場合と比べると、仕事とプライベートをきっちり分けられるのもメリットの一つだといえるでしょう。
自宅から離れたマンションを借りるのであれば、職場に生活感を持ち込んでしまう心配もありません。しかし、その反面、マンションでの開業は近隣住人とトラブルを起こしてしまう可能性がありますし、お店自体が目立たないので集客が図りにくいなどといった難点があります。
自宅で開業
自宅での開業は最もリスクの少ない選択肢です。テナントのような大きな資金は不要であり、わずかな開店資金の他に必要なものといえば家族の理解と仕事をするためのスペースぐらいでしょう。ただし、この場合の自宅とは一軒家のことを指しています。一般の賃貸マンションでは商用利用自体が禁止されているケースが多いので注意が必要です。
■自宅開業でエステサロンを始めることをおすすめする理由5つ
エステサロン開業の方法には大きく分けてテナント、SOHO利用可能のマンション、自宅という3つの選択肢があります。それぞれメリットとデメリットがありますが、初心者の場合は断然自宅での開業がおすすめです。その具体的な理由を5つのポイントに分けて説明をしていきます。【理由1】初期投資費用を抑えられる
物件所得にどのくらいの資金が必要なのかは、どういった物件を借りるかによっても変わってきます。しかし、テナントを借りるとなるとそれが10坪ほどの小さな店舗だったとしても最初の月の家賃と敷金を含めて100万円以上になることも珍しくありません。
それに内装工事費や当面の運転資金などを含めると開業するだけでも数百万円単位の資金が必要になってきます。
マンションであればその費用を大幅に抑えることが可能ですが、それでも開業資金全体で100万円程度の金額は想定しておいた方がよいでしょう。
それに対して、自宅での開業は家賃がゼロです。職場とプライベート空間を分けるための内装工事は必要ですが、その費用自体は20万円以内に抑えることも可能です。
そう考えると開業のためのハードルは飛びぬけて低く、失敗したときのリスクも最小限に抑えることができます。
【理由2】自分の都合で仕事ができる
自宅でエステサロンを開業すれば営業時間も融通が効きやすくなります。たとえば、子どもを保育園に送ってから施術を開始するといったことも十分可能です。また、自分の都合のよい曜日や時間を営業時間に設定しやすいというメリットもあります。さらに、完全予約制にしてしまえば旅行のために長期休暇を取ったり、家庭の事情に合わせて仕事を休んだりといったこともできるようになります。
一方、テナントで店を構えると、そのような営業時間の組み方は困難でしょう。経費が大きくなる分、赤字を出さないために集客第一で営業時間を設定せざるを得なくなるからです。
【理由3】廃業リスクが少ない
テナントを借りてエステサロンを開業できたとしても、赤字が続いて月々のテナント料を払えなければ、店を畳まざるを得なくなります。それに対して、自宅でエステサロンを開業した場合、月々支払わなくてはならない固定経費が発生しません。消耗品も使用した分だけ補充すればよいので赤字になる可能性が一般の店舗に比べて低いのです。
つまり、廃業リスクが少ないというのが大きなメリットとなります。たとえ、開業当初は売上が少なかったとしても慌てずにすみ、長期計画で事業について考えていくことができます。
【理由4】出勤にかかる時間浪費がない
自宅開業の場合、当然出勤時間はゼロです。車や電車で移動する必要がないので交通費の節約になりますし、何よりも時間の無駄を省くことができます。自宅から勤務先までがどの程度かかるかは人それぞれですが、いずれにしても、1カ月、1年と積み重なると、トータルで浪費した時間はかなりのものになるはずです。そうした時間を別の有意義なことに使えるのは大きな魅力だといえるでしょう。
【理由5】初めてでの経営でも取り組みやすい
どんなことであれ、初めての経験というものは誰しも不安に感じるものです。しかも、開業となれば多くの資金が必要となり、失敗すればそれを失うことになってしまいます。そう考えると、事業を始めたいと思っていても踏み切れないのはいたしかたないでしょう。しかし、自宅でのエステサロンの場合はそれほど資金を必要としません。
ローリスクなので経営の初心者であっても比較的楽な気持ちで開業に踏み切ることができます。こうした取り組みやすさも自宅サロンをおすすめする大きな理由の一つです。
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■エステサロンを自宅で開業するには?
いくら自宅サロンのハードルが低いといっても、それなりの準備は必要です。まず施術を行う部屋の確保や備品の用意は必須です。それに、開業の際に行う届出も忘れてはなりません。そこで、見落としがないように、自宅開業する際にこれだけは忘れないでほしいといった準備内容を順を追って紹介していきます。サロンのイメージを策定
エステサロンを開業したいと考えているのであれば、どのようなお店にしたいかという漠然とした希望があるはずです。しかし、そのまま準備に入ったのでは出来上がったものが理想からかけ離れていたなどということにもなりかねません。自分が思い描いているサロンを実現するには、まずしっかりとしたコンセプトを決める必要があります。
コンセプト作りとはこの場合、メインとなるターゲット層を決め、その人たちからどのように感じてほしいかを明確にすることです。同時に、より具体的な店のイメージを練り上げていきます。
たとえば、メインターゲットの若い母親に喜んでもらえるサロンにしたいのなら、「子連れでも来店OKのお店にするのか」「子連れがOKの場合はキッズスペースを設けるのか」といった具合に自問自答を繰り返しながら、より明確な形のサロン像を築き上げていくわけです。
サロン用部屋の確保と内装準備
お店のイメージが固まれば内装の準備に入ります。まず、サロン用の部屋をどこにするかを決めます。ただ、部屋の場所はどこでもよいというわけではありません。サロン室に行くのに顧客が家の中をウロウロしなくてはならないようでは常に片づけをしておかなくてはならなくなりますし、同居している家族と出くわす確率も高くなってしまうからです。
お互い気を使わなくてもすむように、できれば玄関からもお手洗いからも近くて他の部屋を横切らずにたどり着ける部屋が理想的です。
そして、サロン部屋が決まればコンセプトのイメージにしたがって内装を整えていきます。その際、こだわりを持つことは大切ですが、最初から完璧を目指すのは禁物です。コストがかかりすぎてしまってはローリスクという自宅サロンのメリットが失われてしまいます。
最初はポイントを絞って内装を行い、事業が軌道に乗ってから徐々にインテリアなどを充実させるようにしましょう。ただし、開業してからは変更が効きづらい、床や壁、照明プランなどは最初から完成形を目指すことが大切です。
設備や備品の用意
サロンを開業する日が近づいてくれば、施術に必要な機器や設備を購入していきます。自宅でサロンを行う場合、最低限必要となる機器が施術用ベッド、スチーマー、タオルウォーマー、スツールの4点です。購入コストを抑えようと思えば、ネット通販でセット販売しているものを探してみるのもよいでしょう。ただ、施術ベッドに関しては高さが合わないと体に負担がかかり、腰を痛めてしまう場合があります。そのため、なるべく高さの調節ができるものがおすすめです。
また、各種美容商材などもネット上にあるサロン用品専門ショップの値段を比較しながら選ぶと安く購入することができます。化粧品に関しては肌トラブルを起こさないように無香料、無着色、アルコールフリー、界面活性剤不使用、無添加、アレルギーテスト済みなどといった表示のあるものを選ぶのが無難です。
さらに、タオル、コットン、綿棒といった消耗品も欠かせません。これらは顧客の肌に直接触れるものなので、単に安さを求めるだけでなく、直接肌触りや使用感を確認することも大切です。
メニューや料金の決定
価格を決める際の重要なポイントはコンセプトとの整合性です。仮に、高級サロンを目指しているのに安い値段設定をしてしまうと、クオリティも価格に応じたものだと思われ、高級志向の顧客の足は遠のいてしまうことになります。もちろん、その逆もしかりです。ターゲット層をしっかりと想定し、それに見合ったメニューと価格設定を用意するのが基本だといえます。
その上で、近隣地域の価格を参考にしながら、相場感と大きなずれがないように調整を行っていけばよいでしょう。 ただ、料金をあまり限定的にすると客層を狭めすぎてしまう可能性があります。
そこで、おすすめなのが、価格を段階的に設定する方法です。たとえば、3000円、6000円、12000円の3つのコースを用意するといった具合です。
6000円がメインの料金で3000円はいわばお試し価格です。
こうしておけば初めての店でも安い値段で試してみようという気になり、客層の拡大につながります。また、6000円の上に12000円のメニューを用意することで、メインメニューの価格を相対的に安く感じさせる効果も期待できるでしょう。
必要な資格や届出
個人でエステサロンを開業する場合には煩雑な届出は必要ありません。開業から1カ月以内に税務署へ行き、「個人事業の開業届出」いわゆる開業届を提出すればよいだけです。ただ、マッサージをメニューとして提供する場合は「あん摩マッサージ指圧師」の資格と保健所への「施設所開設届」が必要となります。また、まつ毛や眉毛のカットなどを行う場合は「美容師免許」と同じく保健所への「美容所開設届」が必須です。くれぐれもうっかり忘れて無届無免許の営業とならないように気をつけましょう。
ちなみに、エステティシャンには国家資格はありませんが、民間資格の認定エステティシャン・認定トータルエステティックアドバイザーなどの資格を取得しておいた方が顧客からの信頼感を得やすくなります。
■自宅開業でエステサロンを成功させるための法則
開業までの流れが理解できれば、次に自宅エステサロンを成功させるためのポイントについて学ぶ必要があります。いくら開業に向けて一生懸命努力してもそのポイントを外してしまっては思ったような結果はだせないでしょう。そこで、多くの人が見落としがちな成功のための法則について解説をしていきます。
【成功法則1】住所はできれば公開する
自宅でサロンを開業する場合、住所を公開せずにチラシなどには連絡先の電話番号だけを掲載しているケースが多々あります。自宅の住所は知られたくないという気持ちは分かりますが、これは事業をする上で大きなマイナスです。住所が掲載されていないと、それを見た人は「本当に営業しているのか?」と不安な気持ちになってしまいます。
その時点でサロンに行ってみようという意欲は大きく減退してしまうでしょう。同時に、住所を見て「近くだから行ってみよう」と考える顧客を逃してしまう可能性もあります。したがって、集客を第一に考えるのであれば、住所は極力公開するのが得策です。
【成功法則2】紹介による集客に注力する
顧客の立場からすると、民家で行われているサロンというのは通常のお店と比べてどうしても敷居が高くなるものです。飛び込みでは入りづらいという人も多いでしょう。そこで、まずは知人に利用してもらい、そこからお客様を紹介してもらうという形で集客を図ることをおすすめします。知人からの紹介ならば民家にあるサロンにも訪れやすくなるはずです。
同時に、それはプライベートなコミュニティの中で「紹介された人しか利用できない」といった特別感を醸し出すことになります。そうなると、サロン自体の価値が高まってリピーターを増やすことにもつながります。
【成功法則3】安い価格設定をしない
自宅サロンは開業コストが少なくて家賃なども不要であるため、それに合わせて料金も安くしてしまいがちです。また、集客のために最初は激安価格でと考える人もいるかもしれません。しかし、最初はよくてもいざ顧客が増えたときには労力の割に利益を出せず、後悔することになります。また、値下げはいつでもできますが、もともと安かったものを後から値上げしてしまうと顧客は離れていってしまいます。
そのため、最初の価格設定が非常に重要になってくるのです。 そもそも、自宅サロンだからといって値段を安くした方がよいなどといった配慮は不要です。
流れ作業的になりがちな大手のエステサロンに対して、自宅サロンには顧客がプライベート空間を独占できるという独自の良さがあります。その良さをきちんと実現できれば価格を高くしてもなんの問題もありません。
過剰に価格設定を安くする前にサービスの質を高くしていくことを考えていきましょう。
【成功法則4】顧客の趣味・嗜好を知っておく
自宅サロンの良さはプライベート空間において施術者と密なコミュニケーションをとれる点です。また、それを楽しみにサロンを訪れる人も多いはずです。逆に言えば、施術の場においてコミュニケーションの楽しさをどれだけ顧客に提供できるかが集客の鍵を握るともいえます。そこで、一度訪れた顧客の情報はなるべく詳しく覚えておき、それを活かした接客をすることをおすすめします。
たとえば、顧客の趣味や過去に旅行で訪れた場所、興味を持っているニュースなどといったものです。
それらの話題を基点として話を盛り上げていけば、楽しい時間が過ごせたという印象を与えられるので顧客をリピーターへと育てていくことができるというわけです。
■初めてでも大丈夫!経営初心者が開業前に知っておくべこと
開業の経験が初めてという人は、経営を行う上で理解しておくべきことがいくつかあります。それを知らないと、集客はうまくいっているのに損をしてしまったということにもなりかねません。そこで、これだけは押さえておいてほしいという重要ポイントを紹介していきます。売上管理を綿密に行う
個人で事業を行っているという気楽さから、売上管理は杜撰なものになりがちです。しかし、経営においてお金の収入と支出の管理は極めて重要です。これができていないと、知らない間に赤字経営を続けていたという事態にもなりかねません。それを防ぐには、こまめで正確な数字の管理が求められます。少なくとも、下記の数字は集計を行い今後の経営方針に活かしてほしいところです。
集計すべき数字一覧 |
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総客数 |
客単価 |
新規客 |
再来客数 |
新規リピート率 |
物販売上 |
税金についての知識をもつ
事業を立ち上げて事業主になると従業員の立場だったときとは納税の仕組みも変わってきます。給料から自動的に引き落とされるのではなく、自分で確定申告を行わなければならないのです。その際、たとえ同じ売上であっても税金の仕組みを知っているかどうかで支払う税額は大きく変わってきます。
控除できる項目を見逃して過剰に納税をしてしまったなどということがないように、基本的な税金の仕組みはしっかりと理解しておくようにしましょう。
100%節税につながる!個人事業主の税金の仕組みと、会社設立のほうがお得になる3つのケースをご紹介
【最新】個人事業主の節税対策11の方法!税金を100万円以上安くする最強ガイド
経営者である意識をもつ
自宅でのサロン経営となると、プライベートとの境目が曖昧になり、経営者としての意識が希薄になりがちです。しかし、利益を出すためにサロンを開業したのであればプロ意識をもって顧客と接する必要があります。
間違っても「片手間に趣味でやっている仕事」などとは思わないようにしましょう。そういう気持ちがあるとそれが顧客にも伝わり、適切な価格を請求しづらくなってしまいます。
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■正しい知識があればサロン開業を成功させることができる!
自宅サロンを始めたものの、うまくいかなかったという人は多くいます。その主な原因は、開業ハードルの低さからしっかりとした準備を行わずに見切り発車をしてしまったからです。それに対して、内装のポイントや価格の決め方、集客の方法などといった開業に関する手順や経営のコツを知っていれば、成功の確率は格段にアップしていきます。
まずは正しい知識を身に着け、エステサロン開業を成功に導いていきましょう。
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