ソーシャルレンディング16選!日本の貸付型クラウドファンディングまとめ
登録日:2017.8.7 | 最終更新日:2023.11.15
個人事業主や小さな会社でも、新しい事業展開を行うにはお金が必要です。しかし小さな事業主では信用性に乏しく、金融機関ではなかなかお金を借りられないことも多いでしょう。
そんなときに役立つのがソーシャルレンディングです。インターネットで気軽に投資できる人を募集でき、なおかつ小さな企業でもお金を借りられるため、創業年数の短い企業でもお金を集めやすくなっています。また投資家にとっても、高利息での貸付が可能なため、現在日本でも市場規模を拡大している業界です。
今回はそんなソーシャルレンディングを16個厳選してみました。自分に合ったソーシャルレンディングを見つけてください。
■ソーシャルレンディングって何?
ソーシャルレンディングとは、お金を借りたい人とお金を貸したい人をインターネットで結びつけるサービスのことです。事業資金を調達したくても、創業年数の低い会社では金融機関からはなかなかお金を借りられません。しかしソーシャルレンディングは金融機関よりも審査が緩く、個人投資家向けで小額からの投資を受け付けています。そのため小さな会社でも資金を集めやすいのが特徴です。仲介をする運営会社もインターネットを使用して運営コストを抑えているため、利回りの中から何パーセントかの手数料を取るのみです。
このように誰でも利用しやすい特性を備えていることから、海外ではソーシャルレンディングが盛んに行われています。日本でも近年市場規模が拡大し、急速に発展している業界です。
クラウドファンディングとの違い
ソーシャルレンディングは「貸付型クラウドファンディング」とも呼ばれます。大きな違いとしては、お金が返済される点です。
クラウドファンディングは「寄附」で、簡単な返礼品はありますが、基本的に寄付したお金は戻ってきません。対してソーシャルレンディングは「貸付」となり、貸付けたお金は利息をプラスして返ってくるシステムになっています。一定のリスクはあるものの、利回りの良い金融商品として注目されています。
ソーシャルレンディングの種類
ソーシャルレンディングには、いくつかの種類があります。ソーシャルレンディングの種類は主に投資の対象によって分けられます。
不動産系
不動産に投資するタイプのソーシャルレンディングです。日本では不動産に対しての資金ニーズが高いため、不動産投資に特化したソーシャルレンディングが多いです。
通常の不動産投資は高額で不動産を購入し、それを誰かに貸付けたり売却したりして利益を得ますが、ソーシャルレンディングでは少額で不動産投資ができます。
事業資金系
中小企業の新規事業に必要なお金を投資するタイプです。投資対象にはリース会社の営業用資金や太陽光発電会社の新規事業展開資金など、さまざまなものがあります。
海外系
海外の不動産や海外企業の事業資金に投資するタイプです。成長途上にある国の経済支援としても注目されています。投資には為替が関わってくるため、為替の変動リスクに注意が必要です。
このほかにも再生エネルギーや地域創生に特化したソーシャルレンディングがあります。投資家も興味のあるソーシャルレンディングに投資を行うことが多いため、ソーシャルレンディングを利用する際には、投資を受けやすいところを選びましょう。
ソーシャルレンディングの基本的な流れ
ソーシャルレンディングの基本的な流れは以下の通りです。
①貸付の申込と審査
ソーシャルレンディングで貸付を受けるには、まず決算書や事業計画書などの書類を提出し、審査を受けます。貸付申込のためのヒアリングシートを用意しているところもあるため、利用すると良いでしょう。
②募集開始
審査に通ったらインターネットでファンドの募集が始まります。投資家はソーシャルレンディングサービスに会員登録し、ファンドに投資します。
③成立と貸付
募集の満額に達したり、募集期間が終了したりすると、そのファンドは成立となり、ソーシャルレンディングからの貸付が受けられます。
④返済と分配
ソーシャルレンディングのサービスを提供している会社に元金と利息を返済します。返済されたお金から、仲介した会社の手数料を差し引いて、元金と利息が投資家に分配されます。
ソーシャルレンディングのメリット
ソーシャルレンディングのメリットは、何よりも投資が受けやすいことです。前述したように審査が金融機関ほど厳しくないため、小さな会社でも資金集めができます。さらに小額からの投資が可能で、利回りも高めに設定されているため、投資家にとっても魅力的な金融商品です。
また2017年現在、貸倒れがほとんどなく、投資家が安心して投資をできる点も大きいでしょう。特別な専門知識や手間などもいらないため、投資の初心者にも優しく、広くお金を集められます。
借り手企業のメリット |
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投資家のメリット |
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ソーシャルレンディングのデメリット
ソーシャルレンディングのデメリットは、担保や保証が必要な場合があることです。ソーシャルレンディングの会社では、お金を集めた企業の貸倒れを予測して、担保を取ったり保証人を付けたりして、貸倒れの対策を行っています。
万一会社の業績が悪化して貸倒れとなった場合、担保を取られたり、保証人に迷惑をかけたりする可能性があることを覚えておきましょう。
投資家にとっては貸倒れのリスクがゼロではないことがデメリットです。ソーシャルレンディングは比較的安定した貸付と返済が行なわれていますが、それでも貸倒れ発生した事例はあります。また運用期間中はキャンセルができないため、1度投資したお金は償還まで手に入らないことも不便な点といえます。
借り手企業のデメリット |
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投資家のデメリット |
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匿名組合契約とは?
ソーシャルレンディングでは「運営会社と匿名組合契約を結び、運営会社が当該企業に貸付を行います」という文言がよく出てきます。
匿名組合契約とは、組合員がある企業の利益のために出資をし、出資を受けた企業が利益を得た場合、その利益を分配金として受取るという契約です。ソーシャルレンディングの場合、基本的に投資家が直接支援したい企業へ出資をするわけではありません。仲介となるソーシャルレンディング運営会社に出資し、そこから各企業へ貸付。企業は利息と元金をソーシャルレンディング運営会社に返済し、生まれた利益を投資家へ分配するという仕組みになっています。出資者は自動的に、匿名組合の組合員になるのが基本です。
では次からはいよいよ、厳選したソーシャルレンディングをご紹介していきます。
■【1】世界規模の投資「クラウドクレジット」
クラウドクレジットは、大手総合商社である伊藤忠商事が株主となっているソーシャルレンディングです。2013年に設立された会社で、スタッフには証券会社等での経験がある実力派を採用しています。
画像:クラウドクレジット
またペルーやエストニア、メキシコなどに子会社を作って、世界を相手にしたソーシャルレンディングを展開。専門スタッフからのアドバイスやセミナーの開催なども行っており、初心者でも投資がしやすいソーシャルレンディングです。
クラウドクレジットの特徴
クラウドクレジットの大きな特徴は、日本ではなく新興国を中心とした海外ファンドを取扱っていることです。各国に子会社や提携会社を持ち、それらと連携して貸付や投資の受付を行っています。日本の投資家のお金を新興国に貸付けることで、世界の資金需要を考えた、新しい流れを作っています。
海外事業を展開している企業でなければ貸付を利用することはあまりありませんが、各国にサービスパートナーがおり、各国の事情を考えた審査を行ってもらえます。
クラウドクレジットのメリット
クラウドクレジットのメリットは、何よりも世界に対応していることです。ソーシャルレンディングでは日本国内でのファンドを扱ったものがほとんどで、新興国でのファンドをメインにしているものは、まだ多くありません。借り手企業にとっては海外での事業資金を集めるために重宝するでしょう。
海外ファンドの場合、その国の市場状況によって最適な利回りが違うため、中には13%を超える高利回りを設定できることもあります。投資家にとっては、高い利回りが魅力的といえます。
借り手企業のメリット |
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投資家のメリット |
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クラウドクレジットのデメリット
クラウドクレジットでは、為替や経済状況の変動があることがデメリットです。日本国内のファンドでは、為替による価格の変動はありません。さらに経済状況も掴みやすいため、こうした変動リスクは避けられます。
しかしクラウドクレジットの海外ファンドは、為替変動やその地域の経済、法律の変動によって何らかのリスクが発生する可能性があります。投資家はヘッジ担保金を支払うことで、リスクの軽減を図れますが、それでも完全にリスクを回避することはできません。投資家としてもこうしたリスクがあることを知った上で、投資をする必要があるでしょう。
借り手企業のデメリット |
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投資家のデメリット | 借り手企業のデメリットと同じ (ヘッジ担保金によってある程度回避は可能) |
クラウドクレジットに向いている借り手企業
海外事業を展開する企業や、海外での資金調達に困っている企業に向いています。
クラウドクレジットに向いている投資家
海外投資に興味のある投資家や、利回りの高いファンドを探している投資家に向いています。
クラウドクレジットまとめ
実績 | 35億2,193万円(2017年7月31日時点) |
手数料 | 一部営業社報酬あり |
主な投資の対象 | 海外 |
最低出資額 | 1万円 |
運用利回り | およそ5%~13% |
担保 | なし(実物資産や債権によってリスクを低減) |
公式サイト | https://crowdcredit.jp/ |
クラウドクレジットでソーシャルレンディング投資をしたい方は以下のバナーから口座開設をしましょう。口座開設はカンタンに5分ででき、1万円〜少額からの投資ができます。
クラウドクレジット評判・口コミ!利回りやリスク、貸付利率は?ソーシャルレンディング投資を徹底解説
■【2】少額で不動産投資が可能「OwnersBook」
OwnersBookは、不動産投資に特化したソーシャルレンディングです。
画像:OwnersBook
運営会社のロードスターキャピタルは、もともと不動産の仲介やコンサルティングを行う会社で、不動産金融のスペシャリストが揃っています。貸付は子会社であるロードスターファンディングが行います。
OwnersBookの特徴
OwnersBookの特徴は、小額からの不動産投資が可能ということです。通常の不動産投資は不動産を購入するための多額の資金が必要でしたが、OwnersBookでは1万円から投資が可能です。不動産のプロが厳選した不動産に、個人の人でも気軽に投資ができるため、不動産投資の初心者でも安心して投資ができるでしょう。
OwnersBookのメリット
OwnersBookのメリットは、不動産会社が運営をしていることです。不動産金融のプロが揃っているため、厳正な審査をしてもらえる上、社内だけでなく外部からの意見も貰っています。そのため借り手企業としては、投資家の信頼があり、確実性の高いファンドを提供することが可能です。
またソーシャルレンディングでは法律上、不動産の詳細を示すことができません。従ってファンドの不動産がどのようなものなのか、わかりにくくなっています。しかしOwnersBookでは、不動産のリスクがどのくらいなのか、わかりやすく表記。投資家が投資をためらいそうな不安要素を、なるべく排除しています。
借り手企業のメリット |
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投資家のメリット |
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OwnersBookのデメリット
OwnersBookのデメリットは、年利およそ5%と、運用利回りが低いことです。借入れる側としては利率が低いのはメリットですが、その分投資家への魅力は減ってしまいます。ただし案件によっては14%を超える利回りを設定しているものもあります。
借り手企業のデメリット |
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投資家のデメリット |
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OwnersBookに向いている借り手企業
しっかりとした不動産を所有している企業、低い年利でお金を集めたい企業に向いています。
OwnersBookに向いている投資家
信頼性の高いファンドで、確実に利益を上げていきたい投資家に向いています。
OwnersBookまとめ
実績 | 5億円以上(2016年5月時点) |
手数料 | 基本無料(投資口座への振込と払戻しには手数料が必要) |
主な投資の対象 | 不動産 |
最低出資額 | 1万円 |
運用利回り | 5%ほど |
担保 | 不動産(保証人は原則不要) |
公式サイト |
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OwnersBook(オーナーズブック)評判・口コミ!利回りやリスク、貸付利率は?ソーシャルレンディング投資を徹底解説
■【3】多様なファンドがある「CROWD BANK」
CROWD BANKは、日本の証券会社として初めてソーシャルレンディングの分野に進出した企業です。
画像:CROWD BANK
日本クラウド証券が運営しており、証券会社で培ってきた資産運用や投資の知識を生かして、透明性の高い運用を行っています。現在も「クラウドファンディング専門の証券会社」として、幅広い種類のソーシャルレンディングを扱っているのが特徴です。
また資産運用セミナーや「マネセツ」の運営など、投資家の育成にも力を入れています。貸付はグループ会社であるクラウドバンク・フィナンシャルサービスが行い、その貸付金をCROWD BANKのファンドで回収するというシステムです。
CROWD BANKの特徴
CROWD BANKの特徴は、ファンドの種類の多さにあります。ソーシャルレンディングサービスでは、不動産や海外支援などの特化型も多くありますが、CROWD BANKでは不動産担保のファンドはもちろん、新興国マイクロファイナンスファンド、中小企業支援型ファンド、立替エネルギー特化型ファンドなど、多くのファンドが揃っています。
また短期でお金を返済するファンドが多いのも特徴です。
CROWD BANKのメリット
借り手企業にとってのメリットは、短期償還ファンドが多いことです。1年以上の償還期間を設けているソーシャルレンディングサービスも多い中で、CROWD BANKでは基本的に1年が最長となっています。ただし借り換えや延長を行えば、1年を超える期間にすることも可能です。また返済の仕方が選べるため、資金計画に応じた返済がしやすいのもメリットです。
短期償還では短期間でお金を返す必要があるため、企業にとってはデメリットにもなり得ますが、投資家にとってはこれがメリットになります。早めにお金が返ってくることで、次の投資にお金を使うことができるため、複利効果が期待できます。こうした短い期間をコツコツと積み立てながら投資ができることと、ファンドの種類の多さから、初心者もベテランも、多くの投資家が利用しています。
借り手企業のメリット |
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投資家のメリット |
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CROWD BANKのデメリット
CROWD BANKで借入を行うには、原則担保が必要です。担保には不動産や有価証券、預金担保などが利用できます。
また審査も比較的細かく、決算書などの書類の確認はもちろん、代表者の面談や担保の確認、さらに貸付が決まったあとも、信用情報や決算といった会社の状況をチェックされます。透明度が高い分、担保や資本など、財力のしっかりした会社でなければ、お金を借りにくいことがデメリットです。
投資家にとっては、過去に受けた行政処分勧告(事実と違う、もしくは誤認させるような表示があった)が気になって、手を出しにくいという人もいるようです。ただCROWD BANKではすでに対応を行い、勧告のあった部分を改善したと発表しています。
借り手企業のデメリット |
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投資家のデメリット |
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CROWD BANKに向いている借り手企業
不動産や有価証券などの担保にできるものを所有している企業や、短期で小額の資金を求めている企業に向いています。
CROWD BANKに向いている投資家
短期でコツコツと利益を積み上げたい投資家、複利を狙っている投資家に向いています。
CROWD BANKまとめ
実績 | 160億7,512万8,000円(2017年年7月31日時点) |
手数料 | なし |
主な投資の対象 | 不動産、事業資金、海外支援、再生エネルギー |
最低出資額 | 1万円 |
運用利回り | 6.78%(2016年に運用が終了したファンドの実績) |
担保 | 原則必要 |
公式サイト |
CROWD BANKでソーシャルレンディング投資をしたい方は上記のバナーから口座開設をしましょう。口座開設はカンタンに5分ででき、1万円〜少額からの投資ができます。
クラウドバンク評判・口コミ!利回りやリスク、貸付利率は?ソーシャルレンディング投資を徹底解説
■【4】ソーシャルレンディング最大手「maneo」
maneoは、日本で初めてソーシャルレンディングサービスを開始した会社です。
画像:maneo
もともとはP2Pと呼ばれる個人対個人の投資を主に扱っていましたが、中小企業向けのソーシャルレンディングを始めてから業績がアップしました。2018年9月現在、成約ローン総額780億円以上、市場シェア50%という実績を誇っています。
maneoの特徴
maneoでは、主に開業資金や不動産の取得資金といった、事業資金を扱っています。大きな特徴は1つのファンドにつき、2つの案件に投資ができることです。投資する資金が分散されているため、投資家にしてみれば、貸倒れや倒産といったリスクの分散もできます。
また不動産の担保や保証人が付いているファンドも多いため、万一のことがあっても投資家はある程度投資額を回収できるようになっています。
maneoのメリット
借り手企業にとってのメリットは、何よりも安心感があることです。業界最大手であり、ファンドの質もしっかりしているため、多くの投資家が集まります。2018年9月現在で5万人以上のユーザーが登録をしています。
また投資家にとっては手数料が無料であることが大きなポイントです。2つのファンドが組み合わせてあるため、自然にリスク分散ができます。貸倒れや延滞件数も少なく、安心して投資ができるでしょう。
借り手企業のメリット |
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投資家のメリット |
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maneoのデメリット
借り手企業にとってのデメリットは、内容によって保証人や担保が必要なことです。これらの資産価値は基本的に公開され、なおかつ公正証書で保全されているため、借りる側としてはかなりのプレッシャーになるでしょう。
投資家にとっては、案件に偏りが見られるのがデメリットです。事業性資金を広く扱ってはいますが、同じような不動産や事業への投資ファンドが多く、案件数は多いものの幅が広いとは言えません。
借り手企業のデメリット |
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投資家のデメリット |
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maneoに向いている借り手企業
信用性の高いファンドや担保を用意できる企業や、多くの人に新規事業の内容、自社のことを知ってほしい企業に向いています。
maneoに向いている投資家
投資に安定感を求める投資家に向いています。
maneoのスペックまとめ
実績 | 789億307万円(2017年7月31日時点) |
手数料 | なし |
主な投資の対象 | 事業資金 |
最低出資額 | 2万円 |
運用利回り | 5%~8%(これ以外の利回りもあり) |
担保 | 不動産を担保とする場合あり |
公式サイト |
maneoでソーシャルレンディング投資をしたい方は上記バナーから口座開設をしましょう。口座開設はカンタンに5分ででき、2万円〜少額からの投資ができます。
マネオ(maneo)評判・口コミ!利回りやリスク、貸付利率は?ソーシャルレンディング投資を徹底解説
■【5】安心して投資ができる「SBIソーシャルレンディング」
SBIソーシャルレンディングは、SBIグループの子会社が運営するソーシャルレンディングです。
2011年、大手の金融会社の中で初めてソーシャルレンディングに参入しました。不動産や証券を担保としたソーシャルレンディングを行っており、信用性の高さから企業にも投資家にも人気です。
SBIソーシャルレンディングの特徴
SBIソーシャルレンディングは、主に4つのファンドを持っていますが、一般的な企業での貸付が期待できるのは、オーダーメイド型ローンです。以前はSBIグループの証券を担保にする証券担保ローンがありましたが、2016年10月28日で、新規の申込を終了しています。現在は個別にヒアリングしながら、条件や手数料を個別に決めていくオーダーメイド型が主流です。
また投資家向けに不動産を担保にしたファンドや、カンボジア人技能実習生を支援するファンドなど、貸付先があらかじめ決まっているソーシャルレンディングサービスも扱っています。
SBIソーシャルレンディングのメリット
借り手企業にとってのメリットは、安心感があることです。大手金融会社が行うソーシャルレンディングであり、親会社がきちんとしているため、企業も投資家も安心して借入や投資ができます。またほかのソーシャルレンディングサービスと比べて、金利が低めなのもメリットです。オーダーメイド型の場合、金利は会社の希望を聞いて個々に設定されますが、おおよそ3.5%から7%ほどです。その分審査は厳しくなりますが、返済は比較的楽にできます。
投資家にとっては、借り手企業と同じく安心感があることです。SBIグループという大手企業がバックについているため、倒産の心配がほどんとありません。
借り手企業のメリット |
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投資家のメリット |
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SBIソーシャルレンディングのデメリット
借り手企業にとって、金利が低いことはメリットです。しかし投資家にとってはその分自分に分配される利息が少なくなるため、金融商品として魅力が少ないと感じることもあるでしょう。利回りの低い金融商品は、投資額が集まりにくいこともあるため、金利が低いことはデメリットにもなります。
また利回りが低いことは、大きな利益を求める投資家にとってもデメリットです。
借り手企業のデメリット |
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投資家のデメリット |
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SBIソーシャルレンディングに向いている借り手企業
信用度を重視する企業や、ファンドに細かい条件などを設定したい企業に向いています。
SBIソーシャルレンディングに向いている投資家
利回りが低くても、信用性の高いファンドで確実に利益を積み重ねたい投資家に向いています。
SBIソーシャルレンディングのスペックまとめ
実績 | 111億713万円
(2017年6月15日時点:不動産担保ローンのみ) |
手数料 | 応相談(オーダーメイド型の場合) |
主な投資の対象 | 不動産、事業資金、証券、海外支援 |
最低出資額 | 1万円 |
運用利回り | 3.5%~7%(オーダーメイド型の場合) |
担保 | 不動産、証券などを担保とする場合あり |
公式サイト | https://www.sbi-sociallending.jp/ |
SBIソーシャルレンディング評判・口コミ!利回りやリスク、貸付利率は?ソーシャルレンディング投資を徹底解説
■【6】高い利回りが魅力「トラストレンディング」
トラストレンディングは、トラストファイナンスが運営しているソーシャルレンディングサービスです。
画像:トラストレンディング
トラストファイナンスは10年以上貸金業者を営んできた会社で、日本クレジット協会や、証券・金融商品あっせん相談センターなどの団体にも加盟するなど、しっかりした体制で営業を行っています。
トラストレンディングの特徴
トラストレンディングは運用利回りが、6%から10%とほかのソーシャルレンディングと比べて高いことが特徴です。不動産担保の付いているローンと、担保のない事業者ローンを組み合わせてひとつのファンドにしているため、リスク分散もできます。多くが短期のファンドのため、短い期間での運用を考えている投資家や企業も利用しやすくなっています。
トラストレンディングのメリット
トラストレンディングのメリットは、情報公開がしっかりしていることです。通常ファンドに運営会社の営業報酬は記載されませんが、トラストレンディングではファンドごとの営業報酬を掲載しています。
利回りからどのくらい営業報酬が取られるかはっきりとわかるため、投資家がファンドを選ぶ際の指針になりやすく、投資家を集めやすくなっています。また各ファンドのページには投資収益シミュレーションがあり、自分の投資する金額を入れるだけで、どのくらいの収益を得られるのか計算できます。
自分の手元に入ってくる金額がわかりやすいため、投資家が安心して投資をしやすいのがメリットといえます。高い運用利回りも、投資家にとっては魅力でしょう。
借り手企業のメリット |
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投資家のメリット |
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トラストレンディングのデメリット
トラストレンディングのデメリットは、最低投資額が高いということです。多くのソーシャルレンディングサービスが、1万円から2万円ほどの最低投資額を設定している中で、トラストレンディングでは最低投資額を10万円としています。
そのためお試しで小さな金額から投資をしてみたい方や、投資を始めたばかりの初心者はなかなか手を出しにくいです。ソーシャルレンディングに少し慣れてきた方や、ある程度の資金を持っている人に限定されがちなのがデメリットです。
借り手企業のデメリット |
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投資家のデメリット |
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トラストレンディングに向いている借り手企業
短期で小額の資金を集めたい企業や、高い利率でもお金を返せる自信がある企業に向いています。
トラストレンディングに向いている投資家
10万円以上の投資ができる中級~上級投資家に向いています。
トラストレンディングまとめ
実績 | 22億510万円(2017年年7月31日時点) |
手数料 | なし |
主な投資の対象 | 不動産、事業資金 |
最低出資額 | 10万円 |
運用利回り | 6%~10% |
担保 | なし(ただし審査によって保証人と担保を要求される場合あり) |
公式サイト | https://www.trust-lending.net/ |
トラストレンディング評判・口コミ!利回りやリスク、貸付利率は?ソーシャルレンディング投資を徹底解説
■【7】担保設定で貸し倒れが少ない「Lucky Bank」
ラッキーバンクはラッキーバンク・インベストメントが運営するソーシャルレンディングです。2014年にサービスを開始して以来、成約金額は右肩上がりで、2017年7月現在で成約総額が100億円を突破しました。
Lucky Bankの特徴
Lucky Bankの特徴は全案件に不動産担保が設定されていることです。そのため貸倒れのリスクが少なく、投資家が投資しやすくなっています。また税引前の運用利回りが6%から10%と、比較的高めなのも特徴です。
Lucky Bankのメリット
Lucky Bankのメリットは、運用年数が長いことです。1年以上の運用期間があるものが多いため、借りる側としては返済の資金をじっくりと用意できます。一方で利息は毎月分配となっており、投資家側にとっても利益を実感しやすいでしょう。担保があるため、投資家も比較的安心して投資できます。
借り手企業のメリット |
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投資家のメリット |
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Lucky Bankのデメリット
借り手企業にとってのデメリットは、必ず不動産担保が必要ということです。そのため担保にできる不動産を持っていなければ、Lucky Bankでの借入はできません。また不動産を担保にしたとしても、不動産価値の変動によっては、不動産の価値が下がる場合もあります。
投資家にとっては短期投資ができないことがデメリットです。Lucky Bankは中期から長期の運用がメインで、短期償還のファンドがあまりありません。そのため短期での投資を考えている人には向かないでしょう。
借り手企業のデメリット |
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投資家のデメリット |
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Lucky Bankに向いている借り手企業
担保にできる不動産を持っている企業や、長期での返済を希望する企業に向いています。
Lucky Bankに向いている投資家
長期運用を考えている投資家に向いています。
Lucky Bankまとめ
実績 | 111億4911万円(2017年年7月31日時点) |
手数料 | 基本無料(投資口座への振込と払戻しには手数料が必要) |
主な投資の対象 | 不動産 |
最低出資額 | ファンドごと(数万円から可能) |
運用利回り | 6%から10% |
担保 | 不動産 |
公式サイト | https://www.lucky-bank.jp/ |
■【8】給料前払いシステム事業に注目「アップルバンク」
アップルバンクの募集取扱いを行っているのは、業界ナンバー1のmaneoを運営するmaneoマーケットです。2017年4月にサービスをスタートさせた比較的新しいソーシャルレンディングで、もともと不動産デベロップメントなどに関わってきたプロの投資家によって作られました。そのため不動産担保ローンや不動産デベロップメントなど、不動産関連のファンドが多いです。
アップルバンクの特徴
アップルバンクの最大の特徴が「給料前払いシステム事業」です。給料前払いシステム事業とは、社員の給料を前払いするための融資を受けられるサービスのことで、主に社員の多い企業を対象にしています。
不動産関連では、売却予定物件の資金やリースバックの資金といったニーズに応えられる、プロ目線でのファンドが主です。
アップルバンクのメリット
アップルバンクのメリットは企業内の問題解決に強みがあることです。深刻な人材不足に陥っている企業にとって「給料前払いシステム事業」は、人材募集やコスト削減においても効果的といえます。また急遽お金が必要になった場合、消費者金融からお金を借りる人も多いですが、会社でこのシステムを導入しておけば、社員が消費者金融からお金を借りなくて済みます。社会問題になった多重債務の解決にもなるでしょう。
投資家にとっては運用利回りが比較的高く、魅力的なファンドが多いことがメリットです。
借り手企業のメリット |
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投資家のメリット |
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アップルバンクのデメリット
アップルバンクのデメリットは、ほかのソーシャルレンディングと比べて、まだ実績が乏しいことです。100億以上のローン成約実績があるソーシャルレンディングもあるこの業界において、2017年7月現在で、アップルバンクは6億程度のローン成約実績。ファンドも増えてきてはいますが、実績を重視したい借り手企業にとっては、判断材料が少ない状態といえるでしょう。
投資家にとっても、ファンドの傾向が読みにくいことはデメリットになるでしょう。
借り手企業のデメリット |
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投資家のデメリット |
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アップルバンクに向いている借り手企業
「給料前払いシステム事業」に興味のある企業や、人材確保に苦戦している企業に適しています。
アップルバンクに向いている投資家
高い運用利回りを期待する投資家に向いています。
アップルバンクまとめ
実績 | 6億6,049万円(2017年年7月31日時点) |
手数料 | なし |
主な投資の対象 | 給料前払いシステム事業、不動産、事業資金 |
最低出資額 | 2万円 |
運用利回り | 6.5%~10% |
担保 | 不動産 |
公式サイト | https://www.applebank.jp/ |
■【9】証券会社が実施するソーシャルレンディング「スマートエクイティ」
スマートエクイティは、AIP証券が行っているソーシャルレンディングです。「あらゆるものの資金調達の場になる」「誰もが投資家になれる」を掲げて事業を運営しており、金融が難しいものではなく、面白いものと思えるような機会を提供しています。
スマートエクイティの特徴
スマートエクイティの特徴は、小口の投資ファンドも扱ってくれることです。不動産投資の多いソーシャルレンディングでは、募集金額が1,000万円や1億になることも珍しくありませんが、スマートエクイティでは200万円ほどの小さな案件も取扱っています。また社債を商品としていることも大きな特徴です。
スマートエクイティのメリット
スマートエクイティのメリットは、あらゆる種類の投資を行っていることです。海外預金のファンド、中小企業を応援するファンド、健康食品会社の社債ファンドなど、一定の種類に偏らず、広いファンドを扱っています。そのため会社の財務がしっかりしていれば、どんな内容の借入でもファンドにしてもらえるのがメリットといえます。
投資家にとっては投資先の事業内容が公開されており、安心感があることがメリットです。また社債といった他のソーシャルレンディングにない商品も魅力的です。
借り手企業のメリット |
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投資家のメリット |
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スマートエクイティのデメリット
借り手企業にとってのデメリットは案件数が少ないことです。証券会社が行っているという信用性はあるものの、どのようなファンドがお金を集めやすいのか、どのようなことに興味のある投資家が集まっているのかが判断しにくくなっています。
投資家にとっても選べるファンドが少ないことはデメリットといえるでしょう。
借り手企業のデメリット |
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投資家のデメリット |
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スマートエクイティに向いている借り手企業
担保の用意が難しい企業や、小さな事業で小口の資金が必要な企業に向いています。
スマートエクイティに向いている投資家
社債に投資したい投資家や、投資する企業のことを詳しく知りたい投資家に向いています。
スマートエクイティまとめ
実績 | 非公開 |
手数料 | なし |
主な投資の対象 | 不動産、海外、社債 |
最低出資額 | 10万円 |
運用利回り | 5%~10% |
担保 | なし |
公式サイト | https://smartequity.jp/ |
■【10】アメリカの不動産に特化「ガイアファンディング」
ガイアファンディングは、取得勧誘をmaneoに委託して行っているソーシャルレンディングです。運営元であるガイアファンディングは、借主となる不動産会社の管理を主に行っています。
ガイアファンディングの特徴
ガイアファンディングの特徴は、アメリカの不動産投資を主に行っていることです。アメリカでは不動産の情報が一般に公開されており、日本の不動産投資に比べて一般人が投資をしやすくなっています。ガイアファンディングではこうした透明性の高いアメリカの不動産を、地元の不動産開発者と協力しながら、日本でのサービスを展開しています。
ガイアファンディングのメリット
ガイアファンディングのメリットは、現地アメリカとのネットワークがあることです。経営陣もアメリカでの不動産投資経験を持ち、現地でも厳選された不動産会社とのコネクションを持っています。リーマンショック時にも実績を積んだ会社を厳選して借主に選んでおり、認められれば企業としてかなり高い信頼を得られるでしょう。
投資家にとっては、物件の詳細が細かく掲載されており、比較的物件の状況が掴みやすいことがメリットです。
借り手企業のメリット |
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投資家のメリット |
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ガイアファンディングのデメリット
借り手企業にとってのデメリットは、借主が海外の不動産開発者に限定されていることです。そのため日本の企業は、借り手側として参入することが難しいです。
投資家にとっては、為替リスクがデメリットとなります。ガイアファンディングでは、担保となる不動産を厳選したり、為替ヘッジへの対応を行ったりして、なるべくリスクを低くするようにしています。しかし海外への投資である以上、為替リスクを完全に排除することはできません。これはガイアファンディングだけでなく、海外投資ファンド、すべてでの問題といえます。
借り手企業のデメリット |
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投資家のデメリット |
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ガイアファンディングに向いている借り手企業
海外での不動産開発を行っている企業に向いています。
ガイアファンディングに向いている投資家
海外不動産の投資に興味がある投資家や、投資リスクを海外に分散させたい投資家に向いています。
ガイアファンディングまとめ
実績 | 41億5,330万円(2017年年7月30日時点) |
手数料 | なし |
主な投資の対象 | アメリカの不動産 |
最低出資額 | ファンドごと(1万円から) |
運用利回り | 5%~10%が主 |
担保 | アメリカの不動産 |
公式サイト | https://www.gaiafunding.jp/ |
ガイアファンディング評判・口コミ!利回りやリスク、貸付利率は?ソーシャルレンディング投資を徹底解説
■【11】リスクの低い投資が可能「スマートレンド」
スマートレンドは2016年にサービスを開始した、比較的新しいソーシャルレンディングです。運営はSmartLend株式会社が行っていますが、募集取扱は、大手であるmaneoに委託しています。
スマートレンドの特徴
スマートレンドの大きな特徴は、リスクの低い投資ファンドを中心にしていることです。もともとリスク管理がしっかりしている企業のファンドを取扱っており、さらに投資金額を小口分散することによって、リスクを少なくしています。短期のファンドも多く、主に香港の企業や日本の家賃保証事業者を支援するファンドを取扱っています。
スマートレンドのメリット
スマートレンドのメリットは、投資家に収益が生まれやすいことです。前述したように、スマートレンドではリスク管理を徹底しているため、貸倒れが発生するリスクが非常に低くなっています。そのため投資家にとっては、確実性の高い投資が可能です。
ファンドも似た事業へ繰り返して融資を行っている様子が見られます。これは確実に返済ができている証拠といえるでしょう。
借入を行う側としても、リスク管理をしっかりとしているという信用が生まれ、資金を集めやすくなります。
借り手企業のメリット |
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投資家のメリット |
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スマートレンドのデメリット
借り手企業にとってのデメリットは、スマートレンドと関連性のある企業か信用性の高い企業しか融資を受けられないことです。リスク管理の都合上、もともと信用のある企業を取扱う傾向にあるため、小さな企業ではなかなか資金集めのお願いができません。
投資家にとっては為替の変動リスクがある海外ファンドがデメリットと言えるでしょう。
借り手企業のデメリット |
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投資家のデメリット |
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スマートレンドに向いている借り手企業
信用性の高い企業や、低金利で借入をしたい企業、短期で小さな金額を集めたい企業に向いています。
スマートレンドに向いている投資家
リスクの少ないファンドを探している投資家に向いています。
スマートレンドまとめ
実績 | 23億7,681万円(2017年7月31日時点) |
手数料 | なし |
主な投資の対象 | 香港企業、家賃保証事業者 |
最低出資額 | ファンドごと(3万円~5万円が多い) |
運用利回り | 4%~12%が主 |
担保 | 保証会社が付く場合あり |
公式サイト | https://www.smartlend.jp/ |
スマートレンド評判・口コミ!利回りやリスク、貸付利率は?ソーシャルレンディング投資を徹底解説
■【12】日本初の株式型クラウドファンディング「FUNDINNO」
FUNDINNOは、2017年4月にサービスを開始した、日本初の株式型クラウドファンディングです。
FUNDINNOの特徴
FUNDINNOの特徴は何といっても株式型クラウドファンディングを実施していること。株式型クラウドファンディングとは非上場株式を発行し、インターネットを通じて資金を集める方法です。通常のソーシャルレンディングとは違って、株式を購入した時点で出資となり、元金の返済期間はありません。ただし株式のため、売却されればその分出資額は減ることになります。最大1億円未満の資金調達が可能で、主にベンチャー企業が利用しています。
FUNDINNOのメリット
FUNDINNOのメリットは、投資を受ける企業の透明性が高いということです。不動産を取扱うソーシャルレンディングでは、不動産の情報や取扱い企業を細かく開示できないため、自分がどのような会社に投資しているのかわかりません。
しかしFUNDINNOは株式を購入するタイプのソーシャルレンディングのため、どのような企業に投資するのか、どんなプロジェクトを考えているのか、事業主にどのような思いがあるのかなどが詳細にわかるようになっています。
借り手企業にとっては、広く自社の情報を公開できることで、マーケティング効果が期待でき、場合によっては大手企業が株主になってくれる可能性もあります。
借り手企業のメリット |
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投資家のメリット |
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FUNDINNOのデメリット
借り手企業にとってのデメリットは、株式発行のための事務手続きが必要ということです。株主名簿の作成や、株主総会の開催など、ローン型のソーシャルレンディングと比べて煩雑な作業が多くなります。また審査費用や、それにかかる実費負担が必要になる点もデメリットです。
投資家としては、上場株式でないため換金性が低いことがデメリットといえます。
借り手企業のデメリット |
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投資家のデメリット |
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FUNDINNOに向いている借り手企業
株式の発行を考えている企業に向いています。
FUNDINNOに向いている投資家
上場株式よりも小規模での株式投資を考えている投資家に向いています。
FUNDINNOまとめ
実績 | 4,530万円(2017年7月31日現在) |
手数料 | 審査料10万円+実費(上限100万円) |
主な投資の対象 | 株式 |
最低出資額 | 1株あたりに金額を設定 |
運用利回り | 株式市場による |
担保 | なし |
公式サイト | https://fundinno.com/ |
■【13】幅広いファンド「AQUSH」
AQUSHは2009年にサービスを開始したソーシャルレンディングです。世界中の会社と提携しながら、日本国内だけでなく、海外のファンドも数多く取扱っています。経営陣は世界で金融商品を扱ってきたプロフェッショナルたちで、幅の広い資金調達ができることが魅力です。
AQUSHの特徴
AQUSHは保証ローンファンド、グローバルファンド、ecoエネルギーファンドなど、ジャンルを選ばず幅広いファンドが揃っています。また投資家のオーダーに合わせて金利が設定される「AQUSHマーケット」という独自の投資システムも展開しています。
AQUSHのメリット
AQUSHではファンドを自由に組み合わせて、投資先を分散し、リスクを軽減できます。ソーシャルレンディングでは、複数のファンドに投資分散ができても、組み合わせがすでに決まっているものが多いです。そのため自由に組み合わせができることは、さらなるリスク管理ができる点で、投資家にとって助かるシステムでしょう。
またAQUSHでは、借入の際に保証会社を付ける必要がありますが、保証会社がどのような会社か公開されています。こうした情報公開は、資金調達をしたい企業にとっても嬉しい点です。
借り手企業のメリット |
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投資家のメリット |
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AQUSHのデメリット
AQUSHのデメリットは、貸倒れが発生したことがあるということです。貸倒れの発生率はさほど多くはありませんが、万一貸倒れとなった場合、企業の信用度は大きく低下してしまいます。ソーシャルレンディングでは、貸倒れの発生件数が少ないため、貸倒れがあったという事実は投資家にとっては気になるポイントでしょう。
不動産担保や保証会社を付けることで、投資家から一定の信頼があるソーシャルレンディングではありますが、自身の返済計画や市場の見通しが甘いと、投資も集めにくくなるため、無理のない借入が大切です。
借り手企業のデメリット |
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投資家のデメリット |
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AQUSHに向いている借り手企業
保証会社にこだわる企業に向いています。
AQUSHに向いている投資家
投資リスクを自分でコントロールしたい投資家に向いています。
AQUSHまとめ
実績 | 1億7,597万6,405円(2017年7月31日時点) |
手数料 | 融資金額の2.16%(不動産担保ローン借入時)投資家は年1.5% |
主な投資の対象 | 不動産、海外、エネルギー |
最低出資額 | 5万円 |
運用利回り | 5.28%(2016年12月31日現在平均) |
担保 | 不動産(保証付) |
公式サイト | https://www.aqush.jp/ |
AQUSH(アクシュ)評判・口コミ!利回りやリスク、貸付利率は?ソーシャルレンディング投資を徹底解説
■【14】再生可能エネルギーに特化「グリーンインフラレンディング」
グリーンインフラレンディングは、太陽光発電やバイオマス発電などの再生可能エネルギーに特化したソーシャルレンディングサービスです。募集取扱いはmaneoに委託されています。
グリーンインフラレンディングの特徴
グリーンインフラレンディングの最大の特徴は、前述したように再生可能エネルギーを支援するためのファンドに特化していることです。国内はもちろん、国外のインフラ整備に関わる再生可能エネルギーも取扱っており、新興国発展や再生エネルギー興味のある投資家が集まっています。
グリーンインフラレンディングのメリット
グリーンインフラレンディングのメリットは、社会貢献ができるということです。再生可能エネルギーや新興国のインフラ整備は、地球の社会にとって大きな貢献となります。そうした事業に携わることは、借り手企業としてもPRにもなり、信頼性の向上にも繋がります。
借り手企業のメリット |
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投資家のメリット |
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グリーンインフラレンディングのデメリット
グリーンインフラレンディングのデメリットは、サービスの内容が比較的マイナーであるということです。再生可能エネルギーは注目を集める分野ではありますが、不動産投資に比べてどうしても人気が劣ってしまいます。
またメガソーラーの建設に関連する行政の優遇措置がさほど受けられなくなり、今後メガソーラー事業が拡大できるのかという懸念を抱いている投資家も多くいます。投資家にとってはこのジャンルに投資して、今後利益が上がるのかがわかりにくいことがデメリットといえます。
借り手企業のデメリット |
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投資家のデメリット |
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グリーンインフラレンディングに向いている借り手企業
再生可能エネルギー事業を扱っている企業に向いています。
グリーンインフラレンディングに向いている投資家
再生可能エネルギー事業に興味のある投資家、今後の再生可能エネルギーに期待する投資家に向いています。
グリーンインフラレンディングまとめ
実績 | 64億9,720万円(2017年7月31日現在) |
手数料 | なし |
主な投資の対象 | エネルギー |
最低出資額 | ファンドごと(6万円が主) |
運用利回り | 11%~13% |
担保 | 土地、名義変更書類 |
公式サイト | https://www.greeninfra.jp/ |
グリーンインフラレンディング評判・口コミ!利回りやリスク、貸付利率は?ソーシャルレンディング投資を徹底解説
■【15】地方創生ファンドが中心「さくらソーシャルレンディング」
さくらソーシャルレンディングは、2016年12月にサービスをスタートさせたソーシャルレンディングです。募集取扱いはmaneoが担当し、都会から地方にお金が流れるようなシステム作りを行っています。
さくらソーシャルレンディングの特徴
さくらソーシャルレンディングが取扱っているファンドは、主に地方の企業への貸付です。全国の地方の中から地元密着型の企業を選び、そうした企業と連携しながら地方の活性化を目指しています。
さくらソーシャルレンディングのメリット
さくらソーシャルレンディングのメリットは、投資資金が地方創生に役立つということです。融資先は地方に密着した企業であるため、愛着のある地方企業などに投資することで、地方創生に役立っているという実感を得られます。地方ニーズに応えた幅広いローンが展開されていて、担保もしっかりしています。
借り手企業にとっては、地方企業でも貸付が受けられるというメリットがあります。
借り手企業のメリット |
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投資家のメリット |
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さくらソーシャルレンディングのデメリット
さくらソーシャルレンディングのデメリットは、地方リスクがあるということです。雪や地震、噴火など地域ならでは自然災害によるリスクが考えられます。滅多にあることではありませんが、これらの可能性が0ではないことを、頭に入れておきましょう。
また貸付は基本的に関連会社にしか行っていません。そのため一般の企業は利用しにくいことが、借り手企業にとってのデメリットです。
借り手企業のデメリット |
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投資家のデメリット |
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さくらソーシャルレンディングに向いている借り手企業
さくらソーシャルレンディングに関連する企業に向いています。
さくらソーシャルレンディングに向いている投資家
地方創生を応援したい投資家に向いています。
さくらソーシャルレンディングまとめ
実績 | 3億3,768万円(2017年7月31日現在) |
手数料 | なし |
主な投資の対象 | 地方企業の行う事業 |
最低出資額 | ファンドごと(2万円が主) |
運用利回り | 5%~11% |
担保 | 不動産 |
公式サイト | https://www.sociallending.co.jp/ |
■【16】店舗設備への投資が中心「クラウドリース」
クラウドリースはmaneoが募集取扱いを行うソーシャルレンディングです。代表は株式会社ダーウィンの代表取締役も務めており、多くのベンチャー企業を成功させた実力者でもあります。
クラウドリースの特徴
クラウドリースの特徴は、主に中小企業やベンチャー企業の設備投資に力を入れていることです。代表をはじめとした経験豊富なスタッフが、中小企業やベンチャー企業の新規事業成功を、ソーシャルレンディングサービスを通してサポートしてくれます。
クラウドリースのメリット
借り手企業にとってのメリットは、比較的少額で短期の案件も受け入れてもらいやすいことです。不動産担保をメインにしているソーシャルレンディングでは、1,000万円や1億といった金額も珍しくありませんが、クラウドリースでは200万円や300万円ほどの小さな金額のファンドも目立ちます。
早めに利益を得たい投資家にとっては、短期で利益を得られることはメリットといえます。
借り手企業のメリット |
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投資家のメリット |
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クラウドリースのデメリット
クラウドリースのデメリットは、保全の透明性が低いことです。担保として不動産も用意されている場合がありますが、営業用設備では約束手形の徴収や所有権移転留保扱いなど、どの程度の保全が図られるのかわかりにくい部分があります。そのため保全を重視する投資家や、高額投資を考えている投資家にとっては投資しにくいでしょう。
借り手企業としては、投資設備が原則担保になることや、不動産に比べて透明性が低いため、信用性に欠けることがデメリットです。
借り手企業のデメリット |
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投資家のデメリット |
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クラウドリースに向いている借り手企業
設備用の資金が欲しい企業に向いています。
クラウドリースに向いている投資家
少額で短期の投資を考えている投資家に向いています。
クラウドリースのスペックまとめ
実績 | 39億236万円(2017年7月31日現在) |
手数料 | なし |
主な投資の対象 | 中小企業、ベンチャー企業の設備 |
最低出資額 | ファンドごと(2万円からが主) |
運用利回り | 5%~10%が主 |
担保 | 不動産、約束手形、保証人等 |
公式サイト | https://www.crowdlease.jp/ |
■まとめ
ソーシャルレンディングは、企業の資金集めに適した資金調達方法です。
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