【知らなかった】銀行融資の種類全一覧!特徴とメリット、デメリット総まとめ
公開日:2018.12.8 | 最終更新日:2025.3.11
銀行融資は審査基準が厳しいと言われますが、以下のようなメリットがあります。
・ほかの金融機関に比べて、金利が低い |
・プロパー融資になると、限度額が設定されない |
・様々な金融機関から実績として認められ、会社としての信用性がアップする |
上記のメリットは、様々な規模の企業にとって魅力的なポイントであるため、銀行融資を希望する法人・個人事業主は数多く見られます。
しかし、銀行融資にも多くの種類があることをご存じでしょうか?種類ごとに特徴は大きく異なるので、各シーンに最適なタイプを選ぶことが必要です。
そこで今回は、銀行融資の種類を徹底的にまとめました。この記事を最後まで読めば、各タイプのメリット・デメリット、特徴などを100%理解できます。
法人や個人事業主の方は、ぜひ最後までチェックしていきましょう。今後、起業を考えている方も運転資金の調達は必ず直面する問題になるので、ぜひ参考にしてください。
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■【銀行融資の種類その1】信用保証協会の保証付き融資
信用性や資金力の乏しい中小企業や個人事業主は、金融機関からの評価が低い傾向にあるため、銀行融資はハードルが高いと言われています。しかし、そのような中小企業や個人事業主でも銀行融資を受けられる手段として、信用保証協会の保証付き融資があります。
保証付き融資では、一定の保証料を支払う代わりに信用保証協会が保証人としての役割を果たします。信用保証協会も審査を実施しますが、銀行独自の審査に比べるとハードルが低いので、多くの中小企業や個人事業主はこの保証付き融資から検討し始めます。
保証付き融資は、原則として担保・保証人が不要です。さらに、きちんと完済をすれば返済実績として認められるので、企業としての信用性がアップし、将来的な資金調達が楽になる側面もあります。これから起業する場合もこちらの融資制度の利用を検討されると良いかもしれません。
ただし、信用保証協会を通す分、融資実行までのスピードはやや遅くなってしまうでしょう。一般的なケースでは、申し込みから3週間~1ヶ月ほどかかります。事業の運転資金調達を考えている法人や個人事業主は、早い段階から準備に取り掛かっておきましょう。
〇特徴 ・信用保証協会が保証人としての役割を果たす ・中小企業の信用性の低さや、返済能力の低さをカバーできる融資 ・初めて銀行融資を希望する場合に、まず選択肢として考えられる融資 |
メリット | デメリット |
・審査に通過しやすくなる ・返済実績として認められる ・担保や保証人が不要 ・長期資金の借入も可能 | ・保証料が発生する ・融資実行までのスピードが遅い ・必要書類や手続きが多い |
また、借入金額や返済期間によっても変わってきますが、融資金額の0.3%~1%前後の保証料が発生する点もデメリットとなるので、注意しておきましょう。
■【銀行融資の種類その2】プロパー融資
信用保証協会の保証を通さない、銀行が独自に行っている融資です。銀行・申込人の2者間での融資であるため、仕組みとしては保証付き融資よりも分かりやすいでしょう。
プロパー融資の最大の魅力は、借入金額に限度額が設定されていない点です。中小企業が多額の融資を受けることは難しいですが、会社の規模が膨らむにつれて借入可能金額も増えていくので、数億円~数十億円単位での融資も受けられるようになります。
また、信用保証協会の保証付き融資に比べて、金利が低い点も魅力的なポイントでしょう。保証料がかからない上に、金利相場は1.0%~2.0%ほどであるため、余計なコストを抑えた形で融資を受けられます。
ただし、申込人が万が一返済不能に陥った場合、損失の責任はすべて銀行が負うことになります。そのため、ほかの融資に比べると審査基準が厳しく、これから起業を考える方にはあまりおすすめではありません。元々、銀行からの信用値が低い個人事業主の場合も、より審査が厳しくなることが考えられます。審査対策は万全にしておく必要があるでしょう。
〇特徴 ・銀行が独自に行っている融資 ・信用保証協会などを介さず、銀行と申込人の2者間で行われる ・会社規模が膨らむにつれて、借入可能金額が増えていく |
メリット | デメリット |
・限度額が設定されていない ・金利が低い ・保証料など、余計なコストが発生しない ・利用するだけで、会社の信用力がアップする | ・審査基準が厳しい ・返済期間が短い |
また、プロパー融資の返済期間は、基本的に「5年以内」となっています。ほかの融資に比べると返済期間が短いので、きちんと返済計画を立てておく必要があるでしょう。
■【銀行融資の種類その3】ビジネスローン
主に中小企業や個人事業主向けて提供されている、無担保型の事業者ローンです。金融機関ごとに名称は異なりますが、資金使途が事業資金に限定されている商品が多いため、総称して「ビジネスローン」と呼ばれるようになりました。
ビジネスローンは、銀行融資の中でも比較的新しく登場した商品であり、銀行ごとに特徴が大きく異なります。
ビジネスローンのメリットとしては、融資実行までのスピードが速い点が挙げられるでしょう。数日で融資を受けられるケースもあり、コンビニのATMなどから簡単に融資を受けられるので、幅広い層の法人や経営者が利用しています。
また、プロパー融資に比べると、審査基準がそこまで厳しくない点も魅力的なポイント。ほかの融資審査に落ちてしまっても、「ビジネスローンであれば通過できた」というケースは珍しくありません。
ただし、ビジネスローンは利便性が高い代わりに、金利が高い傾向にあります。借入金額にもよりますが、最大で8.0%前後の利息が発生することもあるので、返済負担の増大には注意が必要です。返済が長期に渡る見込みがない場合や、一時的な運転資金の補給の際にはビジネスローンを利用するのも良いでしょう。
〇特徴 ・主に中小企業に向けられたローン ・原則として、担保や第三者保証人が必要ない ・銀行ごとに名称や特徴が大きく異なる |
メリット | デメリット |
・融資実行までのスピードが速い ・審査基準がそこまで厳しくない ・コンビニATMで借入できるなど、利便性が高い ・担保や第三者保証人が不要 | ・金利が高い ・資金使途が限定されている ・基本的に個別交渉ができない |
多くの銀行では、ビジネスローンは「パック商品」のような形態で取り扱われています。そのため、プロパー融資のように個別交渉をすることは難しいので、その点もきちんと理解しておきましょう。
■【銀行融資の種類その4】不動産担保融資
不動産担保融資とは、その名称の通り不動産を担保にする代わりに、不動産価値に見合った融資を受けられる商品のことです。申込人が返済不能に陥った場合、不動産を売却した資金が返済財源となるので、銀行側からすればリスクを抑えた形での融資が可能になります。
以下は、楽天銀行が実際に提供している不動産担保融資の概要です。
〇不動産担保融資の例
借入限度額 | 1億円 |
金利 | 3.01%~9.61% |
資金使途 | 自由 |
不動産担保融資は保証付き融資などに比べると、高額な借入が可能となります。また、資金使途も「自由」となっているケースが多く、事業資金以外に使用できる商品も珍しくありません。
また、確実な返済財源となる担保を提供すれば、長期資金の借入にも適しています。融資期間が10年以上に設定された商品も多いため、余裕を持った返済プランを立てやすいでしょう。
ただし、金利はそこまで低いとは言えませんし、返済不能に陥ると担保を失ってしまいます。さらに、担保の鑑定にコスト・手間が発生するため、融資実行までのスピードが遅い点にも注意する必要があるでしょう。
〇特徴 ・不動産を担保にする代わりに、融資を受けられるローン ・借入金額は、不動産の価値に比例する ・事業者だけではなく、一般向けに展開された商品も多い |
メリット | デメリット |
・借入限度額が比較的高い ・資金使途の幅が広い ・返済期間が長めに設定されている | ・返済不能になると担保を失う ・金利がやや高い ・融資実行までのスピードが遅い |
不動産担保融資を利用する際には、担保に設定する不動産を慎重に選ぶことが大切です。担保によって借入金額・返済期間などの条件が変わってくるので、より良い借入条件で融資を受けたい場合には、評価額の高い不動産を選ぶようにしましょう。
■【銀行融資の種類その5】売掛債権担保融資
申込人が保有する売掛債権を担保とする代わりに、融資を受けられる商品です。売掛債権とは、商品やサービスを信用取引で提供し、後から代金を請求できる権利を指します。
売掛債権担保融資は、かつては売掛先からの承諾が必要であったため、信用を失うリスクからやや敬遠されていました。しかし、「債権譲渡登記」という制度が確立したことで、現在では売掛先からの承諾なしで利用することが可能になっています。
売掛債権担保融資のメリットとしては、金利や審査のハードルが低い点が挙げられるでしょう。不動産担保融資と同じように、売掛債権という確実な担保が存在するため、無担保ローンよりも借入条件が良くなります。
ただし、一定額の売上が必要であり、売掛先との契約に「債権譲渡禁止特約」が含まれている場合には、基本的に利用することができません。そのほかにも、以下でご紹介する通りいくつかのデメリットがあるので注意しておきましょう。
〇特徴 ・売掛債権を担保にする代わりに、融資を受けられる商品 ・売掛先からの承諾なしで利用できる ・無担保ローンに比べると、借入条件が良い |
メリット | デメリット |
・金利が低い ・審査のハードルが低い ・売掛先からの承諾が必要ない | ・一定額の売上が必要になる ・「債権譲渡禁止特約」が含まれる売掛債権は担保にできない ・個人事業主は利用できない ・融資実行のスピードがやや遅い |
また、銀行によっては手数料が発生することもあるので、各商品の概要は細かくチェックすることをおすすめします。
■【銀行融資の種類その6】手形割引
売掛債権のひとつである、「約束手形」を銀行に買い取ってもらう形で融資を受ける方法を手形割引と言います。なお、取引実態がない企業同士が発行する融通手形については、手形割引を利用することができないので注意が必要です。
手形割引を利用する最大のメリットは、支払期日が到来していない約束手形をすぐに現金化できる点でしょう。資金繰りの改善に役立つため、出費がかさむタイミングで手形割引を利用する企業は珍しくありません。
また、プロパー融資や保証付き融資などを利用できない方でも、手形割引は利用することが可能です。約束手形は担保と同じような役割を果たすので、高額な約束手形を所有している場合は、多額の融資も期待できるでしょう。
ただし、手形割引を利用すると「割引料」と呼ばれるコストが発生するので、満期を迎えて受け取るよりも得られる現金が少なくなります。また、約束手形が不渡りの状態になると、損失分を弁済する必要があるため注意して下さい。
〇特徴 ・銀行に約束手形を買い取ってもらう融資 ・約束手形を現金化できる ・資金繰りの改善に役立つ |
メリット | デメリット |
・約束手形をすぐに現金化できる ・ほかの融資審査に落ちても利用できる | ・割引料が発生する ・不渡りになると、手形を買い戻す必要がある |
手形割引の審査では、買い取ってもらう約束手形の信用性が重要になります。つまり、取引先の信用性も判断されるため、その点も念頭に置いておきましょう。
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■【銀行融資の種類その7】手形貸付
申込人が銀行に対して手形を振り出す代わりに、融資を受けるものを「手形貸付」と言います。手形割引と名称は似ていますが、以下のように仕組みは大きく異なるので注意しておきましょう。
手形貸付の返済期間は「1年前後」に設定されているため、短期資金の調達として利用するケースが主流です。つまり、主な資金使途は「運転資金・つなぎ資金」であり、長期資金の借入手段としてはほとんど用いられません。
ただし、返済期間が短い代わりに、審査基準はそこまで厳しくない傾向にあります。緊急性が高い場合に活用できるため、常に頭に入れておきたい資金調達手段と言えるでしょう。
〇特徴 ・申込人が銀行に対して手形を振り出す ・短期資金の調達手段としてよく利用されている ・支払期日までに返済をしないと「不渡り」になる |
メリット | デメリット |
・審査基準がそこまで厳しくない ・短期資金の調達に適している | ・返済期間が短い ・6ヶ月以内に2回不渡りになると、銀行取引が停止される |
手形貸付では不渡りのリスクが大きいため、きちんと返済計画を練ることが重要です。確実に返済できるように、返済財源もしっかりと確保しておきましょう。
■【銀行融資の種類その8】その他の無担保ローン
ここまでご紹介した以外にも、銀行によってはカードローンやフリーローンのように、様々な無担保ローンを提供しています。カードローンなどは事業者向けではありませんが、法人用の商品も用意されていますし、法人用ではなかったとしても経営者個人が申し込めば問題はありません。
銀行が提供するカードローンなどは、基本的に資金使途が自由です。即日で審査結果が分かる商品もあるので、緊急性の高いシーンでも十分に利用できるでしょう。
ただし、無担保ローンは全体的に金利が高く、中には金利が10%以上のローンも存在します。利便性は高いですが、借入金額が増えると返済負担も増大するため、返済プランはきちんと立てるようにしましょう。
〇特徴 ・担保や保証人が不要 ・法人専用の商品もある ・利便性が高い |
メリット | デメリット |
・使い勝手が良い ・審査基準がそこまで厳しくない ・融資実行までのスピードが速い | ・金利が高い |
前述でご紹介した以外の無担保ローンについては、銀行ごとに商品の特徴が大きく異なります。金利はもちろん、返済方法や返済期間などを細かくチェックした上で、シーンにぴったりなものを選ぶようにしましょう。
■最適な融資を選ぶために、まずは自分の状況を整理しよう
今回ご紹介した通り、銀行融資は種類によって特徴が大きく異なります。直面している状況や、法人・個人事業主、これから起業を考えている方などの立ち場によって、最適な融資は異なるということです。融資を受ける前には、飾らず自身の状況を把握しておきましょう。
「なぜ資金が必要になるのか?」「いつまで必要になるのか?」「どうやって返済するのか?」などを1つずつ突き詰めていけば、より適した融資を選びやすくなります。
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