ROAとは?意味やROAによって分かること・重要な3つの指標を分かりやすく解説!

登録日:2019.8.4  |  最終更新日:2019.8.4


会社の経営能力を測る「ROA」という言葉をご存知ですか?経営に携わる人、 株主投資を行う人であれば是非とも押さえておきたい指標の一つです。

しかし聞きなれない人であれば「ROAって何?難しそう」と感じるのではないでしょうか?実際のところ、 そこまで難しくありません。今回はROAについて徹底解説します。

具体的には以下の項目に触れていきますね。

  • ROAとは
  • ROAの計算方法
  • ROAはどのように利用される?
  • ROAとROEの違い
  • ROAに関係する重要な指標
  • ROAの改善方法

ROAについての知識がない方でも分かるようにまとめさせていただきました!是非参考にしてみてください!


ROAとは?サクッと30秒で概要解説!


ROAはReturn On Assetsの略です。総資産利益率ともいいます。総資産に対する利益を示す財務指標のひとつ。企業の経営能力を測るためのものです総資産に対して、どれだけの利益を挙げられたのかを%で表記します多くの場合、 ROAが高いほど 経営能力が高いと判断されます。

経営能力が高い会社とは、簡単にいうと「稼ぎ上手である会社」です。少ない資本で多くの利益を上げている会社は稼ぎ上手であると言えますよね。そういった会社は必然的にROAも高い傾向にあります。

財務指標とは?

財務指標って何?という方のために説明すると、財務指標とは会社の業績や財政状況を示すあらゆる数値のことです。ROA以外にも財務指標と呼ばれるものは存在しています。ROAに限らず、他の財務指標もみながら会社の経営能力を測るのが一般的です。

総資産とは

総資産についても触れておきましょう。総資産は負債である他人資本と純資産である自己資本の合計のことです。銀行からの借入金など、返済の義務を負うものを他人資本。株主からの出資金や会社に貯めてある利益(留保金)が自己資本です。

日本のROAは低い

国際間でのROAを比較すると、日本企業のROAは低いです。年々増加傾向である点、年ごとにバラツキがある点を踏まえても海外企業との差はかなりあります。

直近だと、米国の平均ROAがおよそ4%。日本の大企業はROAがおよそ2%。近年は海外企業のROAが減少傾向にあるとはいえ、それでも米国とはおよそ2倍の開きがあります。日本政府は日本のROA向上目指して取り組みを進めています。

なぜ、これだけROAが低いのか。原因のひとつに薄利多売が考えられます。安くたくさん売る戦略のことです。日本企業は薄利多売を行い業界のシェアを握ることで、国内の競合他社と戦う傾向にあります。

価格競争になると、会社は利益を削ってでも安く商品を提供しようとします。結果、売り上げに対する利益が少なくなり、ROAも下がってしまっているようです。

国際間のROA参考→https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/jp171002.pd

ROAの計算方法をわかりやすく解説


ROAの計算式は以下のとおり。

【ROA(%)=当期純利益÷総資産×100】

例を挙げて説明しますね。当期純利益50億、総資産100億の会社があったとします。このときのROAは当期純利益50億÷総資産100億×100=50%です。

計算式はシンプルですよね。しかし、総資産と純利益は様々な要因によって変化します。そのため、ROAが高くても経営能力が高いとは限りません。 

この計算式とは別に、もうひとつの計算式も存在するのですが、後ほど説明したほうが都合がよいので今は飛ばします。 

ROAはどのように利用される?


ROAが分かると、企業の経営能力がわかるという点は理解していただけたかと思います。

この点をもう少し掘り下げていきましょう。経営能力がわかるROAはだれのために存在しているのでしょうか?経営能力が分かって得をする人物は誰なのでしょうか?

最初に思い浮かぶのは会社の経営に関る人物ですよね。ROAを出すことで、今後どのように事業を展開していくべきかどうかの判断材料になります。国も税収や国の経済力に関るため、ROAを気にかけています。

実は、ROAを日常的に注意深く観察している人が他にもいます。それは投資家です。投資家は起業に対して出資をおこなうことで利益を出しています。投資家の誰しもが損はしたくないと考えているので。投資先の企業が稼げる会社であるか、つまりROAを注意深く観察しています。


起業にとって、投資家がROAを元に出資を行なうか行なわないかを決めているという事実は重要です。もし、経営者がROAが低いままでも気にせずに運営していれば、投資家から出資金を集めるのが難しくなりますよね。

出資金の調達が難しくなれば、事業の規模を飛躍的に大きくできません。つまり、ROAは資金調達を成功させるため重要な指標となっています。

まとめると、投資家はROAを調べることで投資対象を探っており、この事実から、会社が出資者からの出資を成功させるにはROAの向上がかかせないということですね。

なお、投資家からの支援を集めたいと考えている方は、Founderのマッチングサービスへの登録がオススメです。

ROAとROEの違いとは


ROAとほぼ同格に扱われている財務指標にROEがあります。

ROAは総資本(他人資本と自己資本)に対する利益でしたが、ROEは純資産(自己資本)に対する利益です。

計算式を確認すると違いが分かりやすいはずです。


【ROA=当期純利益÷総資産(自己資本+他人資本)×100】

【ROE=当期純利益÷純資産(自己資本)×100】


そこまでおおきな違いがあるわけではありませんが、割る数である資産に違いがあります。

ROEの計算に使われる純資産は自社の資産です。つまり、返済の必要はありません。対して、他人資本は返済の必要があります。

自己資本の割合が高い会社でROEが高ければ、自己資本をうまく活用して多くの利益を挙げているということになりますよね。他人資本への依存が少ない分財務体質は健全です。借金の多い会社より、自己資本の多い健全な会社に投資したいと考える投資は当然存在します。

会社経営が自己資本のみで行なわれることはほぼないため、ROAはより広い視点から企業の経営能力が測れる指標であるとも言えます。

このように、利益と比較する資産の種類がことなるため、2つの指標を比較することでより多面的に企業の経営能力を判断できます。ROAが総資本に対する利益、ROEが純資産に対する利益率です。

なお、ROEとROAの違いについてより詳しく知りたい方は、以下の記事もご確認ください。

関連記事:【保存版】ROEとROAの意味や違いを3つの重要な指標とともにわかりやすく解説!

関連記事:【保存版】ROEとは?言葉の意味から計算式や5つの改善方法などをポイントごとにわかりやすく解説!

ROAに関係する重要な用語3つ


ROAに強く関連し、かつ 会社を評価する際に役立つ指標を3つ紹介させていただきますね。以下3つの指標です。

  1. 売上高利益率
  2. 総資産回転率
  3. 財務レバレッジ

それぞれ確認していきましょう。

売上高利益率

売上高利益率は、売上高に対してどれだけの利益が発生したのかの割合を示します。売上高全てが利益になるわけではなく、売上高から費用を引いたものが利益です。よってかかった費用の大きさによって利益は小さくなったり、大きくなったりします。

売上高利益率が高い企業は、商品に対して付加価値をつけるのがうまい企業であるといえます。こういった企業に投資すれば、より稼いでくれるだろうと考えられるため、企業の収益性分析に、売上高利益率はかかせません。

売上高利益率は以下の計算式で出せます。

【売上高利益率=利益÷売上高×100】

総資産回転率

総資産回転率は、総資産をどれだけ効率的に運用し、売り上げを出したかという指標です。総資産の何倍の売り上げを出したかを表しています。

資産をつかって商品をつくったということは、付加価値がついたということです。商品をすべて売り切れば、売上高は必ず総資産の何倍かにはなっているはずですよね。

総資産回転率の計算式は以下のとおりです。

【総資産回転率=売上高÷総資産】


ここでようやく、ROAの計算式の章でいっていたもう一つの計算方法が紹介できます。

【ROA=総資産回転率×売上高利益率】です。あの段階で、この計算式を計算しても混乱するだろうと思い、ここまで引っ張らせていただきました。

上記の2つの指標は単体でも十分財務指標として役に立つのですが、掛け合わせることでROAを算出可能となっています。

日本企業のROAが低い理由に薄利多売を挙げましたが、用は売上高利益率が低いために、ROAも小さくなってしまうということですね。

財務レバレッジ

財務レバレッジとは、自己資産に対する総資産の倍率を表したものです。計算式は以下のとおり。

【財務レバレッジ=総資産÷自己資本】

例えば、総資産300万に対して、自己資本が100万であれば財務レバレッジは3倍であるといった使い方をする。財務レバレッジが高い企業は、他人資本に依存している借金体質の会社であると判断できます。

他人資本は返済の義務があるので、財務レバレッジの高い企業へのリスクが伴いますよね。ただし、財務レバレッジが高い企業は積極的に利益を追求しているとも考えられます。一概に、財務レバレッジが高いからといって投資すべきでないと判断するのは早計です。

ROAの改善方法を5つ紹介!


最後にROAを向上させるための改善方法を5つ紹介させていただきます。

  1. 借入金を返済
  2. 不要な土地や有価証券などの資産を売却
  3. 費用を抑える取り組みをする
  4. 独自性の高い商品を提供
  5. 生産設備への投資

【ROAの改善方法1】借入金を返済する

計算式を確認してもらえば分かりますが、総資産を小さくすればするほどROAが高くなるようになっています。そこで、借入金を返済して総資産が小さくし、ROAを向上させるというのはいかがでしょう。

総資産は自己資本と他人資本を合計したもので、借入金は他人資本にあたります。つまり、返済を行えば他人資本は小さくなり、総資産も小さくなるという仕組みです。

【ROAの改善方法2】不要な土地や有価証券などの資産を売却

資産の売却によってROAの向上が期待できます。売却益が発生すれば、利益が大きくなるからです。不要な土地や有価証券、などの資産がある場合、資産整理の意味も兼ねて売却を検討してみてください

【ROAの改善方法3】費用が小さくなるような取り組みをする

企業の利益は売上高からかかった費用を引いたものです。とうぜん費用が小さくなれば利益は大きくなります。利益が大きくなればROAは向上しますよね。


費用カットの一例として、原材料を提供してくれるサプライヤーを変更したり、原価の価格を交渉したりするなどして原材料を安く提供してもらうというのはどうでしょう。

原材料が安くなれば企業の利益を大きくできます。ほかにも不要な費用をしはらっていないかどうかを検討してみましょう。

費用を小さくしすぎて事業活動に影響が出てしまっては本末転倒ですよね。利益を高めたいからといって、人材コストのカットばかりを行っていては、業務に影響がでるのは目に見えています。業務に影響のでないで費用のカットをおこないましょう。

【ROAの改善方法4】独自性の高い商品の提供

簡単ではありませんが、利益を大きくする方法として新たに独自性の高い商品を開発することも考えてみてください。独自性が高い商品は多少強気な値段設定でも代替品がないので用意に回収できます。

【ROAの改善方法5】生産設備への投資

生産設備へ投資を行なえば、より質の高い製品をつくれるようになり、利益の向上につながります。その結果ROAが向上することが考えられますね。

また、投資資金が自己資本であれば、総資産が少なくなり、これによってもROAが上昇します。

関連記事:【保存版】ROAとは?言葉の意味から計算式や改善方法など5つのポイントでわかりやすく解説!

日本最大級の
起業家・経営者&投資家
マッチングサイト

Founderは、起業を志す方や資金調達をしたい経営者、
創業10期目・年商10億円程度のベテラン経営者
の方々にも
ご利用いただいております。
起業家の登録数
No.1
17,030
投資家の登録数
No.1
3,267
  • 無料で投資家が見つかる
  • 1,000万円の事業資金調達が可能
  • 投資先が見つかる
  • 資金繰りやつなぎ資金のサポートもOK
  • 売上アップ
  • 集客数アップ
  • 取引先数100社増
  • ビジネスパートナーが見つかる
たった
3
カンタン無料登録はこちら
私は
です。

SNSアカウントでも登録できます

お知らせ

コラム - 週間ランキング

もっと見る

コラム - 新着記事

もっと見る

コラムの最新5件

もっと見る

起業資金を調達できた秘訣をあーやんが聞いてきました!

起業家向けインタビューの最新5件

もっと見る

たった3
カンタン無料登録は
こちら
私は
です

SNSアカウントでも登録できます

お知らせ
昨日の登録数
経営者14名 投資家3
昨日の投稿数
経営者11件 投資家2
先月のマッチング数
127
先月の資金調達総額
7億円以上
私は
です。

SNSアカウントでも登録できます

4月1日(日)より、投資家ユーザーは本人確認が必須となります。
まだ本人確認がお済みでない方は、早めに本人確認を済ませていただくことをおすすめします。
本人確認が済んでいない場合、メッセージ・案件登録等ができない等の機能制限がかけられます。
悪意のあるユーザーを除外するための措置ですので、お手数ですがご理解・ご協力の程、何卒よろしくお願いいたします。

違反報告は運営にのみ届きます。
相手側に通知はされませんのでご安心ください。

1. 違反の内容を教えてください。


2. 不信に思った点や実害に関して、できるだけ詳細にご記入ください。(50〜1000文字)

0 / 1000

対応クレジットカード

  • VISA
  • Master Card
  • AMERICAN EXPRESS
  • JCB
  • Diners Club
  • DISCOVER

ページ最上部へ

メニューを閉じる