受託開発とは?メリット・デメリットから仕事の流れまでを徹底解説
公開日:2023.5.31 | 最終更新日:2023.7.17

あなたは、「ビジネスにおける業務課題の解決」「新規事業の立ち上げ」を実現したいが、どうしたら良いかわからないという悩みはありませんか。
その悩みを解決するためのシステム開発手法の一つが「受託開発」です。
この記事では、受託開発とよく比較される「自社開発」や「SES」との違いや、受託開発のメリット・デメリットについて具体的に説明します。また、受託開発の流れや各ステップにおける注意点についても説明します。
ビジネスをさらに飛躍させたい経営者やシステム部門の方は、システム開発プロジェクトを成功させる上で参考にしてください。
受託開発とは

そもそも受託とは、「頼まれた業務を引き受けること」を指す言葉で、受託開発とは「顧客が必要としているシステム・ソフトウェアを請け負って開発すること」です。
顧客が持つ課題やニーズを理解し、解決するために必要なプログラムを開発することが主な業務となります。
受託開発はよくオーダーメイドスーツに例えられます。顧客の業務や細かいニーズを丁寧に確認し、ニーズにフィットしたオリジナルのシステムを開発するのが受託開発です。
ここでは、受託開発と比較されることが多い、
- 自社開発
- SES
- SIer
との違いについて、説明します。
自社開発との違いは?
受託開発と自社開発の違いを確認しておきましょう。
受託開発は顧客の課題解決のためにシステムを開発することを指します。顧客が明確な目的を持ち、開発者側はその目的を実現するためのシステムを提供するという役割を持ちます。
一方、自社開発は自社の課題解決のためや、システムを販売するために開発することです。
自社で開発を行うため、開発プロセスを完全にコントロールできます。
両者の開発方法にはそれぞれメリットとデメリットがあり、顧客や企業のニーズに応じて適切な方法を選択することが重要です。
SESとの違いは?

受託開発とSESの違いも確認しておきましょう。
SESとは、「システムエンジニアリングサービス」の頭文字を取った略語です。外部のエンジニアに自社のオフィスに常駐してもらった上で、システム開発や運用保守などを依頼する契約形態を指します。
「請負契約」で仕事を完成させる義務がある受託開発に対し、SESは「準委任契約」である点が大きな違いです。SESは納品物を完成させる義務がなく、作業をする時間に対して報酬が払われます。
受託開発は通常、完成品を納品する業務に使われる契約で、SES契約は完成品のないシステムテストや運用保守に適しています。そのため、SES契約は自社開発するときにも使われる契約形態です。
SIerとの違いは?
受託開発とSIer(エスアイヤー)の違いについても説明します。
SIerとは、システムインテグレーション(System Integrator、略してSI)と呼ばれる「システム開発や運用など」を請け負うIT企業のことです。つまり、受託開発をする企業がSIerと呼ばれます。
業務システムや基幹システムの開発、iPhoneやアンドロイド用のアプリケーション開発、コンサルティングに至るまで、「システム開発に関わるほぼすべての業務を請け負う専門家集団」と言っても過言ではありません。
受託開発のメリット

企業や組織が「システムによって自社の経営課題を解決したい」と思った時には、受託開発という手段で行う以外にも、たとえば既存のパッケージソフトを活用する方法や、自社開発でシステムを作る方法もあります。
それでは、他の方法と比べて、受託開発という手段を選ぶメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
主なメリットとしては以下3点が挙げられます。
- 開発のコストを抑える
- 開発の工数を抑える
- 予算の計画を立てやすい
それでは、1つずつ詳しく説明していきます。
開発のコストを抑える
受託開発の費用には定価はありません。安価な金額で対応してくれる受託開発会社を選ぶことや、開発の依頼内容を工夫することによってコストを削減することも十分可能です。
たとえばシステム開発の範囲を必要最低限の機能に絞るといった工夫でコストを抑えることができます。
また、開発に必要な業務ヒアリングを開発会社に任せずに自社で事前に実施することや、どのようなシステムを作るのかという「要件」を最初から明確にして打合せなどを減らすことでもコストを抑えられます。
このように、工夫次第で開発コストを抑えることが可能です。
開発の工数を抑える

「工数」とは、プロジェクトの作業量です。1人で1日かかる作業量を1人日と呼び、1人で1か月なら1人月と呼びます。
システム開発には、開発するシステムに合わせた専門的スキルが必要です。自社開発をするなら、専門的なスキルを持つ人材を確保したり、人材育成したりする必要があるため工数が増えることがあります。
受託開発なら、システム開発の経験豊富な開発会社が人材を用意してくれる他、さまざまな作業を代わりに行ってくれます。
そのため、開発に伴う工数を抑えられるのです。
予算の計画を立てやすい
「請負契約」の受託開発は成果物に対して費用がかかるので、予算が明確です。開発会社がスケジュールを明確にし、支払いは検収後と時期も決まっているため、予算の計画が立てやすいのが特徴です。
また、予算計画を立てる際に、開発に関わる投資費用を回収するために必要な数値目標なども洗い出せるため、、開発後の運用もスムーズになります。
一方、自社開発や「準委任契約」のSESで開発を進める場合、開発工数に対して費用が発生するため、想定外の状況になってスケジュールが遅れれば遅れるほど費用がかかります。
そのため、予算が当初立てた計画通りにならない場合も少なくありません。
受託開発のデメリット

このようにメリットの多い受託開発ではありますが、必ずしも良いことだけではありません。開発会社に開発を依頼するために生じるデメリットもあります。
デメリットについても、メリットと同じく主なものを3点挙げます。以下の通りです。
・自社のエンジニアが成長できない
・開発コストが高額になる場合がある
・運用・保守のシステム管理が必要
それでは、こちらも1つずつ詳しく説明していきます。
自社のエンジニアが成長できない
受託開発は、自社のエンジニアが成長できないことにもつながります。ソフトウェアやシステムの開発を開発会社に任せてしまうので、開発プロジェクトで得られる経験・スキル・ノウハウが外部の開発会社に蓄積されるためです。
システムを自社開発する力が失われると、自社でコントロールできる範囲が狭まり、開発会社任せの自社のニーズから外れたシステムができるリスクが高まります。
このリスクを回避するためには、すべてを受託開発するのではなく、一部は自社開発するシステムを残したり、開発プロジェクトに自社のエンジニアを積極的に関与させたりする工夫が必要です。
開発コストが高額になる場合がある

先に挙げたデメリットに関連して、外部の開発会社に依頼することは、自社が開発に関与する度合いが減ることにつながります。
自社の業務や課題を十分に理解できていない人が、実際に開発をする可能性が高くなるということです。
その場合、たとえばシステムが完成に近づいた段階で、自社の課題を解決できないことに気づいて開発をやり直すなど、コストが増えるリスクが高まります。
このようなリスクを防ぐためには、すべてを開発会社任せにせず、自社の業務とシステムを理解した担当者がプロジェクトに参加して主体的にチェックする必要があります。
運用・保守のシステム管理が必要
システム・ソフトウェアは開発すれば終わりではなく、できあがったシステムの運用・保守が必要になります。
たとえばパッケージシステムであれば、提供する会社が運用・保守もすることになりますが、受託開発はそうはいきません。
受託開発する開発会社に頼むのか、別の会社に頼むのか、自社でやるのか。いずれにせよ運用・保守は別に考える必要があります。
とくに受託開発した開発会社に頼まない場合、引継ぎが十分にできないと運用・保守のフェーズで苦労するので、作ったら終わりと考えずにしっかり計画を立てて進めることが大事です。
受託開発の流れ|ウォーターフォール型が多い

受託開発では、システムを完成させるためにどのようなステップで進めるのか、具体的な流れを説明します。
まず「ウォーターフォール型」「アジャイル型」という2種類の開発プロセスの進め方を説明します。
「ウォーターフォール型」は、各ステップを上から順番に後戻りせず進めていく手法で、「アジャイル型」は、機能毎に各ステップを何度も繰り返して進めていく手法です。
下記の記事では、アジャイル開発の特徴やメリットデメリットを解説しているので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
アジャイル開発とは?メリットや向いている事例をわかりやすくご紹介
前者は、最初に仕様が決まっていて仕様変更が起きにくい開発に向いており、受託開発で採用されるのは「ウォーターフォール型」が多いです。
後者は仕様変更が起きやすい開発向きで、近年普及が進んでいます。
それでは、以下の5ステップについて、1つずつ説明します。
- 要件定義
- 機能設計書
- 実装
- テスト
- 納品
下記の記事では、システム開発のより詳しい工程や知っておきたい略語も解説しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
システム開発の工程・流れ7ステップとは?知っておきたい略称や工数比率、成果物も解説!
要件定義
要件定義とは、依頼者のニーズを踏まえてどのようなシステムを作るのかという「要件」を「定義」するステップです。
開発会社サイドが、依頼者のニーズを正しく理解し、それを実現するための「機能」「ハードウェア」「パフォーマンス」などを具現化します。
このステップを中途半端なまま終わらせると、開発するシステムも中途半端になり、たとえば以下のような問題が発生します。
- できたシステムに課題があり役に立たない
- 開発のステップで予想以上に時間がかかる
- 余計な機能が多く予算がオーバーする
そのため、要件定義は重要なステップです。
機能設計書
機能設計書の作成とは、要件定義で決めた機能をシステムの設計書に落とし込むステップです。
設計書は2種類あります。1つはユーザーが利用する画面やその遷移図など、システムの外側から見える部分の設計書です。もう1つは目に見えるシステムの裏側で、どのようなプログラムを動かすかという設計書です。
機能設計書の作成は、開発工程での生産性を上げるために重要なステップであり、同時に開発完了後の運用・保守の効率性を高めるためのステップでもあります。
とくに後者は見落とされがちな部分です。費用支払後の運用フェーズで「こんなはずじゃなかった」とならないよう、設計書の出来をしっかりチェックしましょう。
実装

実装とは、作成した機能設計書をもとに、実際にプログラマーがプログラムを書き、動作確認をするステップです。
プログラミング言語はさまざまなものがありますが、どのプログラミング言語を使うのかはプロジェクトの技術環境やシステムに求められる機能によって決まります。
システム開発において「実装」のステップは、非常に重要なステップの一つです。バグ(不具合)のない高品質なプログラムを作成することが求められます。また、実装段階の動作確認で品質を担保することが、次のテスト工程を円滑に進め、システムを安定的に動かすことに直結します。
テスト
テストとは、実装されたプログラムが設計書通りに動くかどうかを確認するステップです。
テストと言ってもいくつか種類があり、代表的なものは3種類あります。
まず、プログラム単体で動くかどうかを確認する「単体テスト」。
それをクリアしたら複数のプログラムを組み合わせ、機能間・画面間・データ連携などの動作確認を行う「結合テスト」。
それをクリアしたらシステム全体が要件通りに動作するか、より業務を意識して行うテストが「総合テスト」です。
不具合が見つかればプログラムの修正を行いますが、不具合の内容によっては設計書作成からやり直しになる場合もあります。
納品
納品とは、開発会社側でテストが完了したシステムを、開発会社から依頼者に引き渡すステップです。
当然、依頼者側でもテストを行います。
このテストをクリアしたシステムを受け取ることで「検収完了」となり、開発費用を支払うことになるので、非常に重要なステップです。
依頼者側がユーザーならではの、開発会社側が想定できないイレギュラーな業務を知っていればいるほど、きめ細かく漏れのないテストができて品質の確認ができます。
このタイミングで不具合が見つかった場合も、プログラムを修正したり、場合によっては設計書からやり直ししたりします。
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まとめ

この記事では、システム開発の一つの手段である受託開発について、以下のことを説明してきました。
- メリット
- デメリット
- 仕事の流れ
受託開発の大きなメリットは、開発のコストを抑えながらも、顧客のニーズにフィットしたシステムを開発できることです。
一方で開発会社任せにすると逆にコストが増える場合もあるので、その点を考慮して、顧客側も開発会社と密にコミュニケーションを取って一緒に進めることが重要です。
ビジネスにおける業務課題を解決したり、新規事業を立ち上げたりしたい場合は、この記事を参考に検討してみてください。
Founderの記事『新規事業の立ち上げを成功させる7つのプロセス|役に立つフレームワークや成功の方法も解説』では、新規事業を立ち上げるためのプロセスや成功させるためのポイントを3つ解説しているので、ぜひこちらも合わせてご覧ください。
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