【警告】投資信託で陥りやすい10の失敗!リスクを下げる始め方とは?
登録日:2018.12.12 | 最終更新日:2019.10.22
投資信託と聞くと、「初心者でも始めやすい」「資金が少なくても大丈夫」「プロが運用してくれるから安心」などのイメージがありませんか?もちろんどれも正解ですが、だからと言って投資に失敗するリスクがない訳ではありません。
投資信託にも損失が発生するリスクは潜んでおり、元本割れを引き起こすケースは数多く見られます。そのような失敗を防ぐには、実際の失敗例から対策を考えることが重要です。
そこでこの記事では、投資信託で陥りやすい失敗を詳しくご紹介します。これらを知っていれば、あなたも100%安全に投資信託を実践できます。
■【投資信託で陥りやすい失敗その1】銀行員から勧められた商品を購入する
投資信託を選ぶ際に、専門家のアドバイスを聞くために銀行や証券会社の窓口へ出かける方は多いのではないでしょうか?窓口へ相談に行けば、きっと担当者が親身になってあなたの話を聞いてくれるでしょう。
そして、パンフレットを紹介しながら「投資信託が初めての方にはこの商品がおすすめですよ」「今売れ筋の投資信託はこの商品です」と、さまざまな投資信託を勧めてくるはずです。
もちろん、その中には初心者に適した商品や、人気の高い商品もあるでしょう。しかし、担当者から勧められるがままに商品を選び、購入するのは失敗のもと。
実は、銀行や証券会社で勧められる商品の多くは「金融会社が売りたいもの」であるケースが多いのです。窓口の担当者には、それぞれ投資信託を販売するノルマが課せられており、当然多く販売した担当者の評価が高くなります。
つまり、「本当にあなたに合った商品だから」と勧めているのではなく、「この商品を売ってノルマを達成したいから」という理由で勧めているケースも珍しくありません。
また、担当者から勧められた商品についてよく確認してみると、手数料が高いものもあります。手数料を高く設定すれば販売元の利益も大きくなるため、積極的に販売しようと勧めている場合もあるのです。
したがって、担当者のアドバイスやおすすめ商品を全て疑う必要はありませんが、「利益の大きな商品を販売したい」という販売側の心理を理解しておくのが大切です。
〇失敗を防ぐ方法 ・担当者のアドバイスやおすすめ商品を鵜呑みにしない。 ・窓口へ相談に行く前に、自分でもある程度の商品知識を備えておく。 ・窓口で即決するのではなく、一旦自宅へ持ち帰ってじっくりと検討する。 |
あらかじめ自分自身で商品知識を備えておくと、失敗を防ぐことができるでしょう。また、知識を身に付けておくと担当者の説明もより理解しやすく、疑問点があればすぐに質問して解消することも可能です。
■【投資信託で陥りやすい失敗その2】ランキング上位の銘柄を安易に選ぶ
投資信託を選ぶ際には、【失敗その1】でご紹介した銀行や証券会社の窓口で相談するほか、インターネットなどの情報を参考にする方も見られます。
インターネットで投資信託を検索してみると、いとも簡単に多くの情報を得ることができます。特に、投資信託の人気ランキングをついチェックしてしまう方は多いでしょう。
しかし、このランキングを疑いの目で冷静に見られる方はどのくらいいるでしょうか?「人気ランキングを疑うなんて!」と思われるかもしれませんが、インターネットを中心に掲載されている人気ランキングは、銀行や証券会社が売りたい商品や売りやすい商品が上位にランクインしやすい傾向にあります。
つまり、人気ランキングで1位だからという理由で選ぶと、結果的には販売側の売りたい商品を選ぶのと同じと言えるのです。したがって、人気ランキングの上位にある商品を安易に選ぶことは控えたほうが無難でしょう。
人気ランキングを参考にする場合は、常に上位にある投資信託ではなく、徐々にランクが下がっている商品がないかをチェックするのがポイント。ランクが下がっている商品は解約率が高い傾向にあり、純資産残高の減少が予測できます。
純資産残高が減ると、運用や管理に充てる資金が不足し、最悪の場合繰上償還されてしまう可能性も…。そこで、更新される度にランクが下がる商品は要チェックです。
解約の原因を調べたり、純資産残高を確認したりと、リスクの高い商品を選ばないよう気を付けましょう。
〇失敗を防ぐ方法 ・人気ランキングの上位でも疑いの目で冷静にチェックする。 ・徐々にランクが下がっていく商品に注目する。 ・気になる商品があれば純資産残高を確認し、繰上償還のリスクがないか確認する。 |
銀行や証券会社のアドバイスと同じく、人気ランキングも過信するのはNG。あくまで参考程度にとどめ、きちんと自分の目で安全性やリスクを確認しましょう。
■【投資信託で陥りやすい失敗その3】新興国に投資する銘柄を購入する
新興国への投資の魅力は、何といっても高い利回りでしょう。分配金を毎月受け取ることもでき、「大きなリターンが得られるのでは?」と期待も膨らみます。
しかし、大きなリターンの裏には、必ず高いリスクが潜んでいることを忘れてはいけません。新興国への投資は、ハイリスク・ハイリターンであることを理解しておく必要があります。
新興国とは、将来的に経済が大きく成長できると期待されている発展途上国です。投資の対象となるのは、主にブラジル、ロシア、インド、中国の4つの国を指し、それぞれの頭文字を取って「BRICs」と呼ばれています。
ほかにも、以下の国々が新興国として知られています。
〇「VISTA」と呼ばれる新興国
・ベトナム |
・インドネシア |
・南アフリカ |
・トルコ |
・アルゼンチン |
〇「NEXT11」と呼ばれる新興国(一部)
・フィリピン |
・パキスタン |
・メキシコ |
・エジプト |
これらの国々の株式や債券を購入する新興国投資は、先進国の銘柄よりも価格変動が激しいことが特徴。経済状況に大きく左右されるため、通貨危機・金融危機などのリスクには十分に警戒する必要があります。
さらに、新興国の経済情勢は不安定であるため、先進国よりもクーデターやデモ、内戦、反政府運動などが起こるリスクが高く、感染症の発生率も高い傾向にあります。このようなリスクを「カントリーリスク」と言い、相場の暴落を引き起こすきっかけにもなり得ます。
したがって、利回りや分配金に魅力を感じたとしても、リスクの高さを考えると危険な商品と言えるでしょう。
〇失敗を防ぐ方法 ・安全性を求めるなら新興国へ投資をする商品は選ばない。 ・投資対象となる国のリスクについてきちんと知っておく。 ・相場の下落に備えて、資金の全てを投資することは控える。 |
新興国への投資が成功する可能性もありますが、できるだけ失敗するリスクを抑えて安全な投資を行いたい場合は、新興国を対象とした投資信託は避けるようにしましょう。
■【投資信託で陥りやすい失敗その4】多額の資金を集中的に投資する
投資信託には購入時の基準となる「基準価額」があり、取引単位には「口数」が用いられます。基準価額は1口あたり、または1万口あたりの値段を指すのが一般的で、投資家はその金額をもとに投資する口数や金額を決め、商品を購入する仕組みです。
投資信託の基準価額は1日に1度更新され、その都度変動します。
〇投資信託の例
例えば、1口あたりの基準価額が20,000円の投資信託を1,000万円分、つまり500口購入したとしましょう。基準価額が10,000円上がった場合には500万円もの大きな利益を得ることができますが、反対に10,000円下がれば500万円の損失が生じます。 しかし、同じく1口あたりの基準価額が20,000円でも、購入額を10万円分に減らせば購入する投資信託は50口となり、基準価額が10,000円下がったとしても50万円の損失に抑えることが可能です。 |
つまり、ひとつの投資信託へ投じる資金が大きければ大きいほど、価格変動による影響を受けやすいのです。したがって、慣れないうちから多額の資金を集中的に投資すると、基準価額の変動によって大きく損をしてしまう可能性があります。
〇失敗を防ぐ方法 ・ひとつの商品へ多額の資金を投じない。 ・大きな価格変動が起こりにくい銘柄を選ぶ。 ・投資額を増やす場合は、想定されるリスクや値動きの感覚をつかめるまで待つ。 |
価格変動の大きい商品へ投資を行う場合は、購入のタイミングによって基準価額が異なるため、値動きを読み取りながらタイミングを見極めることが大切です。
■【投資信託で陥りやすい失敗その5】分配金だけを理由に選ぶ
投資信託の中には、毎月分配金が支払われる「毎月分配型」の商品もあります。「毎月お金がもらえるなんて!」と嬉しくなるかもしれませんが、分配金だけを理由に投資ファンドを選ぶと思わぬ失敗を招く可能性があるでしょう。
そもそも分配金とは、複数の投資家から募った資金の中から支払われるもの。投資家への利息やボーナスのようなお金ではありません。
したがって、全ての投資家へ毎月分配金を支払っていると、それだけ投資信託の純資産総額が減り、結果的に基準価額が下がってしまうのです。
また、分配金は配当所得の対象となるため、受け取る際には税金がかかります。さらに、毎月分配型であっても金額が保障されている訳ではないため、運用成績によっては分配金が減額されてしまったり、イメージしていたよりも少なかったりするケースも考えられます。
つまり、目先の分配金に釣られて投資信託を選んでも、分配金の支払いによって純資産総額が減少すれば、効率良く資産を運用することは難しいと言えるでしょう。
購入を検討している投資信託の中に分配金の利回りが高い商品があれば、「その分配金がどこから支払われるものなのか?」「純資産総額に大きな変動がないか?」を事前に確認しておくのがおすすめです。
〇失敗を防ぐ方法 ・目先の分配金だけを理由に選ばない。 ・分配金が支払われる仕組みを理解しておく。 ・純資産総額の推移をチェックする。 |
毎月分配型のように、投資家にとって魅力を感じやすい商品には落とし穴が潜んでいます。目先の利益にとらわれず、冷静に判断する力が必要です。
■【投資信託で陥りやすい失敗その6】話題になった流行りの商品を購入する
投資信託にはさまざまな種類がありますが、その中のひとつが「テーマ型ファンド」です。テーマ型ファンドとは、インターネットや環境、エコ、オリンピック、SNSなど世間で話題となったテーマに関する銘柄へ投資を行う投資信託を指します。
例えば、インターネットが急速に普及した1990年代後半には、ITやインターネットに関する銘柄を取り入れたファンドが話題となりました。また、地球温暖化問題やエコへの関心が高まった1996年以降には、環境をテーマとしたファンドが増加。
このように、それぞれの時代に合った投資信託が次々と生まれては廃れ、廃れては生まれているのがテーマ型ファンドの大きな特徴です。
テーマ型ファンドが多く設定されて話題となっている時には、あたかも今後これらのファンドが急成長していくかのような広告が出され、流行を加速させます。流行りに乗った多くの投資家がこぞってテーマ型ファンドを購入するため、時には相場が高騰することもありました。
しかし、テーマ型の弱点はブームが長続きしないこと。話題性があり流行っている時期には相場が上昇しますが、短期間で下落し始め急速にブームが去ってしまうケースも少なくありません。
今後も時代の流れに合わせてさまざまなテーマ型ファンドの登場が予測されますが、その人気が長く続くものであるかを見極めることができなければ、失敗に終わる可能性も高いと言えるでしょう。
〇失敗を防ぐ方法 ・話題性や流行にとらわれすぎない。 ・流行りの投資信託があれば、人気が長続きするかどうかを見極める。 ・テーマ型ファンドに投資をする場合は、短期間で決着をつける。 |
長期的に資産を運用してじっくりと利益を得たい方は、短期間で急速に相場が上昇・下落するテーマ型ファンドは避けておくのが安心です。
■【投資信託で陥りやすい失敗その7】手数料を意識せずに購入する
投資信託を行う上で、避けて通ることができないものが「手数料」です。「たかが手数料」と思われるかもしれませんが、どのくらいの手数料が発生するかを知らずに投資信託を購入すると、結果的に手数料のほうが高くなり運用が失敗してしまう可能性があります。
投資信託の手数料には、大きく分けて以下の3つがあります。
・販売手数料 |
・信託報酬 |
・信託財産留保額 |
〇販売手数料とは?
販売手数料とは、投資信託を購入する際に必要となる手数料です。
申し込みを行う金融機関などにより異なりますが、申込金額に対して2.0%~3.0%程度が一般的。例えば、販売手数料が3.0%の投資信託に100万円を投資すると、実際には販売手数料の30,000円を差し引いて97万円で投資が開始されます。
〇信託報酬とは?
信託報酬とは、投資信託を保有している限り、継続して支払いが発生する費用です。主に投資信託の管理や運用に充てられ、年間0.5%~2.0%程の金額を日割り計算で支払います。
信託報酬が年率2.0%の投資信託に50万円を投じたとすると、年間にかかる信託報酬は10,000円となります。仮に1年間の運用で資産を増やすことができなければ、運用できる残高が49万円に減ってしまいます。
同じ投資資金でも、信託報酬が年率1.5%の場合は信託報酬を7,500円に抑えることができるため、少しでも信託報酬が低い投資信託を選ぶ方がよりお得です。
〇信託財産留保額とは?
信託財産留保額とは、投資信託を途中で解約する際に必要となる費用です。運用する投資信託により異なりますが、元本に対して0.1%~0.3%が一般的です。
元本が20万円の場合、利率が0.1%では2,000円、利率が0.3%では6,000円の費用がかかります。
このように、たった数%の費用ですが、これらの手数料を意識せずに投資信託を選んでしまうと、運用成績によっては資産が減ってしまう可能性も…。わずかな手数料だからと油断せず、申し込み前にはしっかりと確認しておくことが望ましいでしょう。
〇失敗を防ぐ方法 ・手数料が安い投資信託を選ぶ。 ・申し込み前にはどのくらいの手数料がかかるのかシミュレーションを行う。 ・できるだけ途中解約をしない |
投資信託によっては販売手数料や信託財産留保額が無料のものもあるため、少しでも支出を抑えたい場合にはそれらを候補に入れるのもひとつの手です。
■【投資信託で陥りやすい失敗その8】自分の投資対象が分からないまま購入する
投資信託は仕組みが複雑化している商品も多いため、実際にはパンフレットを読んでも必要な情報を読み取ることができなかったり、理解しにくかったりするケースは珍しくありません。そのため、中には自分の投資対象が分からないまま投資信託を購入し、運用している方も見られます。
特に、複数の商品が組み合わさったセット商品を購入する場合は、慎重に検討する必要があるでしょう。一見するとお得に見えるかもしれませんが、実際はリスクやコストが高くなっている商品も存在しています。
全ての銘柄について知識を備えることは容易ではありませんが、少なくとも自分がどのような銘柄に投資をし、どのようなリスクが想定されるのかは理解しておくべきでしょう。
〇失敗を防ぐ方法 ・投資を行うファンドや銘柄について、正しい知識を身に付ける。 ・どのような時に相場が変動するのかを知っておく。 ・自分が理解できない商品には投資を行わない。 |
金融機関などでアドバイスを求める場合にも、分からないことをそのままにするのではなく、きちんと購入前に質問をして理解することが大切です。
■【投資信託で陥りやすい失敗その9】定期預金とセットになったものを選ぶ
運用を投資のプロに任せられる投資信託であっても、投資が初めての方にとっては難しく感じられるもの。
しかし、定期預金とセットになって販売されていればどうでしょうか?普段からなじみのある「定期預金」という言葉に誘われて、さらに「セットで申し込みをすることで特別金利が付きますよ」と言われると、つい親近感を覚えてしまう方もいるはずです。
実際に、投資信託と定期預金がセットになった商品は販売されています。同時に申し込むと特別金利として定期預金の金利が高くなるのを理由に、投資信託の購入者を増やすことが大きな狙いでしょう。
例えば、定期預金と同時に投資信託に申し込むと、定期預金の金利が年3.0%になる商品があったとします。一見すると、投資信託で資産を運用しながら高金利でお金を預けることもでき、資産がどんどん増えるように感じられるかもしれません。
ところが、これには「手数料」という落とし穴があるのです。そこで、以下の条件における手数料と定期預金の利息を計算してみましょう。
〇投資信託
投資額 | 100万円 |
販売手数料 | 購入金額に対して3.0%(30,000円) |
信託報酬 | 資産に対して年間2.0%(20,000円) |
この場合、投資信託の購入にかかる手数料は合計50,000円となります。
〇定期預金
預金額 | 100万円 |
特別金利 | 半年間3.0%(15,000円) |
通常金利 | 半年間0.02%(1,000円) |
この場合は、年間に得られる利息は合計16,000円です。つまり、利息として得られる金額よりも、手数料として支払う金額の方が高いのです。
その後の運用成績によってはプラスに転じる可能性もありますが、約30,000円もの損失から資産運用を開始するのはリスクが高いと言えるでしょう。
したがって、身近な金融商品とセットになって販売されている場合でも、安心して購入するのではなく、本当に利益を得られるかを検討してみる必要があります。
〇失敗を防ぐ方法 ・身近な金融商品とセットで販売されていても油断しない。 ・「高金利」「特別金利」などの言葉に惑わされない。 ・気になる商品があれば、年間の手数料と利息の差額を計算してみる。 |
セット売りにされている商品や「特別金利」などとうたった商品は、それだけで魅力的に見えてしまうかもしれません。しかし、表面的なメリットに惑わされず、支払わなければならない手数料と得られる利息の差がプラスになっているかを計算してみると良いでしょう。
■【投資信託で陥りやすい失敗その10】分散投資を行わない
【失敗その4】では、多額の資金を集中的に投資すると、基準価額が下がった際に損失が大きくなることをご紹介しました。しかし、投資する金額を抑えたからと言って、投資対象をひとつに絞ったままではリスクヘッジにはなりません。
投資の世界に「ひとつのカゴに卵を盛るな」という格言があるように、運用している投資が失敗してしまっても全ての資産を失わないためには、分散投資を行うのが基本です。例えば、300万円の資金をすべて銘柄Aに投資した場合と、以下のように複数の銘柄に分散して投資した場合を比べてみましょう。
銘柄A | 100万円 |
銘柄B | 50万円 |
銘柄C | 150万円 |
仮に銘柄Aの含み損が5%だった場合、300万円をすべて銘柄Aに投資していると、その損益は15万円となります。ところが、複数の銘柄に分けて投資していた場合には、銘柄Aに投じた100万円のみが影響を受けるため、損益は50,000円で済むのです。
もしも銘柄Bや銘柄Cの価格が上昇すれば、銘柄Aの損失をカバーすることもできるでしょう。
分散投資には、異なる通貨で投資を行ったり、取引を行う時間をずらしたりと銘柄を分散させる以外にもいくつかの方法があります。投資対象や時間をできるだけ分散させ、ひとつの失敗が全資産を失う結果につながらないようリスクヘッジを意識して運用しましょう。
〇失敗を防ぐ方法 ・複数の銘柄に分散して投資を行う。 ・銘柄をひとつに絞りたい場合は、取引の時間を分散させる。 ・通貨や投資の種類など、分散できるものはないか考えてみる。 |
分散投資をすると各銘柄への投資額が小さい分、ひとつの銘柄へ絞って投資をするよりも利益が小さくなりますが、リスクの分散によって安全に運用を続けられると言えます。
■どうすればリスクを抑えられる?投資信託の安全な始め方!
ここからは、リスクを抑えて安全に投資信託を始めるための4つの手順をご紹介しましょう。
【投資信託を安全に始める手順その1】投資の目標や運用方針を決める
まずは、投資の目標や運用方針を決めることから始めましょう。
どのくらいの資金を用意できるのか、どれくらいの期間で利益をいくら増やしたいのか。これらが具体的にイメージできていなければ、計画的な運用やリスクヘッジを行うことはできません。
例えば、2,000万円の資金を用意できるAさんが、10年間運用して300万円増やしたいと考えていたとすれば、余裕を持ってじっくりと運用できる商品を探すのが良いでしょう。しかし、500万円の資金を3年間運用して2倍の1,000万円に増やしたい場合は、短期間で利益を得られる商品が適していると言えます。
投資の目標によって適した商品や運用方針、リスクなどが異なるため、運用を始める前にはこれらをきちんと明確にしておきましょう。
【投資信託を安全に始める手順その2】購入する投資信託を決める
【手順1】で投資の目標や運用方針が決まったら、それらに合わせた投資信託を選びましょう。投資信託を選ぶ際には、運用成績やリスク、運用コストのほか、純資産残高や運用期間なども要チェック。
運用成績は一定期間の収益率だけでなく、類似するほかの投資信託と比較するのがおすすめです。
ベンチマークが設定されている場合には、市場の収益率と比べてみるのも良いでしょう。複数の商品と比べながら、継続的に好成績を収めている投資信託を選ぶのがポイント。
購入する投資信託にはどのようなリスクがあるのかを事前に知ることも大切です。同じ種類の投資でも運用方法によってリスクが異なる場合があるため、投資信託の値動きを参考に、リスクの高い運用を行っていないかどうかをチェックしてみましょう。
また、同じ投資信託でも、購入する金融機関によって手数料が異なります。大手の金融機関に比べるとネット証券で購入する方が安い傾向にあるため、少しでも支出を抑えたい方はあらかじめ投資信託の購入や運用に必要な金額を調べておきましょう。
【投資信託を安全に始める手順その3】証券会社で口座を開設する
投資信託を始めるためには、証券会社での口座開設が必要です。証券会社には、実店舗を構える「店舗型」と、実店舗を持たずにインターネット上で取引を行う「ネット型」の2つがあります。
店舗型は、実際に投資の担当者に質問や相談をしながら開設できるため、投資信託が初めての方や安心感を得たい方におすすめです。
反対に、ネット型では店舗型のように担当者に相談しながら手続きを進めることはできませんが、24時間いつでも口座の開設が可能。したがって、忙しくて店舗に行くのが難しい方に向いていると言えるでしょう。
ちなみに 開設する口座には、以下の3種類があります。
・一般口座 |
・特定口座(源泉徴収なし) |
・特定口座(源泉徴収あり) |
一般口座・源泉徴収のない特定口座を開設すると、運用によって発生した利益を全額受け取ることができますが、自分で税金を計算し、確定申告を行わなければなりません。自分で節税対策をしたい方には適していますが、税金の知識がない方にとっては難易度が高いでしょう。
そこで、投資初心者の方は事前に税金を差し引いた金額を受け取れる、特定口座(源泉徴収あり)を選ぶのがおすすめです。
【投資信託を安全に始める手順その4】投資信託を購入する
口座を開設したら、いよいよ投資信託の購入です。商品は口座から引き落とされるため、購入前には忘れずに投資資金を入金しておきましょう。
投資信託の購入には、以下の3つの方法があります。
・積立買い付け |
・金額買い付け |
・口数買い付け |
積立買い付けとは、資金を一度に全て使って購入するのではなく、毎月1回ずつ継続して買い付けを行う方法。投資時期を分散しながら運用できるため、リスクヘッジにもつながります。
金額買い付けは、自分で設定した金額分の投資信託を購入する方法です。自分で投資資金を指定できるため、資金管理のしやすさがメリットでもあります。
そして口数買い付けとは、投資信託の口数を指定して買い付けを行う方法。金額の指定はできないため、値動きによっては予想より高くなってしまうケースも考えられます。
また、積立買い付けや金額買い付けに比べて、手数料が高くなりやすいデメリットもあります。
運用方針や投資対象、手数料、リスクなどが記載された目論見書をしっかりと読み、自分に合った投資信託を購入しましょう。
【手順その1】 | 投資の目標や運用方針を決める |
【手順その2】 | 購入する投資信託を決める |
【手順その3】 | 証券会社で口座を開設する |
【手順その4】 | 投資信託を購入する |
このように、正しい手順に沿って進めることで少しでも失敗のリスクを抑え、安全に投資信託を始めることができます。なお、資金の少なさでお悩みの方は、資金調達のために以下のページも合わせてチェックしておきましょう。
【2019年最新版】不動産担保ローン人気ランキング10選!最高5億円の融資がもらえる!|Founder
不動産担保ローンおすすめ20社!銀行金利や審査基準で比較おすすめ人気ランキング|Founder
■失敗を防いで安心・安全な投資信託を始めよう
今回は、投資信託で陥りやすい失敗や、リスクを抑えて投資信託を始めるための手順などをご紹介しました。
投資のプロが運用してくれるからと言って、商品選びから運用まで全てを任せていてはリスクを防ぐことはできません。今回の内容を参考にしながら、きちんと自分の目で内容を読み、自分の頭で考えて商品を選びましょう。
なお、投資信託ファンドの基礎知識や最新のファンド情報については、以下のページでも詳しくご紹介しています。
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