約2週間のスピードで資金調達を成功!Founderの魅力とは? -株式会社FP-MYS代表取締役社長兼CEO 工藤 崇様-
Founderを利用して「約2週間」で投資家からの資金調達に成功した、株式会社FP-MYS代表取締役社長兼CEOの工藤 崇様にインタビューを行いました。
「顔が見えない相手にいかに熱意を伝えるか」という重要なポイントも交えて、Founder利用の経緯から、実際に出資を受けるまでを気さくにお話して頂きました。起業家としてのビジョンや事業計画についてなど、これから資金調達を行おうと考えている方に向けられたメッセージは必読です。
ー 本日は取材にご対応頂き、ありがとうございます。まずは自己紹介をお願いできますか?
「株式会社FP-MYS」を経営している、工藤崇と申します。
会社を設立したきっかけは、2009年に私自身が大きな手術を受けたことです。その際に、医療費など国の制度について勉強したいと感じて、ファイナンシャルプランナーの資格を取得しました。
その後は、2015年の7月に個人事業主として独立をし、ライターとしての仕事を続けておりました。その中で、「会社を法人化したほうが幅広く仕事ができるのではないか?」と考え、今の会社を設立するに至りました。
ー 株式会社FP-MYSは、どのような事業を行っている会社なのでしょうか?
弊社は現在、相続に関する「LettePla」というサービスをつくっています。これは、スマートフォンのアプリを利用して、相続の資産計算ができるサービスです。さらにSNSを通じて、試算したデータを相続人に共有することもできます。
LettePla
LettePla β版は、相続・贈与に関する3つの事が可能です。
① スマートフォンを使った相続財産の入力、概算の相続税試算の算出。
② 試算結果をSNSを使った相続人・専門家との共有
③ 被相続人から相続人へ、付帯事項を「音声」で残すツール
*2018年4月現在は①②を実装しており、現在利用料は無料です。
LettePla(レタプラ) β版のサービスに関するお問合せは こちら>>>
ー なるほど。相続に関するサービスは、どのようなきっかけで始めたのでしょうか?
もともと私は、様々なWebメディアで金融に関する記事を執筆していました。その中で、2016年の12月にZUU onlineというメディアで「親は財産をいくらもっているのかを知る方法」という記事を執筆した際に、既存のサービスを評論するだけではなく、「新しいものを提供したい」と考えるようになりました。
保険や住宅ローン、年金などさまざまな金融サービスがある中で、相続や贈与に関するサービスを選んだのは、「相続や贈与に関するサービスが少ないのではないか?」と考えていたためです。そこで、新しく自分で作り出したサービスを世の中に提供して、「初めて影響力のある評論ができる」と感じたことが、相続のサービスを作ろうと思った大きなきっかけです。
ー 御社のサービスの強みは何ですか?
専門家であるファイナンシャルプランナーとしてお仕事をさせていただく中で、僕自身が感じていた課題を改善できるサービスを提供している点が、弊社の強みであると思っています。思いのこもったサービスは、他の一般的なサービスと一線を画すると考えていますので、自分自身のバックグラウンドや経験を活かしたサービスを展開していきたいです。
ー では、工藤様が現在感じていらっしゃる課題とは何でしょうか?
私は北海道出身なのですが、実家に帰省するのは年末年始くらいなんです。仕事が忙しかったり、帰省に多額の交通費がかかったりといった理由で、私と同じように実感にあまり帰れない状況の方は多くいるでしょう。
そういった状況で、親族が亡くなった後の相続の話を具体的に進めていくことは、なかなか難しいもの。そこで、日常的に相続の話を手軽に進めることが、現在の課題だと感じています。
ー なるほど!そういった経緯で、スマートフォンアプリを利用したサービスを開発されているのですね。
はい。現状では、相続の話を進める高齢者は「スマートフォンをあまり利用しない」と思われがちです。しかし、将来的に核家族化が進む中で、例えばSNSを利用して子どもや孫の写真を見るために、スマートフォンを手にする高齢者は今後増えてくると考えています。
このような状況になれば、インターネットを利用して遠く離れた家族と情報を共有することで、いつどこにいても相続の話を進められます。
ー サービスや事業について、今後のビジョンをお聞かせください。
まずは、「LettePla」というサービスを無料で提供しようと考えています。
ここまでお話したサービスは今までにないものなので、利用者の方に100円でもお金を払って頂くには、有料化のタイミングが重要だと思うんです。そのため、最初は仮に赤字だったとしても、2018年の冬あたりに有料サービスとして提供し、2019年~2020年には黒字に転換できればと考えています。
ー 一時的な赤字を覚悟してでも、無料でのサービス提供を検討しているのですね。その間の資金計画はどのようになっているのでしょうか?
売り上げゼロというのはいわゆる赤字ということなので、銀行から融資としてお金を借りることはできません。そのため、「資金調達」という形で投資家の方々に出資をして頂くことを、2017年の7月ごろから本格的に検討し始めました。
ー 最初はどのような形で資金調達を検討されていたのですか?
最初のうちは様々な資金調達の機関を利用していましたが、なかなかうまくいきませんでした。投資家の方とお話できる数分の間に、相続に関するビジネスのビジョンや課題などを全て伝えるのは難しいためです。
その点を解決するには、起業家と投資家の間でゆっくりと話せる環境を作ることが必要でした。しかし、投資家の方々に僕だけのために、1時間も2時間も時間を割いて頂くことは簡単ではありませんでした。
ーでは、そのような状況でなぜファウンダーを利用しようと思ったのでしょうか?
ファウンダーはゆっくりと話せる環境がなくても、資金調達につながるサービスだと感じました。インターネットを介して起業家がある程度の情報や思いを提示し、投資家の方が時間にとらわれることなく、その情報を確認してからしっかりと検討できます。さらに、1人の相手だけではなく、不特定多数の投資家の目に留まる可能性がある点も、大きなチャンスであると感じました。これらは私にとって魅力的なポイントでしたので、ファウンダーを利用することに決めました。
ー 実際にファウンダーで出資を受けた感想をお聞かせください。
2017年の9月にファウンダーに登録したのですが、登録して4日後にご連絡を頂いた個人投資家様からの出資がすぐに決まりました。ファウンダーに登録してから、実に約2週間後というスピーディーな成約となり、大変驚いています。
その後は、定期的にファウンダーの情報を見ていらっしゃった岐阜県在住のご夫婦に出資して頂きました。会社がある東京に限らず、日本全国の投資家様と接点ができるのはインターネットならではだと感じています。
ー ファウンダーのサイトの利用感はいかがでしたか?
数あるサイトの中でも、ファウンダーは特に画面表示などのUI(ユーザーインターフェイス)が綺麗だなという印象が強かったです。清潔感があって、他の方が公開している企業案も魅力的に映りました。また、事業計画に興味を持ってくれた投資家様とメッセージのやりとりができる点に加えて、こちらから気になった投資家様にメッセージを送れる点も、私が使いやすいと感じたポイントです。
ー 出資を希望する上で、良い事業計画を作成するコツなどはありますか?
インターネットを介する事業計画については、顔を合わせていない人に見せるものであるため、「プレゼン力」が重要だと思います。キャッチーな言葉で興味を引くことも大切ですが、基本的に誇張をするべきではありません。
投資家様との関係は出資して頂くことがゴールではないので、率直に今の会社の規模観やメンバー、状況などを伝えるべきでしょう。その上で、「5年後や10年後はこのような会社になっている」というビジョンを明確にすることが重要になるのではないでしょうか?
ー 今後の目標をお聞かせください。
今現在は資金調達が2回終わって、次が3回目になります。それはもう自分だけの会社ではなく、株主様のいる会社になったことを表しますので、まずは会社を拡大させることが僕の使命だと思っています。
それも10年~20年かけて拡大するのではなく、1年~2年以内の短期間に大きくすることを目標にしています。
ー これからファウンダーを利用しようと考えている方へメッセージをお願いします。
僕も資金調達をする前は、自分のサービスが本当に上手くいくのか不安でした。しかし、ファウンダーを実際に利用してみて、資金調達を通じて自分のやろうとしていることを応援してくださる方がいることを実感できました。本当にファウンダーを利用してよかったと思っています。
ファウンダーを利用することで失うものはないと思いますので、思いっきり自分の思いを伝えて頂きたいです。皆さんがファウンダーを利用して、様々なアイディアが実現化し、世の中に新しいサービスが増えていくことはすごく魅力的だなと感じます。